2018年12月31日月曜日

スマホを落としただけなのに

『スマホを落としただけなのに』はミステリー小説である。スマホを落としたことから個人情報を悪用される。情報社会の落とし穴を明らかにする。
但し、悪用する側も視点人物になっており、襲われる恐怖感は減少している。また、悪用する側は相当な異常者であり、「スマホを落としただけ」という問題ではない。落としたスマホから個人情報を悪用するだけでなく、本人に返すことで継続的に監視する。警察不祥事で知人女性の個人情報を見る例を連想した。
フィクション作品で性格異常者と言えば『ジョジョの奇妙な冒険』の吉良吉影が衝撃的であった。彼が衝撃的であった理由は、彼なりの美学を持っていたためである。それに比べると本作品のキャラクターはゲスいだけである。
本書ではFacebookが中心であるが、今や若年層のFacebook離れが指摘されている。その意味では今時の社会を反映させた書籍との位置付けであるが、実は少し古い感覚がある。但し、Facebookが年賀状に似ているとの感想があるが(86頁)、成程と感じた。

2018年12月28日金曜日

林田医療裁判フライヤー

林田医療裁判のフライヤーがレイバーフェスタで配布された。レイバーフェスタで上映された映画『子どものころ、光る砂であそんだ』の制作者・北穂さゆりさんが林田医療裁判の本を出す。
『子どものころ、光る砂であそんだ』は埼玉県さいたま市のアスベスト問題を描いた映画である。この映画がレイバーフェスタで上映されたことは大きな意義があると考える。さいたま市のアスベスト問題は典型的な昭和の公害である。弱者のためを掲げるならば、昭和の公害被害者に寄り添うことは大切である。
レイバーフェスタでは水道民営化の映画が上映されたように新自由主義批判の要素が強い。問題は、それが昭和の職場は良かったという昭和ノスタルジアにつながりかねないことである。それは昭和的な村社会の抑圧から脱却しようとする人々からは守旧派に映る。日本大学など村社会のボス政治にうんざりしている人は増えている。
このややもすると村社会ノスタルジアになりかねない傾向は上映前の川柳コーナーに見られた。明治150年を批判して佐幕派になるべきと指摘された。薩摩長州に都合の良い展開では、その気持ちは理解できる。進歩派にも司馬遼太郎史観が蔓延している状況には一定の意味がある。しかし、幕府側に感情移入すればするほど当時の幕府側の石頭ぶりに絶望したくなる。佐幕という旧体制に戻るスタンスに魅力を感じるか。明治政府を批判するために江戸幕府に戻らなければならないものではない。大河ドラマ『西郷どん』は西郷隆盛を近代化に抵抗する守旧派に描いていない。逆に大久保利通が富国強兵だけの近代化であるのに対し、国民の生活を豊かにするための近代化を志向していた。

2018年12月26日水曜日

西東京市議会議員選挙

西東京市議会議員選挙が行われた。統一地方選挙の前哨戦として注目される選挙である。
無所属や諸派は健闘した。政党の看板で地方議会選挙の候補者を選ぶ時代ではなくなっている。有権者がブランドというだけで有り難がらなくなったならば、賢い消費者になったことになる。
国民民主党や都民ファーストの会は沈んだ。五五年体制的な野党に不満やギャップを抱く有権者は多く、都民ファーストの会や希望の党は、そのような有権者の受け皿になる政党であった。本来のスタンスを出した方が良いのではないかと感じる。
立憲民主党は対照的である。この立憲民主党の評価は難しい。五五年体制の社会党の亡霊のように見る立場がある。一方で枝野党首は保守を自称する。海外では中道右派に分類される社会自由主義に分類する見解がある。
少なくとも立憲民主党の支持基盤が旧社会党支持層を含むとは言えるだろう。そこも評価が分かれる。だから立憲民主党を嫌う人がいる。一方で、その層をしっかりと押さえたことが先の総選挙で立憲民主党が野党第一党に躍進した要因とする見解もある。
私は子どもの頃に冷戦の終結と五五年体制の崩壊という世界史と日本史の大事件に遭遇した。それ故に政治について論じる際は戦後昭和的な右翼・左翼の枠組みから脱却した改革マインドを支持する。

2018年12月25日火曜日

大合併と大逆転

大蔵省は銀行同士の合併を進めようとしている。その思惑に乗っかってしまうことは面白くない。ここは合併を御破算にした『大逆転』があるから単なる大蔵省の操り人形ではないということになるだろう。

私が三菱銀行との合併は駄目で、勧業銀行との合併は良いという価値判断に乗れない理由は進め方にもある。第一銀行と三菱銀行の合併は長谷川頭取の暴走と描いている。私は独裁や上意下達を好まない。それ故に合併を批判する側にシンパシーを抱く。
ところが、第一銀行と勧業銀行の合併は、三菱銀行との合併話以上に秘密主義で進めた。長谷川頭取の方が早い段階で役員に説明していた。
長谷川頭取の密室性を批判するならば、井上頭取も批判しなければ相互主義にならない。結果オーライは浅はかである。「終わり良ければ全て良し」はプロセスを無視している。それで済むならばマネジメントは不要になる。

2018年12月24日月曜日

3月のライオン

羽海野チカ『3月のライオン』は将棋漫画である。人間の強さや優しさを鋭く描く。『ヤングアニマル』連載作品。アニメや実写映画になった。
将棋漫画と言えば将棋一筋の将棋馬鹿が活躍するイメージがあるが、重い過去を背負い、悩める人物である。ライバルキャラには柔道漫画『ヤワラ』のように金持ちの子どもがいるが、彼も重い問題を背負っている。
周りに気にかけてくれる良い人がいる。あかりさんは現実には考えられない。高校の林田先生も良い教師である。
主人公の生活圏は東京都中央区をモデルとしている。架空の町としているが、建物や橋の描写はリアルである。超高層マンションと月島の木造建築が同居する風景になっている。
この古い建物と新しい建物の同居に魅力を感じる向きは少なくないだろうが、現実は再開発によって古い建物がどんどん潰されている。超高層マンションは遠くの風景として見るだけならば気付かないかもしれないが、近くでは日照阻害、ビル風、圧迫感など住環境を破壊する。

2018年12月22日土曜日

さいたま市桜区のサイゼリヤ

さいたま市桜区のサイゼリヤは埼大通り沿いと西堀に店舗があります。
サイゼリヤのイタリアンでリーズナブルというコンセプトは画期的でした。サイゼリヤはコスパと満足度の高い店です。値段と味が比例するという拝金主義の浅ましさはありません。
コスパの高いサイゼリヤの中でもコスパの高いメニューはマグナムワインです。白ワインは、すっきりしていて悪酔いしません。
エスカルゴは高級な珍味というイメージがありますが、サイゼリヤではリーズナブルに食べられます。
サラミは薄く切られています。あまりに薄くて全部で一枚しかないと思ってしまいました。サラミは太いイメージを持っていたため、意外でした。

子どものころ光る砂であそんだ

『子どものころ光る砂であそんだ』は、さいたま市のアスベスト問題を描いた映画です。東京都港区の田町交通ビルで開催されたレイバーフェスタで上映されました。レイバーフェスタには林田医療裁判のチラシも配布されました。監督の北穂さゆりさんは林田医療裁判の本を出版する予定です。
さいたま市にはエタニット社のアスベスト工場がありました。何も知らない近所の子ども達はアスベストの粉で遊び、中皮腫というガンにかかりました。エタニットは戦前から操業しており、被害者も多くなると考えられます。ところが、新幹線開通や、さいたま新都心の開発による立ち退きで住民が分からなくなっています。新幹線や新都心は、さいたま市の発展を象徴するものですが、元からの住民には立ち退きになるという開発の負の面を再確認しました。
上映後は監督の北穂さんと中皮腫患者の松井絵里さんのトークがありました。松井さんは、この問題が闇に葬られることを危惧していると述べました。
実は私はアスベストと因縁があります。東急不動産だまし売り裁判に際しては東急不動産のマンションでアスベストを使っていることが判明しました。東急不動産も東急リバブルも中々アスベスト使用の事実を認めようとしませんでした。これは映画の企業の態度と重なります。また、住環境破壊のワンルームマンションを建設したエフジェーネクストが使った解体業者の環匠もアスベスト問題があります。

ワンピース11

尾田栄一郎『ワンピース』11巻はアーロンとの戦いに決着がつく。圧政からの解放という、すっきりする展開である。
新しい冒険が始まる。11巻で初めて賞金首になるという息の長い物語である。
刀屋の親父は男気を見せる。物語としては面白い展開かもしれないが、最初は消費者の無知につけこみ、だまそうとした。マンションだまし売り被害者としては好感は持てない(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。このような客を見ての差別的対応は現実の消費者問題で存在する。ゼロゼロ物件のように貧困者をターゲットとした貧困ビジネスがある。
個性的な商店の代わりにコンビニやチェーン店が増えることは街づくりの観点からは批判できる。しかし、古い店舗が日本的村社会の差別的な応対になるならば、消費者としても誰に対しても同じサービスという機械的平等さを選択したくなる。
閑話休題。ホールケーキアイランド編まで読んだ後で読み返すと新たな気付きがある。アルビダは悩殺キャラの点でボア・ハンコックのプロトタイプのような存在であった。スモーカー大佐は糞真面目なイメージがあったが、マイペースなところがあり、青キジのプロトタイプのようなところもある。

2018年12月20日木曜日

最後の読書

津野海太郎『最後の読書』は老いと読書についてのエッセイである。好きな人でも、読書がままならなくなる現実をシビアに語っている。
本書の優れたところは、老いという普遍的な減少と戦前戦中世代のノスタルジア的なものを区別していることである。高齢者が高齢であることを理由に差別されない尊厳ある生活を遅れるようにしなければならない。一方で、それは戦前戦中世代のノスタルジアをひたすら維持して、後の世代に押し付けることとは別である。そこをごっちゃにしていると反発が生じる。
高齢になると小さな字が読みにくくなる。Kindleなどの電子書籍は文字の大きさを変えられるため、救世主になりうる。一般に高齢者は過去の経験から電子書籍を否定しがちであるが、著者は「小さな印刷文字と苦闘している老人たちにとっての画期的な発明」と評価する(58頁)。これは素晴らしい。
本書には「一九八〇年代が終わるころまで、職業的な文系知識人のほとんどはコンピュータを頭から拒否していた」(104頁)とある。インターネットの発達で個の利便性が増すと歓迎した私達の世代は、昭和マインドとは合わない。
本書は年をとると難解な理論書を敬遠したくなるという(63頁)。それは無理のないことと理解できる。それを著者は自嘲するが、マルクス主義など自分が学生時代に学んだことにしがみつき、それを若い世代に押し付ける頑迷な教条主義よりは良いだろう。
本書は蔵書についても興味深い分析をしている。

2018年12月18日火曜日

マンションは日本人を幸せにするか

榊淳司『マンションは日本人を幸せにするか』(集英社新書)はマンションの深刻な未来を指摘する書籍である。マンションを購入することが怖くなる。
マンションを有り難がる日本人の国民性には後進性を感じる。ヨーロッパ人はタワーマンションを嫌っている。低所得者住宅くらいでしか使われない。興味深いことに中国人や韓国人にタワマンアレルギーはないという。このようなところに日本人と中国人や韓国人の共通点があった。しかし、あまり地震のない中国や韓国に対し、日本は世界有数の地震国である。日本人がタワーマンションを有り難がることは異常である。
かつてマンションは近所付き合いをしなくて良いというメリットがあると受け止められていた。これは誤りであり、管理組合という運命共同体の中にある。ところが、今や他者との位置関係(ヒエラルキー)を意識する人々がタワマンに住む。

2018年12月12日水曜日

十二日まち

さいたま市浦和区の調神社で十二日まちが開催されました。大歳の市です。私が小学生の頃にもワクワクした年末のお祭りです。熊手が飾られているところは壮観です。熊手が売却されると商売繁盛との威勢のよい掛け声がかかります。
神社に至るまでの道路にも屋台が並んでいます。チーズドッグの屋台は大人気で行列ができていました。新大久保の人気ぶりは有名ですが、このようなところでも韓国文化の浸透を感じました。私は大盛焼きそばとジャンボ焼き鳥タン塩を食べました。
大勢の人がいて、歩くのも大変です。神社に到着するまでにも時間がかかりました。風が強く、屋台が吹き飛ばされそうでした。

大合併

『大合併』は第一銀行と勧業銀行の合併を描く経済小説である。今となっては第一勧業銀行と聞いてもピンとこないが、私の子どもの頃はハートの銀行として存在感があった。
物語は第一銀行側の視点で始まる。第一銀行にとって合併は勧業銀行以上に深い問題がある。その前に三菱銀行と合併を進めていたが、実質的な吸収になると社内の猛反発を受け、白紙になった。そして三菱との合併を阻止した側が勧業銀行との合併を進める。本書では三菱との合併を阻止した側が善玉に描かれる。それは昭和時代の第一勧業銀行の存在感を踏まえれば間違えではない。しかし、21世紀の視点では、みずほ銀行の中に埋没した印象を受ける。東京三菱銀行の存在感を踏まえれば、早い段階で三菱銀行と合併することは必ずしも悪くなかったかもしれない。
本書が昭和を感じさせる要素として、民間企業の経営の話でも一々大蔵省の顔色を伺っていることがある。箸の上げ下ろしまで指図するという護送船団方式の裁量行政の実態を描いている。
腹が立ったシーンは大蔵省の意向を背景に、関係者への根回しをせず、合併を強行しようとしたことである。このような主張の正しさではなく、役所の意向を借りて思い通りに進めようとする姿勢は日産自動車のカルロス・ゴーン事件でも感じられる。
第一銀行と勧業銀行の合併趣意書でも大蔵省を重視している。逆に公正取引委員会を後にしている。

2018年12月10日月曜日

相続と権利濫用

ビジネスのヒントが満載である。本書はセミナーなどに参加ばかりしているとダメと言う。これは同感できる。私も話をすること自体が無駄と感じるパターンに、自分が誰それと知り合いであると人脈ばかり誇示するが、具体的なアクションに結び付かない人がいる。これは詐欺師のトークと同じである。
本書は固定費を出さないスモールスタートを勧める。一方でひたすら出銭を抑えるケチ路線ではない。時間をお金で買うアウトソーシングには積極的である。自前主義に陥っていない。
このスタンスは同感である。但し、消費者として指摘するとSEOにばかり金をかけている業者は逆に怪しく感じる。これは弁護士事務所なども広告弁護士は怪しいと指摘される。

相続と権利濫用。
林田力の陳述書
設計図を見比べる。
階段の踏み台
茶道の道としての観点
足が悪くて正座ができないほどであった。茶室は一階に作って欲しい。
茶室は一階のイメージがある。
一階のリフォームが主であり、二階が従である。リフォームは正に原告らの意向に沿って行ったものであり、母への貢献にならない。システムキッチンの費用が高額であることは、一階のリフォームが主であることを示す証拠である。この点において被告がとやかく言う話である。
弟子達は飯田橋は先生の逃げ場と言った。
原告は論理的に反論できないために逆さまにして苦しい主張を転換している。

2018年12月9日日曜日

自殺考察

『自殺考察』は死をテーマとした表題作の中編と短編二作を収録した書籍である。「自殺考察」は母親から虐待され、顔に火傷の傷を持ち、学校でイジメに遭っている女子高生が主人公である。同級生の言葉をきっかけに自殺を考えるようになり、自殺の方法を研究する。自殺が問題になる中で際どい作品であるが、優等生的に自殺は良くないと言うよりも響く。首吊りをする際の苦しさなどがリアルに描かれる。
著者は当初、本作品を無意味な死で終わらせる構想だったと後書きに書いている。それではあまりにも救いがないために現在の結末にしたという。しかし、死ぬ必要はなかったという無意味な死の結末でも十分に物語として成立するだろう。『ロミオとジュリエット』も、そのような悲劇である。
第二の話は戦時中の闇につながる話である。自己の責任回避が第一の日本軍の病理が現れている。この無責任さは軍部だけでなく、日本の官僚機構に共通するものであり、戦後の公務員組織にもつながっている。

いわき湯本

いわき湯本は『超高速!参勤交代』の主人公側の藩・磐城国湯長谷藩のゆかりの地です。
古滝屋は元禄年間創業の温泉宿です。日帰り入浴もできます。お風呂は6階にあります。一つの浴槽が仕切られており、窓に近い側が温め、遠い側が熱い温度でした。最初に熱い方に入りましたが、すぐ出たくなりました。何度か出たり入ったりしているうちに慣れました。硫黄の臭いは感じませんでした。むしろ、旅館の建物に入った時の方が感じました。
露天風呂は7階にあります。浴室の中に階段があり、登り降りします。露天風呂は硫黄の臭いを少し感じました。
旅館の中には馬や蛙の像があります。公衆電話はレトロです。

2018年12月8日土曜日

鉄血のオルフェンズ

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズはガンダムシリーズの一作品である。歴代ガンダム作品と比べて戦争のブラックさを描く点が特徴である。
敵勢力は人類世界の覇権を握る巨大勢力である。宇宙世紀ガンダムシリーズの地球連邦軍に相当するだろう。宇宙世紀ガンダムシリーズの最大の矛盾は主人公が地球連邦という腐敗した組織に属していることであった。この問題は回避されている。
それどころか、主人公達は序盤で所属勢力からも切り捨てられ、孤軍奮闘する。ダブルオーのように少数勢力であるが、高度の技術力を持つ機体を駆使して無双する訳ではない。戦争のリアルに近い。

徳田虎雄病院王外伝

大平誠『徳田虎雄病院王外伝・国内最大病院を巡る闘いの舞台裏』は大病院グループ徳洲会の創業者で衆議院議員にもなった徳田虎雄を語るノンフィクションである。
徳田は「生命だけは平等だ」のスローガンを掲げ、患者を断らない病院を開設していった。高齢者の過少医療が問題になる現代でも重要である。
さらに徳田はヒトゲノム解析によるオーダーメイド医療に取り組むという先進性も持っている。平等の強調には標準的な医療を当てはめ、選択の自由を否定する負の面があるが、それに陥っていない。
徳田は日本体操協会の会長になり、体操ニッポン復活に尽力している。徳田が改革した体操協会の状況は、昨今の日本大学のような村社会と共通している。徳田の画期的な改革は理事会を秘密会からマスメディア公開にしたことである。「するとそれまでワガママ勝手なことばかり言ってた人たちが急におとなしくなって、新会長の改革が劇的に進みました」(184頁)。情報公開は改革の1丁目1番地であると再確認した。

2018年12月6日木曜日

ときめきミッドナイト

池野恋『ときめきミッドナイト』は名作『ときめきトゥナイト』を作者自身がアレンジした少女漫画である。過去の作品が大好きという作者の作品愛が感じられる。読者としても嬉しい。日本では才能のある人に常に新境地を切り開くことを期待する向きもあるが、その種のガンバリズムが人を苦しめ、生き辛くさせている。
『ときめきトゥナイト』で主人公が真壁悛とアロンが逆だったらと妄想している。そのイフを実現させた作品である。但し、それ以外の設定も色々と変わっている。キャラクターの名前は微妙に変わっている。髪の毛の色も黒髪と金髪が逆になっているキャラがいる。
『ときめきトゥナイト』に比べると最初から双子の王子の因縁が出るなどテンポが早い。神谷曜子に相当するキャラクターは黒髪である。『ときめきトゥナイト』ほど過激な性格ではない。この点は物足りない。もっとも、漫画としては面白くても、『ときめきトゥナイト』連載時よりも、イジメが人権侵害と認識されるようになった時代では問題だろう。

2018年12月4日火曜日

さいたま市議会の障害者政策

さいたま市議会の一般質問を傍聴しました。浜口健司議員は精神障害者政策について質問しました。精神障害者2級の方への通院と入院費の助成を求めました。答弁は県に要望しているでした。
浜口議員は再質問で去年も同じ質問をしたが、変わっていない、ゼロ回答ではないかとしました。家族は待っている時間がありません。市長の公約でもありましたが、市長の見解をお聞かせ下さいと尋ねました。
市長は将来に渡って持続可能な制度とするために県の補助が不可欠と答弁しました。浜口議員は市長にレクチャーしていいと述べました。
この質疑では傍聴席から拍手が出ました(規則上は拍手をしてはいけないことになっています)。議場からは「ゼロ回答じゃない」などの不規則発言が出ました。
福祉手当て1級と2級の格差の是正では、精神障害者が生きていける制度設計を求めました。精神障害者の移送力の強化では職員の増強を求めました。
さいたま市立大学の創設の是非を尋ねました。行政学部を作り、公務員を目指す人を集めます。答弁では大学を取り巻く環境は厳しく、新たな財政負担に市民の理解が得られるかという問題があるものの、地域の文化的拠点になるなど一定の意義があり、研究するとしました。
自治会共通業務の一部外注化について質問しました。答弁では総会関係書類のフォーマットを電子データとしてアップロードするとしました。

さいたま市議会の一般質問

さいたま市議会の一般質問を傍聴しました。浜口健司議員は教育環境の整備について、精神障害者政策について、さいたま市のブランディングについての市民勉強会からの提言について質問しました。
浜口議員は日本一の教育都市の認識を質問しました。教育長は学力の一位ではなく、夢や目標を持ち、自己肯定感を高め、人生百年時代を豊かに生きることと答弁しました。
通学路の防犯対策ではプライバシーに留意する必要はありますが、防犯カメラの有効性を指摘しました。これは私も思うところがあります。無罪を獲得するテレビドラマ『刑事専門弁護士』では防犯カメラが無罪の決め手になることが多かったです。防犯カメラの情報を権力が独占することが監視社会になります。防犯カメラの情報を弁護側がアクセスすることが公平です。
通学カバンの総重量の軽減化では、政府から言われたから動くのではなく、課題を抽出して先行して対応して下さいと注文しました。これも私は同感です。軍隊の行軍演習をしているような大荷物です。
通学路の横断歩道の整備では、アイスランドのトリックアートを用いた横断歩道を紹介しました。車のスピードが下がる効果があるとします。また、全小中学校に特別支援学級の設置を求めました。

さいたま市議会

さいたま市議会の一般質問を傍聴しました。石関洋臣議員は見沼田んぼ政策を質問しました。散策路に市が積極的に公衆トイレを設置することを求めました。桜のシーズンだけでもトイレの設置を求めました。答弁は周辺住民の迷惑にならないように仮設トイレの延長も含めて調査検討するとしました。
芝川河川改修と念仏橋の掛け替えでは、氾濫が起きる原因は念仏橋の辺りで川幅が狭くなっていることとして事業の推進を求めました。
文化財保護行政では教育委員会から市長部局への所管替えについて質問しました。現状は教育委員会の所管ですが、学校予算が優先される傾向があります。文化財が観光や街づくりに生かされず、勿体ないとします。答弁は積極的な研究を進めたいでした。石関議員は最後に文化財は価値が損なわれると二度と戻らないため、しっかりと予算措置をとれるようにして欲しいと述べました。
文化財保護行政の所管替えは興味深い。教育委員会は教育の中立性確保のために市長から一定の独立性を保っています。そのために市長の観光政策などと一体的に進める上では限界があります。文化財保護行政も古代天皇制の考古学的研究など政治的中立性が求められる分野もありますが、教育委員会の独立は事務局官僚の独立となりがちです。

浦和のグルメバーガー

さいたま市浦和区でグルメバーガーを食べました。さいたま市役所の隣です。タコライスやロコモコもあります。
ポテトが付いています。ソースはバーベキューとトマトを選択できます。私はトマトにしました。グルメバーガーは普通のハンバーガーのようにかぶりつくか、ナイフを使うか迷うところです。ここは紙袋が提供され、紙袋に入れて、かぶりつきます。
テーブルには米国から輸入したケチャップとマスタードがあります。ラベルは英語です。このようなものがあると雰囲気が出ます。

BASARA3

田村由美『BASARA』3巻(フラワーコミックス)は鹿児島が舞台である。桜島の戦いが始まる。
桜島は海に沈んでいた。タタラとハヤトは海賊に捕らえられる。タタラは村が滅ぼされた私怨が動機にあると正直に語る。それを聞いた茶々は私怨の方が逆に信頼できると応じる。ここに真実がある。私も自身のマンションだまし売り被害経験を出発点として消費者の権利を主張するようになった。個人の思いがあってのものである。
白虎の村では王政は絶対的に見えたが、九州は赤の王と四道が平定し始めたばかりのようである。在地の豪族も本音は忠実ではない。