2015年4月2日木曜日

魔法使いの嫁3巻

#書評 #読書 #マンガ #レビュー
『魔法使いの嫁』第三巻では対決の構図が明確になる。卑怯な敵キャラクターへの反撃はカタルシスになる。徹底的に憎むべきキャラクターである。倒したら味方にするというキャラクターではない。本人も何をやりたいか分からないという感じで、悪の美学さえ持っていない。不幸を撒き散らすだけの存在である。
この悪役は「さまよえるユダヤ人」と呼ばれる。本書の世界観はキリスト教以前の神話が色濃いものであったが、ここでキリスト教的な価値観が出てきた。物語の世界観がどうなっているのか興味深い。
主人公には新たな仲間が加わる。主人公から見れば圧倒的な存在であったエリアスも不安定さを見せる。チセは新たな仲間と共にエリアスと離れて、出かける。チセの精神的自立への一歩である。孤独であったチセが家族として扱うエリアスに信頼を寄せる気持ちは痛いほど分かる。ただ、それだけではオウム真理教(アレフ)に帰依する若者と変わらなくなる。チセが自立するかに注目する。

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