2015年1月14日水曜日

エレンディール

#読書感想 #本 #新刊 #エンタメ
『エレンディール剣の聖女』が完結した。最終巻は、聖女討伐部隊との戦闘である。第一巻では攻撃する側が悪であり、主人公に感情移入できた。ところが、主人公は過剰な殺戮を続けた。ここでは聖女討伐側に正しさがある。しかし、今の主人公を討伐することが正しいか、そっとしておくべきではないかという思いがある。また、討伐側にも邪な人物がおり、ここでは主人公にもっと積極的に戦って欲しいとさえ思ってしまう。このように単純に割りきれず、やりきれない。
この巻が最終巻であることはアナウンスされており、読者は物語が完結することを想定して読み進めることになる。それにしては序盤で罪のない人々が亡くなりすぎている。これでは、どのような結末になろうと「終わりよければ全てよし」というナイーブな発想にはなり得ない。良い物語を作る上で、この段階で罪のない人々を死なせてしまうことの是非は議論があるだろう。私は本書にリアリズムを感じた。

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