2018年9月10日月曜日

老人たちの裏社会

『老人たちの裏社会』は暴走老人を取り上げた書籍である。人間は誰しも年を取るが、こうはなりたくないものである。その点で何故、暴走老人になってしまうかという観点から読み進めた。
私が感じた大きな原因は孤独である。但し、孤独が悪い訳ではない。むしろ、暴走老人のトラブルは人間関係の中から生じているものが多い。孤独への耐性が乏しいことが原因である。これは昭和の集団主義で走ってきた日本社会の問題である。今はゲームでもレジャーでも「おひとりさま」で十分に楽しめるのに勿体無い話である。この点は個人主義が高まった私のようなロスジェネ世代は安心である。逆にロスジェネ世代よりも下の世代の方がコミュニケーション至上主義があり、昭和の集団主義を懐かしむ感覚もあり、危うさを覚える。
第二にバブル時代の成功体験から抜け出せず、その時の感覚のままの言動になってしまうという原因がある。これもロスジェネ世代には無縁である。むしろバブル経済の無駄遣いで資産を食い潰したから自分達が就職氷河期で苦しんだという恨みさえある。
第三にパワハラやセクハラ、モラハラに敏感になるなど受け手の意識の向上もある。この点では暴走老人は最近増えているというよりも、昔からいたが我慢させられていたとの見方も成り立つ。

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