2018年9月20日木曜日

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所

西義之『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(集英社)はオカルト漫画。週刊少年ジャンプ連載作品。ムヒョが所長で、ロージーが助手。欧米風の名前であるが、ニックネームに過ぎない。現代日本を舞台とした日本人の物語である。
ストーリーは依頼によって徐霊する一話完結型が基本である。但し、第1巻の時点でムヒョに因縁の相手がいることを匂わせており、大きな話もありそうである。
依頼により徐霊する点は『ゴーストスイーパー美神極楽大作戦』と共通する。魔「法律事務所」とあるようにリーガル物の雰囲気を出している点が特徴である。魔法律という条文を読み上げて徐霊を執行する。第1巻では魔法律の条文を読み上げれば決着がつくため、バトル物にありがちな必殺技の出しあいのような展開はない。
魔法律の世界では執行者が裁判官の上位になっている。ここは現実の司法と比べて興味深い設定である。現実の司法では執行者の暴走をチェックする機関の考慮が不可欠である。

警察不祥事

千葉県警の警察官が栃木県の露天風呂のぞき容疑で事情聴取を受けている。民間人ならば逮捕されている案件ではないか。身内に甘い体質は警察不祥事が続発する一つの理由である。
埼玉県警巡査部長は迷惑防止条例違反容疑で逮捕された。埼玉県警蕨警察署の巡査部長(43)は東京のプールで盗撮した容疑がある。岐阜県警の警察官は大阪府のプールで痴漢した容疑がある。警察不祥事は他所の都道府県で行うようにしているのか。それとも所属する都道府県の警察不祥事は隠蔽されるため、他所の都道府県で起こした警察不祥事が報道される傾向になるのか。

民間には通用しない公務員感覚にプレミアムフライデーがある。わざわざ月末の忙しい時期に休めると考える公務員感覚が非常識である。

警察不祥事や不当逮捕や家宅捜索など警察の捜査権濫用による人権侵害、冤罪などを扱う。
【書名】警察不祥事/ケイサツフショウジ/Police Scandals
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

『不当逮捕レビュー』
『不当逮捕と報道』
『不当逮捕サスペンス』
新宿署痴漢冤罪裁判
警視庁の名誉毀損捜査に不当捜査批判
マンション建設反対運動の不当逮捕に無罪確定
家宅捜索の不当を大成建設抗議
リニア談合は不当逮捕か
リニア談合に人質司法批判
埼玉県警巡査が乳児揺さぶりで死なせる
埼玉県警巡査部長が迷惑防止条例違反容疑で逮捕
さいたま市桜区道場でネズミ捕り
群馬県警の警部補を強盗事件で指名手配
長野県警は淫行、岐阜県警はストーカー
高知県警の巡査がセクハラを繰り返す
神奈川県警Twitterがセクハラ発言で炎上
神奈川県警パワハラ拳銃自殺裁判
彦根署交番で巡査が同僚警察官を射殺
千葉県警巡査長が児童買春に証拠品廃棄
大分県警の捜査資料がFacebookに流出
群馬県警高崎署でセクハラ
岩手県警元警部補を傷害容疑で書類送検
山梨県警笛吹署が健康ランドから無料温泉券を受領
『99.9-刑事専門弁護士』
『99.9 -刑事専門弁護士-SEASON II』
『白日の鴉』貧困ビジネスと冤罪
『ポチの告白』
「ポチの告白」寺澤有氏が語る
『警察庁出入り禁止』
『報道されない警察とマスコミの腐敗』警察と報道に共通する問題
『不当逮捕 築地警察交通取締りの罠』
『日本の公安警察』
『国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』
『司法官僚 裁判所の権力者たち』
『あたりまえの組合活動があぶない』
盗聴法拡大・司法取引導入に反対する法律家と市民のデモ
『止めよう!市民監視(アベノリスク)五本の矢』
共謀罪の現実と行動
共謀罪(テロ等準備罪)と著作権法
共謀罪か、テロ等準備罪か
組織犯罪処罰法
組織犯罪処罰法改正案
二次創作
非親告罪化
自白
Dickerson事件
『無実の人々とともに—松川救援から国民救援会へ』
『決断 謀略・鹿地事件とわたし そして国民救援会』
『一社会運動家の回想』
『広場の証言 メーデー裁判20年と私』
失敗の本質
太平洋戦争陸戦概史
太平洋海戦史
福井の子犬工場の不起訴に失望
危険ドラッグ事件が続発
東京都が危険ドラッグを製造販売禁止薬物に指定
大阪府の脱法ハーブ規制条例
脱法ハーブ事件簿

2018年9月19日水曜日

パワハラ

林田力『パワハラ』(江東住まい研究所)はパワーハラスメント(パワハラ)やセクハラ、過労死、過労自殺、雇用、労働問題を取り上げる。パワハラは陰惨な暗さと、悪どい貪欲と狡猾さで、人の気持ちを打ち砕く。人間が屈辱を忍ぶことにも限度がある。ブラック企業には人間の弱点を利用して儲ける不潔なからくりや無道な手段を弄する悪臭がある。
パワハラは昭和の日本型組織の悪癖である。警察組織のパワハラが目につく。目の前を火を消すことに思考停止して、特定人に負担を押し付けることを正当化する無能公務員体質がパワハラを生む。これは警察不祥事とも重なる。責任を避けようとするために大事なものを見失う愚かさを責めなければならない。
パワハラは過労死や自殺の原因になる。東急ハンズ過労死の背後には長時間労働やサービス残業強要に加え、パワハラが存在した。過労死した心斎橋店員はマネージャーから罵倒されていた。
パワハラは殺人になる。死に至るようなパワハラ事件に対して、パワハラと書くと「パワハラじゃなくて殺人」との反論が出そうである。殺人との評価を否定するつもりはないが、「パワハラではない」とする論理にはパワハラを軽いものとする発想が感じられる。パワハラという表現を避けるべきではなく、「パワハラかつ殺人」と表現できる。パワハラを直視することが命を守ることになる。
【書名】パワハラ/パワハラ/Power Harassment
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

過労自殺とパワハラ
埼玉県警で繰り返し水に沈めて溺死
神奈川県警パワハラ拳銃自殺裁判
大阪府警のパワハラ自殺に公務災害
彦根署交番で巡査が同僚警察官を射殺
神奈川県警Twitterがセクハラ発言で炎上
高知県警の巡査がセクハラを繰り返す
群馬県警高崎署でセクハラ
懇ろセクハラ野次は九州と言い訳
はあちゅう氏が電通時代のセクハラ・パワハラを告発
質屋銀蔵セクハラ事件が東京高裁で原告逆転勝訴
ステーキのくいしんぼ過労自殺訴訟
オリンパス制裁人事第2次訴訟
オリンパス制裁人事第2次訴訟第4回口頭弁論
立正佼成会附属佼成病院過労自殺裁判
矢田部過労死裁判
矢田部過労死裁判上申書
東急一時金請求裁判控訴審
新運転・事故防ピンハネ返せ訴訟決起集会
新運転、事故防ピンハネ返せ不当判決糾弾
大和ハウス工業が残業代不払いで是正勧告
専修大学解雇撤回訴訟控訴審判決
杉並区立図書館雇い止め裁判上申書
農協のサービス残業
農協で金銭着服相次ぐ
大東建託の内幕
名ばかり管理職
ここにも世代間格差『名ばかり管理職』
働く、働かない、働けば
老人たちの裏社会
七時間半
退職代行サービス
自己管理への期待
転職と過労死
キャリアデザイン
ベーシックインカム

2018年9月18日火曜日

虚空遍歴

山本周五郎『虚空遍歴』(新潮文庫)は長編時代小説である。文庫本上下巻である。
旗本の次男が侍の身分を捨てて浄瑠璃の世界に生きようとする。自分を殺して忠義に生きるステレオタイプな時代小説の対極にある作品である。明治や昭和から見た封建社会とは異なり、21世紀の現代人に響く内容がある。著者の長編小説では『樅ノ木は残った』が有名であるが、忠義に生きることだけが著者の小説ではない。私が国語の教科書で初めて著者の作品に接した。それは武士を否定する作品であった。そのために本作品の方に著者らしさを感じる。
本書には心中物の芝居に対する批評が登場する。そこでは「「人間が死のう」と決意することくらい絶望的なものはないのに、この浄瑠璃には二人ののっぴきならぬ気持や絶望感よりも、その死を「美化する」ことにかかっているようだ」と手厳しく批判する(129頁)。現代人の感覚から心中物に感じる拒否感と重なるところがある。芝居の世界の中々食べていけないところも現代と重なる。
公認の遊郭とは別に出会い茶屋のようなものがある。違法であるが、与力が副業で経営している(166頁)。現代において警察官が密かに風俗店を経営するようなものである。
本書は、さいたま市立桜図書館で借りたものであるが、登場人物の一人の実家は浦和であった(182頁)。
主人公は大阪に行く。大阪は商人の街である。今日では関西弁はお笑いのイメージがある。これに対して、主人公は上方を暗くて陰険と感じる(391頁)。この感覚は新鮮である。儲けを追求すること自体は悪くないが、他人を出し抜いて自分が浮かび上がろうという卑怯さを感じるためだろう。

2018年9月15日土曜日

大東建託の内幕

『大東建託の内幕』は賃貸アパート経営の大東建託の問題を明らかにした書籍である。消費者には安定した家賃収入を謳った詐欺的商法、従業員にはパワハラ体質と真っ黒である。
根本的には不動産投資、賃貸経営というビジネスモデルに欠陥があると感じた。真っ当なビジネスは売り手が何らかの価値を提供し、買い手は対価を払う。ところが、不動産投資勧誘会社が提供するものは賃貸住宅であるが、買い手は賃貸住宅を求めていない。家賃収入という言葉に惹かれただけである。賃貸住宅は賃借人に価値を提供するものであるが、この取引では賃借人は出てこない。需要に応じた価値ではない。
賃借人を考えない賃貸住宅が賃借人から選ばれ続けることはあり得ず、家賃収入は行き詰まる。不動産投資勧誘会社の口車に乗って不動産投資をすると借金ばかり残ることになる。不動産投資勧誘会社が価値を提供せず、オーナーにリスクとコストを押し付けている。
個人的な経験になるが、このリスクとコストを相手に押し付ける体質は私にも思い当たるところがある。私はある政治塾で大東建託出身の都議会議員選挙への立候補希望者に会ったことがある。意気投合した後で彼女は私に供託金を出すことを求めてきた。供託金分の金額の借用を求めるどころか、私自身が供託に行くことを求めた。自分は全くリスクを負わず、相手に押し付けるだけであった。
著者はジャーナリストであり、埼玉県警の機動隊員溺死事件なども取り上げている。私は著者と一緒にジャーナリスト講座の動画に出演したことがある。

2018年9月14日金曜日

中野相続裁判さいたま地裁

中野相続裁判さいたま地裁の第4回口頭弁論は11月30日10時半から開かれます。傍聴をお願いします。
第3回口頭弁論が開かれました。長女側は準備書面などを陳述し、陳述書などの証拠を提出しました。長男夫婦がリフォームによって母親の部屋を納戸にしたなど長男夫婦が母親を大切にしていなかった事実を主張立証しました。長男夫婦に相続人や受贈者を主張する資格があるか訴えました。
裁判長は共有物分割の対象と割合について意見の対立があると指摘しました。長男が対象にしていない物は審理の対象にならないとして、長女側で考えるように求めました。最後に裁判長は公正に分割したいとまとめました。
次回も口頭弁論になります。長男夫婦の代理人は非公開の弁論準備手続きを期待していましたが、裁判の公開原則を何と考えているのでしょうか。長女は弁論準備手続になるとしても、公開法廷に近い形と要望を述べました。長男夫婦は相手の住所地ではなく自分達の住所地の東京地裁で提訴するなど身勝手が目に余ります。
弁論後に長女の支持者が集まり、報告集会を開催しました。そこでは遺言書が仏壇の戸袋から出たという話が不自然と指摘されたました。遺言作成者が戸袋に隠すことは考えられません。それが2年間見つからないままであることはあり得ません。作為があると誰でも分かると。腑に落ちないことを腑に落ちないまま忘れることはできません。

ドラゴンボール超

『ドラゴンボール超』は大人気漫画『ドラゴンボール』の続編である。破壊神ビルスが来襲する。映画作品を下敷きにしている。
バトル物の漫画はバトルの連続になってしまうという落とし穴がある。『ドラゴンボール』の連載終了には、その要素があった。本作品もバトル中心であるが、孫悟空の理解力の低さなどの笑いがある。また、破壊神ビルスなどの新キャラクターは単に倒すべき敵ではない。別次元の存在であり、物語の奥行きを広げる。巨大なドラゴンボールという謎も出てきた。タイトルの『ドラゴンボール超』も続編として超を付けたという以上の意味を持つ。
後半は天下一武道会のような展開である。『ドラゴンボール』は、本来はドラゴンボールを探す冒険漫画であり、天下一武道会は幕間と言ってもよいものであった。しかし、読者にはドラゴンボールと言えば天下一武道会と言えるほど印象が強い。ピッコロ大魔王との決着を天下一武道会で行うなど重要な舞台になっている。天下一武道会風の展開は『ドラゴンボール』の精神を継承している。

2018年9月13日木曜日

地理9月号

地理9月号は「都市×若者×観光」を特集する。直近では台風21号と北海道地震という大ニュースがあるが、本書には反映されていない。日本社会には全員総出で目の前の火を消すことに注力するような近視眼的な傾向がある。本誌の月刊誌という時間軸は落ち着きを与えてくれる。
金延景「若者の新たな観光・レジャー空間としてのエスニックタウン」は大久保コリアタウンを取り上げる。近年は海外旅行離れが指摘されるが、異文化への関心が薄れている訳ではなく、コリアタウンのような身近な消費意欲は旺盛である。マイルドな辛さが人気のチーズタッカルビのように日本人の嗜好に合わせたというメリットもある(37頁)。スポットを回るだけの海外旅行以上に地に足着いた体験になる可能性がある。
磯野巧「若者によるインバウンド需要への対応」は渋谷駅周辺の外国人観光客向け街頭ボランティアガイドを紹介する。外国人観光客にとってハチ公像やスクランブル交差点は撮影スポットであるが、多くの観光客は撮影したら別の場所に行き、渋谷の消費に結び付かない。そのためにボランティアガイドの意義は大きいが、渋谷駅の案内が多い(53頁)。渋谷再開発によって渋谷駅は日本人でもうんざりするほど複雑になり、不便になった。その尻拭いをボランティアがしているならば、ボランティアの活発化を喜べない。ボランティアに成り立っていること自体がシステムの欠陥を示すことになる。

2018年9月11日火曜日

僕のヒーローアカデミア

『僕のヒーローアカデミア』は個性と呼ばれる特殊能力を持つことが一般化した未来でヒーローを目指す少年漫画である。週刊少年ジャンプ連載作品。アニメ化された。略称はヒロアカ。
個性を持たないというディスアドバンテージを持った少年が熱意と努力で突き進む。昭和の王道的な少年漫画に近い。効率的に任務を目的を達成することよりも人を助けることを評価する。その行動が他人を動かす。師匠ポジションのオールマイトも今風の漫画ならばイケメンになりそうであるが、そうではない。
21世紀では昭和の王道は古いと、やる気のない主人公のように、そこから外れた作品が目立つが、本作品は直球である。本作品が人気であることは少年の嗜好が先祖帰りしたのだろうか。
主人公は物語開始時点では中学3年生である。ヒーロー育成のエリート高校入学を目指す。これは形を変えた偏差値輪切り教育ではないか。頑張って上を目指すという昭和の立身出世主義を感じる。漫画の世界では偏差値輪切りのアンチテーゼを提示して欲しい気がする。それとも、ゆとり教育が普及して今の少年には逆に偏差値輪切り教育に価値を見出だすようになっているのだろうか。
この高校の食堂はシェフのヒーローによって最上の食事を提供するが、あれこれ料理を考えても結局、白米に落ち着くという。ここは共感した。その気持ちは理解できる。

2018年9月10日月曜日

老人たちの裏社会

『老人たちの裏社会』は暴走老人を取り上げた書籍である。人間は誰しも年を取るが、こうはなりたくないものである。その点で何故、暴走老人になってしまうかという観点から読み進めた。
私が感じた大きな原因は孤独である。但し、孤独が悪い訳ではない。むしろ、暴走老人のトラブルは人間関係の中から生じているものが多い。孤独への耐性が乏しいことが原因である。これは昭和の集団主義で走ってきた日本社会の問題である。今はゲームでもレジャーでも「おひとりさま」で十分に楽しめるのに勿体無い話である。この点は個人主義が高まった私のようなロスジェネ世代は安心である。逆にロスジェネ世代よりも下の世代の方がコミュニケーション至上主義があり、昭和の集団主義を懐かしむ感覚もあり、危うさを覚える。
第二にバブル時代の成功体験から抜け出せず、その時の感覚のままの言動になってしまうという原因がある。これもロスジェネ世代には無縁である。むしろバブル経済の無駄遣いで資産を食い潰したから自分達が就職氷河期で苦しんだという恨みさえある。
第三にパワハラやセクハラ、モラハラに敏感になるなど受け手の意識の向上もある。この点では暴走老人は最近増えているというよりも、昔からいたが我慢させられていたとの見方も成り立つ。

2018年9月9日日曜日

るろうに剣心7巻

『るろうに剣心』7巻は京都篇が幕を開ける。幕を開けると言っても京都に着いていない。東京を出発するまでで丸々1巻が費やされる。しかし、単なる導入部と侮るなかれ。幕末明治を駆け抜けた歴史上の人物が登場し、歴史上の事件が描かれる。
剣心が戦わなければ物語は成り立たないが、京都篇は明治政府の尻拭いのための戦いである。周りのキャラクターの言う通り、剣心が戦う必要はない。目の前の問題を解決するという名目で特定人に負担を押し付ける。特殊日本的集団主義は現代日本に通じる問題である。本書に描かれた明治政府の腐敗、傲慢、身勝手も現代日本の官僚制に通じる。
本書は大久保利通を議会開設論者と描いている。これは興味深い。一般にはプロシア風の外見的立憲主義を進めた伊藤博文が大久保の継承者と見られる。しかし、伊藤は大久保の専制的な面の継承者で、伊藤と大隈重信の両方が継承者と言えるかもしれない。大久保が生きていたら、明治政府がもう少し民主的になったかもとの妄想も全く成り立たないものではないだろう。

月は無慈悲な夜の女王

ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』はSF小説の古典である。人類が月に移民し、月生まれ、月育ちの世代もいる未来が舞台である。月は地球連邦の植民地として収奪されていた。その月が独立を目指し、地球連邦と戦う。アメリカ独立戦争を連想させる。無料の昼飯はないとのスローガンは自由を求める人の覚悟を示している。
一方で宇宙開発が夢や希望ばかりの世界ではないことを本書は教えてくれた。月に暮らすと体が低重力に慣れてしまい、地球に帰れなくなる。これは恐ろしいことである。
また、月からの地球への攻撃は、地球に暮らす人間としては恐ろしい。物語は大団円となったが、地球側としては月を徹底的に破壊しなければ安心できないのではないか。むしろ宇宙移民は地球に暮らす人とは違うという感覚を抱かせてしまう。そこを思い止まらせ、月に感情移入させる要素が地球連邦の強権である。
宇宙移民による地球への一方的な攻撃と地球連邦の腐敗は機動戦士ガンダムとも重なる。ガンダムでは主人公は連邦側であるが、連邦の救い難い腐敗が描かれ、ジオンの人気が高い。

2018年9月7日金曜日

小説響

小説響は人気漫画『響』の映画版のノベライズである。人気先行、話題先行のキャスティングと思ったが、想像以上に原作キャラクターの雰囲気を出している。
自分を曲げない主人公が人気になった。但し、すぐに暴力に走ることは、文学作品を生み出す存在としてどうなのかという感覚がある。主人公のような憤懣を抱えた人物の作品とならば怒りを反映した作品になり、一般受けしにくいのではないだろうか。
また、漫画ではすぐに手を出す女性が意外感があって面白くても、それをそのまま実写では粗暴なだけの人物に映ってしまう危険がある。実際、実写映画の『銀魂』の志村妙は漫画の奥ゆかしさを感じにくかった。また子も漫画では紅桜の危険性を指摘するなど洞察力を示したが、実写では粗暴なだけになってしまった。
天才少女を主人公とした話であるが、ラストでは売れない作家と交錯させる。天才ではない人へのフォローもある作品である。
一方でパトカーに大人しく乗せられる結末は、らしくない。妥協しないキャラクターならば警察官相手に暴れてもおかしくない。警察官に暴れるのはヤバイと計算して行動するキャラクターだとしたら面白くない。相手の人格を尊重しない警察官の言動に怒ることがあっても良い。

2018年9月5日水曜日

ワンピース90巻

尾田栄一郎『ワンピース90巻』(集英社、2018年)はホールケーキアイランド篇が終結する。世界会議が描かれ、ワノ国篇が始まる。
前巻でルフィの強敵にふさわしい存在感を示したカタクリとブリュレのエピソードが良い。前巻の卑怯な妹とは大違いである。ビッグマムの子ども達の中でブリュレは麦わらの一味の最大の被害者であり、良いところがなかったが、最後に株を上げた。
ルフィ達は非常に有名になった。これまではクロコダイルの野望阻止などの実績が隠蔽される傾向にあったが、今回は城の崩壊も計画とされるなど実績以上に評価されている。虚名が付いている。
世界会議では懐かしいキャラクターが集合する。ここでは支配体制の横暴が描かれる。世界政府の体制を打ち砕かなければ物語はおさまらないだろう。
ワノ国は不思議な世界である。前近代の日本をモチーフにしただけでは描けない世界である。空島が登場した時に、これを超える不思議な世界は無理ではないかと思ったものだが、作者の想像力は潤沢である。

2018年9月4日火曜日

シューリマン旅行記清国・日本

シューリマン『シューリマン旅行記、清国・日本』は西洋人による19世紀後半の清国と日本の旅行記である。清国では万里の長城を訪れた。日本は幕末である。
清の否定的評価の後に日本の肯定的評価がなされるため、日本人の民族的自尊心を高める書籍である。しかし、清の社会の堕落にはイギリスが売りさばいた阿片があることを考慮しなければ公正ではない。
この点は現代の日中を比べると不安になる。現代では依存性薬物の刑罰は日本よりも中華人民共和国の方がはるかに厳しい。日本では有害な依存性薬物を合法ドラッグと称して販売するようなモラルに欠けた状況であった。その危険ドラッグの原料の多くは中国から輸入されている。中国で厳罰に処せられるものが日本で販売されるという逆転現象が起きている。
日本の美点として物の少ないシンプルな生活が挙げられる。これも現代の消費を煽る傾向とは異なる。
著者は日本では少ない生活費で生活できると驚嘆する。
シューリマンが幕末の日本を評価したからといって、現代日本人があぐらをかくことはできない。

2018年9月3日月曜日

邪馬台国は朱の王国だった

『邪馬台国は朱の王国だった』は朱の観点から邪馬台国と大和朝廷に迫る書籍である。本書は産業史の観点で述べる。神話も産業史の観点で読む。人間ドラマが好きな向きには厳しいかもしれない。これは誉め言葉になるか微妙であるが、本当の意味で唯物史観と言えるかもしれない。唯物史観による英雄史観批判は一つの学問的進歩であったと思うが、世の唯物史観の信奉者達を見ると経済観念が乏しく、政治談義が大好きとの印象を受ける。資本主義を批判したくて仕方ない、経済を管理したくて仕方ないというイデオロギーが歴史認識を歪めているのではないか。それに比べると、本書は本当の意味で下部構造を語っている。
邪馬台国や大和朝廷の時代は農業社会とのイメージがあるが、本書では想像以上に交易が活発であったことになる。古代の歴史を交易中心で考えることはフェニキア人など世界史とも重なる。
本書が提示した古代日本は鉱物資源の輸出で潤った金満国家である。現代の中東産油国のイメージである。オイルダラーに相当する潤沢な資金で建造されたものが世界でもユニークな巨大古墳である。鉱物資源が枯渇すると古墳は建造されなくなった。
この話を聞くとバブル経済時代の無駄遣いを連想した。

温水器点検の勧誘電話

さいたま市桜区民の生活の中での困り事として迷惑勧誘電話は大きいです。マンション投資と電話インターネット回線が迷惑勧誘電話の双璧です。
マンション投資の迷惑勧誘電話は勤務先にかけられるものが悪名高いですが、自宅固定電話にも来ます。マンション投資の迷惑勧誘電話は土地勘のない東京都内のワンルームマンションを勧めてきます。他所の地域は地価の相場が分からないため、割高の物件を売り付けられるという魂胆です。迷惑勧誘電話が多いため、固定電話を持ちたくないとの声もあります。
迷惑勧誘電話には温水器の点検もあります。定期的に受けなければならない点検のような様子で電話してきます。消費者側で勝手に善意に解釈することは危険です。「東京電力からの話ですか」「定期的にしなければならない点検ですか」と質問して下さい。質問してようやく自社のキャンペーンであると答えます。「東京電力と関係あるのですか」と確認することは意味があります。東京電力を騙ったならば、東京電力との関係で問題になるためです。

2018年9月1日土曜日

銀河英雄伝説3巻

藤崎竜『銀河英雄伝説』3巻はイゼルローン要塞の攻略戦である。ヤン・ウェンリーの同期で秀才の誉れ高いマルコム・ワイドボーンが登場する。原作のワイドボーンは傲慢なキャラクターであった。本作品では過信はない。士官学校のシミュレーションでヤン・ウェンリーに敗北した際は何故、負けたのか自省している。さらにラインハルトの天才を見抜いている。
原作ではラインハルトとヤンの二人の天才を際立たせるために他のキャラクターをどうしようもなく無能に描いているのではないかと思うことがある。しかし、それではランキングやヤンは相対的にまともというだけで天才にはならない。むしろ、ワイドボーンの有能さを描き、ラインハルトを舐めずに全力で対峙し、それでも敗北したと描く方がラインハルトの天才が際立つ。原作で軽視されていたキャラクターを再構成する。二次小説を読むような面白さがある。
表紙はキルヒアイスである。本作品のキルヒアイスはムキムキである。スマートな印象があり、そこは違和感がある。
ビッテンフェルトも豪放磊落なイメージではない。

2018年8月30日木曜日

銀河英雄伝説2巻

藤崎竜『銀河英雄伝説』2巻はカプチェランカの戦いである。原作の本編はアスターテの戦い以後を描き、それ以前の話は外伝で描いた。本作品は時系列に沿って描くようである。
第1巻では先を見通した小悪魔的なところがあったラインハルトであったが、ここでは帝国の腐敗に怒る激情家である。ラインハルトは決して聖人君子ではない。激情家にラインハルトらしさを感じる。
帝国の腐敗の描き方は石黒版アニメと異なる。石黒版アニメは権力と暴力が弱者を虐げる明確な横暴が描かれた。対するラインハルトやキルヒアイスは無法には無法に対抗した。ところが、本書は心ならずも不正に手を染める組織人の事情やラインハルトが言動によって組織人を感化させる様相を描く。自己の無能やミスを組織の事情で言い訳し、相手に負担を押し付ける日本の公務員が喜びそうな展開である。これはラインハルトらしくないと感じる。ラインハルトは組織人の言い訳に同情するよりも、そのような組織人に負担を押し付けられた側に同情するだろう。服従は承認と同じという厳しさを持った存在ではないか。

2018年8月29日水曜日

戦国の秘話

『戦国の秘話』は戦国武将を一章一人の形で取り上げ、その秘話を語る小説である。取り上げた武将は毛利元就や徳川家康のような成功者だけではない。足利義昭や織田信雄のように評価の低い人物もいる。加藤清正は評価の高い人物であるが、あまり自慢にならないエピソードを取り上げている。越前の朝倉義景は単純な無能に描かれがちであるが、そのようになった理由を本書は描いている。
松永弾正は意思の強い人物のイメージがある。平蜘蛛の茶釜を抱えて自爆したエピソードは彼の意地を示している。ところが、本書では、そのエピソードは語られない。代わりに家臣に流されて信長を裏切っている。
明智光秀が本能寺の変を起こした動機を領地を取り上げられたこととする。親方日の丸の公務員として安定を求めるのではなく、一城の主として領地を経営したい武士の意識を示している。明智光秀の悲劇は信長の配下の武将に共通したものだった。本書の滝川一益も重なる。松永弾正も一般には上手に立ち回った人物と見られるが、本書では信長にこき使われ、利用されるだけ利用されたと自己評価している。信長を裏切らなければやっていけないところだろう。

住環境を破壊するマンション建設工事は自分達に欠けているものを騒音と不協和音で補おうとしているようでした。

2018年8月27日月曜日

GS美神極楽大作戦2巻

椎名高志『GS美神極楽大作戦!! (2)』は六道冥子とドクター・カオスが登場する。小笠原エミよりも二人の方が先に登場していたことは意外だった。ライバルキャラを先に出しそうなものである。
本作品は美神令子の唯我独尊の振る舞いによって周囲が不幸になるパターンが基本である。ドクター・カオスの話も同じである。ところが、六道が登場すると、美神が六道に振り回されて不幸になる。これは新パターンである。
1話完結の話が多いが、時間を遡る話は中編である。毒を食べた横島を美神が普通に心配して対処法を伝えていることが意外であった。思っていたよりは優しい。

中野相続裁判

茶道具はバラで販売され、取引されている。
母の夢、母の意思に反したリフォーム、危険になったリフォームの順にする。妥協の産物ではない。
相続は亡くなった時点の財産評価になる。
私には遺言書を強制的に書かせたようにしか思えません。そうであったのではないかとの疑問が溶けません。
弟子から聞きました。軽々しく話す人ではありません。これを先に出す。入院中の母が言っていたことは、このことだったのかと理解しました。
所有権移転登記の申請書類の筆跡の違い。贈与契約書の不存在。
長男は母を利用するだけ利用した。

迷惑勧誘電話

さいたま市桜区民の生活の中の困り事として迷惑勧誘電話の話を聞きました。自宅固定電話には電話・インターネット回線の迷惑勧誘電話がかかってきます。勤務先にはマンション投資の迷惑勧誘電話がかかってきます。電話・インターネット回線とマンション投資が迷惑勧誘電話の双璧です。どちらも勧誘であることを最初に言わない点で悪質です。また、どちらも相手を知らずに電話番号だけでかけています。電話を続けることで消費者から個人情報を引き出していきます。それ故に住所などの情報を話してはいけません。
消費者センターなどに相談することは有効です。会社名や担当社名を聞き出して下さい。NTTやauなど大手通信会社を騙ることがあります。代理店ではないか確認して下さい。
相談すると動かない場合でも、事例として蓄積されます。Google裁判では消費者センターに事例があることで、詐欺との検索結果が相当程度真実であるとされました。

GS美神極楽大作戦

GS美神極楽大作戦はゴーストスイーパーの活躍を描く漫画である。週刊少年サンデー連載作品。アニメ化された。
バブル経済の残り香が感じられる作品である。悪霊が開発の妨げになっており、それをゴーストスイーパーが除霊する。
長期連載作品には共通するが、第1巻のキャラクターの絵は、その後とは異なっている。美神も横島も何か違う。キャラクターが乗っていないという感じである。第1話の、おキヌちゃんは怖い性格である。
第1巻では小笠原エミや六道冥子らレギュラーキャラクターが出てこない。第2話、第3話とレギュラーキャラクターの紹介話になっている漫画もあることと比べると息が長い。
巻末に読み切りプロトタイプ作品が掲載されている。これは完成度が高い。横島の裏切り、それを折り込み済みの美神、裏切りが露見した際の横島の態度が盛り込まれている。

2018年8月26日日曜日

軍靴のバルツァー5巻

中島三千恒『軍靴のバルツァー』5巻は退却戦が描かれる。安全なはずの駐屯地に敵のホルベック軍が奇襲。止むなく撤退を決意したバルツァー達に容赦なく精鋭騎兵部隊が襲いかかる。
この時代よりも前の時代に軍隊が進出した農村は悲惨であった。三十年戦争が代表的である。略奪暴行が当然の如く行われていた。それに比べると、この時代は遥かにましである。本書では条約で保護されていると説明されている。
これを時代が進むと人間が理性的になる進歩主義的な歴史認識で説明することはできない。第二次世界大戦の占領下の民衆は悲惨であった。略奪暴行が当然になっていた。悲惨な時代に挟まれた珍しい時代と言えるだろう。日清戦争における旅順虐殺のような事件もあり、近代の戦争が良心的とは言えないが、後の時代の戦争が大量殺戮となり、精神が荒んでいくことを予感させる結末になっている。
主人公が実践した戦術は第一次世界大戦の陣地の戦いを先取りしたものである。塹壕戦についても質問で言及されており、今後登場しそうである。戦争に華々しさを求める中世の騎兵が拒否感を持つことは当然として、主人公も変化におののいていた。

2018年8月25日土曜日

勁草の人戦後日本を築いた財界人

『勁草の人 戦後日本を築いた財界人』。戦後の重大な経済事件が描かれる。そのため、戦後経済史に関心のある向きには面白い。
しかし、人脈が全てで、需要と供給やコストなど経済人らしい話は乏しい。20世紀の話であって21世紀には通用しないだろう。それでも重厚長大産業に融資していた日本興業銀行を東京ディズニーランドに融資させるなど経済のサービス化、ソフト化を見越した先見性はある。
冒頭から総理大臣との関わりが描かれるように政治家や官僚との関わりが濃い。中山が関わった訳ではないが、ロッキード事件やリクルート事件など政治と金の問題も登場する。昭和の官僚主導経済の中で活躍したとの印象を強くする。山一証券を日本銀行に救済させたことが手柄話のようになっているが、その後の破綻を知っている現在から振り返ると護送船団方式のドグマに囚われていないか。
本書を読む前に同じ著者の『不撓不屈』を読んでいた。国家権力の弾圧と断固戦った税理士の物語である。普段から公務員と付き合わなかった彼の清廉な印象が残っているため、落差を感じる。
中山は頭取を退任後は相談役や特別顧問になった。本書は頭取退任後の話が中心である。地位ではなく、人物に人が集まると見れば美しい。しかし、悪いケースでは老害のドン支配、ボス支配となる。少し前の都議会自民党や最近の日本大学のようなドン支配の弊害が大きな問題となっている。

2018年8月23日木曜日

軍靴のバルツァー

中島三千恒『軍靴のバルツァー』は19世紀の統一前のドイツ風の架空の世界を舞台をした戦争漫画である。主人公はプロシア(プロイセン)をモデルとした軍事国家ヴァイセンの若手将校である。同盟国バーゼルラントに士官学校教官として赴任する。赴任先の国はヴァイセンと比べると軍事的には後進国で、ヴァイセンは併合の野心を隠し持っている。この設定だけではバーゼルラントに感情移入したくなるが、この国の士官学校は旧日本軍的な奴隷兵士を作る軍隊教育を行っていた。それは軍国主義的な筈のヴァイセンの将校でも眉をひそめたくなるものであった。ヴァイセンの将校の方が、はるかに合理主義であった。
私はプロシア風の官僚主義を嫌悪している。これは明治日本が手本としたもので、個人を抑圧する日本の官僚制の原点となっているためである。しかし、日本大学に見られるようなドン支配の日本的集団主義はヴァイセンよりもバーゼルラントに近い。外部の目に晒されていない小集団は偏狭になりやすい。やはり情報公開が改革の一丁目一番地になると感じた。

治療院ウェブ集客の成功法則

杉原智之『新規&リピーターがどんどん増える 治療院「ウェブ集客」の成功 法則』はWebを中心に整体院を繁盛させる秘訣をまとめた書籍である。著者は母親の整体院のホームページ作成を手がけ、そこから他の整体院のコンサルもするようになった。その経験に基づく書籍であり、説得力がある。
本書は一般的な宣伝文句よりも、例えば腰痛などに特化して、狭い分野でもナンバーワンを目指すことが良いとする。選択と集中である。本書は整体院や接骨院を念頭に置いているが、他の業種も学ぶ価値がある。
また、本書はWeb戦略が中心であるが、ビジネス全般の指針も提示する。借金をしない、固定費をかけないことは基本である。
本書はリピート客を重視する。これはビジネスの基本中の基本である。一生に一度あるかないかの買い物でリピート客を期待しにくい不動産取引でサービス業精神に欠けた問題業者が出やすいことは筋が通る。
本書は以下の指摘もしている。「販売側がセールスをすればするほど、今の時代はお客様が逃げてしまうリスクもあります」(210頁)。これはマンション投資などの迷惑勧誘電話に聞かせたい言葉である。

2018年8月22日水曜日

はたらく細胞

赤血球や白血球にはモラトリアムの子ども時代があるが、血小板は子どもの頃から働いている。血小板は大変である。
細胞を擬人化するというコンセプトから、赤血球や白血球のビジュアルは想定可能であるが、血小板やマクロファージはユニークである。

2018年8月19日日曜日

北海道暮らしと産業のいま

雑誌『地理』2018年8月号は「北海道暮らしと産業のいま」を特集する。
五十嵐和也「グローバル」ではグローバルな課題を生徒にとって実感のある題材や地域にまで落とし込んだ授業を目指す(115頁)。消費者の多くは輸入農作物よりも国産農作物を好むが、国産農作物が外国人実習生の労働に依存している実態はあまり知られていない(118頁)。
スペインのコルドバを紹介した記事ではイスラムをギリシア・ローマ文化を現代に伝える架け橋と評価する(田中總太郎「コルドバの歴史地区」95頁)。アニメfateZeroではアレキサンダー大王をイスラム風のイスカンダルと称している。単にイスカンダルの響きの新鮮さから採用されたものと思うが、イスラムがギリシア文化を伝えたと考えれば意義深い。
巻頭のカラーページでは大阪北部地震の報告がある(池田碩「大阪北部地震の被災地を歩く」)。西日本豪雨災害が直後に起きたために忘れられがちであるが、ブロック塀の倒壊など重要な教訓がある。タイムリーにアップデートできない月刊誌だから逆に目の前の事象に流されずに取り組める。
津波防災の記事が興味深い(橋本雄一「津波防災と自治体・住民の対応」)。北海道を対象とした研究であるが、内容に普遍性がある。津波対策として津波避難ビルが注目されている。しかし、シミュレーションの結果、避難ビルの階段入口で15分から30分程度滞留し、津波到達予想時間である地震発生後30分以内に多くの住民が避難ビル内の安全圏まで到達できない可能性があると指摘された(67頁)。住環境を破壊する超高層マンション建設に対して、津波避難ビルになると正当化する主張があるが、本当に近隣住民の役に立つのか吟味を要する。

約束のネバーランド2巻

『約束のネバーランド』2巻は脱出に向けた準備を進める。ただ脱出を目指すだけでなく、脱出後のことも考えている。一方で子ども達の中にママへの内通者がいるとの疑いも生じる。
舞台は「グレイスフィールドハウス」と呼ばれる孤児院。そこはイザベラというママがいて、子ども達が幸せに過ごす孤児院だった。しかし、子ども達は「幸せな家庭」に「養子に出される」という嘘の説明で凶悪な鬼に食べ物として出荷されていた。

作品によっては2巻で中だるみし、失速するものもあるが、本作品は緊迫感が高まる。味方と敵がスパッと分かれないところが深い。一致団結して目の前の課題を解決するという特殊日本的集団主義に陥っていない。一番の味方になる筈の存在とも駆け引きしなければならないことは疲れるが、作品としては面白い。
主人公だけでは知識が不足している。情報の提供者がいなければ難しいが、無理矢理お助けマンを登場させると御都合主義に陥ってしまう。この巻の内通者のような立ち位置は面白い。

2018年8月18日土曜日

不撓不屈

高杉良『不撓不屈』は国家権力と断固闘った飯塚毅・税理士の物語である。官僚の横暴や傲慢がこれでもかと描かれる。自分達の面子しか考えない公務員のいやらしさが描かれる。
公務員が作文した虚偽内容の文書に捺印を強要するなど弾圧の手口が描かれる。勾留中の被告人の取り調べでは弁護士の悪口の悪口を言い、弁護士と被告人の離間を図る(221頁)。
渡辺美智雄代議士の国会質問では公務員の手口が批判された。「交通事故だって警察官は道路に立ってないで、わざわざ電信柱の陰にみな隠れていて、あれは踏切で一時停止しなかった。あれは何だ、件数は何件あがった」(294頁)
戦後昭和の官僚主導経済を成功モデルのように見る向きもいるが、官僚に潰された人々もいただろう。その意味で昭和は良かったとはとても言えない。むしろ官僚主導経済を批判する新自由主義に個人の解放につながる要素がある。飯塚も外資をクライアントとしていた。公務員を監視し、公務員倫理の徹底に努めなければならない。
飯塚は論語の里仁編の「悪衣悪食を恥じる者は、ともにはかるにたらざるなり」を好む(123頁)。この悪は悪いという意味ではなく、粗末なという意味である。価格と品質が比例すると考える浅ましい拝金主義の対極にある。

2018年8月14日火曜日

ランクA病院の愉悦

『ランクA病院の愉悦』は『ガンコロリン』を改題した文庫本である。「ランクA病院の愉悦」は医療格差が進む近未来の日本を描く。病院はランクA、ランクB、ランクCと料金によって分けられる。ランクC病院は人工知能による診断しかしない。この人工知能も近年話題の機械学習のレベルではなく、if文で実装する単純なレベルである。
低所得者は、このランクC病院しか事実上受診できない。格差社会のディストピアを描く作品と想像したが、良い意味で裏切られた。価格と品質が比例するというような浅ましい拝金主義への批判になっていた。ただ価格が高いだけのサービスには意味がない。

後書きで以下のように書いている。「いいものをいじり回してダメにしてしまうのは官僚の習い性だ。官僚の意識には、病で苦しむ患者を救おうという、一番大切な気持ちがすっぽり欠けているように思えてならない」(237頁)

デュー・ブレーカー

エドヴィージ・ダンティカ著、山本伸訳『デュー・ブレーカー』(五月書房新社、2018年)はハイチ系アメリカ人によるオムニバス的な小説である。独裁政権がもたらした傷を描く。タイトルのデュー・ブレーカーは秘密警察の拷問執行人である。独裁政権下のハイチではデュー・ブレーカーが任意に市民を逮捕、連行し、拷問を加えることが横行していた。
国家権力の横暴から人身の自由を保障することがマグナ・カルタ以来の人権思想の肝であると再確認した。法の適正手続きを意味する言葉にデュー・プロセスがある。デュー・ブレーカーと似ているが、落差がある。
警察の手口はどこも似ている。「最初不愉快にさせておいて、あとで優しくする。そうすれば男は感謝され、いい人だと思ってもらえる」(235頁)
被害者の苦しみ、怒り、絶望は大きい。そこは大いに共感できる。一方で本書の特徴は拷問執行者側の心の傷も描き、被害者側の加害者への思いも憎しみや恨みだけではないことである。特に後者は憎まれて当然、恨まれて当然であり、その不思議さは読者を混乱・困惑させる。悪いのは独裁者の大統領と単純化できる話ではない。拷問執行人は私的利益を追及し、腐敗していた。

2018年8月13日月曜日

桶川ストーカー殺人事件・遺言

清水潔『桶川ストーカー殺人事件・遺言』は桶川ストーカー殺人事件を取り上げた犯罪ノンフィクションである。一人の週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴く。
桶川ストーカー殺人事件は1999年にJR高崎線桶川駅で発生した女子大生刺殺事件である。警察の杜撰な対応や嘘によって被害者や家族が心痛に苦しむことになる。真実を歪めて調書を作成する実態も指摘する。市民にとって悪魔は遠くまで探しに行く必要はないものであった。
埼玉県警察の不祥事であり、全国的に警察批判が起きた事件である。そのために本書は埼玉県さいたま市浦和区の須原屋でポップ広告でプッシュされていた。埼玉県警の不祥事であり、埼玉県民ならば読むべしと。読んでいて埼玉県警の傲慢さや責任逃れ体質に腹が立って仕方がない書籍である。精神衛生上良くないが、埼玉県民は知る必要がある。
この事件はストーカー規制法成立の端緒となったことで知られている。しかし、典型的な個人によるストーカー犯罪とは様相が異なる。集団的な嫌がらせ、攻撃である。後に社会問題になる半グレ集団の犯罪に重なる。

須原屋の隣の、いきなりステーキ浦和店では行列ができていました。

2018年8月12日日曜日

鉄腕バーディー

ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』(BIRDY THE MIGHTY)はSF漫画である。OVAにもなった。主人公は巻き込まれ型である。宇宙人が登場するが、動物園仮説の世界観になっている。
第3巻は、悪徳刑事の嫌らしさ、陰湿さが描かれる。悪徳刑事は見込み捜査で犯人扱いし、市民生活を破壊する。著者は『機動警察パトレイバー』で警察の仕事は弱い者いじめと少年に評させただけのことはある。
悪徳刑事の強引さは警察組織の認めたものではなく、内部から批判されているが、押し止めることはできていない。現実の警察不祥事で内部統制が働いていないことと重なる。既に指摘されているように警察を取り締まる機関が必要である。
この悪徳刑事は因果応報の目に遭う。悪徳刑事の人格は因果応報の目に遭うが、もっと嫌らしい存在になる。そのために主人公らの苦しみは続きそうである。

2018年8月9日木曜日

中野相続裁判さいたま地裁

資格を取らせなかった。情景が思い浮かぶように書く。資格を出す。免状を証拠として出す。

茶道教室の営業を引き継いだことが大きな利益である。
電話料金を支払わせていた。

茶室と水屋は変わっていない。ホールが広くなっただけである。
茶室はいじっていない。いじっていないものに、夢がかなったはない。
稽古場という表現は使っていない。
夢は茶室が一階にあり、露地から入れること。
階段は緩やかになっていない。
一階を主に改装した。システムキッチンに250万円をかけた。領収書を出す。

2018年8月8日水曜日

琉球のユウナ

響ワタル『琉球のユウナ』(白泉社)は島津侵攻以前の琉球王国黄金時代を舞台とした歴史ファンタジー漫画である。1482年、琉球・第二尚氏王朝の時代である。
主人公は赤い髪の少女で、不思議な力を持っている。ガール・ミーツ・ボーイの物語である。
島津侵攻以前の琉球王国という点がユニークである。琉球王国を舞台とした作品の多くは『琉球の風』のように島津侵攻や『テンペスト』のような琉球処分の時代が多い。琉球の苦しみに寄り添った作品でも、日本なしでは話が進まないものである。それは日本への従属、日本の一部としての沖縄という与えてしまう。日本の支配のなかった琉球王国黄金時代を描く作品が増えることは琉球のアイデンティティー形成に資するだろう。
一方で本書は今日知られる琉球文化の多くは島津侵攻後の近世琉球で成立したものと指摘する。それ以前の琉球文化はあまり知られておらず、作者も描く上で苦労したという。島津侵攻前こそ琉球王国が輝いていた時代と考えるが、琉球のアイデンティティーについて考えさせられる。

2018年8月7日火曜日

絶滅の人類史の書評

更科功『絶滅の人類史なぜ「私たち」が生き延びたのか』NHK出版新書、2018年
本書は冷徹な現実を指摘する。椅子取りゲームのように人類が増えれば、その分、他の生物の生存圏が減る。その結果、絶滅する種も出てくる(244頁)。このように意図はなくても相手を害してしまうことはある。高層マンションばかりとなり、戸建て住民が物理的に追い出される訳ではなくても、住環境が悪化し、出ていくことと似ている。
本書はアフリカから出た原生人類であるホモ・サピエンスがネアンデルタール人と交雑したとする。そのためにアフリカ人以外のホモ・サピエンスにはネアンデルタール人の遺伝子が含まれている(233頁)。アニメなど日本には白人と黄色人種には差がなく、黒人だけが異質という感覚がある。それはネアンデルタール人遺伝子の有無という観点では正しかった。
このネアンデルタール人遺伝子が入ったことはホモ・サピエンスの寒冷地などへの適応力を高めた(235頁)。純血主義が不利であることは生物学的に説明できる。

2018年8月6日月曜日

絶滅の人類史

『絶滅の人類史』は人類という種の誕生の歴史を明らかにする新書である。
本書の学問スタンスが勉強になる。筋が通った説明というだけではダメであると何度も繰り返される。筋が通った説明は必要条件を満たしても、十分条件を満たすとは限らないためである。
この点は日本の警察の見込み捜査と対照的である。見込み捜査は彼には動機がある、だから犯人であると決めつけ、自白を強要する。日本の警察の見込み捜査は科学的ではないと批判されるが、科学的な姿勢が本書から理解できる。
脳の大きさについての説明も面白い。一般に脳が大きいければ知能が高いことを意味し、良いことと考えられる。しかし、ただ大きいだけで使用していないならば無駄なエネルギーを消費することになる。それは生存競争上、不利になる。従って、そのような生物は絶滅しやすくなる。企業経営のリストラクチャリングに重なる話である。
よく人間ほど残酷な生物はいないと言われる。戦争を念頭に置いている。

2018年8月3日金曜日

悪女イブ

『悪女イブ』は人気作家が娼婦に溺れて破滅していく小説である。映画化された。
上記の説明では展開が容易に頭に浮かぶが、それほどステレオタイプな展開ではない。悪女が主人公を溺れさせるのではなく、主人公が勝手に破滅していくだけである。
イブは悪女と呼ばれるほどのことはしていない。男性を狂わせる魅力を感じさせる描写もない。主人公がイブに執心することが理解できない。正直なところ、イブと関わりたいという気持ちにならない。
本書の特異なキャラクターはイブよりも主人公である。主人公が人気作家となった要因には卑怯な秘密がある。実力が伴わないことは当然である。イブがいなくても破滅は避けられなかっただろう。本書はイブという悪女の物語ではない。

2018年7月31日火曜日

王様の仕立て屋

『王様の仕立て屋』はナポリの日本人の仕立て屋を主人公とした漫画である。一話完結型の作品である。顧客の服を仕立てることで、顧客の抱えていた問題を解決していく。『美味しんぼ』が料理、『ギャラリーフェイク』が美術を通して人の抱えていた問題を解決することに重なる。
『王様の仕立て屋』とのタイトルであるが、王室御用達ではない。そのため、王宮政治的な話はない。消費者が王様ということになるだろうか。それは東急不動産消費者契約法違反訴訟(東急不動産だまし売り裁判)原告として喜ばしい価値観である。
主人公は時代かかった言葉遣いをしている。それが職人らしさを表している。気取ったデザイナーとは別種の存在であることを示している。価格と品質が比例するというような浅ましい拝金主義ではない。
多くの人々にとってレディメイドの服を購入することが当たり前になっているが、オーダーメイドの服の良さが感じられる作品である。しかし、単純に昔は良かったとはならない。主人公の特徴は超特急で仕立てることである。

2018年7月29日日曜日

テイクツー第7巻

テイクツー第7巻では焼きそばソースを発端とするヤクザの抗争事件が勃発する。一方のヤクザの親分が無茶苦茶である。常識外れの主張を押し通す。抗争の泥沼化は必然である。若頭の林田与一には常識がある。常識的な提言をするが、親分には否定される。親分の異常性が際立っている。
ヤクザの論理に親が黒と言えば黒というものがある。本書の菊水会は、その論理通りの組織である。しかし、ヤクザ作品などで登場する真っ当なヤクザは、そこまで親分の理不尽な専横はない。どちらかと言えば、親が黒と言えば黒はダメなヤクザ組織を象徴させている。そして、このような体質はヤクザに限らない。公務員組織など日本の古い体質の組織に広く見られるものである。ヤクザの反社会性ではなく、特殊日本的集団主義の問題である。

2018年7月28日土曜日

市民選挙研究会、住民監査請求

市民選挙研究会が2018年7月に東京都新宿区で開催されました。私も参加しました。原則毎月開催する研究会です。
小金井市の監査請求の話が印象に残りました。報酬が11000円と規定されているのに、小金井市が10000円しか払っていなかった問題です。小金井市のミスは明らかですが、小金井市は、報酬を10000円と規定するところ、11000円と誤記したと主張しています。これが通るならば本来の正しい報酬が10000円で、10000円の報酬を受け取っていた人は損をしていないという言い分が出てきかねません。ルール無視の論理です。
私には似たような経験があります。私が購入したマンションは東急コミュニティーに管理を委託していましたが、東急コミュニティーは契約書に定められた点検回数よりも少ない回数で点検していました。真相発覚後に東急コミュニティーは契約書の記載が誤りで、実際の点検回数が正しいと正当化しました。東急コミュニティーは管理組合からの管理委託費値下げの依頼も拒否しました。管理組合は管理会社を東急コミュニティーから独立系に変更しました(林田力『東急コミュニティー解約記』Amazonキンドル)。
日本では声の大きいものの都合でルールが歪められ、負担や我慢を強いられがちです。小金井市の監査請求でルールを貫徹させたことは喜ばしいことです。

2018年7月26日木曜日

進撃の巨人24

進撃の巨人24巻は引き続きマーレが舞台である。また、ライナーの視点で壁の中への潜入生活が描かれる。最初からトラブルに陥っていた。不確定要素の多い無理な作戦であった。物語の冒頭でエレンらに絶望をもたらした壁の破壊であるが、破壊する側も余裕のない状況であった。
マーレの話では新たにタイバー家という名家が登場する。エレディア人の貴族であったが、マーレに味方してマーレで名家として扱われている。
黒幕として裏から操る一族との設定は、ロスチャイルドやロックフェラーを連想する。裏切った一族が裏切った先で勢力を持つ設定は田中芳樹『タイタニア』と重なる。
このまま壁の中を攻める話が進んでいくかと思われたが、この巻の終わりは意外な展開になる。これはライナーと同じくらい意表を突かれた。度肝を抜かれた。マーレを舞台とした叙述は読者に巨人の謎を説明する以上の物語の展開上の意味を持っていた。
過去の『進撃の巨人』はエレン達の認識した範囲で描かれたため、謎は中々分からなかった。これに対してマーレ編は与えられる情報量は多い。しかし、ここに来てエレン達は何をやっていたのかという謎が出てきた。

2018年7月25日水曜日

中東

中東の歴史を解説した書籍である。米国同時多発テロによってイスラム=過激派テロリストという決めつけがなされることの憂慮がある。本書は歴史を叙述することで、その決めつけを払拭しようとする。これは良いことである。イスラムに好意的な立場には左翼学生運動や日本赤軍の伝統を引きずっているのか、アメリカ帝国主義に対抗する勢力としてイスラムに期待したいという本音が見え隠れするものがある。ソ連の崩壊でソ連型社会主義には誰も見向きをしなくなった。それでもアメリカを認めたくないオールド左翼が代わりの旗印としてイスラムに期待する構図である。しかし、これは逆にイスラム理解の妨げになる。オールド左翼とは異なる人々のイスラムへの偏見を助長しかねない。
イスラム教にはスンナ派とシーア派の対立がある。
イスラム教はムハンマド以来、破竹のように広がったイメージがある。しかし、民衆に根付いたのは、神秘主義が広がったためとする。日本で鎌倉仏教によって仏教が民衆に根付いたことと重なる。時代的にも重なっている。
興味深い点はオスマン帝国をビサンツ帝国の継承者としていることである。イスタンブールとなって国際的な都に戻ったとする。

2018年7月19日木曜日

アッカ監察課

オノ・ナツメ『ACCA13区監察課』は架空の近代国家ドーワー王国を舞台とした漫画である。主人公ジーンは監察課の副課長である。何を考えているか分からないキャラクターである。データ送信時刻の差異から不正を見抜くところは切れ者である。データのチェックが主体の地味な仕事での見せ場になる。
やる気はなさそうであるが、実力はあるキャラクターは新しいタイプのヒーローである。昭和的な前に進むだけの頑張ります精神に魅力を感じにくくなっている時代を反映している。
本作品には、お洒落な雰囲気がある。しかし、実は全くお洒落ではない。ジーンには「もらいたばこのジーン」という大層な異名があるが、たかりであり、本来ならば恥ずかしいことである。公務員的な存在として最も許されないことである。
また、監察課のメンバーはおやつのケーキを楽しみにしている描写ばかりで、仕事をしているように見えない。別に足を棒にして頑張ることを求めるつもりはない。ジーンのようにデータから問題を見抜くならばケーキを食べても良いが、そのような描写はない。民間労働者としては公務員批判をしたくなる。このように実態はお洒落でないのに、お洒落な雰囲気にしてしまう作者の作品世界の構築力は恐るべきところである。

2018年7月17日火曜日

からかい上手の元高木さん

『からかい上手の元高木さん』は、山本崇一朗『からかい上手の高木さん』のスピンオフ漫画である。大人になった高木さんを描く。高木さんは結婚して名字が変わり、娘が産まれた。『からかい上手の高木さん』のその後が幸福な展開になっていることは喜ばしい。
『からかい上手の高木さん』のような強烈な笑いは乏しい。本家あってのスピンオフと感じた。代わりに小さな娘が親を振り回す要素が強い。この点で『よつばと』に重なる。但し、『よつばと』では周囲の大人との交流で話が広がっていくが、『からかい上手の元高木さん』は家族内で完結する傾向がある。
これは『からかい上手の高木さん』からの傾向である。『からかい上手の高木さん』は登場人物が少ないことが特徴である。思春期ならば互いに西片くんや高木さんのことばかり考えていても面白いが、社会人となると現実感が乏しくなる。滅私奉公の仕事中毒は時代遅れであるが、マイホーム主義も昭和の遺物である。個人が見えない点で裏返しの関係にある。

2018年7月16日月曜日

インド変わる大都市圏

地理2018年7月号は「インド変わる大都市圏」を特集する。近代化が進むインドの大都市圏を紹介する。
インドの発展は、社会主義計画経済色のある混合経済をやめてからである。官僚主導経済は個人を抑圧し、停滞をもたらす。これは日本も反省が求められる。高度経済成長の成功体験に囚われている分、日本は発展途上国に追い抜かれつつある。
インドと言えばカースト制度が近代化の障害となっている。20世紀の地理教育では依然としてカースト制度は強固と習った記憶がある。ところが、都市化によって身分と結び付いた伝統的職業がなくなり、弱まっている。それを「住民間の社会関係が分断されたアーバンビレッジでは、増大する地域問題を解決する地域の主体がなくなり、その解決はより困難になった」とマイナス面を評価している(澤宗則「大都市近郊農村からアーバンビレッジへの変容」47頁)。このような評価が出るところにカースト制度が現実に弱まっていることを実感する。何とかしてカースト制度を克服しなければならないとの問題意識からは考えられない評価である。

2018年7月14日土曜日

進撃の巨人23

『進撃の巨人』23巻はマーレの話とエレン達の話が平行する。マーレの話は別個の展開ではなく、エレン達に関係する話であった。
『進撃の巨人』は圧倒的な巨人に食べられる無力な人間という展開が話題であった。ところが、外の世界では科学技術の発達によって巨人の優位性が減少している。昭和のゴジラは過去のものになり、地球なめんなファンタジーというジャンルが登場した社会を反映している。
真相を知った政府首脳部は国民に情報公開を行う。これは素晴らしい。日本政府ではできないことである。これだけでも革命が起きて良かったと言える。
エレンは中二病扱いされる。シリアスな展開の中でシリアスな雰囲気を壊さずにギャグが入る。このような作品は中々ないだろう。
リヴァイとミカサ・アッカーマンは超人的な戦闘力を持っている。

ワンピース89巻

尾田栄一郎『ワンピース89』(集英社)はビッグマム編がほぼ終わる。完全に終わりではない。ルフィとカタクリの死闘に決着がつく。カタクリはルフィの強敵にふさわしい存在である。勝つために手段を選ばない卑怯者は強敵キャラクターとしても相応しくない。日本大学アメリカンフットボール部の違反行為は多くの人々を怒らせ、日本大学のイメージを失墜させた。
カタクリには兄弟姉妹にも隠している秘密があった。これまでは秘密を知られた人を殺してしまうほどであったが、ルフィとの闘いの最終局面ではさらけ出した。カタクリも一皮剥けて、これまでよりも強くなるのではないだろうか。
強敵カタクリとの対決はルフィが独力で進めるが、それ以外の点では多くのキャラクターに助けられている。これを万策尽きると、お助けマンが登場する御都合主義とネガティブに評価する向きもあるだろう。しかし、一人の力が圧倒的で、現実世界のバトルのように数量の優位性が機能しない世界で、仲間や友情の描き方として意味がある。強敵との闘いを直接手助けはできないが、ルフィができないことを行う。仲間を単なる解説者や応援者にしない。

はたらく細胞ブラック

『はたらく細胞ブラック』は体内細胞擬人化漫画『はたらく細胞』をブラック労働に置き換えたスピンオフ漫画である。表紙の赤血球と白血球は『はたらく細胞』と男女が逆パターンである。
ブラック企業は社会問題になっている。ブラック企業の周りにはブラック士業なども蠢いている。『はたらく細胞』では細胞達が自発的に楽しく働いているように見えるが、そのような職場環境ばかりかということは誰しも思うことだろう。その意味で好企画である。
本作品の人体はストレスや喫煙などブラックである。このために細胞の労働環境も過酷である。それでもブラック企業という観点では物足りなさがある。ブラック企業の最もブラック企業らしい特徴はパワハラだろう。東急ハンズ過労死事件は長時間労働としては相対的に少ないものの、高額の損害賠償が命じられた。そこにはパワハラの存在が考えられる(林田力『東急ハンズ問題』アマゾンKindle)。本作品は東急ハンズのパワハラのようなブラック企業らしさが乏しい。大変な状態であるが、皆で頑張って何とかしようという世界である。

2018年7月13日金曜日

ミスタージパング2

椎名高志『MISTERジパング』(小学館)第2巻は蜂須賀小六とのエピソード「蜂須賀村の決闘」の続きである。タイトルが映画作品のタイトルを連想させる点は『ゴーストスイーパー美神極楽大作戦』に重なる。因みに第1話は「天下を狙え」であった。
歴史漫画であるが、現代感覚が随所に出る作品である。この点は同じ週刊少年サンデー連載作品の『虹色とうがらし』と共通する。
織田信長と蜂須賀小六の対立を日吉の知恵で回避しようという展開であるが、無理を感じた。信長は小六と全面対決するつもりはなく、実行者を差し出せば撤収すると考えているが、実行者が小六本人でなかったとしても、無法に乱暴を働いた訳ではない人物を差し出す理不尽を小六が受け入れることはないだろう。信長の考えでは全面対決に至るだろう。
蜂須賀村に圧力をかける織田方が暴走族風である点も信長の浅慮を印象付ける。うつけ者や傾き者を昭和のヤンキーや暴走族に重ねることは安直である。たとえば『花の慶次』で描かれた本物の傾き者はヤンキー暴走族のような自称傾き者を潰す存在であった。ヤンキーが恥ずかしい風俗になった現代ではヒーローを暴走族風にすることはマイナス効果だろう。
続く鷹狩りの話では信長がゲームの枠組みを崩すような戦い方をする。

東急リバブル東急不動産のマンションだまし売りに対しては消費者の怒りの鍋がグツグツと煮えくり返ります。具材が全部溶けて、スープと化してしまうほど煮えたぎります。

2018年7月11日水曜日

ミスタージパング

椎名高志『MISTERジパング』(小学館)は戦国時代を舞台にした歴史漫画である。週刊少年サンデー連載作品。豊臣秀吉の少年時代・日吉が主人公である。天文17年(1548年)の尾張国の森の中で日吉は強盗に遭っていた。そこで織田信長と徳川家康(松平竹千代)に助けられる。そこから信長との接点が生まれる。
信長は常識人から見ればうつけであり、暴君であるが、実は考えているキャラクターと描かれる。破滅的な戦争に突き進んだ第二次世界大戦の日本軍人よりは、はるかに理性的である。
日吉は武力はないが、他の人が思いつかない知恵で解決するキャラクターである。日吉の知恵は相手をだまして利用する悪徳不動産業者のような卑怯なものではない。自分の責任を逃れるために相手に我慢や負担を押し付ける無能公務員のようなものでもない。
竹千代は何故か関西弁を喋る、お調子者である。伝統的な徳川家康イメージからするとキャラクターが崩壊している。
作者は『ゴーストスイーパー美神極楽大作戦』が有名である。日吉と信長の考えは同一ではないが、極楽大作戦からは日吉が信長に利用される展開を連想する。横島は美神が好きで自分から飛び込んだ点が異なるものの、いいように使われてしまう点に類似性を感じる。

寺遊祭にゴミダス出展

寺遊祭にゴミダスを出展します。ゴミダスは伸縮型ゴミステーションです。ゴミ集積所の美化に貢献します。使用しない時は畳むことができます。錆びにくい金属を使用しています。広島県などで実際に設置されています。
さいたま市のゴミ集積所では鳥獣対策に黄色のネットが使われていますが、カラスなどは学習しており、ネットに潜り込んでゴミを漁っています。ゴミダスは鳥獣対策になります。
寺遊祭ではゴミダスをゴミ箱として設置します。ゴミダスを体験してください。

2018年7月9日月曜日

はたらく細胞

『はたらく細胞』は赤血球や白血球などの細胞を擬人化して人体の仕組みを描く漫画である。自分の体がこのような仕組みになっているかと感じていとおしくなる。
面白い点は個々の細胞が各自の意思で行動する市場主義的な世界観になっていることである。一部に指揮命令関係があるが、指導者が全体を指揮する官僚制に陥っていない。それが漫画の世界を明るくしている。
スギ花粉症の話のように個々人が各自の職務を行う部分最適を追求した結果、大きな被害を出すことがある。それでも日本の官僚制のように上の間違った方針に全員が一丸となって邁進して大失敗する弊害を避けられるだけ優れている。
ウイルスが侵入するなどの病気に対して細胞達は自律的に対処している。これが自然治癒力である。発熱や食欲減退のように病気の症状と考えられるものも、病気を治そうとする自然治癒力の働きの結果である。だから少しくらいの熱が出たということで病院に行くよりも、自然治癒力に任せて治すことが良いと感じる。逆に薬が体内に入ると薬は正常な細胞も攻撃して体内は大変なことになる。薬漬け医療の問題点を感じた。

2018年7月8日日曜日

シュトヘル2巻

第2巻はシュトヘルにスドーが入れ替わる前の話である。ユルールとシュトヘルの関係が描かれる。物語の主人公はユルールだろう。ユルールは血筋がなければ弱肉強食の世界で真っ先に殺されそうな印象があるが、その言葉は人の心に響く。復讐の鬼になったシュトヘルも変えていく。
脇役も戦乱によって心を病んでいる。現代のようにトラウマやPTSDなどの分析はないが、過去の人々も同じだろう。
ユルールは目が印象的なヴィジュアルである。

2018年7月7日土曜日

シュトヘル

伊藤悠『シュトヘル』(小学館)は現代高校生がモンゴル帝国に滅亡寸前の西夏の女戦士に入れ替わるタイムスリップ歴史漫画である。但し、第1巻では入れ替わった主人公の活躍は描かれない。序盤の現代高校生活を除けば、純然たる歴史漫画になっている。
シュトヘルは悪霊の意味である。モンゴル兵から悪霊と恐れられた。しかし、最初はひ弱な女兵士であった。第1巻では悪霊になるまでを描く。
西夏と言えば映画『敦煌』があり、武断的な国とのイメージがある。これに対して本作品では独自の文字を大切にする文明国である。戦争はモンゴルに圧倒され、西夏は破壊される一方である。その中でモンゴル側の人物が西夏文字に憧れを抱く。
漢民族と遊牧民の物語では漢民族の側に中華思想があり、遊牧民を見下しているために遊牧民側に感情移入したくなることもある。これに対して本書には中華思想のような優越感はなく、武に対する文の価値を素直に応援できる。
第2巻はシュトヘルにスドーが入れ替わる前の話である。

2018年7月4日水曜日

毒出しうがい

『毒出しうがい』は歯科医が虫歯や歯周病を予防する方法を紹介した書籍である。歯磨きよりも効果があると主張する。私も毒出しうがいを励行したい。
歯磨き粉に否定的な点は『歯はみがいてはいけない』と共通する。日本の医療が治療重視で予防が軽視されているとの指摘も共通する。
毒出しうがいは歯磨きよりも簡単にできる。水があれば良い。しかし、真面目に行うと、かなり疲れる。歯磨きと異なり、手を使わなくてもできるが、普段使わない口の筋肉を使う。
これまでの歯磨きが惰性でやっていたという面がある。日本は食後の歯磨きの習慣化を推進してきたが、それは形式主義だったと言えるかもしれない。形式的に行わせて満足という公務員体質は日本社会のあちこちに存在する。無駄な作業が増え、日本社会の生産性が低くなる原因である。

2018年7月2日月曜日

極道ピンポン

遠藤徹『極道ピンポン』はヤクザが卓球で対決する小説である。ヤクザの出入りが殺しあいではなく、卓球勝負になっている。何とも馬鹿馬鹿しい設定であるが、卓球の対決の描写も馬鹿馬鹿しいほど細かい。
途中で映画撮影の話になり、メタ作品かと思いきや、並行した物語になっている。最後は予想外の展開になった。思いもしなかった良い話で終わっている。表紙のイラストからは想像できない爽やかな読後感をもたらした。ヤクザは現実世界では反社会的勢力であるが、ヤクザだからこそ人を救えるというフィクション世界のリアリティーがある。
著者は学園小説『七福神戦争』を同時刊行している。これがラノベならば、本書は劇画的である。『七福神戦争』は人間の幸福という骨太のテーマを背景にしながら、最後は不完全燃焼気味で終わった。本書も何かの決着がつくという終わり方ではないものの、物語としては素晴らしい終わり方になった。

東急不動産だまし売り裁判

東急リバブル東急不動産のマンションだまし売りに対しては消費者の怒りの鍋がグツグツと煮えくり返ります。具材が全部溶けて、スープと化してしまうほど煮えたぎります。

2018年6月30日土曜日

花咲かぬリラ

東急リバブル東急不動産は不利益事実を告知せずにマンションをだまし売りした。それで問題にならないと考えていたならば、幼児用プールのように浅い考えである。マンションだまし売りは人間としての尊厳を置き忘れた所業である。

山本周五郎「花咲かぬリラ」は第二次世界大戦後の日本を舞台とする。復員兵が米作一辺倒の日本の農業を批判し、酪農を始めようとする。食を欧米化することが進歩的な発想とする。21世紀に生きる現代人から見たら倒錯である。今や和食は健康的と評価され、日本人の洋食化が生活習慣病を増加させたと批判される。米作は生産性が高いとされ、アジア人が肉食を増やしていることが世界の食料危機を高めている。
本作品は現代小説とされる。作品執筆時を舞台としている点では現代である。しかし、江戸時代を舞台にした小説を読むよりも古さを感じる。時代小説の方が人間の普遍性を感じる。時代は動いている。昭和戦後は一時代前という認識が必要だろう。昭和戦後の価値観と現代に求められているものは大きく異なる。

2018年6月29日金曜日

歯はみがいてはいけない

森昭『歯はみがいてはいけない』(講談社、2016年)は歯科医師による歯の健康の書籍である。食後の歯磨きや歯磨き粉など既存の常識を否定する大胆な書籍である。世界的には歯磨きは起床前と就寝前に行うものとする。歯磨き粉の普及は歯磨き粉メーカーの営業政策によるものに過ぎない。歯磨き粉で口の中が磨かれたような感覚になるが、それは実際に磨かれたかとは別問題とする。
本書の素晴らしいところは歯科衛生士の役割を高く評価していることである。歯科医が別の職種の歯科衛生士を評価することは中々できることではない。下に見る歯科医が多いだろう。同質性の高い日本は相違を相違として受け止めず、上下関係でしか見られない人間が多い。役割が違うだけということが理解できない。
本書の予防重視や薬漬け医療批判は全ての医療分野に当てはまることである。一方で寝たきりや延命治療についての主張には異論がある。日本で寝たきりが多くなる背景には車椅子生活が不便という環境の貧困があるだろう。延命治療をするかしないかは社会的必要性ではなく、自己決定権の問題である。

2018年6月28日木曜日

貧乏神が

『貧乏神が』は貧乏神と貧乏神に憑かれた女子高生の攻防を描くドタバタコメディ漫画である。タイトルは貧乏神の仕打ちに怒った女子高生の「この貧乏神が」という叫び声である。第1巻はドタバタコメディの名に恥じない抱腹絶倒の展開である。一方で巻が進むにつれて女子高生の人間的成長をサポートするという道徳的要素が強まっていく。それを物語の成熟とみるか、面白さの減少とみるかは評価が分かれるだろう。貧乏神が何を考えているか分からないから面白い。実は相手のことを真剣に考えていたとなると無理やり感動話にしようとしている感も出てしまう。笑えて泣ける話を狙っているのかと感じてしまう。それとも、さらなるどんでん返しがあるのだろうか。
とはいえ、現実世界には自己の責任逃れが第一で、相手に負担を押し付け、目の前の問題の解決しか考えない無能公務員的な存在が横行しており、多くの人が無能公務員に虐げられている。その種の無能公務員はコミュニケーションの輪の中に入れることすら嫌悪するのが人情である。相手のことを考える存在でなければ、やり取りする資格すらない。本心を描くことで貧乏神は読者が受け入れられるキャラクターになる。
本作品ではプリクラがあったり、カラオケでモーニング娘。が歌われたりと世紀の変わり目の風俗が描かれる。ロスジェネ世代には懐かしさを覚える。

2018年6月27日水曜日

だだら団兵衛

山本周五郎「だだら団兵衛」は武士が主君の命で移動中に山賊に襲われる展開が「山だち問答」と共通する。主人公の山賊への態度も同じである。「山だち問答」は孤立を怖れない侍のストイックな生き方が前面に出る。明治の立身出世主義や戦後昭和の右肩上がりの経済成長のアンチテーゼとなる思想である。これに対して「だだら団兵衛」は娯楽小説に仕上がっている。それでも立身出世を求めない点で著者の精神が込められている。
「宵闇の義賊」は義賊とされる鼠小僧治郎吉を捕らえる側から描いた作品である。盗んだ金の大半は自己の遊興に使い、一部を貧者にばらまくことで義賊と持て囃される欺瞞を指摘する。一方で鼠小僧治郎吉を捕らえる方法は卑怯である。正面からでは鼠小僧治郎吉に敵わないと言っているようなものである。それでも組織を背景にせず、一人で戦っている点で現代日本の警察権力のような卑怯さはない。
時代小説は江戸時代のものが多いが、「城を守る者」は戦国時代、上杉謙信の家中の話である。後方の重要性を指摘する。

2018年6月25日月曜日

ブラックペアン

ブラックペアンのテレビドラマの良いところは、医療過誤を許さないという正義感を前面に出したことである。原作シリーズは医者が書いており、原因究明に熱心な点は高く評価するが、医者の責任追及に批判的なところもあり、患者サイドとは言えない。失敗した医者に厳しい渡海のスタンスは医療過誤を許さない点で筋が通る。
逆に原作の渡海は、腕は良くても患者への説明に問題があり、そこに学生だった田口公平は反発する。ドラマでは患者への説明という点でも変に気を使って隠さない分、渡海が最も率直である。
治験コーディネーターの描かれ方が現実離れしていると抗議されたが、医療過誤を許さないという思いの共有者として意味があった。病院の部外者が手術を見ることはチェックの点で大きな意味がある。現実は契約を取るために何でもする出入りの業者になりがちで、チェック機能は期待しにくい。そのような現実があるからこそ、現実離れした治験コーディネーターを描く意味がある。

2018年6月22日金曜日

やぶからし

山本周五郎『やぶからし』は江戸時代を中心とした時代小説の短編集である。他の短編集では町人や遊女の物語があるが、本書は武家の物語で構成されている。但し、最後の短編「ばちあたり」は現代が舞台である。
表題作「やぶからし」は「女心のひだの裏側をえぐった」と紹介される。しかし、本書の多くの短編は武士の精神を描いたものである。人情物よりも侍物が好きな読者に向いている。
主人公の侍達は世間的な優等生ではなく、逆に同輩から嘲られもするが、ある種の人物である。時代小説であるが、窮屈な組織に苦しむ現代人に重ね合わせることができる。「山だち問答」では警察の裏金作りのようなことが行われている。山本周五郎は昭和の大衆文学であるが、21世紀人にも響く。
「やぶからし」は、やぶからしのように役に立たない人間と自嘲している。あすなろになぞらえた「あすなろう」と類似する。紹介文には「幸せな家庭や子供を捨ててはしる」とあり、どうしようもない人間の話かと思ったが、紹介文がミスリーディングであった。

2018年6月19日火曜日

失敗の本質

十五年戦争の日本軍の失敗を分析した書籍である。ノモンハン事件やミッドウェー海戦、インパール作戦などを取り上げる。本書の優れた点は個々の戦場の分析に特化していることである。このために、そもそも巨大な米国と戦うことが無理であったという逃げに走らずに済む。たとえ米国に勝つことが無理ゲーであったとしても、個々の戦場で日本軍は明らかに無駄な戦い、稚拙な戦いを展開して兵力を消耗した。その失敗に学ぶことは教訓になる。むしろ戦争目的が正しいか否かという大きな議論以上に日常生活における決断の局面では役に立つだろう。
本書を読んで感じたことは、日本軍の失敗が現代の公務員的な無能と重なることである。失敗を重ねた軍人のメンタリティは、責任逃れを重ねる無能公務員のメンタリティに重なる。現代の日本は戦前の反省を活かせていない。これは恐ろしいことである。
無能公務員的メンタリティの改善策は、情報共有の徹底になる。目の前の火を皆で協力して消すことに邁進する日本的集団主義が個々の失敗を隠蔽することに働く。やはり情報公開が改革の一丁目一番地である。

2018年6月18日月曜日

1型糖尿病をご存知ですか

宮川高一『1型糖尿病をご存知ですか』は1型糖尿病を紹介した書籍である。糖尿病には1型と2型がある。糖分の摂り過ぎなどでなるのは後者である。
1型はウイルス感染などを契機として自己の免疫システムが自己のインスリン分泌細胞を攻撃し、破壊することにより起きる病気である。本人の生活習慣や肥満とは無関係である(16頁)。本書はインスリンを摂取すれば非糖尿病患者と変わらずに生活できるため、1型は一つの個性と主張する。しかし、この点が知られておらず、1型糖尿病患者は社会の偏見などに苦しんでいる。私も本書で1型糖尿病を知った。
本書の特徴は医者の書籍であるが、患者や家族のブログ記事や手記を収録していることである。それによって医者だけの書籍では感じにくい患者や家族の思いを知ることができる。
興味深い患者の取り組みとして、患者をロールプレイングゲームのレベルで呼びあっている。たとえば発症から10年経った患者はレベル10である(144頁)。生き続けようとする意欲が湧いてくる。
本書の対象は1型糖尿病であるが、その患者本位の医療姿勢は全ての医療に適用されるべき普遍性を持つ。実際、「結びにかえて」で日本の医療には古い「知らしむべし、よらしむべからず」という家父長的体質が残存しているとしつつ、一番の変化は患者医療者関係であると指摘する(208頁)。

さいたま市桜区

林田力『さいたま市桜区』(アマゾンKindle)は、さいたま市桜区を中心に、さいたま市の地域情報をまとめた。
Saitama City Sakura Ward is a ward of Saitama City. Saitama City is the capital and the most populous city of Saitama Prefecture, Japan. Its area incorporates the former cities of Urawa, Omiya, Yono and Iwatsuki. Saitama City has ten Wards.
【書名】さいたま市桜区/サイタマシサクラク/Saitama City Sakura Ward
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

さいたま市桜区の長閑さを大切に
さいたま市桜区
さいたま市
鴨川堤桜通り公園
さいたま市桜環境センター
しびらきマーケット
田島の獅子舞
田島氷川社
からやま町谷店の極ダレ
道とん堀さいたま道場店
魚悦浦和大久保店どッキン市
浦和卸売市場
浦和うなこちゃん
別所沼公園
与野公園ばらまつり
武蔵野線大宮支線
首都圏対流拠点シンポジウム
六間道路
さいたま市桜区の渋滞交差点
浦和ナンバー
さいたま市桜区の水道
『地下水は語る 見えない資源の危機』
マンモス小学校
さいたま市議会議員選挙
埼玉県の最低賃金
『埼玉 地名の由来を歩く』
埼玉県警巡査が乳児揺さぶりで死なせる
さいたま市桜区道場でネズミ捕り
中野相続裁判さいたま地裁
さいたま地裁に移送
第1回口頭弁論
中野相続裁判さいたま地裁6月22日傍聴・取材のお願い
自己紹介
趣味
どんな子どもだったか
自分の考え方に影響を与えた出来事
起きて半畳寝て一畳
明日の約束
秋ヶ瀬公園スポーツアカデミーパーク構想
情報公開さいたま
さいたま市をエストニアのような電子政府に
これはおかしい、不思議でならないもの

2018年6月15日金曜日

樅ノ木は残った中巻

山本周五郎『樅ノ木は残った』中巻。仙台藩では上級武士達は互いを各々の領地の地名で呼びあっている。
原田甲斐は敵を欺くには味方からを実践している。この原田甲斐の姿勢では味方を失っても仕方がない。甲斐としては自分が犠牲になればよいと覚悟し、多くの人を巻き込みたくないのかもしれない。柿崎のような胡散臭い人物には容易に腹の内を空かさないことは当然である。一方で昔ながらの人物も膝詰めで談判し、自分には腹の内を明かしてくれるだろうという内々の特権意識が感じられる。甲斐には現代的なリーダーの資質であるビジョンの共有や透明性に欠けていると感じたが、周囲もどっちもどっちである。
甲斐と伊達兵部の対決であるが、甲斐の動きは見えにくく、対決そのものではない日常描写もあるため、兵部のターンの方が読み応えがある。さらに甲斐とも兵部とも異なる立場の脇役のターンもあり、これが人情物の要素が色濃い。物語の展開を早く読みたい向きには異論があるだろう。中巻の後半で甲斐と繋がっていく。
話が進むにつれ、藩内の御家騒動という以上の陰謀が見えてくる。江戸幕府と外様大名というスケールの大きな話になる。甲斐の消極性はじれったく感じられるが、藩内に紛争を起こすこと自体が敵の狙いであるならば意味がある。

中野相続裁判さいたま地裁

日本海賊TVで中野相続裁判さいたま地裁を取り上げた。中野相続裁判さいたま地裁第2回口頭弁論が6月22日に埼玉県さいたま市浦和区のさいたま地方裁判所で開かれる。
中野相続裁判は東京都中野区に住んでいた被相続人の相続紛争である。紛争の過程で被相続人の長男が無断で経管栄養の流入速度を速めたり、治療を拒否したりしたことが明らかになった。高齢者虐待につながる社会的意義のある裁判である。
裁判前に長男の弁護士が長女に対して「長女に遺留分はない」と書いてきた。番組では、弁護士としてありえない主張と強く批判された。法廷では通用しない主張であるが、相手が弁護士が書いたものと盲信して騙すことができればラッキーという主張である。相手の無知につけこむ理屈である。まともな弁護士ならば依頼人の無理筋の主張を説得するものではないか。現代ではブラック弁護士が問題になっている。ブラック弁護士の言うがままに印鑑を押してはならない。
長男が経管栄養の流入速度を速めたことは問題である。相続から排除されても不思議ではない。

2018年6月14日木曜日

ユーキューホルダー

不老不死となった少年を描く少年漫画である。第1巻は丸々導入部である。物語の本筋に入っていない。絵柄からイメージしにくいが、根性物の要素がある。
未来の日本の物語である。軌道エレベーターがあり、魔法が使える世界である一方、人口が減少し、過疎化が進んでいる。主人公の暮らしている地域は、のどかな田舎である。
主人公は鈍感なほど前向きという典型的な少年漫画の主人公タイプである。読んでいて恥ずかしくなるくらいである。今時の作品ならば、もう少し影があったり、ひねくれていたりする方が自然である。何故ならば前向きに頑張れば何とかなるという発想こそが個人に負担を押し付け、個人を苦しめる傾向になっているからである。それでも複雑な事情を背負ったキャラクターに対しては、主人公の鈍感な前向きさが救いになっている。
第2巻は物語の本筋に入っていく。主人公達は地上げ屋の手先から住民を守ろうとする。人々の生活を破壊する地上げ屋は敵勢力にふさわしい。
第3巻は本格的な戦闘が展開される。

2018年6月12日火曜日

脳梗塞は油が原因

脳梗塞などは油が原因と主張する書籍である。ストレートなタイトルである。よく塩分が問題視されるが、塩分が原因ではないとする。冤罪(塩罪)と上手いことを言っている。
著者は医者であるが、効果のない薬による治療は否定する。その上で油を使わないなど食生活の改善による健康維持を勧める。唐揚げが好きな私は気を付けなければならない。
恐ろしい点は植物油、ココナッツオイルなど健康に良いと思われているものも摂取しない方が良いとの指摘である。オーガニックやベジタリアンなど健康志向の人で油をとっている人は少なくなさそうである。
また、本書はパン食、特に菓子パンを問題とする。但し、味のついていない食パンは、それほど問題ではないとする。ここでも多くの健康書籍で指摘されるパンよりご飯が当てはまる。
一般に肉よりも魚が健康に良いとされる。それに本書も従うが、魚の脂肪も問題とする。鯖など油の多いものばかり食べると問題である。

2018年6月11日月曜日

樅ノ木は残った

山本周五郎『樅ノ木は残った』は江戸時代前期の伊達騒動を描いた長編時代小説である。新潮文庫で上中下3巻になっている。NHK大河ドラマにもなった。
悪役に位置付けられがちな原田甲斐が主人公である。本書の原田甲斐は真っ当な人物として描かれているが、何を考えているか分からないところがある。そのために読者はじれったく感じることがある。
仙台藩の藩祖の伊達政宗は戦国大名として領土を拡大しながら、新時代に適応できた人物である。しかし、政宗個人に適応力があった分、仙台藩の体制は中世的なままと感じた。家臣が各々領地を持っている。他の藩が藩士をサラリーマン化して一円支配を進めたこととは異なる。伊達政宗は芯から戦国大名だったと感じた。
この家臣が独立領主になっている点は御家騒動が激化する要因と説明されがちであるが、それは結果論である。サラリーマン化して藩内の地位が全ての方が権力闘争が激しくなる。

2018年6月9日土曜日

写真撮影

マンション投資をしていると毎日、自分が汚れていくように思えます。

会議の議題を提起します。
ポスティング。チラシ第一号は印刷済みですので実際に行うだけです。
写真撮影はスキルある人に依頼するとして、コンセプトを決めたいと思います。
何を着るのか。ネクタイをするか。色をどうするか。
表情はどうするか。笑顔にするか、歯を見せるか。
正面から撮影するか、斜めにするか。
ポーズはどうするか。腕組みをするか、人差し指を上に立てるか。
まずスマホでも良いので、撮影して検討することが良いと思います。それが実会議の意味になります。
また、早く撮影する意味は同じ写真を使って統一したイメージを持たせることです。現時点はスマホ画像でも使えると思います。

武蔵野健康ランド

武蔵野健康ランドは埼玉県川口市にありますが、武蔵野線の東浦和駅が最寄りです。南浦和駅からもバスが出ています。24時間営業です。
電気風呂のビリビリは弱めです。強いビリビリが苦手な人も大丈夫です。
薬湯風呂は濃厚です。匂いも濃厚です。私は何故か皮膚がチクチクしたので切り上げました。
露天風呂は大自然の中とはいきませんが、空は広いです。23区の施設のように建物が目に入ることはありません。
食事処で冷やし中華のゴマだれを食べました。
入館すると下足箱に靴を入れて鍵をかけ、鍵を持って受け付けに行きます。手前の下足箱は理容室専用であり、奥の下足箱に入れます。受付に下足箱の鍵を渡し、ロッカーの鍵を受け取ります。この下足箱の鍵の番号とロッカーの鍵の番号は同一です。このため、複数人で入館し、一人がまとめて受付し、バラバラに帰ると靴が違うということになりかねません。

2018年6月8日金曜日

変わる農村と田園回帰

雑誌『地理』2018年6月号は「変わる農村と田園回帰」を特集する。田園回帰と言えば効率優先や文明批判のようなイデオロギー的な文脈で使われることが多い。しかし、本書の論文は、その種のイデオロギーから距離を置いて分析している。若者には地方居住志向があるが、それは情報通信技術の発達で都会と田舎の生活格差が減少したことが一因とする(小島泰雄「田園回帰といかに向き合うか」17頁)。
顕著なものは反都市化の論文である(磯田玄「田園回帰は反都市化のさきがけか?」)。欧米でも田園回帰相当の現象が起きており、反都市化と呼ばれる。この反都市化も文明批判のイデオロギーに使われそうな言葉であるが、都市の人口が増え、住みにくくなったために地方へ移住するという市場原理的に説明される。
田園回帰が市場原理的な平準化ならば、その阻害要因は農村の閉鎖性である。住宅や雇用をオープンに得られるようにすることが解決策になる。イデオロギー的な農村回帰論では農村の濃厚な人間関係を美化する傾向があるが、それは逆効果になりかねない。
一方で記事では市場主義的な反都市化の問題点を指摘する。富裕層の地方移住で地方の住宅価格が上がり、元からの住民が住めなくなるという問題である。これは日本では世田谷区の二子玉川など超高層マンション建設で起きている。

2018年6月7日木曜日

風よ、空へ

『風よ、空へ』は傾きかけている大企業のエンジニアが風力発電に取り組む話である。冒頭は退職強要面接から始まる。主人公は早期退職を求められる。同期の多くは既に早期退職した。何ともやりきれない話であるが、主人公より下の就職氷河期世代(ロスジェネ世代)からすると同情一辺倒にはならない。氷河期世代の方がもっと大変という感覚である。個の自由を望みながら、競争を強いられ、プレカリアスな仕事が増えている。
また、本書には80年代のメードインジャパンが世界を席巻した頃の日本のものづくりを取り戻したいという思いが感じられる。これも20世紀末のインターネットブーム後に社会に出たロスジェネ世代にはピンと来ない。デジタル化の遅れた日本は当たり前であり、遅れているとの自覚を最初から持っている。
しかし、話が進むにつれて、80年代的な日本の誇りの要素は薄くなる。自前主義ではなく、海外企業の技術利用を考えるようになる。海外の技術者も繊細なところを持っており、心は同じとの台詞が登場する。
最後は想定外の展開になった。想定外の事態に救われた形であり、それがなければどうなっていたか。

裸足で歩ける場所を作ります。

2018年6月4日月曜日

白竜7巻

白竜7巻は報道問題の続きである。権力者が破滅するという勧善懲悪のカタルシスは楽しめなかった。代わりに家族の人情話が入った。
次の話は剛野理事長が主人公の話である。白竜はチート的な存在であり、剛野理事長の話の方が白竜以上にヤクザ漫画らしい。そのヤクザ的なヤクザである剛野の口からヘッドハンティングという民間企業の言葉が出た。
話の途中で終わっており、続きが気になる。
剛野は最初、理不尽な暴君のキャラクターであり、若頭にも理不尽な振る舞いを重ねて陰で裏切られた。これに対して次の若頭の柳川は剛野への忠誠心が篤く、剛野も柳川の言うことは聞いている。強固な関係である。

2018年6月3日日曜日

信長のシェフ21巻

『信長のシェフ』21巻は上杉謙信との戦いである。史実では織田軍団が脆くも敗れ去っており、どのように本作品が描くのか興味深い。この巻では手取川の戦いまで進まず、続きが気になる。また、主人公の料理で歴史が動く展開が本作品の定番であったが、この巻では信長が史実では考えられないような方針を出しており、それがどのような結果になるか想像つかない。
手取川の戦いの前には柴田勝家と羽柴秀吉の仲間割れが起きた。本作品の勝家は一般に流布されている横柄イメージではない。羽柴秀吉も勝家との感情的対立ではなく、冷静に計算して別行動をとった。

東急不動産消費者契約法違反訴訟を通して東急不動産の対応はどんどん悪くなり、腐っていくばかりでした。

2018年6月1日金曜日

ながい坂

『ながい坂』は山本周五郎の長編時代小説である。贅沢を否定する主人公の美意識は心地よい。単純な料理でも心がこもっていて人を感嘆させる(539頁)。味と価格が比例するという類の浅ましさはない。
贅沢を否定する美学は庭にも表れている。「自然のままの、少しの気取りもない野末のけしき」を以下のように評している。「どんなに費用をかけ、贅をつくして造った庭も、このけしきには遠く及ばない」(下巻12頁)
主人公は家族との関係は駄目だが、社会では有能である。よく「斉家治国平天下」「慈善は家庭から」と言われるが、主人公には該当しない。そのようなパターンもあるだろう。あれもこれもを目指さなくても良い。
御用商人は藩から独占権を得て、莫大な利益を上げている。独占権には業界の庇護者としての責任があるという名目になっている。「ところがしばしば、その「責任」は「権利」に転用され、業者を庇護するより、かれらを支配し、思うままに操縦する、という結果があらわれるようであった」(540頁)。これは現代日本の公共性の論理と重なる点がある。故に規制緩和が改革として求められる。
「臭いものにはなにもかも蓋をしてしまう、蓋をして押えてしまえば、それで万事がおさまると思っているらしい、だがそうはいかない、湯は沸くものだし、沸騰点に達すればどんなに重い蓋でもはねとばすだろう」(山本周五郎『ながい坂(下)』新潮文庫、1971年、24頁)
「怒りと屈辱感で血をわかし、こんな無条理なことが二度と起こらないような合理的な世の中にしてみせると心に誓った」(76頁)

区長の公募制や住民選挙を研究します。
教育委員会の活動をオープンにします。情報公開を進めます。
木を伐らないで残すことは、鳥獣の田畑や市街地への進出を抑えることになります。

2018年5月30日水曜日

愛国者のトリック

マンションだまし売りやマンション投資には慰めもなければ安らぎもありません。あるものは感情の対立と警戒と敵意のようなわだかまりだけです。マンション投資の迷惑勧誘電話は人間を冒涜し、悪どく嘲笑します。マンション投資は狭い穴の中に閉じ籠るようなことになります。

『ギャラリーフェイク』「愛国者のトリック」は藤田が右翼の大物フィクサーの依頼を受ける。フィクサーは日本の宝である雪舟の水墨画の国外流出を阻止しようとする。志は立派であるが、行っていることはだましである。大物フィクサーの前でも軽口を慎まない藤田の反骨精神は見事である。中でも藤田の相互主義の論理は注目に値する。
フィクサーは日本の美術品の国外流出を阻止することで愛国者を任じている。一方で自分の邸宅で海外の美術品をコレクションしている。これをフィクサーは自国文化を唯一とする偏狭さはなく、海外文化も評価する心の広さと自賛する。これに対して、藤田は海外の愛国者が自国の美術品が日本に流失していることを知ったら何と思うかと皮肉を述べる。
ここに相互主義の精神がある。美術品の海外流出に反対するならば、海外の美術品を自国に持ち込んではならない。この話にはオチがあるが、相互主義の観点から正当な結末である。フィクサーは同情に値しない。

へうげもの3巻

へうげもの3巻は本能寺の変から山崎の合戦までである。作品の面白さはトーンダウンしたと感じた。松永久秀の話を聞かずに平蜘蛛の茶釜に見とれるなど名物狂いが面白かった。ところが、この巻では古田織部が名物にときめかなくなっている。代わりに路傍の草花や縄文土器にときめているが、過去の名物への熱情に比べると弱い。これは室町時代の伝統的価値観から独立した自己の美意識を形成する過程にあることを示すもので、物語としては必要なものである。
山崎の合戦に至る武将達の描き方はユニークである。徳川家康は義に熱い。黒田官兵衛は多くの場合、本能寺の変を天下取りのチャンスと捉え、羽柴秀吉を焚き付けたと描かれる。ところが、本書では羽柴秀長の方が腹黒く、官兵衛は蚊帳の外である。秀長は豊臣政権を支えた人物である。豊臣政権の失策は秀長没後から目立つ。そのために秀長は善人に描かれがちであるが、陰謀家としての裏の顔があったために豊臣政権を支えられたのかもしれない。

2018年5月25日金曜日

つながれつながれいのち

『つながれつながれいのち』は暴走車が起こした交通事故で息子を失った母親の詩集である。息子を失うという理不尽や不条理への怒りを赤裸々に描いている。日本社会は被害者に抑制を求める風潮があるが、これが自然な感覚である。不条理な目に遭ったら泣き寝入りしてはいけない。
終盤には加害者に「精いっぱい生きて」と語りかける詩もある(100頁)。過去を水に流すことを美徳とする日本社会は、この種の和解をもてはやしがちである。そこばかり注目する向きも出そうであるが、それは本書の意図とは異なるだろう。「許すことは出来ない」と書いている(98頁)。
本書にはテロの死者と交通事故の死者を比べる詩がある。テロや自然災害など一つの原因で多数の被害者が生じる場合は同情されやすい。

2018年5月23日水曜日

ブラッドライン

『ブラッドライン』は中央アジアを連想する架空の二国間の紛争地帯を軸に展開される小説である。二国の国境紛争は昔から続いていたものであるが、アメリカが一方に肩入れしたためにテロとの戦争という凄惨なものである。その紛争地帯でスーパースターが亡くなった。
章毎に視点人物と場所が変わる。ロシアや日本など紛争と直接関係ない場所も描かれる。それが戦争のやるせなさを一層強める。
日本の視点人物は全共闘世代のシニアである。これがただただ卑小な人物である。過去のイデオロギーを抱えたまま思考を停止し、自分の思想を相手に押し付けることしかしない。現代の現役世代が抱える様々な問題を理解することもできないだろう。私は現代の社会問題を解決する上で過去の運動経験に学ぶことは意味があると考えていたが、昭和の学生運動は望み薄である。
スーパースターの最後の言葉が分かった人と分からなかった人がいる。子どもは理解して大人が理解しないことは物語として納得性がある。テロ組織のリーダーも理解する側になっていることは意味深い。

2018年5月21日月曜日

命を延ばす食卓

末期ガンになったシェフの食事を紹介した書籍である。著者はシェフの妻である。
フランス料理のシェフであったが、和食中心に転換した。日本人の洋食化がガンなどの病気を増やしていることは今では十分に認識されているが、それをフランス料理のシェフが実践することは勇気がいる。葛藤があっただろう。
肉よりも魚、野菜が良いことも広く知られている。本書も、その傾向に沿っているが、肉を全く食べないというベジタリアン的な厳格さはない。料理自体は様々なものがあり、健康食の単調さはない。食材や調味料、調理法を工夫している。食材は健康を謳う高級食材ではなく、普通に入手できるものを紹介している。
調味料は、やはり化学調味料は良くないとする。外食時に店の調味料を使わず、持参したマイ調味料を使う。テレビドラマ『刑事専門弁護士』の深山弁護士のようである。調味料なしで、素材をそのまま味わえば良いと思うが、そこはソースを大事にするフランス料理のシェフらしい。
本書は和食オンリーではないが、パンは紹介されていない。パンを食べるなという主張がなされることがある。本書はグルテンフリーという言葉は使われていないが、パンの問題を考えてそうである。
本書は明示的に砂糖を問題視する。スイーツは体に悪い。これも広く知られている。

落葉の隣り

天井が高く、壁のトーンは水色です。私はスイミングスクールを連想しました。湯の温度は熱いです。体温を上げるとガン細胞は抑制されます。湯は薪を燃やして温めています。薪の効能でしょうか、風呂から出た後も長時間体がポカポカします。

山本周五郎『落葉の隣り』は時代小説の短編集である。表題作「落葉の隣り」は長屋で育った貧しい子ども達の物語である。現代の子どもの貧困にも通じる貧困家庭の問題が描かれる。やるせない物語である。誰も幸せにならない。相手のダメさを指摘する人も、その指摘は正しそうであるが、自身は酒に溺れている。
終わりに予想外の真相が明らかになるが、それで誰かが変わる訳ではない。これはやるせない。
次の短編「あすなろう」もやるせない。それどころか物語の筋も見えにくい。しかし、最後に話はつながる。ハッピーエンドではないが、それで救われた人は出る。

2018年5月20日日曜日

ダブルフェイス

『ダブルフェイス』は二つの顔を持つ男を主人公とした漫画である。表向きは貸金業者の冴えない平社員である。その正体は貸金業者のオーナーで、手品を使って社会悪を裁いている。平凡そうな人物が法で裁きにくい社会悪を裁く設定は、よくあるパターンである。本作品の特徴は、主人公が貸金業者というステレオタイプな見方では社会悪になりそうな職業である点である。第1巻では借金で破綻に追い込まれる描写はない。逆に主人公は債権や債務があるかないかという点を自分の正義の執行の基準としている。
昭和の日本はマルクス主義の影響が強いためか、社会矛盾の批判に熱心な人々は資本主義批判に走りがちであった。しかし、社会悪は不利益事実を隠したマンションだまし売りのように市場競争のルール違反になるものである(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。仮に百歩譲って資本主義そのものに問題提起したいとしても市場ルールの徹底が先決ではないか。その意味で債権や債務を価値尺度にする主人公は、市場経済の中での正義感を発揮しており、生活感覚に近い。

2018年5月19日土曜日

ハロー、アメリカ

『ハロー、アメリカ』は合衆国が崩壊して1世紀後を描くSF小説である。20世紀末に化石燃料が枯渇し、エネルギー危機が起きたという設定である。現実は本書のようにならなかった。
既存の油田が枯渇すれば従来は採掘が技術面や採算面で難しかった場所で採掘されるようになる。また、シェールガスのような新しい化石燃料も採掘される。さらに自然エネルギーの技術進歩も著しい。需要があれば供給が生じる。市場原理は20世紀後半の研究者が考えた以上に強靭であった。
この意味では本書は市場重視の新自由主義が勃興する以前に書かれたという古さを感じる。世界的なエネルギー危機に対してユーラシア大陸諸国は配給制など国家の経済統制を強めて生き延びた。これに対して、社会主義や官僚制の伝統を有しないアメリカは社会が崩壊し、多数の国民が旧大陸に移民していったとする。しかし、現実には国家統制は現場の需要に応えられず、無駄と非効率を生み出す。それはソ連の崩壊が実証した。本書はモスクワが世界政府の中心地のように描かれている。ソ連崩壊前の20世紀のSFではソ連のような官僚制の管理社会が未来社会と描かれがちであるが、本書にもそのような発想が見られる。
一方で本書はアメリカらしさを適切に指摘する。自立心や搾取者への健全な警戒心である(101頁)。権力の監視や分権的な制度設計はアメリカに大きく見習う価値がある。

ボルト5巻

ボルト5巻は謎の組織、殼との戦いが始まる。とは言うものの、未だ敵の正体も目的も不明なままである。科学忍具の評価は下げて上げるという物語では分かりやすい展開になった。それに利用されたボルトが面の皮である。この巻のボルトは、すっかり科学忍具嫌いになっている。努力や根性を重視して新技術を否定する前時代的な精神論になっている。ボルトはナルトの次の世代の位置付けであるが、ロスジェネ世代(就職氷河期世代)の私から見ると、むしろナルトよりも旧世代の古さを感じる。ナルトは既存の常識を破壊するヒーローであった。実はロスジェネ世代よりも若い世代の方が旧世代と親和性を持つことは不思議ではない。危険な組体操やブラック部活など今の学校を見ると昭和に逆戻りした感覚になる。
ボルトは見知らぬ人とお喋りするコミュ力が高いと評されている。これは仲間外れにされていたナルトとは対照的である。
これも個人主義的なロスジェネ世代と比べると新しい世代の特徴である。ロスジェネ世代が一人で遊ぶドラクエ世代ならば、後の世代は仲間と遊ぶポケモン世代である。コミュニケーション重視は集団主義的になり、この点も旧世代と親和性がある。個人主義的なロスジェネ世代は上からも下からも割りを食うサンドイッチ状態である。

マンション投資は、いさかいと揉め事で明け暮れます。マンション投資をすれば、激しい不安感が頭をもたげます。エフ・ジェー・ネクスト不買運動によって身体中の神経と血管が活気づきます。

2018年5月14日月曜日

ブラックペアン4話

マンションだまし売り営業やマンション投資の迷惑勧誘電話営業は薄汚い悪党です。

ブラックペアン第4話「小さな命を救って!スナイプ完結最終章」が放送された。渡海の台詞「古いやり方にも強みはある。前に進むだけが医療ではない」は名言である。他の分野にも当てはまる。焼け野原から経済大国にすることを誇るような前に進むことしか考えない戦後日本社会にとって重要である。
今回は渡海が佐伯教授の逆鱗に触れて干される。医局員や研修医の渡海の評価も手のひらを返したようになるが、視聴者は第1話から第3話まで渡海の凄さを見せつけられている。どうせ手術で立ち往生すれば渡海を呼ぶのだろうとしか思えない。
「渡海先生は寝てばかり」と馬鹿にするが、いざという時に成果を出すために普段寝ることは重要である。直立不動で待機するような真似は旧日本軍の悪癖である。仕事ができる人は日本的集団主義に馴染まない。
冒頭ではスナイプが実績を重ねていることが描写される。これも視聴者は第3話までスナイプの問題を見せつけられている。むしろスナイプは心臓の手術箇所以外が健康でないと問題が起きるものである。だからスナイプが普及しても神の手や悪魔の手が不要になるとは思えない。医局員のスナイプ株上昇は彼らの底の浅さを示すものである。

2018年5月13日日曜日

ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか

福田一郎『ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか』(青春出版社、2008年)はドバイの経済的繁栄を解説した書籍である。ドバイは砂漠ばかりで石油も出ない、夏は酷暑で過ごしやすくもないという悪条件が重なっている。立地を重視する日本の不動産業界ではマイナス評価されそうである。ところが、今やドバイは企業や観光客の集まる最先端の国際都市である。
その理由を本書はドバイが平等で誰にでもチャンスを与えてくれるからとする。「ドバイには、外国人だから、外資だから、会社が小さいから、新しい会社だからというような差別は一切ない」(6頁)。
この「開かれた」「平等」は、お金のある人に開かれたというものである。日本のように資金や意欲があっても官僚の裁量や業界横並びの圧力で潰される社会に比べれば公正である。一方で先立つ物を持っていない人々にとって、開かれたと感じることができるかは問題である。
ドバイは君主制で民主主義はないが、良い意味で小さな政府の効果がある。「税金がないので政府による税金のムダ使いもないし、政治家がいないということは腐敗や汚職、無能な政治家も存在しない」(83頁)
税金がなければ無駄遣いもない、政府の権限が少なければ非効率な権限行使も少なくなる。これは良いが、国民の監視なしに権力の腐敗を避けることができるか。現時点のドバイでは上手くいっているとして、日本の公務員マインドでは無理だろう。日本の権力者は、負担を押し付けることは好きだが、相手の選択に委ねることができない。
権力の監視は民主主義的な仕組みに限らない。腐敗した政府の下では外資が逃げるという市場原理に委ねる方法もある。その場合も透明性が不可欠である。しかし、日本の公務員マインドは情報公開の点でも遅れている。

2018年5月12日土曜日

埼玉地名の由来を歩く

谷川彰英『埼玉地名の由来を歩く』(ベスト新書)は埼玉県内の地名の由来を解説した新書である。タイトルに「歩く」とあるように現地を歩いて写真を撮る紀行文の要素もある。
埼玉の県名は行田市にあった埼玉村に由来する。テレビドラマ『ブラックペアン』第3話では行田産さいたま米で卵かけご飯を作っていた。この埼玉の由来を踏まえると浦和市、与野市、大宮市が合併して、さいたま市を名乗ることは地理的には正しくない。足立郡に位置し、埼玉郡ですらなかった。
一方で埼玉は幸いの魂という意味であり、素晴らしい名前である(32頁)。この名前を名乗ることは素晴らしい。
本書から最初に感じたことは埼玉県は広く多様であることである。明治時代の廃藩置県後に埼玉県と入間県に分かれていた。入間県は熊谷県となり、群馬県に編入されたこともある(38頁)。埼玉としての同一性を強調するよりも、多様性を尊重したい。
本書は官僚主義的な都市計画によって歴史的な地名や風景が失われることを残念がっている。川口には善光寺があるが、荒川のスーパー堤防建設によって立ち退きを余儀なくされた(98頁)。
著者は埼玉ではなく、地名の専門家である。その著者は「太陽や月が自分たちの住む土地の名前になることは百パーセントあり得ない」と指摘する。「地名の命名は他の土地との識別を目的とするものであり、その意味で、月や太陽を自分たちの土地だけに占有することは考えられない」(131頁)

封神演義2

『封神演義』2巻では太公望は大きな挫折を味わう。ここで太公望は自分一人では強大な敵を倒すことができず、仲間を集めることが必要との教訓を導き出す。筋の通った展開である。
一方で太公望が生き延びただけでなく、霊獣や宝貝を取り戻す展開は、主人公に都合良過ぎる展開である。最初は弱い主人公が最後に強大な敵を倒す長編バトル漫画では、よくある御都合主義的展開である。これはラスボスの油断や遊び、慢心と説明されることが多い。本作品の敵キャラも油断や遊び、慢心が似合っているが、本作品では意図的に逃がしたのだろう。後の文王を殺さない点にも重なる。
この2巻で歴史の道標との言葉が出てくる。周王朝を興してめでたしめでたしにしない本作品の結末は、この段階で構想されていたのだろう。

2018年5月11日金曜日

怪盗ニック全仕事5

『怪盗ニック全仕事5』は価値のないものだけを盗む怪盗ニック・ヴェルベットの短編集の5冊目である。5冊目ともなると主人公も年をとり、アクションは向かない体になった。作品内でキャラクターが年をとっていく点はアガサ・クリスティのポワロやミス・マープルと共通する。日本のサザエさんやドラえもんとは異なる。
5冊目ともなると依頼に応じて盗むだけではないパターンも出てくる。警察に協力する形になった話は評価が分かれるだろう。アウトローの魅力は警察権力に与しないところにあるからである。依存性薬物を注射して薬物中毒死に見せかける殺人犯を突き止めることは良いだろう。薬物犯罪は反社会性が高いためである。一方で警察官は公正な取引ができる相手ではない。
英米のミステリー作品を読むと感じることは、被疑者の人権が尊重されていることである。本書では被疑者の要望を尊重して、弁護士ではなく、フリーのコンサルタントを名乗る人物が被疑者との接見が認められている(「レオポルド警部のバッジを盗め」117頁)。取り調べは弁護士同席の上、録画されている(「サンタの付けひげを盗め」228頁)。
被疑者の人権尊重は警察が冤罪を作り出すことを自覚しているためである。本書には「警察は罪を負わせる男がすぐに必要なんです」との台詞がある(「サンタの付けひげを盗め」224頁)。

2018年5月8日火曜日

深川安楽亭

「人をぺてんにかけたり、かっぱらいや押し込みをするような人間をあたしは知っているし、そういう人間から煮え湯をのまされたこともある、いまでも忘れやしない、生涯忘れることはできないだろう」(「夜の辛夷」169頁)
「自分が困ってくると、どんな悪企みをするかもしれないわ。そうよ、決して油断はできないわ」(山本周五郎『おさん』新潮文庫、1970年「みずぐるま」113頁)
山本周五郎『深川安楽亭』は時代小説の短編集である。さいたま市立桜図書館で借りて読んだ。表題作「深川安楽亭」は異色の作品である。会話文が多く、物語の流れが見えにくい。
深川や木場など江東区に馴染みの地名が登場する。運河が縦横に走っており、水運の拠点であったことをうかがわせる。
最初の短編「内蔵允留守」は中学校の国語の教科書に掲載されていた。道を究めるということが、戦後の高度経済成長やバブルのような拡大路線とは異なることを教えてくれた作品である。中学生が全てを理解できるものではないとしても、それでも衝撃を与えた作品である。学校の授業は無意味ではないと感じさせる。国語という科目名では無味乾燥としたイメージになるが、文学の授業とすれば豊かになるだろう。
次の短編「蜜柑」は徳川御三家の紀州和歌山藩が舞台である。蜜柑は和歌山の名産であるが、紀州藩が育成した産業であった。
紀州藩は時代劇では幕府転覆を企む悪役として描かれることもあるが、ここでは南海の鎮の面目躍如である。そして内蔵允留守ほどではないが、華々しい活躍よりも地味なところに価値を見出だすものがある。明治時代の追いつき追い越せでも、戦後昭和の経済成長でもない価値観である。

2018年5月7日月曜日

ブラックペアン第3話

渡海は過去二回のスナイプ手術で起きた問題を、これからスナイプ手術を受ける患者に説明した。不利益事実を説明する点で東急不動産だまし売り裁判原告として高く評価する。不都合な事実を隠した騙しには吐き気がするほど怒りがこみ上げる。
患者への説明責任を果たす渡海であるが、同僚への説明は乏しい。もう少し丁寧に説明したら、円滑に進むと思わないこともないが、それも良い。働き方改革で無駄な仕事の撲滅が求められているが、無駄な仕事の多くは会議時間である。逆に働き方改革の抵抗勢力がコミュニケーションを強調して、密なコミュニケーションさえあれば解決すると考える傾向がある。この点でも渡海はCOOLである。
前クールのドラマ『刑事専門弁護士』では様々な料理が登場した。ブラックペアンでは様々な産地の米が登場する。3話では埼玉県産の米であった。料理は卵かけご飯一本槍である。卵かけご飯の消費が増えるのではないか。主人公が三ツ星レストランを有り難がるのではなく、粗食を楽しむタイプであることは清々しい。
今回は第1話と第2話の血がプシューのような心臓に悪いシーンはないもののが、手術シーンは息もつかせぬ展開であった。どぎついシーンがなくても視聴者をドキドキさせる。表現が洗練されている。
渡海は治験コーディネーターから紙袋を貰っていた。ジェネラルルージュのような結末になるのだろうか。

2018年5月6日日曜日

しびらきマーケット

さいたま市桜区の、しびらきファームいちご園で、しびらきマーケットが開催されました。鯉のぼりが飾られていました。いちご園は鴨川堤桜通り公園を歩いていくとあります。途中の田んぼではカエルが鳴いていました。
私は紅ほのかとメロンパン、はちみつバターパンを買いました。もぎたてのイチゴは温かく、甘いです。紅ほのかは、さがほっぺより大粒です。パンは蜂蜜などで甘さを出しており、上品な甘さです。
子ども向けキャラクターグッズでは、アンパンマンが目立ちました。私の子どもの頃は、アンパンマンは絵本の存在であり、エンタメの印象は乏しかったです。今の子どもにアンパンマンが大人気なところを見ると世代を感じます。
アンパンマンのマーチは頭の中でリフレインされる曲です。実は「みんなの未来(あした)を守る会」という団体名を聞いた時にアンパンマンのマーチの「みんなの夢守るため」を連想しました。
私の子どもの頃から変わらないキャラクターと言えば、ドラえもんです。ドラえもんの大きな人形もありました。浦和らしく、サッカーボールを持っているドラえもんもいました。

2018年5月5日土曜日

七時間半

獅子文六『七時間半』は特急列車を舞台としたドタバタ大衆小説である。東海道新幹線ができる前、東京から大阪まで七時間半かかっていた時代である。
乗務員や乗客の恋模様が中心であるが、乗客の総理大臣を狙って全学連トロツキストが爆弾を仕掛けたとの噂が広がる。戦後昭和の風俗を反映した作品である。全学連トロツキストの噂も当時の風俗の反映であるが、作品内での存在感は小さい。存在感はスリ以下である。それは、そのまま当時の人々の感覚になるだろう。
本書の乗客は「日米条約なんて、賛成でも、反対でもないんだ、自分の安全保障の方が、忙しくて、あんな問題、どうでもよかったんだ」と語る(273頁)。これは当時の人々の一つの感覚だろう。学生運動家だったシニア世代の回顧談を聞くだけでは偏ったものになる。
本書には強盗資本が伊豆半島を乱開発しているとの説明がある(145頁)。これは東急不動産だまし売り裁判原告として笑った。強盗資本とは強盗慶太の東急グループだろう。
面白さは時代が変わっても通用するが、21世紀の現代と最もギャップがある点は女性の意識だろう。男を手玉に取ることが楽しみという女性は昭和の男性からの女性観に見える。セクハラであるか否かについて世代によって受け止め方に、絶望的な断絶が生じることは仕方がないのだろうか。
私は男性であり、セクハラ被害者の痛みが本当に分かるかは分からない。しかし、個人に負担や我慢を押し付け、前向きに頑張ることを強要する昭和的なガンバリズムには嫌悪を覚える。

2018年5月3日木曜日

魔法使いの陰謀

『魔法使いの陰謀』は現代ニューヨークを舞台とした魔法ファンタジー小説である。「フェアリーテイル」シリーズ第三弾である。ニューヨークでは妖精の関与が疑われる事件が続発する。魔法使いのジョセフィーンは魔法使いと妖精の対立を煽る。ソフィー達は魔法使いと妖精の戦争の危機を食い止められるか。
本シリーズの魅力はファンタジーと現代ドラマの両方の要素が詰まっていることである。現代ドラマの方は政治的正しさを無視した現代エンタメになっている。「ヒスパニック地区でバレエを観るやつなんかいない」との台詞が出てくる(223頁)。人間であるが、妖精の性質を吸収した存在を「名誉妖精」と呼んでいる(400頁)。アパルトヘイトの名誉白人を連想する表現であるが、悪い意味で使っていない。エンタメ作品が政治的に正しい必要はない。
マイケルは刑事としては柔軟な思考の持ち主である。だからファンタジー作品のレギュラーになれる。一方で本書では市民感覚とはギャップがある警察組織の人間的なところが描かれる。マイケルの見込み捜査的な進め方は、ソフィーに「警察はいつもそんなふうに捜査をするの?まず容疑者を決めて、それから証拠探し?」と呆れられた(153頁)。
不審な妖精をソフィーとマイケルで尋問するシーンではマイケルがソフィーに「いい刑事と悪い刑事のどっちをやりたい?」と尋ねている(163頁)。悪い刑事が脅した後で、いい刑事が優しくして自白させる古典的な手口である。日本ならば人情派刑事が被疑者を落とすパターンであるが、米国ではロールプレイのゲームでしかない。

四日のあやめ

山本周五郎『四日のあやめ』は江戸時代を舞台とした時代小説の短編集である。最初の短編は「ゆだん大敵」である。ここでは武士道を究めるストイックさが描かれる。名人とは、仙人のような存在になる。右肩上がりに拡大する感覚とは正反対である。
ストイックな美しさは料理にも表れている。粗末な食材を使うからこそ美味しい、それこそが食事であるという。食材の価格と味が比例するというような浅ましい拝金主義を否定する。
「貧窮問答」は御家人の屋敷に奉公する臨時雇の中間の話である。だまされる話かと思いきや意外な結末になった。本書の短編には、よくある人情物のように見えながら、意外な結果になる話が他にもある。
表題作の「四日のあやめ」は何が正しい選択なのか考えさせられる。六日のあやめは遅すぎて意味がないという、たとえである。
最善手は私闘を防ぐことだろう。私闘に参加しなかったから良かった、良かったとは本来ならない。上位者ならば私闘が起きたことに対する管理責任が問われる。もっとも、それでは夫婦の物語にならない。
最後の「榎物語」は恋愛物である。愛の力を描く話を予想させたが、シビアな結末になった。

2018年4月30日月曜日

不当逮捕サスペンス

冤罪被害者は皮膚を引き剥がされ、肉を晒された気分になる。取調室の刑事は自信があるならば怒号したり、人を脅すような態度はとらない筈である。彼らは自分達の見込み捜査に口で強調するほど自信を持っていない。相手を追い詰めながら、自分は立場上していると相手に理解させようとする。残酷であるばかりか狡猾である。
説明責任を果たさずに決着を付けようとする。そのために却って無用な紛糾を起こすことになる。

医療紛争の続発は、組織による学習の貧困や欠如を物語る。病院は下痢を放置していた。下痢をすると栄養やカロリーを吸収できないので、血糖が不安定になる。上がったり下がったりする。

2018年4月28日土曜日

三人の卜伝

『三人の卜伝』は塚原卜伝を主人公とした時代小説である。本物の塚原卜伝が主人公であるが、他に塚原卜伝を名乗る人物が登場する。そのために三人の卜伝のタイトルになっている。
塚原卜伝は戦国時代の剣豪である。堺雅人主演でNHK時代劇になったこともある。本書を読むと、卜伝の戦い方は立体的、三次元的である。卜伝は跳躍する。
スペースオペラ『銀河英雄伝説』は宇宙空間の艦隊戦を描くが、平面的、二次元的である。戦国時代の個人の戦いが立体的で、想像力を駆使できるSF作品が平面的になるとは面白い。
卜伝は物語の開始時点から圧倒的に強い存在として描かれる。宮本武蔵のように成長する物語ではない。強敵に明国人が登場し、日本の枠に収まらない。
卜伝は旅の途中で北条氏康、今川義元、織田信長、斎藤道三らの戦国大名と会っている。卜伝の人物評は、武将のその後を物語る。

2018年4月26日木曜日

人生の最終段階医療裁判

『崖っぷちホテル』は第2話で視聴率が急落し、視聴率が崖っぷちと言われてしまった。低迷の要因として、従業員がダメすぎる割に立て直しが従業員に優しく、現実性を感じにくい点があるだろう。ドラマのホテルを立て直すならば、派遣会社と契約してスキルある要員を派遣してもらうことがオーソドックスな手段ではないか。身売りもホテルを再生させる現実的な選択肢である。
従業員の立場に立つと、日曜日の夜にリストラ話は気が滅入るとなる。しかし、主人公の立場に立つと、既存従業員はそのままでホテルを立て直す方が大変だろう。
主人公は客の前で笑顔になれない従業員に「笑顔の練習してくださいね」と言っている。すべきことを指示するならば「お客の前では笑顔でいてくださいね」となる。しかし、笑顔でいることができない従業員に、やれやれ言ってできるものではない。だから笑顔の練習してくださいが適切な指示になる。マネジメントとは、そこまで考えて言葉を選ばなければならないかと思うとリストラ話以上に日曜の夜に観るのは重い気持ちになる。
第2話では従業員が夜通し調査するシーンがある。これはブラック企業的である。トラブルが起きると、社員総出で残業や休日出勤して解決にあたる展開は『下町ロケット』でも描かれた。

日本では高齢者の医療が一部家族や医師の都合で決められ、死ぬがままにされている。それはまるで過去の日本の悪習「姥捨て」のようだ。その一例として立正佼成会付属佼成病院事件を紹介する。厚生労働省は「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を2018年3月に改定したが、佼成病院事件はガイドラインと大きくかけ離れている。
高齢女性が2007年6月18日に脳梗塞で倒れ、立正佼成会附属佼成病院に救急搬送されて入院した。患者は順調に回復していき、7月からリハビリを始め、病院から退院を示唆されるまでに回復した。
ところが、患者の長男が入院中の患者の経管栄養の流入速度(注入速度)を勝手に速めた。その日に患者は嘔吐した。佼成病院は患者の経管栄養の開始時刻や終了時刻を記録しておらず、経管栄養の流入速度が速められた異常を検知しなかった。
これは健康を害し得る行為である。経管栄養は医療行為であり、嘔気、嘔吐、腹部膨満や腹痛などの副作用や誤嚥性肺炎の危険もあるため、医師の指示に基づいて行う必要があり、病院では看護師が行うこととされている。
長男は独断で患者の延命につながる治療を全て拒否した。佼成病院は本人や家族全員の意思を確認することなく、患者の意思だけで治療方針(積極的に治療しないこと)を決めてしまった。ロバート・ルイス・バルフォア・スティーヴンソンは「交際の真実」で「もっとも残酷な嘘は、しばしば沈黙のうちに語られる」と書いている。
患者は9月8日に亡くなった。長女は患者の死後にカルテを見て初めて兄の治療拒否を知った。
【書名】人生の最終段階医療裁判/ジンセイノサイシュウダンカイイリョウサイバン/End of Life Care Suit
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
立正佼成会附属佼成病院裁判
佼成病院裁判は最高裁第一小法廷に
キーパーソン
厚生労働省ガイドライン
日本老年医学会の立場表明
キーパーソンの要件
選任の適正性
役割遂行の適正性
憲法第14条違反
代行判断の問題
説明義務
継続的な確認の欠如
おわりに
佼成病院裁判が判例時報に掲載
上告結果
佼成病院裁判に再審提起
誤嚥性肺炎の予防
誤嚥性肺炎の対処
終末期医療の誤解
立正佼成会附属佼成病院・高濃度酢酸誤投与で女性死亡
京都市の終末期医療の事前指示書
呼吸器外し不起訴で忘れられた本人の意思
中野相続裁判、さいたま地裁に移送
中野相続裁判さいたま地裁5月11日傍聴・取材のお願い
『姥捨て山戦争』
アンナチュラル

In Japan, medical care of the elderly is decided by the circumstances of some families and doctors, and it is left to die. It is like UBASUTE, literally "abandoning a parent", which is a bad habit of Japan in the past. As an example, I will introduce the incident of Kosei General Hospital affiliated to Rissho Kosei Kai.
My Mother fell down with cerebral infarction on June 18, 2007 and was hospitalized by emergency transportation to Kosei General Hospital. She recovered smoothly, began rehabilitation from July and the hospital suggested that she could leave the hospital.
However, my elder brother quickly accelerated the inflow rate (infusion rate) of her tube feeding nutrition during hospitalization without doctor's permission. She got vomited on that day. Kosei General Hospital did not record the start time and end time of her tube feeding and could not detect an abnormality in which the inflow rate of tube feeding was accelerated.
This is an act that can hurt her health. Tube feeding is a medical practice and there are risks of side effects such as nausea, vomiting, abdominal bloating and abdominal pain and the risk of aspiration pneumonia, so it is necessary to do according to the instructions of the doctor, and you should not do it at the hospital unless you are a nurse.
My brother refused all treatments that will lead to the life expectancy of my mother without consulting with me and my sister. Kosei General Hospital has decided treatment policy (not positively treated) only by my brother's will, without confirming the intention of the principal and all the family members. Robert Louis Balfour Stevenson wrote "The cruelest lies are often told in silence" in Truth of Intercourse.
My mother died on September 8th. I knew my brother's treatment refusal after reading her medical record after her death.

2018年4月25日水曜日

ブラックペアン

『ブラックペアン』は海堂尊原作の同名小説のドラマである。嵐の二宮が渡海役で主演する。渡海は面子にこだわる医者に対して「この患者が死んだら、お前死ね」と言い放つ。医者としての矜持を持っている。渡海は同僚医師から嫌われているが、医療ミスを仲間内でかばいあって隠す仲良しごっこよりも、はるかに素晴らしい。原作イメージの渡海は、二宮よりもワイルドなキャラと感じていたが、これはこれで良い。
手術が上手くいかずに困っている状況の医師に大金を要求する悪徳さも、つべこべ言わずに目の前の火を消すことに駆り出そうとする日本の悪癖のアンチテーゼとして価値がある。緊急性は重要性に優先するという発想が問題を大きくする。終わり良ければ全て良し、結果オーライという発想が日本の無責任体制を作ってきた。
原作は前世紀の話であるが、ドラマではスマホがあるなど現代のようである。原作では阿修羅の異名を持つ高階権太は底が見えている。原作とは別の話と割り切ることが正解だろう。原作では高階が佐伯外科をひっかき回し、対立する思想の持ち主を追い出し、病院長にのしあがった。バチスタシリーズでは主人公側の高階病院長であるが、原作など佐伯外科時代の桜宮サーガを読むと感情移入できなくなる。ドラマでは、もっと感情移入できなくなりそうである。
このドラマは内臓や出血など手術シーンをリアルに映している。これは気持ち悪いと視聴者が離れるかもしれない。前クールの『アンナチュラル』は法医学のドラマであるが、死体をあまり映さなかった。

2018年4月23日月曜日

崖っぷちホテル

『崖っぷちホテル』は、その名の通り経営状態が崖っぷちのホテルを立て直す物語である。ドラマで描かれる顧客志向は、ホテル業だけでなく、サービス業全般に勉強になる。民間感覚とかけ離れた公務員は勉強しなければならない。
経営建て直しと言えばコストカットが基本中の基本である。

2018年4月22日日曜日

帝一の國

古屋兎丸『帝一の國』は学園物の少年漫画である。生徒会物はライトノベルの定番となっているが、本作品はいつの時代かと思わせるような古さが漂う。絵柄も好き嫌いが分かれ、読まず嫌いもいるだろうが、読むとギャグに爆笑させられる。
主人公の赤場帝一が自分が自由に振る舞える国を作るために生徒会長を目指す物語であるが、エネルギーのかける方向性が間違っている気がする。その必死さが読者の笑いになるが、狂った競争社会を否定する大鷹弾の方が現代風の主人公になるのではないか。
大鷹弾が外部入学生と知り、帝一は彼より自分が優れていることを確認するために彼と同じ試験を受ける。自分は自分、他人は他人という感覚を持たないものだろうか。私は慶應義塾大学に大学受験で入学した。学力では外部受験者が秀でているが、校内の勢力は内部進学者が優位である。それぞれ長短があって当然とは考えないものか。
もっとも帝一が弾と同じ試験を受けて勝とうとしたことは殊勝と言えるかもしれない。現代のスクールカーストでは庶民いじめに走る方があり得るためである。
本作品は菅田将暉主演で映画化された。菅田将暉は大河ドラマ『おんな城主直虎』で井伊直政(万千代)を演じた。『おんな城主直虎』では戦国時代の上昇思考を否定する直虎の井伊家を楽しく観ており、終盤の直政の井伊家再興のガンバリズムに暑苦しさを感じた。この映画を観ると、帝一と直政がつながる。

さいたま市桜区と私

私は東京都中野区の病院で生まれ、埼玉県さいたま市で育ちました。当時は浦和市でした。小学生までは南区文蔵に住んでいました。京浜東北線の線路脇の家で、電車の音を聞きながら育ちました。
中学生から桜区道場で暮らしました。水田や堤防を見て育ちました。緑が身近になりました。初夏は蛙の大合唱です。この長閑さは大切にしたいと思います。

仲介手数料は市場競争が機能していない分野です。仲介手数料は法令で上限が決まっています。大まかに言えば物件価格の3パーセントに6万円です。それは宅建業者が暴利を貪らないように、これ以上は許さないという趣旨で定められました。ところが、ほとんどの業者が法令の上限としており、価格競争が起きていません。ようやくインターネットで探すと、仲介手数料を上限の半額とするような業者が現れてきました。

2018年4月21日土曜日

新築か中古か

家を買うとして、新築か中古かで消費者は悩みます。土地を購入して建てる予算と時間のある方は別格です。新築か中古かについて、私は新築マンションのだまし売り被害者ですので、新築に辛口です。今は空き家が増え、住宅が供給過剰になっており、新築住宅は社会経済的にも環境的にも無駄です。中古物件に対して何だか分からない欠陥住宅をつかまされると漠然とした不安を抱かれる人もいますが、それは新築でも同じです。東急不動産だまし売り事件でも欠陥住宅問題はありました。むしろ、それまで人が住んでいた中古の方が安心できます。新築でも中古でも第三者検査を行うという方法があります。
新築と中古のメリット・デメリットで中古は仲介手数料がかかると指摘されることがありますが、正確さに欠けます。仲介手数料は仲介業者に物件を仲介してもらうと発生します。

物件囲い込みが起きる原因は仲介手数料の両手取りです。そもそも仲介業者は物件の売り手又は買い手のエージェントです。一つの仲介業者が売り手と買い手の双方のエージェントになること自体がおかしなことです。海外では禁止している国もあります。弁護士が双方の代理をしたら、弁護士懲戒ものです。日本でも民主党政権ができる時の民主党マニフェストでは両手取り禁止を掲げました。残念ながら口だけで終わりましたが、掲げただけでも前進と評価しなければならないところが日本の政治の現状です。

銭湯

町田忍『銭湯』は銭湯についての書籍である。著者は「大衆・庶民の日常生活のなかで長年培われてきたものほど、後世には残らないことが多いようだ」との問題意識を持っている(1頁)。この問題意識には共感する。伝統文化の保護と言うとどうしても高級なものに偏りがちである。しかし、それらは当時の日常生活においても遠遠いものであった。それらが保護されても生活の中で消費されない。
著者は新世代の経営者によるニュー銭湯を評価する点で守旧派ではない。消費者のニーズに応じて変わっていくものはある。
銭湯が衰退する一方で、温泉は人気である。それは日常と非日常の差である。風呂に入るという日常の需要は住宅に風呂が普及したことで減少した。これに対して温泉やスーパー銭湯の需要は非日常を求めてのものである。

2018年4月20日金曜日

専任媒介か一般媒介か

家を売る時に専属専任媒介契約と専任媒介契約、一般媒介契約の何れが良いか消費者は悩みます。結論を先に申し上げると、物件囲い込みの問題があるため、一般媒介契約をお勧めします。
専属専任媒介契約では、契約した仲介業者を通してしか売却できません。専任媒介契約も基本的に同じですが、自分で見つけた買い手に売却することはできます。これに対して一般媒介契約は複数の仲介業者に頼むことができます。
仲介業者は専属専任媒介や専任媒介を勧める傾向があります。これは業者にとっては競争者がいなくなるためです。消費者にとっても専任とすることで仲介業者が真剣に買い手を探してくれるならばメリットがあります。そのように信頼できる仲介業者ならば専任とすることも一案です。
しかし、専任は競争者がいないということで仲介業者は安心して怠けられるということにもなります。この消費者にとって悪い方向に働く可能性の方が高いと私は見ています。
現実に起きている問題として物件囲い込みの問題があります。仲介業者は物件が売却できれば売り主から仲介手数料を貰えます。物件の買い主も、同じ仲介業者経由で家探ししている人ならば買い主からも仲介手数料を貰えます。売り手と買い手の両方から貰えるので、これを両手取りと言います。仲介業者にとって両手取りが一番美味しいので、悪質な業者は何がなんでも両手取りを目指そうとします。そのために他の仲介業者から物件の内見の申し込みなどがあっても断ってしまいます。
物件囲い込みは東急リバブルなど大手業者も行っており、大手だから安心ということは全くありません。

2018年4月19日木曜日

姥捨て山戦争

『姥捨て山戦争』は世代間対立を描く小説である。シルバーデモクラシーに見られる世代間不公正への不満は十分に理解できるものである。この問題意識を無視して社会問題を論じても説得力はない。その意味で本書はタブーを恐れない勇敢な書籍である。
一方で単純に高齢者を抑圧者と言えるかという問題がある。本書でも強い高齢者と弱い高齢者が描かれる。姥捨て山戦争を生き延びたどころか、若者を返り討ちにして楽しんだ高齢者が描かれるが、その前に多くの非力な高齢者が虐殺されている。
現実に過少医療の問題がある。高齢者であるが故に十分な医療を受けられないという高齢者差別の問題である。
また、本作品ではシルバーデモクラシーの現体制に対する革命が起きるものの、主人公は積極的に革命を起こす側ではなく、傍観者である。むしろ、本作品の主題は人を殺すことの恐ろしさを実体験によって主人公に認識させることと言える。それは主人公も認めるように想像力があれば分かることである。この点で主人公には感情移入しにくい。
さらに世代間不公正の問題提起は理解できるとしても、革命によってヤンキーがのさばる社会になるならば面白くない。また、シルバーデモクラシーを批判する革命政府も政府高官が自分達の親だけは例外扱いするという不公正がある。
そして最後の革命政府の手口は、日本の権力者が好んで行う卑怯さそのものである。日本に絶望したくなる。主人公は自己をアメリカ合衆国のようでありたいと思ったことがあるが、大日本帝国を打ち破るアメリカに快感を抱きたくなる。

2018年4月18日水曜日

不当逮捕サスペンス

警察組織は市民感覚からずれている。無駄遣いが多い。コスト感覚や納期感覚を持たずに計画を建てている。市民は踏んだり蹴ったりである。市民が泣き寝入りさせられていないか厳しくチェックする必要がある。
巨大な警察署は要らない。コンパクトかつコストダウンで、余計なお金をかけないで欲しい。市民は税金の使い方をシビアに見ている。
人件費の問題も公務員が思っている以上に市民はシビアに見ている。残業時間を減らす必要がある。

不当逮捕や家宅捜索など警察の捜査権濫用による人権侵害とサスペンス作品のレビュー。
【書名】不当逮捕サスペンス/フトウタイホサスペンス/Unreasonable Arrest and Suspense
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

『不当逮捕と報道』
『不当逮捕レビュー』
マンション建設反対運動の不当逮捕に無罪確定
家宅捜索の不当を大成建設抗議
リニア談合は不当逮捕か
盗聴法拡大・司法取引導入に反対する法律家と市民のデモ
神奈川県警でパワハラ拳銃自殺か
彦根署交番で巡査が同僚警察官を射殺
埼玉県警巡査が乳児揺さぶりで死なせる
さいたま市桜区道場でネズミ捕り
『司法官僚 裁判所の権力者たち』
『無実の人々とともに—松川救援から国民救援会へ』
『99.9-刑事専門弁護士』
『99.9 -刑事専門弁護士-SEASON II』
相棒「容疑者六人〜アンユージュアル・サスペクツ」
アンナチュラル
『執事 西園寺の名推理』
『そして誰もいなくなった』
『パディントン発4時50分』
『鏡は横にひび割れて』
『アクロイド殺し』
『タラント氏の事件簿』
『JFK ケネディ暗殺犯を追え』
『ソマリアの海賊』
『DEATH NOTE』
ドラマ『デスノート』
『L change the WorLd』人間Lに注目
『ジーザス』
『闇のイージス』
『BILLY BAT(7)』ケネディ大統領暗殺の裏面を描く
『BILLY BAT(8)』
『BILLY BAT(9)』アポロ計画の嘘に挑む
『BILLY BAT(10)』
東京都が危険ドラッグを製造販売禁止薬物に指定
大阪府の脱法ハーブ規制条例
脱法ハーブ事件簿
ベーシックインカム

2018年4月17日火曜日

和食

マンションと戸建ての比較で見落とされがちなマンションのマイナス要素としてはエレベーターがあります。エレベーターは結構待ちます。知らない人と狭い箱の中にいることは結構ストレスです。これが毎日繰り返されます。これは馬鹿にできないと思います。
マンションの最大の問題点は区分所有権に過ぎないことです。

中華料理は「ありとあらゆる調味料、焼く、煮る、炒める等の調理技術によって、素材の味そのものを変えている」。これに対して「日本料理の極意は素材自体の味を生かす」(『姥捨て山戦争』44頁)。

和食は日本人が過去より受け継がれてきた文化である。私は、ご飯派かパン派かと問われれば、ご飯派と答える。昔は肉ばかり食べていたが、最近では魚も好むようになった。和食は高級感が敷居の高さになっているが、リーズナブルな和食も多い。寿司は元々、江戸時代のファーストフードであった。食材の値段と味が比例するという拝金主義の浅ましさはグルメにならない。
【書名】和食/ワショク/Japanese food
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

寿司
かっぱ寿司トロ尽くしの新春初売り
がってん寿司の旬の桜鯛
浅草雷門き介
どぜう鍋
軍鶏風鍋
紙鍋ちゃんこ
ちゃんこ鍋とオフ会の相性
カレーもつなべに挑戦 きむら屋錦糸町店
伊達鶏や福島の惣菜・地酒
江戸っ子
尚司亭
アットホームな焼肉大野屋
安くてボリューム満点の渋谷のランチ
【大阪・吹田】かっぽうぎの三品定食
吉野家と松屋
味噌てりチキン定食新発売
うまトマチーズ入りハンバーグ定食 贅沢な定食
豚と茄子の辛味噌炒め定食発売
リーズナブルにウナギを食べる 吉野家「うな丼定食」
秋葉原でリーズナブルな本格派焼肉丼「たどん」
ピリッと辛い、なか卯の冷やし坦々うどん
阿佐ヶ谷ロフトAのグリーンカレー
阿佐ヶ谷ロフトAの富士宮焼きそば
ラーメン
東京で食べる京都ラーメン、よってこや
さっぱりして上品な豆乳ラーメン
池袋で秋刀魚のスープ 創新麺庵 生粋
農林水産省で鯨フェア
東京都の弁当の路上販売規制
『スマート・テロワール』
『食戟のソーマ』
『中華一番!極』

2018年4月15日日曜日

アクロイド殺し

アガサ・クリスティ『アクロイド殺し』は名探偵エルキュール・ポワロが謎解きするミステリーである。アクロイドは殺された人の名前であり、そのままのタイトルである。
本書ではポワロは引退して、カボチャ栽培をしている。ミス・マープル物とも共通するが、物語の中で時間が経過している。日本のサザエさん、ドラえもん、名探偵コナンらとは異なる。逆にサザエさん方式が特殊日本的と言うべきか。日本でもヤンキー漫画は進級して卒業し、物語は終わる。
本書の最大の論争はミステリーとしてフェアであるかという点にある。東急不動産だまし売り裁判原告としては、嘘をついていないからフェアとは考えない。嘘はつかなくても、不利益な事実を説明しなければアンフェアな取引になり、消費者契約法違反になる(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。
本書はフジテレビで戦後の昭和を舞台にした『黒井戸殺し』としてドラマ化された。アガサ・クリスティ作品のドラマ化はテレビ朝日も『パディントン発』や『鏡は横にひび割れて』でしている。昭和チックな演出とスマホなど現代的な演出が混在したテレビ朝日に比べると、『黒井戸殺し』は戦後の昭和で一貫している。

執事西園寺の名推理

執事西園寺の名推理はテレビ東京の連続テレビドラマである。上川隆也が名推理でレディに尽くすパーフェクトすぎる執事になる。
殺人事件が起きる。警察は見込み捜査で犯人を決め付け、自白を強要する。ステレオタイプな日本警察である。おまけに顔がでかく暑苦しい。視聴者にムカつかせることは役者としては上手である。
被疑者が、被害者から八百長をもちかけられたと真実を話しても、警察は「お前が八百長を持ちかけた」と事実をねじ曲げる。それならば完全黙秘が合理的になる。話すだけマイナスである。
刑事専門弁護士が欲しいところである。執事西園寺が事実を確認するためにハードな再現実験を行うところは刑事専門弁護士と重なる。謎を解くための思考シーンも刑事専門弁護士と重なる。
第1話は恋愛成就話にもなっている。ミステリーの原則に反するが、日本では被疑者の立場に立たされた人は大変であり、その後を描くことは、むしろ責任ある姿勢である。

2018年4月14日土曜日

過少医療

立正佼成会附属佼成病院事件は過少医療の問題でもある。過少医療は高齢であるとの理由で適切な医療が受けられないことで、医療を受ける権利の侵害である。
「東海地域の13の急性期病院の1995年から1997年の間の966名の診療録を後ろ向きに調査した研究では、急性心筋梗塞罹患時に冠動脈造影検査や冠動脈カテーテル治療は年齢の上昇に伴って施行率が落ちていた。2001年から2003年の間の414名の超高齢者(80歳以上)を対象にした同様研究で、冠動脈カテーテル治療が超高齢者でも死亡率を下げることが明らかとなったことを考えると、高齢であるとの理由で標準的な医療が受けられない現実が実証された」(植村和正「高齢者の終末医療」学術の動向2006年6月号32頁)

方針は医師と特定の家族が独断で決めるものではない。「医師、看護師、薬剤師、ソシャルワーカー、介護サービス担当者、臨床心理士、ボランティアなど、家族を含めたチーム医療体制が不可欠である」(植村和正「高齢者の終末医療」学術の動向2006年6月号28頁)
患者や家族と医療チームの間の話し合いのレベルも問題になる。大雑把な方針だけを話し合って話し合いを満たしたとすることはできない。治療薬の選択のレベルまで要求される。
医療・介護関連肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会、2011年)22頁は「抗菌薬選択の基本的考え方」を「患者、その家族、医療チームで十分な話し合いを行い、治療方針を決定することが求められる」とする。立正佼成会附属佼成病院では抗菌薬選択のレベルでの話し合いは一切なされていない。カルテにも、その種の話し合いをしたとの記載はない。

誤嚥性肺炎に適切な対処をすることは医師の注意義務に当然含まれる。
「誤嚥の関与する肺炎を積極的に診断し、適切な抗菌薬治療を選択しないと、不十分な治療になって致死的状態に陥ったり、過剰な治療で耐性菌を増やしたりなど負の効果をもたらすことになる」(「JAID/JSC感染症治療ガイドライン」日本化学療法学会雑誌62巻1号31頁)。
「誤嚥性肺炎と診断された場合、本邦ではSBT/ABPCが最も頻用されている」(「JAID/JSC感染症治療ガイドライン」日本化学療法学会雑誌62巻1号32頁)。これはユナシンである。途中でユナシンの使用を止めた病院に問題はないか。カルテの記載から判断するならば、延命につながる全ての治療を拒否し、点滴による生命維持も好ましく思っていない長男の意向に引きずられたとすることが自然である。
投与期間は「日常臨床で最も多くの症例に投与されている7-10日間程度が妥当」(日本呼吸器学会他『医療・介護関連肺炎診療ガイドライン』日本呼吸器学会、2011年、25頁)。
立正佼成会附属佼成病院の医師は証人尋問でカルテ記載の死因は誤診で、正しい死因を院内感染と主張しており、過剰な治療を改めたと主張するかもしれない。しかし、その主張に乗るとしても院内感染で死亡したとなるため、適切な治療でなかったことは明らかである。

誤嚥性肺炎

「誤嚥性肺炎を起こしてしまうと、その治療にしばしば苦慮するため、発症させない工夫、予防が重要である」(奈良正之「誤嚥性肺炎の治療・予防の動向」医学と薬学72巻5号816頁)
「誤嚥性肺炎に対しては、まず発症の予防が最重要である」(長瀬隆英「誤嚥性肺炎」山口徹他編『今日の治療指針私はこう治療しているポケット判2008』医学書院228頁)。
具体的な予防策として「食事中および食後30分以上の座位保持」をあげる(長瀬隆英「誤嚥性肺炎」山口徹他編『今日の治療指針私はこう治療しているポケット判2008』医学書院228頁)。
治療方針の処方例でユナシンをあげる(長瀬隆英「誤嚥性肺炎」山口徹他編『今日の治療指針私はこう治療しているポケット判2008』医学書院228頁、石田直「誤嚥性肺炎」山口徹他編『今日の治療指針私はこう治療している2012』医学書院294頁)。

経管栄養は誤嚥性肺炎のリスクを高める。「栄養物注入後に胃内残存量が多いと食道への逆流や嘔吐を惹起する恐れがある」(奈良正之「誤嚥性肺炎の治療・予防の動向」医学と薬学72巻5号817頁)

危険ドラッグは嘔吐をもたらしやすい。「薬物中毒や外傷で急に精神状態や意識状態の変化が起こると、しばしば誤嚥する」(奈良正之「誤嚥性肺炎の治療・予防の動向」医学と薬学72巻5号816頁)

危険なマンション取引

中華一番は清末を舞台とした歴史グルメ漫画である。中華一番!極は四川省が舞台である。四川料理は中華料理の主要ジャンルであるが、四川省は内陸部であり、日本人にとってかなり縁遠い。東北はウラル・アルタイ語族の文化圏であるし、広東は海を通してつながっている。
私には本場の四川料理の辛さを受け付けないところがある。危険ドラッグ犯罪者が激辛の四川料理を好むと言っていたことがあるが、危険ドラッグのせいで味覚が破壊されたのだろう。本書では四川省の厳しい気候の冬の寒さや夏の湿気をしのぐために強烈な辛さを極めるようになったと説明する(7頁)。料理は、その地方の風土に合ったものである。

消費税増税前に購入した方が得という意見がありますが、それには賛成しません。過去の経験では消費税増税後に不動産価格は下がります。そのため、消費税が上がったとしても、不動産価格は下がった方が大きいため、増税後に購入した方が得です。

六間道路は道路の名前ですが、六間道路という名前のバス停もあります。

ある『銀河英雄伝説』の二次小説ではヨブ・トリューニヒトにお好み焼きを熱く語らせている。

東急不動産消費者契約法違反訴訟(東急不動産だまし売り裁判)原告が危険ドラッグのように危険なマンション取引を紹介します。
最初の「知っていますか?消費者契約法」は、消費者契約法を使って問題マンションの売買契約を取り消した話です。マンションを販売する際に売主が物件のマイナス情報を説明しないで売りつける悪徳商法があります。具体的には、マンションの隣の土地が建て替えられ、日照や通風がなくなることを隠して販売します。マンションの隣の土地が作業場になり、騒音が発生するということです。これを私は、だまし売りと呼んでいます。これは私自身が被害に遭い、裁判で売買代金を取り戻した話ですので、重点的に話します。
二番目の「気をつけて!実際にあるんです。悪徳商法」は分譲の悪徳商法と賃貸の悪徳商法を紹介します。分譲の悪徳商法としてマンション投資を紹介します。「年金収入になる」「税金対策になる」などの名目でワンルームマンションなど投資用マンションを売りつけますが、家賃収入が得られず、大赤字になるケースが続出しています。投資用マンションのしつこい迷惑勧誘電話が行われており、根負けして買わされてしまう被害者がいます。投資用マンションのしつこい迷惑勧誘電話は会社員の敵と言って良いものです。投資用マンションを買ってはいけません。
賃貸の悪徳商法として貧困ビジネスを紹介します。分譲よりも賃貸という選択は一つの見識です。しかし、賃貸にも悪徳商法があります。ゼロゼロ物件や脱法ハウスなど賃借人を搾取する貧困ビジネスです。賃貸では敷金礼金などの初期費用が結構な出費になります。このため、敷金礼金ゼロ円のゼロゼロ物件は魅力的に映りますが、退室立会費など別の名目で費用を徴収し、逆に割高になります。
最後の「工夫できます。マンションの資産価値向上」はマンション管理の話です。マンション管理会社は管理組合が契約しますが、実際は主体的に選択していません。そのために杜撰な管理が行われ、割高の管理委託費を払わされ続けることが多いです。 マンション管理会社変更で管理委託費を削減し、資産価値を向上させた事例を紹介します。
【書名】危険なマンション取引/キケンナマンショントリヒキ/Dangerous Real Estate Contract
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

知っていますか?消費者契約法
だまし売り被害
不誠実な対応
虚偽証拠
不誠実な応訴態度
欠陥施工
意義
消費者契約法改正
不動産業者との闘いのポイント
不動産購入トラブル
気をつけて!実際にあるんです。悪徳商法
マンション投資は大損
サブリースの問題
マンション投資と消費者契約法
住環境破壊
貧困ビジネス
工夫できます。マンションの資産価値向上
不動産トラブルが多い理由

2018年4月13日金曜日

賃貸か分譲か

賃貸か分譲かのどちらが良いかは昔から議論されています。私は新築マンションのだまし売り被害者のために分譲に辛口です。
特に今は不動産バブル状態ですので、今不動産を買われると高値つかみになります。東京オリンピック・パラリンピックが終わった後には確実に暴落すると見られています。ここが考えどころになります。オリンピック後に暴落するならば、投資家心理としては、その前に売却しようとします。これは投資家ならば誰でも考えることです。だからオリンピック直前に売ろうとしても高く売れません。既に今がババ抜き状態になっていると指摘されます。
賃貸か分譲かの議論の難しいところは現代日本の制度が制度が持ち家を優遇する方向に組み立てられているというアンフェアな状態であることです。最初から公正な議論ができません。たとえば住宅ローン減税や新築物件の固定資産税優遇がありますが、税金を優遇するならば賃貸居住者の方が必要でしょう。持ち家優遇は住む人の幸せを考えてのものではありません。物件を販売する不動産業者や住宅ローンを貸し出す金融機関の利益のためです。さらに新しい家に住めば家具も新調するなど出費が増え、それによって他の業界も儲かるという皮算用です。情けないことに今の日本では住宅政策が経済政策に墜ちています。

2018年4月8日日曜日

ENGEIグランドスラム

賃貸か分譲か
ゼロゼロ物件はお得か

マンション投資は金城鉄壁に卵をぶつけるようなものです。金の無駄遣いになります。悪徳不動産業者には科学的思考方法を軽視する風潮があります。組織の中では合理的な議論が通用しませんでした。

フジテレビがENGEIグランドスラムを放映した。
トップバッターは和牛である。クラブの漫才を披露した。これはストーリー性があって楽しめた。考え方に感心させられた。何が楽しいかは人それぞれである。
ロバートはシェフへのテレビ取材のコントである。「高級食材で美味しいものは誰でも作れる」「無駄はやらない。僕は塩だけで」とのシェフの言葉は含蓄がある。無駄に値が張るものを使い、値段と味が比例すると有り難がる拝金主義への批判になる。
東京03のコントは最後が怖い。芝居がテーマで一貫している。
今回の番組は落語と講談というテレビのお笑いでは異色な存在を登場させたことが特徴である。これは価値あるチャレンジであった。話に引き込まれた。

2018年4月7日土曜日

ベーシックインカム

からやま町谷店は、さいたま市桜区町谷の大宮バイパス沿いにあります。イートインとテイクアウトがあります。ジューシーもも丸と極ダレ、大判唐揚げを食べました。

ヒトラーは言った。嘘が大きいほど人は信じる。東急リバブル東急不動産はマンションだまし売りの嘘を大きくしたかったのでしょうか。#JFK #東急不動産だまし売り裁判

ベーシックインカムの一番の問題は支出の正統性です。生活保護のように貧困者を対象に支出することは理解しやすいです。これに対して生活に困っている人も困っていない人も関わりなく、一律に支払うことが正当化できるかという問題があります。
この問題に対する理論的な解として、私は国家や自治体の主権者に対する配当という考えを提示します。国家や自治体では株式会社の株主に相当するものが国民や住民です。
但し、国家や自治体は株式会社のような持株数で持分を決めていません。このために個人に一律の金額を支出します。
このように配当と捉えれば、ベーシックインカム反対論から指摘される既存の社会保障制度との緊張関係とは無関係になります。福祉目的ではないため、金額が生活の必要を満たすか否かも必須の問題ではなくなります。
ベーシックインカムを配当と捉えることは、国家や自治体を企業経営で見る視点を強めます。古くから指摘されながら中々改善しない、民間との意識のギャップ、納期意識に欠ける無能公務員の問題の改革にもつながります。

2018年4月6日金曜日

東急大井町線問題

私がベーシックインカムの意義を認識した出来事はワタミ渡辺美樹による過労死遺族への暴言です。渡辺美樹は週休七日が幸せかなどと過労死遺族にぶつけました。昭和の会社人間、社畜を奨励する思想です。渡辺美樹は新しいタイプの経営者と見られがちですが、実際のところは「勤労は美徳」という道徳を振りかざして労働者を酷使する古いタイプの経営者の延長線上に位置します。働かないで収入が得られるベーシックインカムは、これに真っ向から反する仕組みになります。

さいたま市は埼玉県の南東部にある政令指定都市です。埼玉県の県庁所在地です。
さいたま市は各々の歴史を持つ地域が合併して誕生しました。それぞれの地域の独自性を大切にしていきたいと思います。

【書名】東急大井町線問題/トウキュウオオイマチセンモンダイ/Tokyu Oimachi Line Problems
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

東急大井町線の有料座席と6020系の迷走
東急電鉄車両ドア開閉事故
錆びによるショートが原因か
東急大井町線旗の台駅で火事
東急電鉄『スター・ウォーズ』タイアップの不見識
東急電鉄が一般人の写真を無断使用
日本海賊TVで東急電鉄の写真無断使用
東急大井町線等々力駅地下化を阻止
『東急大井町線高架下立ち退き』
東急電鉄が大井町線高架下住民を追い出し
東急大井町線高架下追い出しは居住の権利侵害
東急大井町線高架下追い出しは住み続ける権利侵害
東急大井町線高架下住民が東急電鉄への怒りを表明
木星通信が東急大井町線強制立ち退き問題を報道
東急電鉄株主総会で二子玉川と大井町住民が共闘
浅草仲見世の家賃値上げと東急大井町線高架下立ち退き
東急電鉄の大井町線中延駅前鉄道用地転売に批判
東急電鉄が静岡のニュータウン管理組合と係争
東急電鉄対ニュータウン管理組合訴訟判決に住民失望
東急電鉄対ニュータウン管理組合訴訟判決は住民自治の脅威
東急電鉄・ファイブハンドレッドに下水処理費用負担を請求
伊豆急行THE ROYAL EXPRESSは地域性欠如

2018年4月3日火曜日

江東区を

江東区を歩いていると、しばらく眺めていたくなるような建物に出会うことがあります。そのような建物が取り壊されてマンションになってしまうことは残念です。

2018年4月1日日曜日

東急東横線問題

『彗星パンスペルミア』はスリランカ出身の宇宙生物学者がパンスペルミア説を提唱した書籍である。パンスペルミア説は地球上の生命が宇宙から飛来した彗星の破片や隕石に由来するものであり、生命の進化も彗星の破片や隕石にあるウイルスに由来すると主張する。
この説は進化論の弱点への回答になる。進化論の弱点とは、地球上の生物の進化のスピードが速い、カンブリア大爆発を説明できない、中間的な生物が見つからないなどである。一方で現在のアカデミズムの中では大胆な主張であり、翻訳者も批判的に見ている。著者の説明に対して「このような主張は聞いたことがない」と注記した箇所もある(128頁)。
著者の主張への賛否を激しくする要素として宇宙哲学的な主張がある。それが主張の眼目であることは理解するが、むしろ私はウイルスが生物の遺伝子を改変して進化に影響を与えたという主張に考えさせられました。私はコシヒカリなど品種改良した農作物は享受するが、遺伝子組み換え作物には拒否感がある。それは前者が人為があるとしても、生殖は自然の機能を用いており、メンデル遺伝の法則に従っているのに対して、後者は直接遺伝子を操作する不自然さがあるためである。しかし、ウイルスによる遺伝子改変が行われているならば本源的に忌避するものでもなくなる。
但し、個人レベルではウイルスの侵入は害悪になることが圧倒的に多い。本書も生物の進化の見地から「重要なことは、何百万の失敗でなく、ときたま起きる成功である」と書いている(76頁)。やはり遺伝子組み換え作物のリスクには厳しくあるべきとなる。

東急東横線は、東京都渋谷区の渋谷駅と神奈川県横浜市西区の横浜駅を結ぶ東京急行電鉄(東急電鉄)の鉄道路線である。The Tokyu Toyoko Line is a railway line connecting Shibuya to Yokohama operated by Tokyu Corporation.
東京と横浜を結ぶために東横線となるが、東の字は方位を示す一般名詞の印象が強いために分かりにくい。実際、JR東日本の東京と埼玉を結ぶ線は埼京線、東京と千葉を結ぶ線は京葉線であり、東京は京の字を使っている。このようなところにも東急の住民軽視の体質が見える。
【書名】東急東横線問題/トウキュウトウヨコセンモンダイ/Tokyu Toyoko Line Problems
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

東急東横線、車掌の誤操作でドア開く
東横線、ラッシュ時に車両故障で10万5000人に影響
東急東横線で車椅子の女性が転落死
東急東横線の元住吉駅で車両衝突
東急東横線の事故
東急東横線で乗客離れ
冷房化の遅れ
東急が運賃「取りすぎ」 乗り越し精算時にミス
東急は10倍返しが基準
東急電鉄駅員の暴力事件
東急電鉄社員が東急田園都市線で痴漢
東急不動産脅迫電話と東急電鉄痴漢
東急社員が目黒で強制わいせつ逮捕
乗客無視の再開発で東急東横線渋谷駅の不便
青ガエル落書きは東急再開発の風俗の乱れ
東急東横線渋谷駅が水浸しに
東急電鉄・東急不動産の渋谷再開発は街壊し
東急電鉄らの渋谷再開発に批判
東急の私物化で渋谷衰退
東急渋谷ヒカリエで火事
東急渋谷ヒカリエ出火の混乱
日本海賊TVで渋谷ヒカリエ火事
東急渋谷ヒカリエ不買運動
東急電鉄の宮下町アパート再開発に批判
東急電鉄の中目黒高架下と立ち退き
日本海賊TVで中目黒高架下立ち退き
マツコ・デラックスが東急を酷評
綱島温泉の未来を考えよう
相鉄東急直通線で綱島温泉消滅の危機
相鉄東急直通線の無駄
相鉄東急直通線が建設費倍増・開業延期
相鉄線希望ケ丘駅オーバーランの報告怠る

東急田園都市線問題

香取神社は江東区亀戸にあるスポーツの神様です。蔵前橋通りが参道の入口です。鳥居は灰色です。

中野相続裁判の口頭弁論が開かれる、さいたま地方裁判所には浦和駅西口からバスに乗り、県庁通り、埼玉会館を経て、県庁前で降ります。
経管栄養の流入速度を速めることを問題ないとする長男の代理人の主張は、中世を通じて科学を押さえ込んでいた風潮に非常によく似ています。

混雑や遅延が酷い東急田園都市線の問題をまとめた。東急不動産だまし売り裁判と共通するトウキュウの住民無視の体質が浮かび上がる。二子玉川の問題は『二子玉川ライズ反対運動』シリーズにまとめている。
【書名】東急田園都市線問題/トウキュウデンエントシセンモンダイ/Tokyu Denentoshi Line Problems
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

東急田園都市線の混雑、遅延
東急田園都市線の混雑は最悪レベル
東京鈍行
田園都市を歪曲する東急電鉄
東急電鉄の中期3カ年経営計画は不明確
東急田園都市線「時差Bizライナー」は開発優先の終焉
東急田園都市線「時差Bizライナー」は都民ファーストか
東急田園都市線「時差Bizライナー」の不誠実
日本海賊TVで東急田園都市線の時差Bizライナー
東急田園都市線の車内で男性が暴れて死亡
東急田園都市線渋谷駅で拳銃騒動
東急田園都市線でNHK森本健成アナが痴漢逮捕
東急田園都市線遅延と立正佼成会推薦議員の炎上
日本海賊TVで東急田園都市線タックル遅延
東急田園都市線で投石、窓ガラス割れて乗客1人けが
東急田園都市線ガラス破壊対策の的外れ
日本海賊TVで東急田園都市線ドアガラス破壊
東急田園都市線、停電で朝74本が運休
東急田園都市線、大規模停電で全線不通
東急田園都市線が信号トラブルで運転見合わせ
三軒茶屋駅の電気系統トラブルで停電
東急田園都市線ケーブル破損で停電
東急渋谷駅近くで火災騒ぎ、6万6700人に影響
商店街の火災で東急田園都市線に遅れ
東急田園都市線三軒茶屋駅で白煙
渋谷・池尻大橋間で発煙
日本海賊TVで東急田園都市線の発煙
東急電鉄車両が駅ホームに接触
東急田園都市線所属車両の3割弱に損傷痕
東急田園都市線、線路の異常でホームに接触
東急田園都市線、差圧弁の誤作動でホームに接触
東急線で人身事故多発
東急田園都市線で男児の腕が戸袋に引き込まれる
東急田園都市線市が尾駅で人身事故
東急田園都市線2度運休で救急搬送
東急田園都市線に4歳児が接触して頭骨折
日本海賊TVで東急電鉄事故続発
日本海賊TVで東急田園都市線接触事故
東急田園都市線が視覚障害者の白杖を挟んで発車
東急電鉄fontタグ丸見え事件
東急電鉄と他鉄道会社の不仲
東急8000系批判
東急電鉄すずかけ台変電所建設反対運動
住民反対運動を招く東急電鉄の不誠実
東急電鉄の不誠実さの背景

2018年3月31日土曜日

東急田園都市線問題

3月25日の笑点の大喜利は「それじゃ駄目じゃん」のお題でした。このお題に合わせるならば以下になります。利益を告げるが不利益告げず、それじゃ駄目じゃん東急不動産。東急リバブル東急不動産の消費者に対する無知は謙虚も謙遜も決して育てません。

東急不買運動が3の47の3で1時から始まります。

ケンタッキーフライドチキン東陽町店でサクサク骨なしケンタッキー芳醇チーズ味を食べました。骨なしむね肉は玉ねぎとコンソメで味付けし、パルメザンチーズとゴーダチーズをきかせました。サンドも、とろーりチーズチキンサンドがあります。

混雑や遅延が酷い東急田園都市線の問題をまとめた。東急不動産だまし売り裁判と共通するトウキュウの住民無視の体質が浮かび上がる。二子玉川の問題は『二子玉川ライズ反対運動』シリーズにまとめている。
【書名】東急田園都市線問題/トウキュウデンエントシセンモンダイ/Tokyu Denentoshi Line Problems
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

東急田園都市線の混雑、遅延
東急田園都市線の混雑は最悪レベル
東京鈍行
田園都市を歪曲する東急電鉄
東急電鉄の中期3カ年経営計画は不明確
東急田園都市線「時差Bizライナー」は開発優先の終焉
東急田園都市線「時差Bizライナー」は都民ファーストか
東急田園都市線「時差Bizライナー」の不誠実
日本海賊TVで東急田園都市線の時差Bizライナー
東急田園都市線の車内で男性が暴れて死亡
東急田園都市線渋谷駅で拳銃騒動
東急田園都市線でNHK森本健成アナが痴漢逮捕
東急田園都市線遅延と立正佼成会推薦議員の炎上
日本海賊TVで東急田園都市線タックル遅延
東急田園都市線で投石、窓ガラス割れて乗客1人けが
東急田園都市線ガラス破壊対策の的外れ
日本海賊TVで東急田園都市線ドアガラス破壊
東急田園都市線、停電で朝74本が運休
東急田園都市線、大規模停電で全線不通
東急田園都市線が信号トラブルで運転見合わせ
三軒茶屋駅の電気系統トラブルで停電
東急田園都市線ケーブル破損で停電
東急渋谷駅近くで火災騒ぎ、6万6700人に影響
商店街の火災で東急田園都市線に遅れ
東急田園都市線三軒茶屋駅で白煙
渋谷・池尻大橋間で発煙
日本海賊TVで東急田園都市線の発煙
東急電鉄車両が駅ホームに接触
東急田園都市線所属車両の3割弱に損傷痕
東急田園都市線、線路の異常でホームに接触
東急田園都市線、差圧弁の誤作動でホームに接触
東急線で人身事故多発
東急田園都市線で男児の腕が戸袋に引き込まれる
東急田園都市線市が尾駅で人身事故
東急田園都市線2度運休で救急搬送
東急田園都市線に4歳児が接触して頭骨折
日本海賊TVで東急電鉄事故続発
日本海賊TVで東急田園都市線接触事故
東急田園都市線が視覚障害者の白杖を挟んで発車
東急電鉄fontタグ丸見え事件
東急電鉄と他鉄道会社の不仲
東急8000系批判
東急電鉄すずかけ台変電所建設反対運動
住民反対運動を招く東急電鉄の不誠実
東急電鉄の不誠実さの背景

2018年3月26日月曜日

鏡は横にひび割れて

アガサ・クリスティ『鏡は横にひび割れて』はミスマープル物の推理小説である。タイトルは詩的である。実際にテニスンの詩に因む。「鏡は横にひび割れぬ「ああ、呪いはわが身に」と、シャロット姫は叫べり」
女優のパーティーで殺人事件が起きる。
テレビ朝日で現代日本を舞台に翻案したドラマ『大女優殺人事件』が3月25日に放送された。テニスンの詩は日本人に馴染みが薄いためにタイトルを変えたと思われたが、ドラマにもテニスンの詩は原作通り登場した。大女優殺人事件は二夜連続ドラマの一つである。もう一つのパディントン発4時50分はパディントン駅は出てこないのに原作のままのタイトルである。
何気ない行為が他人を傷つけ、他人を犠牲にしてしまう恐ろしさが描かれる。ゼロサムゲームやトレードオフの観念を持たないために始末が悪い。現代日本でも他人に負担を押し付け、他人が頑張って何とかすることが良いとする特殊日本的精神論が生き辛くしている。
特に病気を押して頑張ることを美徳とする風潮は、日本こそ深刻である。東急ハンズの公式Twitterがインフルエンザに勇気とメンタルで立ち向かうと呟いて炎上した(林田力『東急ハンズ問題』アマゾンKindle)。インフルエンザでも社員を休ませない。精神論丸出しのブラック企業体質である。本書の動機は東急ハンズのようなブラック企業体質への怒りと重なる。

2018年3月25日日曜日

パディントン発4時50分

アガサ・クリスティ『パディントン発4時50分』は安楽椅子探偵ミスマープルが活躍する推理小説の一作品である。テレビ朝日で天海祐希主演でドラマが2018年3月24日に放送された。
ミスマープルは平凡そうな老婦人が難事件を解決するところに妙味がある。それは高齢社会の日本に合った設定と思うが、ドラマの天海祐希はバリバリのキャリアウーマンという感じである。介護離職したという設定が現代日本的である。
本作品はタイトルからして特別な響きを感じる。テレビ朝日のドラマは現代日本に舞台を置き換え、特急列車は西東京から出発した設定にしたが、タイトルを『西東京発4時50分』としても面白味がない。
すれ違う列車の窓から男性が女性の首を絞めて殺そうとしている現場を目撃する。映画やドラマにしたくなるような劇的な導入である。但し、鉄道要素は導入部のみである。時刻表トリックがある訳ではない。その後は資産家の屋敷で物語は進む。それでも導入部の印象が強いので、タイトルは『パディントン発4時50分』がしっくりくる。
犯行動機では離婚を認めないカトリックの特殊性が印象に残る。イギリスではカトリックは少数派と実感した。世界史的には英国国教会の方が異端になるが、イギリスの中では世界的な多数派と少数派が逆転する。少数派が多数派になっている中で別の立場でいることの肩身の狭さを感じた。

2018年3月24日土曜日

アド・アストラ

カガミノハチ『アド・アストラ、スキピオとハンニバル』第2巻はハンニバルが神がかっている。外見もナザレのイエスを連想させる。
第3巻ではハンニバル軍が攻撃した村への略奪や暴行が描かれるが、これもハンニバルにとっては寄せ集めの兵の歓心を得るためという合理的判断の結果であった。まるで合理的な戦術マシーンのようである。
ハンニバルの環境を考えれば、もっとローマへの復讐心に燃えていても不思議ではない。その方がキャラクターとして感情移入できる。
ハンニバルは比類なき英雄であるが、物語を書く上で難しい点はローマ側の史料しか存在しないことである。歴史は勝者によって作られると言われる。ローマの著述家は日本書紀や古事記に比べれば公正であり、信頼性はあるが、ハンニバル自身の思いは見えにくい。佐藤賢一の小説でもスキピオを視点人物とし、ハンニバルは他者として描いた。
一方の主人公はスキピオである。スキピオはハンニバルの弟子と言われる。第2巻で早くも片鱗を見せる。まだまだローマの中での地位は低いが、W主人公にふさわしい活躍である。
但し、ファビウスの前では大人しくなる。ファビウスは作者が好きな人物と書いており、ファビウスをクローズアップさせると、どうしても霞んでしまう。これは次の第3巻で顕著になる。

2018年3月23日金曜日

林田力が少女マンガ研究

カガミノハチ『アド・アストラ、スキピオとハンニバル』は第二次ポエニ戦争を描く歴史漫画である。第3巻はハンニバルが隻眼になるところから始まる。
タイトルではスキピオとハンニバルがW主人公になる。しかし、第3巻のローマ側の主人公はファビウスである。体の一部の特徴を導入部とした登場のさせ方は意表を突いた。
スキピオは時には鋭い洞察を示すが、ローマの意思決定には影響を及ぼさない。後にはインペラトールと呼ばれ、高慢な自信家イメージがあるが、ここでは謙虚な若者である。
ファビウスは後世からは評価されている。この巻では最初からローマ市民も戦略合理性を認め、ハンニバルも名将と評価する。ここは現代からの後付け解釈にも見えるが、その後に人気が下がり、のろまのファビウスという不名誉な渾名がつく。ファビウスはローマの盾と称されるが、「盾だけではハンニバルを倒せないのか」との疑問が提示され、後の展開に期待を持たせる。

少女漫画。それは一見すると男子禁制の世界である。キャラクターの瞳には星が輝き、少女目線に彩られた恋愛至上主義の世界観は男子を拒絶する。しかし、中には男子が読んで面白い作品もある。姉や妹が買った『りぼん』などの少女漫画雑誌を密かに愛読していた男子も少なくないだろう。
【書名】少女マンガ研究/ショウジョマンガケンキュウ/Study of Comics for Girls
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

『ときめきトゥナイト』
『お父さんは心配症』
『それでも世界は美しい』
『赤髪の白雪姫』
『のだめカンタービレ』第21巻、失意の主人公に感情移入
『のだめカンタービレ』第25巻、のだめと千秋の共演で完結
『BANANA FISH』
『王家の紋章』
『天は赤い河のほとり』
『女王の花』
『新☆再生縁 明王朝宮廷物語』
『とりかえ・ばや』
『華の姫 茶々ものがたり』
『イシュタルの娘』
『暁のARIA』
『小煌女』
『ブレーメンII』
韓流を少女にまで広げた人気ドラマ原作『らぶきょん』が完結

キンドルで地理

『デスノート』は高度な頭脳戦が話題になった漫画である。週刊少年ジャンプで連載された。週刊少年ジャンプは『ドラゴンボール』など黄金期を彩る王道作品の連載が終了し、週刊少年マガジンに追い抜かれたことがあった。その週刊少年ジャンプの復権に貢献した作品である。アニメや実写映画にもなった。
最後の「ジョバンニが一晩でやってくれました」が台無しにした。誰かの超人的な頑張りで解決する展開によって現実感が一気に失われた。昭和の根性漫画と変わらなくなる。

悪徳不動産業者は消費者の主張を容認することを敗北とみなし、高価な経験を後に活かす道を自ら閉ざしてしまいました。

【書名】地理/チリ/Geography
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

『地理』
地図学習を見直そう
環境問題解決への科学者の役割
知っておきたい地形用語
観光の人材育成
ドローンの利活用と情報発信
『スマート・テロワール』
『ゆたかで楽しい海洋観光の国へ、ようこそ!』
『FLY HIGH トランポリンを担いで歩いた世界13カ国の旅』
『ハリケーン』
『日本列島放棄』
『原発ホワイトアウト』
『太陽の黙示録 建国編 第1巻』戦後と重なる再建の物語
『放射線被爆の理科・社会』
『犠牲のシステム 福島・沖縄』戦後日本の欺瞞を暴く
『いちえふ』放射脳カルトとブラック企業
江東区地域防災計画
"我がまちの防災"にひと言
自助・共助・公助
無電柱化
さいたま市
さいたま市がマンモス小学校ベスト5に2校ランクイン
武蔵野線大宮支線
さいたま市の自殺をなくしたい
田島の獅子舞

2018年3月21日水曜日

ブラック企業研究

林田力『ブラック企業研究』はブラック企業を研究した電子書籍である。ブラック企業は新しい問題と思われがちであるが、日本的経営の延長線上にある。
ブラック企業では情報の受容や解釈に独善性が見られる。意思決定や評価では過度の精神主義が強調される。ブラック企業では失敗は、ほとんど学習されない。ブラック企業の組織特性や欠陥は旧日本軍と共通する。
立正佼成会附属佼成病院では小児科医が過労自殺した。その過労自殺遺族に対して、ブラック企業の代名詞になっているワタミの創業者・渡辺美樹参議院議員は失礼な質問をした。
セクハラやパワハラ、過労死など具体的な労働紛争は『労働』にまとめた。東急ハンズ心斎橋店過労死問題は『東急ハンズ問題』にまとめた。

自殺の類型としては過労自殺も無視できません。ワタミ過労自殺や電通過労自殺のように若者の自殺の問題にも重なります。
過労自殺は過労死の中で語られることが多く、長時間労働が原因とされがちですが、パワハラが大きな原因と考えます。神奈川県警の警察官の拳銃自殺は蹴るなどのパワハラが原因とされます。

【書名】ブラック企業研究/ブラックキギョウケンキュウ/Black Corporation Study
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

立正佼成会附属佼成病院過労自殺裁判
立正佼成会付属佼成病院はブラック病院
渡辺美樹議員が佼成病院過労死遺族にブラック質問
ワタミ・渡辺美樹へのブラック企業批判
渡邉美樹とゼロゼロ物件の隠蔽体質
渡邉美樹公認にブラック企業容認批判
ブラック企業と参議院議員選挙
ブラック企業が刑事告訴で意趣返し
ブラック企業
『ブラック企業・ブラック士業』
ブラック企業と左翼教条主義
ブラック企業の意義
ブラック企業と日本型雇用
ブラック企業と日本型雇用批判について
ブラック企業は豊かな表現
ブラック企業は人種差別に非ず
ブラック企業人種差別論への批判
ブラック企業人種差別論と土人
ブラック企業問題の超党派性
ブラック企業はBlack Company
ブラック企業と北本市いじめ自殺
ブラック企業と公契約条例
ブラック企業は風俗を乱す
ブラック企業・ブラック士業カルト
『ブラック企業は国賊だ』
『ブラック企業ビジネス』ブラック士業の闇
『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』2chも格差社会
『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』
『日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか』
『星降る夜は社畜を殴れ』ブラック企業概念の深まり

2018年3月19日月曜日

封神演義

藤崎竜『封神演義』は同名の中国古典を原作とした漫画である。週刊少年ジャンプで連載された。封神演義は中国古代の殷周革命を描くが、超自然的な力を持った仙人や道士が活躍する。本作品では登場人物の装いが、西洋ファンタジー風になっている。
主人公の太公望は熱血とは無縁のキャラクターである。実力はあるが、怠けよう、楽をしようとする傾向がある。『銀河英雄伝説』の非常勤参謀ヤン・ウェンリー的なところがある。昭和的なガンバリズムと無縁のキャラクターが少年漫画の主人公になる。日本社会は良い意味で変化している。
太公望の出自を殷に滅ぼされた遊牧民の子としている。これは宮城谷『太公望』と共通する設定である。漢民族中心の歴史観とは異なる視点を提示する。
第1巻の妲己は伝承通りの狡猾な悪女毒婦である。後には可愛らしいところや何を考えているか分からないところが描かれる。最期には、そのようなことを考えていたのかと嘆息させられる。
週刊少年ジャンプ連載は厳しい世界である。物語の途中でも、俺達の闘いはこれからだ、という形で容赦なく打ち切られる。

2018年3月18日日曜日

林田里

林田のルーツは播磨国揖保郡林田里にある。林田里の一部が林田荘になる。延享4年(1747)の「林田荘八ケ村と上岡郷上伊勢村の荘郷境争論裁許状」が残されている。
後には林田郷になる。現在の兵庫県姫路市林田町である。林田里には、ある種の優しさと平穏がある。揖保郡は西播磨にある。韓国から筑紫、大和を結ぶ海の道(瀬戸内海)の途上にある。

太刀や薙刀がきらめき、生暖かい血潮が風に乗って飛び散った。兵士達は入り乱れて切り結び、つかみ合って転げ回った。

2018年3月16日金曜日

相棒、容疑者六人

相棒の最終回2時間スペシャル「容疑者六人〜アンユージュアル・サスペクツ」がホワイトデーに放送された。奇しくも今期ドラマは不自然を意味する『アンナチュラル』が人気である。『刑事専門弁護士』では松本潤演じる深山弁護士が「普通に美味しい」を美味しい食べ物への誉め言葉に使っている。普通であることに価値を見出だすトレンドがありそうである。
特命係が本来の人材の墓場として機能した。今回の伊丹の特命係イビリは非常に共感できる。一方で視聴者から見ると特命係は活躍する存在であり、ドラマの主役級である。それにサイコで卑怯者の犯人が入るのはどうだろうか。現実の警察不祥事を踏まえれば、次シーズンまでに依願退職しているのではないか。副総監の斡旋でIT会社に再就職するかもしれない。IT会社から見れば押し付けになる。納期意識の欠ける公務員感覚のまま、周囲に迷惑をかけそうである。自らの遅れを棚にあげて、周囲に負担を押し付けるのではないか。
一方で次シーズンに犯人が特命係で活動するならば、視聴者としてはカイトの特命係復帰を期待したくなる。卑怯でサイコな犯人でも特命係で活動できるならば、カイトが復帰しても問題ない。

相棒の最終回

相棒の最終回がホワイトデーに放送された。殺人事件や国家的陰謀に比べると、相対的に小さな事件になるが、警察の負の体質が良く描かれていた。警察幹部の誰かが警察に批判的な週刊誌の記者を突き落とす。警察官は警察幹部の言い分ばかり聞いて被害者に寄り添わない。被害者の病院行きに警察幹部が付き添うのは、大事にするなと因果を含めるためと推測される。
しかも警察は、昭和のヤクザが因縁をつけるような卑怯な手口で不当逮捕を行う。転び公妨の亜種である。まさに警察はヤクザ以下である。「指定暴力団警視庁」という反応もあった。
不当逮捕されたヤクザが取調室の机につっ伏して寝ているシーンがあった。長時間の取り調べで十分な睡眠時間が与えられていないのだろう。拷問と変わらない。
犯人の警察官の明らかな故意の突き落としを呼び止めようとしたと言い張り、見苦しい。ヤクザ流の落とし前をつけたことで清々しさがある。法的な処分は甘いものの、ヤクザ流の落とし前がカタルシスになる。
犯人の警察官の動機は分かりにくい。

2018年3月15日木曜日

天使の創造

坂東としえ『天使の創造』は親と子の物語である。著者は長年保育士をしていた。序盤は共働き夫婦の子育ての大変さが述べられる。離婚などシビアな現実も描かれる。結局、専業主婦が良いという結論になると何だかなという思いになる。仕事もしたいワーキングマザーの解にはならない。
中盤になるとファンタジー色が出てくる。子どもの空想的な世界が描かれる。子どもの夢の世界は楽しい。
実は子どもには残酷なところもある。意味もなく虫を殺害することがある。本書にも、その描写があり、ドキリとさせられる。その後、その子どもが自然を大切にするようになる。子どもを美化しないが、性悪説にも陥っていない。
その後は再び現実のシリアスな問題が描かれる。がんは深刻な病気で、早期発見が肝心と言われる。しかし、検査のし過ぎで逆に放置しても良いものまで発見して入院することがないだろうか。手術にしても抗がん剤にしても体に負担がかかる。本書は心の持ち方を重視しているが、がんは手術一本槍であることに齟齬を感じる。

2018年3月14日水曜日

中野相続裁判

中野相続裁判の第二幕が始まった。長男夫婦が長女を提訴したが、ふざけたことに長女の居住地の、さいたま地裁ではなく、自分達の居住地の東京地方裁判所に提訴した。長女は移送を申し立て、東京地裁の決定で移送は認められた。被告の住所地で裁判を起こすという当たり前のことさえ、移送申し立てという余計な手間を相手にかけさせる。このように長男の主張は身勝手なものであり、全て吟味する必要がある。第一回口頭弁論は3月12日に予定していたが、移送の決定により、期日が取り消された。
入院患者の長男は経管栄養の流入速度を勝手に速めた。その後に患者は嘔吐した。嘔吐が速めた直後でないことは流入速度を速めたことが問題ないことを意味しない。人体には遅れて影響が出ることがある。
以下は小説における医師の台詞である。「明日あたりに具合が悪くなった気がしても、慌てないでちょうだいね。遅延型反応というものだから」(『ギデオン・マック牧師の数奇な生涯』336頁)

2018年3月11日日曜日

肉料理

林田力『肉料理』は焼き肉やステーキなど肉料理のレポートである。Amazonキンドルで電子出版した。私は美味しいものは美味しいと言う。値段と味が比例するという拝金主義の浅ましさとは無縁である。I enjoyed spicy and delicious cuisine.
私は東急不動産だまし売り裁判原告として東急リバブル東急不動産と闘うために肉料理を食べてエネルギーを充当した。不動産トラブルに遭った消費者は洗濯機に放り込まれた靴下のように揉みくちゃに翻弄される。だから肉を食べる。口の中にジュワーと旨味が広がる。一方で悪徳不動産業者の前ではベジタリアンになる。
東急リバブル東急不動産のマンションだまし売りは実際に、この身に降りかかってきたことである。なかった振りをすることはできない。

【書名】肉料理/ニクリョウリ/Meat Dish
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

東急不動産だまし売り裁判出版記念オフ
伊達鶏や福島の惣菜・地酒
軍鶏風鍋
食べ応えのあるイベリコ豚ロースかつ定食
アットホームな焼肉大野屋
紙鍋ちゃんこ
ちゃんこ鍋とオフ会の相性
カレーもつなべに挑戦 きむら屋錦糸町店
秋葉原でビーフ 肉の万世・本店
ステーキ
鳴尾牛ロインステーキ
ペッパーフードサービスが東証一部上場
秋葉原でリーズナブルな本格派焼肉丼「たどん」
安くてボリューム満点の渋谷のランチ
【大阪・吹田】かっぽうぎの三品定食
イタリアン酒場DoDoDo
農林水産省で鯨フェア
塩分控えめなウインナー

2018年3月10日土曜日

不動産書評

林田力『不動産書評』(江東住まい研究所)は不動産に関する書籍の書評集である。Amazonキンドルで電子出版した。建築不動産問題では様々な不安が生まれている。不動産問題が消費者から嫌悪される一因として、いかにもお役所的な手続きがあるだろう。
私は東急不動産だまし売り裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟)原告として、住まいに関心がある。住まいは人が暮らす空間である。東急リバブル東急不動産のマンションだまし売りは悪い影響を及ぼす。エフ・ジェー・ネクストなどのマンション投資の迷惑勧誘電話は悪い影響を及ぼす。ブランズシティ久が原やガーラ・グランディ木場など住環境破壊のマンション建設は悪い影響を及ぼす。
東急不動産だまし売りやエフ・ジェー・ネクスト迷惑電話は人の道に外れている。東急不動産だまし売りやエフ・ジェー・ネクスト迷惑電話は無惨である。東急不動産だまし売りやエフ・ジェー・ネクスト迷惑電話は狂気や恐怖、荒廃の爪痕を不動産市場に残す。東急不動産だまし売りやエフ・ジェー・ネクスト迷惑電話を鳥の目で見下ろしたならば蝿のたかる子羊の脚のように見えるだろう。
消費者の権利は刹那的なものでも机上だけのものでもない。権利は人の一部である。消費者の権利は人に清々しい自由を感じさせる。東急不動産だまし売りなどの被害経験の共有が多くの消費者にとって有益なものになることを願います。

不利益事実の不告知

林田力『不利益事実の不告知』(Amazonキンドル)は消費者契約法の不利益事実の不告知を取り上げた電子書籍である。東急リバブル東急不動産は隣地建て替えを隠して江東区東陽の新築マンションをだまし売りした。東急不動産だまし売りは人間の知性を衰弱させてしまう。東急不動産だまし売りは消費者契約法の不利益事実の不告知によって売買契約を取り消された。これは不利益事実の不告知で不動産売買契約が取り消されたリーディングケースとなった。私達は東急不動産だまし売り裁判の歴史から逃げることはできない。
東急不動産だまし売りは背徳行為である。東急リバブル東急不動産は説明責任を果たしていない。既に淀んでいる水を更に濁らせて示すだけである。

消費者契約法は消費者契約について包括的な民事ルールを定めた画期的な法律である。消費者契約法第4条第2項の不利益事実不告知は、業者が商品の利益となる事実を告げながら、不利益事実を説明しなかった場合に契約を取り消すことを認める。
私は不利益事実の不告知によってマンション売買契約を取り消した経験がある。東急不動産はマンション販売時に「眺望・採光が良好」など環境面の良さをアピールポイントとしながら、隣が作業所に建て替えるという不利益事実を説明しなかった(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。このために不利益事実の不告知に関心がある。
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【書名】不利益事実の不告知/フリエキジジツノフコクチ/Do not Announce Disadvantageous Facts
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

消費者契約法の不利益事実の不告知に重過失追加
不利益事実の不告知と重過失
東急不動産だまし売り裁判
東急不動産だまし売り裁判MyNewsJapan報道
東急不動産だまし売り裁判MyNewsJapan記事反響
東急リバブル東急コミュニティー東急不動産の経営統合
東急不動産は売ったら売りっぱなし
東急不動産の住民無視
CSRに反する東急不動産
東急不動産コスパ悪すぎ
『日照権』
『東急不動産だまし売り裁判6東急百貨店だまし売り』
東急百貨店が認知症女性にだまし売り
東急百貨店と東急不動産だまし売り裁判
東急百貨店だまし売りはブラック企業
東急百貨店だまし売りと東急不動産調査
三越伊勢丹が認知症商法の東急百貨店と提携解消
『消費社会論』
『「嫌消費」世代の研究』
被害経験に重なる『だましの技術!』
『「値切り」のマジック』の金子哲雄氏に聞く
気をつけよう、ヤバいマンション取引
だまし売り
だまし売り被害
不誠実な対応
虚偽証拠
不誠実な応訴態度
欠陥施工
意義
不動産業者との闘いのポイント
不動産購入トラブル
杜撰なマンション管理
貧困ビジネス
投資用マンション

2018年3月8日木曜日

ファーストフード

東急不動産だまし売りやエフ・ジェー・ネクスト迷惑勧誘電話は不条理であり、愚かしくすらあった。東急不動産だまし売り営業ほど歪んだ貧しさにとりつかれた人々を見たことがない。消費者が悪徳不動産営業の心を見透かしていないとは思わないことだ。その脂ぎって汚れた魂を消費者が見通せないとは思わないことだ。
住環境破壊のマンションからは陰鬱が滲み出している。マンション投資の収益は頼りない、不確かなものである。証拠は重要であり、事実は欠かせない。

【書名】ファーストフード/Fast Food
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

マクドナルド
チキンマックナゲット
チキンタツタ
チキンタルタ
メガたまご、期間限定で復活
ジューシーチキン 赤とうがらし
マック、マックリブらを新発売
ヘーホンホヘホハイ
高級ハンバーガー、クォーターパウンダー
スパイシーガーリック新発売
マクドナルドでグラコロ復活
日本マクドナルド株主総会に出席
ケンタッキーフライドチキン
炭火焼チキンサンド新発売
辛旨チキンとサーモンサンド
炭火焼きチキンサンドが3色ごまだれで再登場
【ロッテリア】食べ応えある絶品ベーコンチーズバーガー
バーガーキング
ミニストップ「ピタサンド 桜島チキンサラダ」
吉野家と松屋
味噌てりチキン定食新発売
うまトマチーズ入りハンバーグ定食 贅沢な定食
豚と茄子の辛味噌炒め定食発売
リーズナブルにウナギを食べる 吉野家「うな丼定食」
ピリッと辛い、なか卯の冷やし坦々うどん
秋葉原でリーズナブルな本格派焼肉丼「たどん」
ペッパーフードサービスが東証一部上場
炭焼ステーキくに
寿司
【かっぱ寿司】トロ尽くしの新春初売り
がってん寿司の旬の桜鯛

読書の電子書籍

エフ・ジェー・ネクスト不買運動は消費者の権利確立に続く旅路である。マンション投資の迷惑勧誘電話の言葉は一つ残らず悪蛇の舌が話しているようなものであった。マンション投資は疑念と恐怖の歴史である。迷惑勧誘電話営業は、その場その場の状況に応じて自分を偽り、マスクをつけて生きている。

経管栄養の流入速度を勝手に速めたことは吐き気を催させるどころの騒ぎではない。
酸素マスクがなされなかったために、顔は恐ろしく歪み、その造作には呼吸困難の苦しみが刻み込まれていた。

【書名】読書/ドクショ/Reading Books
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

第141回芥川賞・直木賞 選考委員記者会見
『龍宮の鍵』
『ビューティーキャンプ』
『国家とハイエナ』
『メガバンク絶滅戦争』
『リストラ屋』
『ハリケーン』
『原発ホワイトアウト』
『ノスタルジック・オデッセイ 失われた愛を求めて』
『圓さん、天下を回る』
『ヒーズールの夜明け』
『生きてるだけで、愛。』
『亜紀 つぎのはじまり』
『ぶらりぶらこの恋』
『テンペスタ 天然がぶり寄り娘と正義の七日間』
『癒し屋キリコの約束』
『リケイ文芸同盟』
『本屋さんで待ち合わせ』
『詩集 地球の上で』戦争体験の大きさ
『私はサラリーマンになるより、死刑囚になりたかった』
『オモヒヤル』
『注文の多い料理店』
『やまなし』
『さるのこしかけ』
『フランドン農学校の豚』
『しししし vol.1 宮沢賢治』
『Timjinの回想録 I』
『神の名はボブ』
『ロスト・シンボル』価値観を相対化する主人公
奥菜恵『紅い棘』勝ち組的価値観と戦った女優
『だからあんたは不幸やねん』
『美しき日本人は死なず』感動的な人間物語
『日本人にかえれ』
『犠牲のシステム 福島・沖縄』戦後日本の欺瞞を暴く
『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』
『結局ゾロ目を見逃す』
『ミスターフィギュアのフォット、一息』
『ボクの針は痛くない』
『定年後は森でロハスに』
『Win's Story of Hope ウィンの希望のものがたり』
『たたみかた 創刊号 福島特集』
『カント 信じるための哲学』
『人間の条件』
『ブラック・デモクラシー』
『蓮舫「二重国籍」のデタラメ』
『私たちはなぜTPPに反対するのか』
『未来派左翼(上)』
『未来派左翼(下)』
『ヘイト・スピーチに抗する人びと』

2018年3月4日日曜日

タラント氏の事件簿の書評

警察官ではないタラントが活躍する物語であるため、本職の警察官は事件解決に役立たないことが多い。それは物語の構造上当然であるが、警察は人気のない場所での殺人事件の通報者(飲酒運転していた)を被告にしないだけの分別は持っている(169頁)。日本の警察ならば見込み捜査で自白を強要して犯人に仕立てあげそうである。日本の警察や検察の取り調べが不遜な態度と野蛮な暴力しか提供しないことは悪名高い。英米の警察小説を読むと被疑者の人権の点は日本よりも進んでいると感じることが多い。日本ではアングロサクソンの法体系を弱肉強食的と否定的に捉える見解があるが、むしろ学ぶところが多い。

本書の中でフィランは結婚する。その妻はフィランの言うことに耳を貸さない時でもタラントの説得には応じる(153頁)。それでもフィランは腹を立てず、タラントに好感を抱いている。よほど相性が良いのだろう。
一方で妹がタラントを評価すると腹を立てている(183頁)。フィランは妹の良さを分かっていない。妹は、かなり兄の世話焼きである。現代日本のライトノベルの妹キャラのような存在である。それが戦前のアメリカの推理小説に登場するとは驚きである。

タラント氏の事件簿

『タラント氏の事件簿』は、20世紀前半のアメリカを舞台とした推理小説の短編集である。推理小説には名探偵の仕事は殺人事件を解決することであって、殺人事件を阻止することではないとの皮肉が寄せられる。殺人事件が起きてから謎解きするよりも、殺人事件を阻止する方が優秀であるが、それでは推理小説が成り立たないという構造的な問題がある。本書の「釘と鎮魂曲」も、それが該当する。ここで第一に責められるべきは警察の無能である。そこは明確であるが、タラントも全ての謎を解き終えてはいなかった。そこは明確であるが、タラントも謎解きに時間がかかったことを後悔している。

トレヴィス・タラントが探偵役で、ジェリー・フィランが視点人物というホームズとワトソンのシステムになっている。
但し、フィランはワトソンよりも良くも悪くも人間臭い。フィランは好き嫌いの激しい人物で、第一印象で相手を嫌いになることもある。しかし、タラントに対しては最初の出会いが最悪のパターンであるにも関わらず、好感を持つようになる。ここには人間の相性の不思議さがある。
また、ワトソンはホームズの助手という面があるが、タラントには日本人執事のカトーが助手になる。このカトーは日本政府のスパイとしてアメリカにいる設定である。やがて第二次世界対戦になる国際情勢を反映している。
このカトーの話し方は少しおかしい。物語内の中国人の日本語「何々アルよ」に似ている。日本人の中には外国人のたどたどしい日本語を面白がる風潮があるが、外国では逆に日本人がたどたどしいと思われることもあるだろう。自国中心ではなく、相互主義の感覚が大切である。

2018年3月3日土曜日

日照権

東急不動産のマンションだまし売りによって日中でも深夜のように真っ暗になりました。闇がこれほど分厚く見えるとは不思議でした。暗闇は住民を重く圧迫します。怒りの概念を持つ者でしたら誰しも『東急不動産だまし売り裁判』から消費者の怒りを感じるでしょう。

マンション建設工事の大音響は凄まじい。その騒音は静けさをぶち壊した。百匹の悪魔が同時に喚きだしたかと思えた。

リニア談合容疑で元常務が逮捕されたことに大成建設は容認できないとコメントした。大成建設の弁護人は家宅捜索など捜査の不当性を抗議していた。このため、東京地検特捜部による報復的、見せしめ的な逮捕との見方が出ている。
私は東急建設談合など談合事件を批判してきた。

【書名】日照権/ニッショウケン/Right to Sunshine
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

商業地域の仮処分決定に見る日照権保護の積み重ね
名古屋で日影規制違反を理由に建築確認取り消し
経済損失としての日照権侵害
幼稚園の日照を奪うライフピア柏駅前
渋谷駅徒歩圏に縄文・弥生遺跡
渋谷区鴬谷町環境を守る会が審理打ち切りに抗議声明
羽澤ガーデン現場検証記念フォーラム
羽澤ガーデン跡地マンション建設紛争で合意成立
浜田山・三井グランド環境裁判原告団がDVD制作
銅御殿マンション問題で周辺住民や美術館が提訴
新築マンションからケヤキを守る住民運動=東京・府中
東京スカイツリー賞賛一辺倒の貧困
業平橋駅がスカイツリー駅に変わる寂寥感
東京スカイツリーと開発問題
東京スカイツリーの落雪被害
東京都中央区立明石小学校解体をめぐる攻防
「はり半」跡地の渓流改築許可無効を求めて提訴=兵庫・西宮
尼崎市長洲西通1丁目10番開発に要注意
尼崎市長洲西通開発と東急不動産だまし売り裁判
尼崎市長洲西通1丁目10番の土壌汚染リスク
藤野達善氏と語り合うまちづくりの秘訣
建築許可を中心とした都市法改正案と現代的総有の試み
超高層マンションと国際金融資本の陰謀論
共同住宅建設に際し、住環境への御配慮のお願い

電子本で茶の湯

リニア談合容疑で元常務が逮捕されたことに大成建設は容認できないとコメントしました。大成建設の弁護人は家宅捜索の不当性も抗議しました。

消費者の権利を大事にします。東急リバブル東急不動産のマンションだまし売りやエフ・ジェー・ネクスト迷惑電話によって世の中に様々な不幸が起きます。

さいたま市桜区の林田カイロプラクティック院に気になっているお身体の状態を何でもご相談ください。骨盤の歪みや背骨の歪みを分析します。手首の痛みの原因が首にあることもあります。痛みがなかなか取れない方、歪みが気になる方、自分の身体を知ることから始めましょう。

【書名】茶の湯/チャノユ/Tea Ceremony
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

『利休にたずねよ』
『茶道太閤記』
『妻・宗恩の語る利休の貌』
『千利休の謀略』
『武将茶人、上田宗箇』
『へうげもの』
『茶と美』
『茶の湯の常識』
『釜と炉・風炉 扱いと心得』茶道具の写真撮影の参考
『茶人と名器』茶人と茶道具を紹介
『茶道をめぐる歴史散歩』茶室は結界
『やきもの鑑定五十年』
『ハルカの陶』
「江戸・東京の茶の湯展」が日本橋高島屋で開催
茶室における露地の効用
茶室は神聖な空間
茶道と禅宗
薄板
茶碗
唐物茶入れ
茄子
真行草
唐物点前(唐物点)

2018年3月2日金曜日

不動産書評

ステーキの上にはニンニクが載っています。ニンニクが良い刺激になりました。
兵士の手にした薙刀が銀色の穂のように輝いた。

【書名】不動産書評/フドウサンショヒョウ/Real Estate Book Review
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

『コミュニティ・デザインによる賃貸住宅のブランディング』
『高層難民』高層マンションは外部不経済
『不動産格差』
『5年後に笑う不動産 マンションは足立区に買いなさい!』
『不動産力を磨く』
『名作マンガの間取り』間取りからキャラや時代を想像
『エコハウスのウソ』
不満のない家が理想『省エネ時代の家づくり』
『TOKYO 0円ハウス0円生活』ゼロゼロ物件の逆
『スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方』
『全壊判定』マンション購入が怖くなる
『建築革命』建築許可の是非
『鎌倉広町の森はかくて守られた』
『くらしと建物ものがたり−旭川動物園の町旭川と北海道編−』
『居住福祉』住まいの貧困が荒廃の原因
『若者たちに「住まい」を!』
『日本人が知らない「怖いビジネス」』
『場のまちづくりの理論』
『再開発は誰のためか 住民不在の都市再生』
二子玉川ライズに共同利益は成り立つか
『住民運動のミッション』暮らしの価値
『活断層』開発は百害あって一利なし
『リニア新幹線』
『"悪夢の超特急"リニア中央新幹線』
不動産バブル崩壊
不動産不況下でJリートフェア開催
コスモスイニシアに先行き懸念
隣接地との境界確認をめぐるトラブル

2018年2月27日火曜日

乱開発を電子出版

ガイドラインの改訂は繰り返し協議することが重要。
茶道具に目録がなければ遺言書は無効である。遺言として不備がある。
向こうには管理責任がある。弁護士を連れて現物が保全されていることを確認する権利がある。

投資用マンションの販売も、一種のだまし売りになります。実際に不利益事実不告知で売買契約が取り消された裁判例があります。

【書名】乱開発/ランカイハツ/Destructive Development
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki
【出版社】江東住まい研究所/コウトウスマイケンキュウジョ/Koto House Laboratory

開発問題の意義
北本市住民投票と北本市いじめ自殺
北区補助81号線が一部撤回
明正小学校で外環道説明会
外環道説明会での質疑打ち切りに抗議
外環道・大深度使用認可申請説明会
全都・都市計画道路問題交流会が開催
首都圏道路問題連絡会・交流集会
道路連全国集会と市民運動
第45回区画整理・都市再開発対策全国集会
公共事業徹底見直しを実現する集会
公共事業改革市民会議・補正予算反対院内集会
等々力2丁目コインパーキング建設計画に批判
等々力2丁目コインパーキング建設反対運動
国立市上原裁判とは
マンション建設反対運動は人権論で再構築を
マンション建設反対と公営住宅