2016年3月21日月曜日

立正佼成会附属佼成病院裁判・第8回口頭弁論

立正佼成会附属佼成病院裁判・第8回口頭弁論が2016年1月21日、東京地方裁判所610号法廷で開かれた(平成26年(ワ)第25447号・損害賠償事件)。被告・立正佼成会は直前に準備書面を提出したが、直前過ぎて次回陳述とされた。立正佼成会代理人の安田修弁護士は「病院のレスポンスが遅かった」と言い訳した。

裁判所からは主張整理案を出した。各当事者に主張整理案への意見を次回弁論までに提示することを求めた。

裁判所は各当事者に尋問に向けた陳述書の準備を求めた。裁判官は尋問対象として、原告本人、被告長男夫婦二名、立正佼成会附属佼成病院の医師に言及した。被告長男夫婦代理人の松木隆佳弁護士(リベラルアーツ法律事務所)は陳述書を提出した被告妹について「法廷に来られるかどうか分からない。尋問する予定はない」と答えた。松木隆佳弁護士は被告長男配偶者についても「原告から希望がなければ申請しない」と答えた。松木隆佳弁護士からは不都合な事実を隠そうという雰囲気が感じられた。

裁判所は立正佼成会に対してはJCSを説明する書証の提出を求めた。Japan Coma Scale(JCS)は患者の意識判定の簡易な評価尺度として日本の救急現場で利用されているものである。JCSは簡易な基準であり、以下の欠点がある。単に開眼している状態を覚醒としているなど意識障害を正確に評価できない。評価者の主観が入りやすい、評価にバラつきがでる。このために国外では全く評価されていない。たとえばJCSは開眼を覚醒とするが、開眼できていなくても言語能力がある場合もあれば、その逆の場合もある。

これに対して国際的な基準にはGlasgow Coma Scale (GCS)がある。GCSは全ての脳疾患患者の重症度評価法として汎用されている(島克司「頭部外傷診療の温故創新」脳神経外科ジャーナル第16巻第1号5頁、2007年)。GCSは、評価者間の一致率が高い優れた基準であるが、唯一の欠点は複雑なことである。故に救急現場ではJCSが多用される。それは、あくまでもJCSの限界を認識した上でのものであり、JCSの結果を絶対化はできない。
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第9回口頭弁論は2016年4月13日(水)11時から東京地裁610法廷で開かれる。証人尋問は5月末から6月頭を想定している。

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