2017年1月17日火曜日

希望の塾の四回目レポート

海洋都市の話と待機児童の話で共通した点としてマクロの視点がある。海洋都市の話では大阪港と神戸港をバラバラに考えるのではなく、まとめて考える必要性が示唆された。待機児童では東京都特別区の保育料ダンピングなどの競争が資源の効率的な利用を妨げていると批判された。私は中央集権的な官僚支配を嫌い、分散型を好む。人間は身近な物事についての方が正しい判断ができるから、分散型の意思決定が望ましい。一方で分散型を志向する論者からも道州制や都構想など、一定の範囲内で集権的な主張がなされることがある。初回講義で鳥の目と虫の目を紹介されたように、どちらも意味がある。どのようなところで分散型を採り、どのようなところで集権型を採るのか深めてみたいと感じた。

希望の塾の四回目、小池百合子塾長の話ではクールビズが印象に残った。クールビズは服飾産業への経済効果があったと指摘する。この指摘は重要である。クールビズの実施時にはネクタイやスーツの関係者から抵抗があったためである。規則や慣行など外部からの強制によって物を買い、それによって経済が回ったとしても消費者は幸せになれない。それは無駄な公共事業で建設業を維持する土建国家の発想である。それよりも消費者が自分の欲しいものを自分の選択で購入する経済の方が健全である。

需要と供給の観点から待機児童の問題を説明する視点には説得力があった。保育料が安いことは消費者にとって良いことであるが、公によって安く抑えるならば供給不足という歪みが生じる。認可保育園に入れた人はいいが、そうでない人は不幸である。認可保育園の質の高さは保育園を落とされた人々の犠牲の上に成り立っている面があることは直視しなければならない。待機児童は空き家を活用した小規模保育の推進が解になると考える。
希望の塾は様々な講師が話しているが、経済の観点から政治を語る姿勢は一貫している。まさに政治塾ではなく、政経塾である。

[品質管理]
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