2016年4月2日土曜日

江東区議会で壁面後退距離拡大陳情審議

江東区議会は2015年12月8日(火)、平成27年第4回定例会防災・まちづくり対策特別委員会を開催した。希望のまち東京in東部が提出した「江東区マンション等の建設に関する条例を改正し、壁面後退距離の拡大を求める陳情」(27陳情第47号)が審議され、継続審査とされた。

住宅課長は江東区の立場を以下のように説明する。

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江東区マンション等の建設に関する条例施行規則に規定されている壁面後退距離50センチメートルは、民法第234条第1項の規定、「建物を築造するには、境界線から50センチメートル以上の距離を保たなければならない」という文言に準拠したものであり、それ以上の距離の拡大については、建築主と近隣住民との話し合いによるものと考えてございます。したがいまして、本区としましては、壁面後退距離を今以上に拡大するという考えはございません。

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陳情は「周辺住宅への圧迫感の大きいマンション」について民法以上の規制を求めており、民法に準拠したとの答弁は回答になっていない。「建築主と近隣住民との話し合いによるものと考えてございます」は建築主が住民を無視して一方的に建築できる状況で意味がない。だから規制が求められている。

壁面後退距離陳情について最初に質問した委員は図師和美委員である。江東区は壁面後退距離を50センチメートルで問題ないと言い張るが、問題があると考えるから壁面後退距離の拡大を求める陳情が提出された。江東区は陳情に誠実に向き合っていない。図師委員は熱心に質問して江東区から「(壁面後退距離を)1メートルにしても問題はないところではある」との答弁を引き出した。これは非常に素晴らしいことである。この問題に限らず、行政側は質問に対して真っ直ぐに答えない傾向がある。ここまで頑張らなければ回答を引き出せないということが問題であるが、このやり取りは質問技術として勉強になる。

「壁面後退距離の件なのですが、この50センチメートルというそもそもの根拠について、お聞かせください。

さらに、隣の建物との間が50センチメートルというのは、防犯上や防災上には問題はないのでしょうか。

最後に、壁面後退距離を1メートルにした場合の問題点というのは何でしょうか」

住宅課長「壁面後退距離の根拠でございますけれども、先ほど説明の中で申し上げましたが、民法第234条の規定を根拠としてございます。

そして、防犯上、防災上のところですけれども、現状の50センチメートルで特段問題ないと、大きな問題は出ていないと考えてございます。

最後、1メートルにするメリットというところですけれども、特段今の50センチメートルでは、各所で大きな問題が起きているというわけではございませんので、特段1メートルにするということは、今のところ検討してございません」

図師和美委員「つまり、1メートルにした場合の問題点というのは、特にないということでいいのでしょうか、確認させてください」
http://www.hayariki.net/tobu/mansion.html
住宅課長「1メートルにした際に問題はないのかというところですけれども、特段現状の50センチメートルという距離において、区全体で大きな問題となっていないということから、1メートルにしても問題はないところではあると思うのですが、現状は、50センチメートルとして規定をさせていただいているところでございます」

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