2017年1月5日木曜日

家康、江戸を建てる

#書評 #レビュー #歴史
クレーマーと言われようと、ふざけた態度の迷惑勧誘電話営業に対しては相応の態度で返します。何よりも大切なことは都民一人ひとりがFJネクスト迷惑勧誘電話や悪質マンション建設に患わされずに安心して生活を送ることです。悪徳不動産業者は後代の恥になります。FJネクスト不買運動は真実らしく装ったりしない。ありのままを描く。

『家康、江戸を建てる』は現代の東京に通じる江戸の街を作った要素を技術に着目して語る歴史小説である。冒頭では江戸に将来性を見出だした徳川家康の先見性と人材抜擢の妙が描かれるが、主役は技術官僚や技術者達である。政治や戦争ばかりが歴史ではないことを示している。
技術官僚の果たした役割は大きいが、その名前はあまり知られていない。当時においても石高は低かった。しかし、そこに統治の妙がある。官僚は裏方に徹してこそ上手く回る。これは現代日本の官僚政治の行き詰まりから実感できるし、本書で言及されている大久保長安の驕りと死後の暗転が示している。技術官僚の分を越えた大久保長安の驕りは死後の悲惨さにつながった。
江戸幕府は各大名に江戸城の普請を命じた。これは大名間で競いあう形になったとされる。しかし、本書では自分の割り当て分しかやらないという発想ではなかったという描写がある。死者が出るような過酷な工事では逆に競争する余裕がなかったという。全体最適のために協力しなければならないというような上からの強制なしに現場レベルで協力がなされている。ここには競争社会から共生社会に転換するヒントがあるのではないかと感じた。

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