2017年7月27日木曜日

凍った夏

#推理小説 #書評 #本が好き
『凍った夏』は現代英国を舞台とした推理小説である。タイトルの『凍った夏』は不思議な表現である。物語の季節は真冬である。凍死者が出る。寒さの厳しさの描写が生々しい。『凍った冬』がしっくりくるほどである。
勿論、『凍った夏』のタイトルは誤植ではなく、意味がある。人生を狂わされた人にとって、まさに凍った夏であった。狂わせた側の身勝手さに怒りを覚える。実は主犯だけが因果応報の結末に対して、他にも悪い人はいると不満が残るが、それを抑え込むほどの異常性が主犯にはある。
本書は推理小説であるが、オーソドックスな推理小説とは趣が異なる。探偵役は当事者であった。一つの事件だけでなく、様々な事件が出てくる。それらには本筋と関係するものもあるし、関係しないものもある。目の前の事件の解決に専念できる一般と探偵は逆に恵まれていると感じた。
本書は冬の自然の厳しさだけでなく、社会問題の描写も生々しい。薬物問題などを描いている。配管工を装い訪問販売する詐欺業者は日本の悪質リフォーム業者と重なる。
http://hayariki.zero-yen.com/
東急ストアTwitter炎上
http://www.amazon.co.jp/dp/B00F17WFEG

0 件のコメント:

コメントを投稿