2016年5月25日水曜日

高齢者の命の尊厳を訴えた裁判

高齢者の命の尊厳を訴えた裁判
高齢化社会になって避けて通れない終末期医療の裁判の証人尋問が行われます。
平成26年 第25447号 損害賠償事件

脳梗塞で入院していた原告の母は、リハビリをするまでに回復しましたが、兄夫婦の治療拒否によって酸素マスクもされず死に至らしめられました。

私(原告)は、病院提出のカルテを見るまで母の治療が中止されたとは知りませんでした。患者本人が生命を放棄していないのに、入院から83日で命を絶たれた母親の「命の自己決定権」を侵害されたとして、独断で治療を拒否した兄と兄嫁と、安易に治療を中止した病院(立正佼成会附属佼成病院の経営母体である立正佼成会)を長女が訴えた裁判です。

本件の裁判を起こすきっかけとなったのが、『終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン』(厚生労働省:平成19年5月)です。ガイドラインには、治療を中止するにあたっての手続きが書かれています。

ガイドラインが出来る以前は、家族の要請があれば治療が中止され高齢患者は、ひそやかに死んでいました。今までは公表されない、裁判にならないだけのことです。

生死の思いは高齢者一人一人違うのですし、家族のなかでも寝たきりでもいいから生きていてほしいと思う人や、死んだ方がいいと思う人などそれぞれ事情が違うと思います。

自ら訴えることのできない患者を保護するのは誰なのか。死ぬがままにされている恐怖は・・尊厳のかけらもない「姥捨て」ではないのでしょうか。
母は89歳でした。たとえ生きたとしてもあとわずかな余生です。そばにいて親孝行したかったです。

一人の人間をこの世から消そうとする命のやり取りの重大な問題は、慎重に協議して責任を持って書面にとどめておく必要があります。

母が亡くなったのが平成19年9月です。母の死の決定は、ガイドラインに沿って適正になされたのか、治療には最善の利益が尽くされたのかを争っています。ガイドラインを基にした裁判は、本件が初めてと言われています。

2016年6月1日(水)13:10〜 東京地裁610法廷(6階)霞ヶ関A1出口1分
� 被告病院担当主治医の尋問 
� 原告当事者尋問
� 被告(兄)当事者尋問
当日の証人尋問はこの順番で行われます。
高齢者の命の尊厳を守る重大な裁判は世間の関心ごとです。傍聴していただければ幸いです。
http://beauty.geocities.jp/souzoku_nakano/kosei10.html

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