2015年2月28日土曜日

宮崎強姦事件被告人弁護士に弁護士懲戒請求

宮崎強姦事件被告人・私選弁護士の谷口渉弁護士は、被告人が盗撮したビデオの処分を条件に被害者に告訴取り下げを求めた。これを「被告側の弁護として明らかに不適切であり、被害者に対する不当な圧力である」として、性犯罪被害者の支援者らが宮崎県弁護士会に弁護士懲戒請求を行う。

被告人は強姦罪に問われている。被害者は2015年1月16日の公判において、被告人が犯行を動画撮影しており、示談交渉で谷口渉弁護士から「起訴された場合、法廷で上映される。示談金の支払いなしで被害者が告訴を取り下げれば、ビデオの原本を処分する」と提案されたことを公表した。その際「脅されたと感じた」と証言している(「「暴行ビデオ」で示談交渉 弁護士が罪に問われる可能性は?」日刊ゲンダイ2015年1月24日)。

懲戒請求者はNPO法人「しあわせなみだ」の中野宏美代表らがなる。中野代表は「被告側弁護士の行為は、市民感覚では許されないこと。被害者が人権侵害されずに裁判に臨めるような環境を実現するきっかけにしたい」と訴える(菅野蘭「<告訴取り下げ>盗撮ビデオ処分条件 弁護士を近く懲戒請求」毎日新聞2015年2月6日)。

中野代表らはインターネットの署名サイトで賛同者を募っている。林田力も賛同した。「加害者側の弁護士が、性犯罪被害時のビデオを武器に、示談を持ちかけるのは、あまりにもひどいのではないでしょうか。基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする弁護士が、被害者を恐怖に陥れることを、許してよいのでしょうか」(「宮崎強姦ビデオ加害者側弁護士懲戒請求、ならびに被害者に対する不当な圧力をなくす仕組みの構築」)

インターネット上では谷口渉弁護士の行為が脅迫罪に問われる可能性があると批判されている。「示談金がZERO円なんてのは、被害者の弱みに付け込んだ脅迫であることに間違いはない」。泣き寝入りを要求したものと変わらない。「被害者の身を思って働きかけした」との言い訳は全く反省していない証拠である。

これはブラック士業の問題である(林田力『ブラック企業・ブラック士業』Amazon Kindle)。「弁護士は公正中立ではない」「交渉ならば何を言ってもいい」と考えているのだろうが、弁護士倫理に反している。まさにブラック士業である。この弁護士を擁護し、被害者を叩いている人々は「私は非常識で身勝手なバカです」と自己紹介しているようなものである。
http://www.hayariki.net/poli/miyazaki.html
インターネット上では弁護士の質の低下を指摘する声もある。「ここ数年で2〜30%も弁護士が増えたらしいからな。都会で食い詰めたり、懲戒をくらいそうになって逃げてきた、たちが悪かったり質の低い弁護士とかがいるのかもね」

宮崎強姦ビデオ署名の呼びかけ人の中野宏美氏と山口修平氏が2015年2月26日に要望書を提出した。事務次長2名(弁護士)と他2名(事務と広報)が応対した。被告側弁護士が強姦盗撮ビデオ処分と引き換えに示談交渉をしたことについて、「被告側弁護士が、被害者と直接したのであれば弁護士法に抵触するが、そうではない(ので問題はない)という説明がありました」と報告する。

このような発想が脱法ハウスや脱法ハーブ(脱法ドラッグ)を生んでいる。日弁連も秘密保護法などには物申しており、ダブルスタンダードと批判できるものである。
No More Dangerous Drugs (Japanese Edition) [Kindle Edition]
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