2015年11月11日水曜日

ル・サンク小石川後楽園が建築確認執行停止

東京都建築審査会は2015年9月7日付で、分譲マンション「ル・サンク小石川後楽園」(東京都文京区小石川2丁目)の建築確認の執行停止を決定した(27建審・請第3号・執行停止申立事件)。マンション建設での執行停止は東京都建築審査会では初とされる。

ル・サンク小石川後楽園は8階地下2階建、総戸数107戸である。所謂地下室マンションである。売主は株式会社NIPPO、神鋼不動産株式会社である。建築確認は民間(都市居住評価センター)である。建築確認日は2012年7月26日、変更確認日は2014年3月12日である。

ル・サンク小石川後楽園には住民反対運動(小石川二丁目マンションの無秩序な開発・建築を考える会)が起きている。近隣住民9名は2012年9月28日、建築確認の取消しを求めて東京都建築審査会に審査請求した。住民らは以下のように主張する。ル・サンク小石川後楽園の地盤面の算定には誤りがある。適正な形に修正すれば、地盤面が下がることから、ル・サンク小石川後楽園の高さはさらに高くなる。

建築計画で二方向避難が確保されていない部分が存在する。地下駐車場からの避難経路が確保されていない。「HANARE」の窓先空地がない。「本件建築物が立地していることで、周辺建築物の居住者である申立人らの救助が遅れたり、申立人らが居住する建築物の消火が遅れたりする事態が発生しうる」。ここからは違法建築物は近隣住民に害を及ぼすものであることを示している。

決定書は、マンション建築工事が完了する前に建築確認の効力を停止しなければ、「申立人らの法律上の利益の侵害はあるいはその恐れを除去することが極めて困難になる」とした。ル・サンク小石川後楽園は2015年12月下旬の竣工予定であるが、執行停止決定によって工事が中止している。

「もし建築確認が取り消されると、すでに出来上がっている地上8階、高さ27mの建物の上部2階分を撤去しなければならないような事態になる可能性がゼロではない」(「建築審査会が執行停止決定!竣工間際のマンション」マンション・チラシの定点観測2015年10月9日)

「この計画には、避難計画などに関する違法性があったようですが、事業者は長屋計画とするなどでこうした違法性を逃れようとしていたようです」(ハイコート山手パレ244−山手地区の環境基準不適合と横浜市不承処分 by 山手の景観と環境を守る会「「ル・サンク小石川後楽園」:住民の頑張りと東京建築審査会の正義の英断に敬意を示します」2015年10月10日)

「地震・火災時の被害を増大させるという点で、長屋形式とすることにより安全規定を免れ、避難経路だけでなく、非常用進入口の不備もあった「小日向テラス」の問題とも通じるものがあります」(「小日向の環境に配慮した街づくり住まいづくりを守る会」2015年10月5日)

藤原美佐子・文京区議会議員(市民の広場・文京)は現地を見学し、ル・サンク小石川後楽園の問題点を記している。「駐車場棟は屋上に上る階段がありません。奥の住居の桜の木は枝がマンション敷地に伸長しているとして伐採されてしまいました」(「建築審査会で執行停止決定!」2015年10月4日)。
http://www.hayariki.net/home/lecing.html
ル・サンクはNIPPOの分譲マンションのブランドであるが、耐震強度偽装事件の頃も批判された。ル・サンク手稲は一級建築士資格を持たない無資格者が設計者になっていた。東急不動産物件の構造設計者のアトラス設計・渡辺朋幸は無資格者であった(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』「耐震強度偽装事件と欠陥施工」)。

ル・サンク小石川後楽園の問題はNIPPOの企業体質が変わらないことを示している。東急不動産だまし売り裁判があるから東急不動産不買との論理は正しい。

京都では京都市建築審査会は2015年9月11日付で世界遺産・下鴨神社の大型倉庫建設に対し、建築確認の執行停止を決定した。また、世界遺産の仁和寺近くにローソンが出店を計画していたが、住民の理解が得られないとして11月9日に出店を断念した。一方、「窓から手届く50センチ非人間的」と住民反対運動が起きていたFJネクストのガーラ・プレシャス東麻布は11月5日に販売を開始してしまった。
GRAND GALA MONZENNAKACHO FJ NEXT Nuisance Calls (Japanese Edition) [Formato Kindle]
http://www.amazon.it/dp/B016TQZTMC

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