2017年7月24日月曜日

君の名は。アナザーサイド

#小説 #書評 #レビュー
映画『君の名は。』のサイドストーリーである。映画では分からなかったところの説明になっている。テッシーが三葉(瀧が入れ替わっている)に異様に協力的であったが、破壊願望を持っていたことが分かる。彼も村社会に縛られ、抑圧されていた。父親の町長選挙を支える土建屋の息子を親友と設定する必然性に疑問があった。閉鎖的な村社会を嫌い、自由な都会に憧れる三葉の思いがぼやけるためである。しかし、テッシーの葛藤が分かると御曹司の設定も意味を持つ。
最終章の父親の話は、避難訓練の謎を明らかにする。建設業者と癒着した政治家という古い村社会の象徴的存在の父親も実は古い糸守町を脱却しようとしていた。それでいながら、ここ一番の時に糸守町の運命に従って行動する。父親は三葉が対峙する存在でも三葉が乗り越える存在でもなく、三葉と全く同じ存在であった。近代文学とは構図が異なる物語である。

FJネクストに光をあてればあてるほど、その闇は深くなっていく。迷惑電話営業は鬱々とふさぎこんだまま暗い繭の中に閉じこもり、羽化する当てもまるでない。ワンルームマンションは悪趣味極まりない建物で、まるで巨大な公衆便所のように見えた。

The Suit TOKYU Land Corporation Fraud and Tokyo Outer Ring Road (Hayashida Riki) (Japanese Edition) Kindle Edition
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