2015年7月15日水曜日

林田力書評・下町に生きる

#書籍 #書評 #本 #読書
『下町に生きる』は戦前戦中戦後を下町に生きた一家のノンフィクションである。一家にとって大きなインパクトは、やはり戦争である。戦争は市民生活と相容れない。東京大空襲で一家の家は全焼したが、雛人形だけは防空壕で難を逃れた。この雛人形は、現在は江東区北砂の戦災資料センターに展示されている。
一家の父親は商売を営んでいたが、戦時中は統制品となり、自由に商売ができなくなってしまった。それでも商売を続けたところ、警察から追われる身となり、潜伏生活を余儀なくされた。戦争は普通の経済活動でさえ阻害される。
本書には父親の投資のポリシーも述べられている。投資を勧誘する業者が赤の他人のために善意で行動する筈がないと述べる。これは現代の投資用マンション勧誘電話にも当てはまる。強引な迷惑勧誘電話が社会問題になっているが、そのような業者の言いなりで契約しても大損するだけである。

0 件のコメント:

コメントを投稿