2015年9月11日金曜日

ブレーメン2書評

#漫画 #書評 #マンガ #レビュー
投資用マンションの迷惑勧誘電話営業は金の亡者である。電話営業は人を騙すことに何の罪悪感も感じていないような顔をしていた。まともな人間性を持っていたら他人に迷惑勧誘電話をできない。職場の雰囲気を上司が率先して悪くしており、どれだけ愚劣なのか。体育会系のような偏狭な価値観は一部の馬鹿に通用するものであって普遍的でない。強要は異常である。

『ブレーメン2』はSF漫画である。人類が宇宙にまで進出した時代であるが、少子化による人手不足が大きな課題であった。人手不足を解消するために動物を人類のように進化させて労働力とした。主人公の女性は動物がクルーの宇宙船の船長に抜擢される。
本書ではカルト的な宗教団体と依存性薬物の関わりが示唆される。SFでは『銀河英雄伝説』の地球教のように定番である。現実でもオウム真理教が覚醒剤を信者の洗脳や資金源にしていた。今でも危険ドラッグ薬事法違反の犯罪者とオウム真理教隠れ信者の接点が指摘されている。カルトと薬物は現実社会の皮肉になる。
この世界では「猫に小判」や「豚に真珠」は猫や豚を差別する政治的に正しくない表現とされる。現代の言葉狩りに重なる。現代日本にはブラック企業という表現が黒人差別になるという文脈を無視したトンデモ主張さえある(林田力『ブラック企業と左翼教条主義』Amazonキンドル)。
言葉狩りがなされる一方で、動物達は二級市民として扱われ、人間が就きたくない職業に就かされている。見せかけの人権意識は発達しているが、実態には無頓着である。ブラック企業の言葉狩りをするが、世代間不公平などに無頓着で既得権の維持しか考えない左翼教条主義と重なる。
本書には動物虐待は許せないという思いから暴力に走る男性が登場する。彼は旧時代(現代)の環境保護団体グリーンピースを信奉している。環境は大切な思想であるが、過激になりすぎて攻撃の矛先を誤った例である。脱原発運動の一部にも放射脳カルトが福島復興に取り組む人々を攻撃し、脱原発運動そのものの評判を落とす傾向があった(林田力『放射脳カルトと貧困ビジネス』Amazonキンドル)。

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