2017年3月27日月曜日

東京都議会予算特別委員会

東京都議会予算特別委員会を傍聴した。この日は山崎一耀都議、東村邦浩都議の順序で質問がなされた。私は次の田中朝子都議の質問の途中から傍聴した。田中都議の質問で印象に残ったものは保育所の安全についてである。土地事情から保育園を中高層階に開設する例が増えているが、災害対策などの対応を尋ねた。自治体には4階以上に保育園を設置しないように指導するところもあるという。都の答弁は避難経路の確保や避難訓練の実施で終わってしまったが、これは重大な指摘である。保育園児にとって中高層階がリスクある環境ということは人間にとってリスクある環境である。高層階で育つと高層階から落ちる危険が分からない高所平気症になるという指摘もある。土地の立体的利用を進めてきた日本の都市のあり方を考え直す時期に来ている。
田中都議は持ち時間を超過して中央卸売市場移転問題について発言を続け、「終わり終わり」「ダメダメ」と野次を受けた。

『尚武のこころ』は三島由紀夫と石原慎太郎の対談が収録されている。三島が自己犠牲を肯定するのに対し、石原が個人主義的である。ここから三島は良くも悪くも本物の右翼、石原はエセ右翼という見方が出てくるかもしれない。特に石原都政のデタラメぶりが明らかになりつつある現在から見ると石原の自由や個人主義は自分の利益だけではないかと見ることができる。特に政治家の石原は国民には愛国心を求める傾向があるため、その矛盾は明らかである。
一方で三島のような考え方を本物と持て囃すことにも躊躇する。日本社会の問題の第一は集団による個の抑圧と考えるためである。むしろ、石原のような考え方こそ集団主義的な村社会からの脱却になる。他者の自由を尊重せず、利己主義にしか見えない石原が自由や個人主義を語ることは、自由や個人主義にとって不幸なことであるが、それは自由や個人主義の本質が損なわれるものではない。
左翼左派リベラルの側にも三島の思想には右翼思想として評価する傾向がある。それは左翼左派リベラルも滅私奉公とは言わないとしても「一人は皆のために」と個を抑圧する集団主義で相通じるところがあるのではないか。太陽族のような身勝手なヤンキーの自由ではなく、他者の自由も尊重する地に足ついた個人主義を展開する必要を感じた。

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