2015年4月29日水曜日

江東区東陽で『ニート選挙』上映会2

江東区東陽で『ニート選挙』上映会
『ニート選挙』は、あくまでニート(Not in Education, Employment or Training, NEET)の物語である。就職難という社会的背景は描いているものの、外出できないという引きこもりや生活に苦しむワーキングプアのような切実さはない。高等遊民的な存在である。「働いたら負けと思っている」のニートに近い。引きこもりやワーキングプアのイメージで本作品を観るならば違和感を覚えるだろう。

今の若者問題では真面目に働く若者が使い潰されるブラック企業問題が深刻である。『ニート選挙』の若者問題は、それとは別次元の問題である。ブラック企業問題を重視する人々にとっては本作品のニート達は牧歌的に思えるかもしれない。
http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/neet.html
私も違和感を覚えたシーンがあった。主人公は就職を決意するものの、ハローワークの求人は全て断られる。若者支援センターで清掃の仕事を紹介されるが、すぐに辞めてしまう。これは仕事を選り好みしているのではないか、職業差別意識があるのではないかと感じた。「どうせニートが働いてもすぐに辞める」という社会意識に説得力を与えてしまうのではないか。

但し、上映会終了後の意見交換では、「清掃労働者は低賃金で、将来に希望を持てる職業になっていない。だから絶望して辞めた主人公の気持ちは理解できる」との意見が出た。その説明は納得できるが、映画の描写から読み取れるか難しいところである。

0 件のコメント:

コメントを投稿