2015年6月4日木曜日

立正佼成会附属佼成病院裁判・第4回口頭弁論

立正佼成会附属佼成病院裁判・第4回口頭弁論が2015年5月27日、東京地方裁判所610法廷で開かれた(平成26年(ワ)第25447号・損害賠償事件)。母の治療を十分に行わなかったとして、長女が長男夫婦と病院経営組織の立正佼成会に損害賠償を求めた訴訟である。

長男夫婦の独断による治療拒否によって、入院から僅か83日で、命を絶たれた。頻繁に見舞いに通院していた長女にも治療中止の決定は説明されなかった。「命」と「権利」への侵害として長男夫婦と病院を一緒に訴えた事件である。患者の命の自己決定権の裁判である。人間の命は平等であり、年齢、健康体、罹病体の隔てなく何人も侵すことのできない絶対的権利である。

口頭弁論では原告と被告病院は準備書面を陳述した。原告準備書面は「医師の事前の許可すら得ることなく、自己の判断で、経管栄養の流入速度を変更した被告長男の行為は、その流入速度の変更の程度にかかわらず、極めて違法性が高い行為であることは明らか」と主張している。

裁判長「原告提出証拠のカルテには看護記録が含まれているが、被告提出証拠にはない。その時の状況がどうだったかが問題になる。看護記録を証拠として提出できないか」

立正佼成会代理人・安田修弁護士「原本は廃棄済みである。被告提出証拠は原告提出証拠を再現したものである。専門用語に翻訳を入れたが、看護記録は専門用語が少ない」

原告代理人・萩尾健太弁護士「原告証拠は被告長男夫婦が提示したものである。被告長男側でお持ちになっていないか」

被告長男夫婦代理人・松木隆佳弁護士「病院から謄写した」

裁判長「被告で訳文を付けたものを提出しなくていいか。被告間で相談して提出して下さい」

原告代理人「被告側であるものは漏れなく出していただけた方がありがたい」

被告長男夫婦代理人「本人の自宅に残っていないか確認する。一週間あればできる」

裁判長「診療経過一覧表はなくてもいいと思っていたが、必要と思いましたので、作成する準備に入っていただけたら」

立正佼成会代理人「一覧表は作成しており、医師が添削するだけの状態である。画像があればなおいい」
http://beauty.geocities.jp/souzoku_nakano/kosei4.html
裁判長「(原告に対して)経管栄養の流入速度を速めたことと延命治療の拒否の二つの行為は別々か。平成19年7月27日以前と8月15日の複数回、経管栄養の流入速度を速めたと主張するが、それらは一連の不法行為か別々のものか。それを明確にして下さい。選択型になるか。原告の損害論の関係をどう捉えるか。相当程度の可能性をどちらで主張しているか。明確にしていただきたい。

(被告に対して)事実関係について反論して下さい。立正佼成会の準備書面は骨子的なものであるため、事実に対して反論して欲しい」

次回は2015年7月15日である。法廷が変わり、703号法廷である。準備書面送付の締め切りは7月8日とされた。

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