2014年10月31日金曜日

介護問題

#介護 #福祉 #江東区 #高齢者 介護問題では介護保険制度や特養ホーム不足など様々な問題を抱えていることは承知している。それらは各々重要な問題であるが、ここでは家庭介護者への支援を取り上げる。
自宅に住み続けたいと考える高齢者も多い。特養ホーム待機者の解消を目指すことは当然であるが、住み続けたいというニーズにも応えるべきである。一方で、現在の在宅介護推進は、ややもすると国にとって安上がりという公的福祉を切り捨て、家族に押し付けるという思惑が見え隠れし、そのまま是認し難いところがあることも否めない。そこで家族介護者への公的支援を考えた。家族介護者は本来ならば介護サービスを受益するところ、自らの労働で対応しており、その分、公的な介護資源を節減している。その分を支援することは正当化できる。

カジノに弊害があることは推進派・反対派問わずコンセンサスになっている。カジノ推進派こそ弊害回避策を真剣に考えなくてはならない。弊害を限りなく抑制・回避する形でカジノを認めるならば、カジノを厳重な規制の下に置かざるを得ない。ラスベガスのような多数のカジノ業者が顧客の欲望に応えるために徹底的に競い合うという形は成り立たない。結局のところ、カジノで経済発展という発想は市場主義、自由主義ではなく、国家利権資本主義の立場から導き出されるものである。そこでの経済とは越後屋と悪代官の延長線上のものである。

東急リバブル東急不動産の消費者対応は、だまし売り被害者の怒りの炎にガソリンをぶちまけるような行為であった。
東急不動産ソリューション営業本部係長・高田知弘(逮捕当時36歳)が顧客女性に嫌がらせ電話を繰り返したとして逮捕された。

2014年10月30日木曜日

二子玉川ライズでアダルトビデオ撮影

#世田谷区 #二子玉川 #不動産 #税 東京都世田谷区玉川のタワーマンション・二子玉川RIZEタワー&レジデンスはアダルトビデオ撮影現場になった。この事実は住みたくない、子どもが学校でいじめられる、マンションの資産価値を下げるなど住民の問題になった。住民の懸念を裏付ける裁判が起きている。
渋谷区がアダルトビデオ撮影現場であった建物を保養所として購入したことが区民に損害を与えるとして、渋谷区議が提訴した。アダルトビデオ撮影現場は区民が安らげる場所にならないと主張する。

2014年10月28日火曜日

林田力書評・ヘイトスピーチ

#雑誌 #差別 #政治 #書店 岩波書店『世界』2014年11月号はヘイトスピーチの問題を特集する。在日韓国朝鮮人へのヘイトスピーチを批判するトーンであるが、左翼側が若年層らの不満や不安に応えていなかったことの反省を求める指摘もある。ヘイトデモのカウンター「レイシストしばき隊」に若年層らを搾取する貧困ビジネスのゼロゼロ物件業者が存在する中で、この指摘は重要である。
ヘイトスピーチ批判に対する疑問として、在日韓国朝鮮人への人種差別発言が批判されるとしても、「安倍死ね」「福島の農家は人殺し」などの発言がスルーされていることがある。これはダブルスタンダードである。ヘイトスピーチという用語を自分達に都合の悪い主張を封殺するために利用しているだけとの批判が当てはまる。
このダブルスタンダードとの疑問への反論となる論理も記事の中には存在する。ヘイトスピーチをマイノリティへの攻撃とする指摘である(師岡康子「包括的人種差別禁止法制定に向けて」82頁)。この論理は在日韓国朝鮮人への攻撃は問題であるが、「安倍死ね」のような少数派から多数派への攻撃はヘイトスピーチの問題外になる。ダブルスタンダードでも問題ないという論理的な一貫性は成立する。
しかし、この論理には少数派への憎悪を正当化する要素も含まれている。もともと在特会の出発点は在日特権なる少数派の特権を許さないことにあった。これまで彼らの主張する在日特権の信憑性は乏しかったが、ヘイトスピーチ規制が少数派保護のためにあると位置付けるならば、ここに明確な少数派特権が成立することになる。それを許さない運動にも存在意義が生じることになる。
それならばネット右翼を批判できないかと言えば、そうではない。記事にはネット右翼の体質への批判もある。地域で困っている人を助けるようなことをせず、国家から入っていくからおかしくなっていると。「『保守』を自任するのであれば、地域社会をいかに立て直すかから始めなければならないのに、なぜか国家から語り起こす」(対談「人間と社会を傷つけるヘイトスピーチ」94頁、安田浩一発言)
これは同感である。アメリカでも草の根保守が栄えているが、彼らは教会による慈善にも熱心である。故に国家の福祉に消極的であることも(福祉受給を受給者の人権として捉えていない点で批判できるとしても)、一応の筋が通る。そのような視点すらないところに日本のネット右翼の軽薄さがある。そして「国家から語り起こす」ことへの批判はネット右翼にとどまらず、一部左翼にも当てはまる。ここで冒頭の左翼の反省すべき点が重なってくる。

2014年10月26日日曜日

林田力書評・星の士

#書評 #小説 #レビュー #本 華宮『エレンディール剣の聖女第三章(下)星の士』はファンタジー小説の5巻目である。前巻に続き、エモーヌの夢である。前巻で川に落とされたテフィラーの話である。修道女の看病で回復した。エモーヌに対する看病とデジャヴになっている。テフィラーは記憶を失っており、エフェルと名乗っている。そのために前巻のストーリーとは断絶している。超自然的な力を持つ剣が作られる経緯が説明される。そのために宗教的な説明もある。神の像がのっぺらぼうになっているなど面白い世界観が描かれる。
後半はエモーヌの物語に戻る。エモーヌは仕方なく戦いを始めたが、エモーヌと同じ立場の人々を数多く生み出してしまった。その人々が今度はエモーヌに牙をむくことになる。まさに因果はめぐる。

2014年10月25日土曜日

江東区空き家活用陳情

#空き家 #希望のまち東京IN東部 #江東区 #江東 希望のまち東京IN東部は江東区長と江東区議会に空き家の実態を調査し、シェアハウスへの転用や家賃補助と組み合わせて、若年層の住まいにする施策の検討を求める陳情を提出した。住まいの貧困は人間社会の基礎を掘り崩してしまう。住まいは人権との思想が根底にない住宅政策では、人口減少に歯止めをかけ持続可能な社会の構築もままならない。
陳情に対して江東区は高齢者優先であり、若年層の住まいの問題には取り組まないと言い切った。江東区政の目は若年層に届いていない。見方によっては若者無視とも受け取れることが可能な主張であり、怒ってもいい。一方で伝統的な批判勢力も、自分達の枠内にとどまり、若年層らの問題を軽視してきたきらいがある。
「若者の不安やグローバル化の中で取り残されていく日本やバブル後の経済不安に対する気持ちを掬う言葉を左派や社民的な側は持っていなかった」(座談会「私たちの社会は何を『憎悪』しているのか」世界2014年11月号72頁、北原みのり発言)
取り残された若年層の思いに、どれほど応えることができるだろうか。市民の力が今試されている。

2014年10月24日金曜日

日本海賊TV直接民主主義

#選挙 #政治 #投票 #市民 日本海賊TVは直接民主主義をテーマに放送した。ゲストはスコットランド独立投票を取材した大芝健太郎氏である。司会は山口あづさ氏、聞き手は大北三郎氏、増井麻里子氏、林田力である。
大芝氏は直接民主主義的な住民投票の意義を熱く語った。住民投票は多数決ではない。住民投票によって様々な場所で議論が行われると指摘した。リトアニアやスコットランドの住民投票事例の紹介は古代ギリシアのポリスや現代フランスの大統領発意の国民投票によって固定化された直接民主主義のイメージを一新する。
日本では現状の政治に不満を抱く人も含めて住民投票に対して抵抗感がある。たとえば以下の主張である。「住民の意見を幅広く聞く意味で『住民投票』をやりましょう、などというのも自ら決定する意思能力の欠けた対応と考えざるをえません」(『空き家問題』216頁)
本日聞き手として参加して、住民投票の是非について、噛み合った議論になりにくい背景が理解できた。住民投票の抵抗感を私なりに分析すると以下の要因がある。
一つに賛成か反対かという二者択一で決められる問題かという疑問である。スコットランド独立にしても脱原発にしても、このような形ならば賛成と言えても、無条件で賛成という訳ではない。たとえば大不況になっても賛成するかという問題である。
一つに熟慮民主主義のイメージのギャップである。住民投票は仕組みとしては、賛成か反対か投票するだけである。文字通り多数決の意思決定になる。これに対して議会はいきなり採決するのではなく、審議の手続きが定められている。議会制民主主義こそが多数決民主主義に陥らない熟慮民主主義の場ではないか。現状の議会に問題があるならば、議会を改革することが筋との主張も十分に成り立つ。
これに対し、住民投票推進側は住民投票という結果だけでなく、投票までの広範な議論という点を重視する。それは住民投票の付随的効果ではなく、本質的機能であるのか。また、それは住民投票でなければ達成できないものなのか、というところがポイントになるだろう。

2014年10月23日木曜日

林田力書評『相続貧乏』

#相続 #遺言 #書評 #税 久野綾子『相続貧乏になりたくなければ親子でこまめに贈与しましょう』(アチーブメント出版)は税金をとられて相続貧乏にならないためのハウツー本である。親の預金通帳を管理する場合の注意点を記載する。預金から引き出した金銭に使途不明金がある場合の問題である。「この不明金が兄弟に知られると不信感が生まれ、遺産分割の話し合いで揉めやすくなります」(170頁)。そのため「親の通帳を管理する時は厳密に行い、レシートや領収書、メモなどは極力残すようにしましょう」とする(171頁)。
著者は最後に以下のように述べる。「単なる「数字」だけでなく、家族の「心」を配慮してはじめて真の相続対策になることを、どうか忘れないでいただきたい」244頁。その通りである。世の中の相続紛争は他の相続人の心への配慮がないことが原因である。

日本海賊TV直接民主主義

#選挙 #政治 #投票 #市民 日本海賊TVは直接民主主義をテーマに放送した。ゲストはスコットランド独立投票を取材した大芝健太郎氏である。司会は山口あづさ氏である。林田力は聞き手で出演した。
大芝氏は直接民主主義的な住民投票の意義を熱く語った。住民投票は多数決ではない。住民投票によって様々な場所で議論が行われると指摘した。
日本では現状の政治に不満を抱く人も含めて住民投票に対して抵抗感がある。本日聞き手として参加して、住民投票の是非について、噛み合った議論になりにくい背景が理解できた。

2014年10月21日火曜日

蟹工船

#ブラック企業 #雇用 #労働 先日の会合後の懇親会で『蟹工船』が現実の労働者感覚から遊離したインテリ的な要素があるとの問題提起がありました。似たようなことは私も感じています。ブラック企業が社会問題になっています。ブラック企業に怒れる若年層の気質に合っているライトノベル『星降る夜には社畜を殴れ』の書評を書きました。
懇親会で出された意見として「対症療法的な対応ではなく、全体を見て主体的に変えていくべきではないか」とありました。これは考えるところがあると思いますが、現実の意識からすると相当の意識転換が求められ、中々大変です。

2014年10月20日月曜日

林田力書評『相続貧乏』

#相続 #遺言 #書評 #税 久野綾子『相続貧乏になりたくなければ親子でこまめに贈与しましょう』は税金をとられて相続貧乏にならないためのハウツー本である。愛人への上手な財産贈与の方法など道義的に賛否ある内容もある(137頁)。注意点として本書の知識は複数の相続人がいる場合などに他の相続人の利益を害して遺産を独り占めするために悪用できてしまうことである。たとえば親の土地に子どもが家を建てる場合、土地を家族価格で安く購入するよりも、使用貸借として無料で貸してもらった方が税法上有利である(149頁)。これは子どもが複数人いる場合に特定の子どもだけを優遇していることになる。この点は遺産分割で考慮されなければ不公正になる。
本書の優れた点は行き過ぎた相続対策に継承を鳴らしていることである。息子に生前贈与しても、事故などで死んでしまい、嫁に全財産を持っていかれたというケースもある(165頁)。

林田力・東急不動産だまし売り裁判

#林田力 #東急不動産だまし売り裁判 #江東区 #東陽町 東急不動産だまし売り裁判に敗訴した東急不動産は控訴した。消費者契約法違反は明らかであるのに、さらに高裁で争うことは恥の上塗りである。
東急不動産は消費者契約法に従う義務がある。それは当たり前のことである。東急不動産は、その義務を果たさないで済まそうとしているが、そのようなことが許される訳がない。東急不動産は当たり前のことを当たり前に実行しなければならない。
これまでの経過を見れば、東急不動産の主張が、いかにふざけた言い草であるかは歴然としている。東急不動産は、これ以上消費者を欺き、言い逃れすべきではない。
東京都世田谷区玉川は二子玉川ライズによって生活の場が工事現場になってしまった(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』アマゾンKindle)。東急電鉄・東急不動産は住民の声を全く聞かなかった。これは東急不動産だまし売り裁判と同じである。東急不動産の開発は百害あって一利なしである。再開発は住民への背信行為である。借金、取り立て、破産、夜逃げ、危険ドラッグ依存、強盗、自殺が増えることは明らかである。東急不動産の法律解釈は吉野健太郎が薬事法を解釈して脱法ハーブを合法とするようなものである。住民は東急不動産の理不尽に怒りの拳を突き上げる。

2014年10月18日土曜日

林田力・東急不動産だまし売り裁判

二子玉川RIZEなど東急不動産の開発計画は住環境への影響や残土処理、立ち退きなど問題が多いにも関わらず、住民への説明を十分にしてこなかった。電磁波や振動、騒音や地下水への影響など住民の不安は大きい。東急不動産は住民無視の計画を強引に進めている(林田力『二子玉川ライズ反対運動1』アマゾンKindle)。巨大なコンリート壁が続き、住民は日照権侵害など生活を脅かされている。

東急不動産だまし売りは消費者の記憶に刻まれている決して忘れることのできない痛みの歴史である。東急リバブル東急不動産が消費者に与えてきたものは、恐怖と犠牲だけであった。東急リバブル東急不動産は消費者の権利確立の時計の針を逆転させようとしている。東急不動産だまし売りは消費者の権利を根こそぎ破壊する。
東急不動産だまし売りとの共存は絶対にできない。東急不動産だまし売り裁判は、卑劣な脅しと根も葉もない嘘でマンションだまし売りを押し付ける東急不動産に審判を下した。

東急不動産消費者契約法違反訴訟

東急不動産だまし売りは居直り強盗の論理である(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。だまし売りによるマンション販売は不動産営業として自分が無能と証明したことに等しい。東急不動産だまし売りのゴマカシが消費者に通用すると考えていた東急リバブル東急不動産の思い違いは深刻である。

第二回口頭弁論の後に弁論準備手続きに移行することは多いです。東急不動産消費者契約法違反訴訟も、そうでした。よほど社会的関心があり、弁護士が社会運動的に闘っているケースでないと口頭弁論で続けることはないと言えます。それが実態ですが、好ましいこととは考えていません。それは裁判所の一種の堕落と考えます。
弁論準備手続きは争点整理ですが、新たな争点を出すこともあります。建前は提訴の時点で原告側が全ての主張をしていることが求められますが、それは現実を知らない理屈です。たとえば被告のデタラメな主張に反論するために次回期日に反論の準備書面を出すことはあります。これは東急不動産消費者契約法違反訴訟でもありました。このような形で弁論準備手続きが長期に渡った裁判もあります。
但し、裁判官の中には事件をさっさと終わらせることしか考えないヒラメ裁判官もいます。ウカウカしているとすぐに結審にされてしまいます。

林田力・小選挙区論

#政治 #選挙 #投票 #市民 小選挙区は死票が多い。故に小選挙区は問題であるという主張には大いに賛同する。この立場からは衆議院だけでなく、県議会なども問題になる。さもなければ国政にしか関心がない政治談義と揶揄されるだろう。
一方で小選挙区廃止を最優先課題とする小選挙区廃止至上主義と言うべきものには疑問がある。そこまで小選挙区を否定する論理を貫徹できるかという問題である。
小選挙区は二大政党を志向するが、二大政党は単独で政権交代可能にすることに適している。二大政党に収斂させず、多数の政党が併存することは国民の多様な政治意思を反映させることには向いているが、連立政権が必然的になる。それが良いことか疑問がある。選挙結果とは別に政局によって政権の形が決まることが強くなる。一つの政党でまとまるからには、他党と相容れない主義主張があり、安易に連立を志向するものではないと考える。多党制を是とする人々には最初からマジョリティーの支持を無視して、特定のマイノリティー代表として一定の利権を確保できれば良しとする姿勢が見え隠れする。それは五五年体制が否定され、細川政治改革が求められた背景である(改革内容の是非は別として)。多党制を是とするだけでは国民の問題意識の回答にならない。
二大政党制に対して、大差ない二大保守政党の疑似政権交代にしかならないとの批判がある。しかし、イギリスが保守党・自由党から保守党・労働党の二大政党になったように、国民が対決軸を作っていくべき問題である。ここでも特定のマイノリティー代表であることにとどまるだけでは展望は開けない。
小選挙区廃止至上主義に対抗して優先すべき政治改革テーマを挙げるならば政党助成金廃止としたい。この制度があるために、国会議員の頭数さえ確保すれば、経済的な政党活動が成り立ってしまう。国民不在の政党の離合集散の元凶である。政党に地道に党員・支持者を増やす努力を怠らせる結果になる。

林田力・空き家活用と多様性

#空き家 #江東区 #江東 #不動産 空き家を活用し、低所得の若年層向けのシェアハウスにすることは街を多様化し、地域を豊かにする。江東区長は江東区に人口流入が続いていることを理由に空き家活用を否定するが、分譲マンション購入層ばかりでは地域が画一化する。現実に東急田園都市線の沿線住民は、うつ病が治りにくいと指摘された。そこでは江東区の門前仲町が東急田園都市線沿線とは対照的に寛容なコミュニティーとして挙げられたが、マンション建設ラッシュの中で多様性や寛容性が失われつつある。空き家活用はコミュニティーの多様性や寛容性を維持拡大する活動でもある。

東急田園都市線住民は、うつ病が治りにくい

東急田園都市線の沿線住民は、うつ病が治りにくいと指摘された(「田園都市線住民は、「うつ病」が治りにくい?」東洋経済オンライン2014年10月14日)。「田園都市線の高級住宅地に住んでいるような、高学歴・高収入の幸せそうな男性が、いざうつ病になっちゃうと、ものすごく治りにくい」という。

その理由は以下のように説明される。「住宅街の朝の駅前って、みんな一斉に同じ方向にバーッて歩いて行くじゃないですか。その中で自分だけ電車に乗れないとなると、「俺はダメ人間」となっちゃう」
その対極として江東区の門前仲町が挙げられた。「これが下町の門前仲町とかに行くと、昼間っからカップ酒持ってグダグダしてる人だっていっぱいいる。そういうある種の多様性の中にいると、「俺もありかな?」みたいに思える」。

これは「地域コミュニティとしての寛容性の違い」である。これは東急グループの画一的な街づくりの弊害である。そもそも東急は田園都市を歪曲しており、田園都市ですらない(林田力『東急大井町線高架下立ち退き』「田園都市を歪曲する東急電鉄」)。
http://tokyufubai.web.fc2.com/
Amazon.com
: Hayashida Riki Japanese Novel Reviews (Japanese Edition) eBook: Hayashida Riki: Kindle Store
http://www.amazon.com/dp/B00OE5VRUO

2014年10月17日金曜日

高齢者治療拒否・中止裁判

#医療 #病院 #中野区 #裁判 立正佼成会附属病院で行われた高齢者医療治療拒否・中止裁判です。
第1回弁論期日は、2014年11月20日(木) 1:10  610法廷  平成26年(ワ)第25447号 損害賠償事件
事件が係属する民事35部は医療専門部です。

終末医療の中止にあたっては、平成19年5月に厚労省より、ガイドラインがでています。
原告の母親が亡くなったのが、平成19年9月8日です。10月には、救急医学会から終末医療中止のガイドラインが出ました。
原告は母が人工栄養の点滴や水分も与えず、酸素マスクもせずに、咽喉に痰が絡んでも看護師を呼ばず、咽喉に痰が詰まって亡くなったと主張しています。カルテには、まだ死ぬ状態ではなかったことが書かれています。
これらの治療拒否は被告である原告の兄の独断でやり、ことさら苦しめてまだ生きられる母の命を縮めて絶ったとしています。また、病院からは、延命治療についての説明や、中止するにあたっての説明が患者の長女である原告になかったとしています。まるで鎖国をしているように情報や問題意識が共有されていません。高齢者虐待ともいえる事件です。

2014年10月16日木曜日

東急社員が目黒で強制わいせつ逮捕

#東急 #東急電鉄 #目黒区 #逮捕 東京都目黒区のマンションで女性の胸を触るなどした疑いで、東急電鉄の社員の男が逮捕された。東急電鉄社員の藤原弘文容疑者は6月、目黒区のマンションで28歳の女性を押し倒して胸を触るなどのわいせつな行為をした疑いが持たれている。警視庁は防犯カメラの映像を公開していたが、「似ている人がいると社内でうわさになっている」と通報があり、藤原容疑者が浮上したという。

藤原容疑者は「知りません」と話し、容疑を否認している。目黒区では、女性が体を触られる被害が数件、起きていて、警視庁が関連を調べている。東急不動産でも高田知弘係長が顧客女性に「壊れろ、壊れろ」など脅迫電話を繰り返して逮捕されている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』AmazonKindle)。

2014年10月15日水曜日

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シンポジウム「TPP、国家戦略特区 — 日本社会の危機を考える」が10月15日水曜日に早稲田大学国際会議場・第2会議室で開催された。第一部はDVD「誰のためのTPP?」を上映した。
第二部はパネルディスカッションである。中山。トリクルダウンは理論になっていない。エクスキューズにしかならない。
かく。国家戦略特区を作れば外資が集まるというのは幻想に過ぎない。何か作ればうまくいくというハコモノ行政の幻想をひきずっている。
宇都宮けんじ「安倍政権は経済成長を重視するが、経済成長が国民の幸せにつながるか」
守中高明。福祉国家再建の可能性はあるか、ない場合に国家とは別の共同体の可能性はあるか。
中山智香子。現実に国家に期待しない動きもあるが、国家とは別のアソシエーションを作ろうとしても難しい。国家でやっていくことになる。
かく。国家はなくならない。国家と地方の機能分化をしていくべきではないか。地域の多様性を大事にする。ダウンシフターという減速した生き方をする人が増えている。その支援を地方ができないか。格差が拡大していることが大きな問題である。
宇都宮。福祉国家をやるためには国民の側に財政論が必要。財政の手当ては可能である。所得税の累進課税が下げられている。金持ちはどんどん金持ちになっている。富裕層への課税強化を掲げる政党が出てくるか。1%を包囲する運動を作っていく。

日本海賊TV秘密保護法集団訴訟

#秘密保護法 #TV #裁判 #政治 日本海賊TVはニコニコ生放送やUstream、ツイキャスで秘密保護法集団訴訟をテーマに放送した。原告の一人である林氏がゲスト、渡辺氏が司会。聞き手に小山氏と林田力。
集団訴訟は秘密保護法が憲法違反であることの確認及び差し止め、取材の自由が侵害されたことなどによる損害賠償を求めている。最後の問題は現実に起きつつある具体的なものとして訴えている。秘密保護法の成立後は行政担当者が情報を出し渋るようになった。情報公開請求をしても非開示や黒塗りの割合が増えたという。
秘密保護法に対して「防衛機密を守る」「スパイから守る」ことを肯定する意識が、それなりに市民にあることは否めない。それは反対運動と意識のギャップになっている。この状態に対して林氏は、国民の全ての情報を統制しようとする法律であると周知させることを訴えた。また、林氏は防犯カメラではなく、監視カメラと呼ぶべきなど、監視社会に鈍感になっている意識に一石を投じた。

2014年10月14日火曜日

キングオブコント

#テレビ #コント #お笑い #TBS キングオブコント。シソンヌが七代目王者に輝く。
ファイナルステージ一番目はチョコレートプラネットで、カラオケのネタ。二番目はバンビーノで右足前左足前のネタ。チョコレートプラネットの勝利。
三番目が犬の心。会社員同士の兄弟の会話ネタ。チョコレートプラネットの勝利。
四番目がラバーガール。美容室のネタ。チョコレートプラネットの勝利。五番目がシソンヌ。タクシーと女性客のネタ。

ファーストステージの第五試合はチョコレートプラネットとアキナ。チョコレートプラネットはポテトチップスの袋を業者に頼むネタ。アキナは公園で遊ぶ男の子と、それに振り回される大人のネタ。チョコレートプラネットの勝利。

2014年10月13日月曜日

キングオブコント

#テレビ #コント #お笑い #TBS キングオブコント。バンビーノはジャングルの奥地の民族のネタ。さらば青春の光は個人事務所で参入。中華料理店の店主と客の野球観戦のネタを披露した。
第四試合はラブレターズと犬の心。ラブレターズは二人ともヤンキーにいじめられた過去がある。

シソンヌはパチンコに負けた人物とラーメン屋のネタ。巨匠は、おじさんと小学生のネタ。シソンヌの勝ち。
ラバーガールは子ども服を買いに行った客と店員のネタ。リンゴスターは三人組。今回が初めてのテレビ出演。最年少ファイナリスト。産業スパイのネタ。ブラック企業の要素もある。ラバーガールの勝ち。リンゴスターのネタは着想は良かった。

ワンピースとアスベスト

#レビュー #書評 #マンガ #読書 尾田栄一郎『ワンピース』はトラファルガー・ローの過去が描かれた。その内容はアスベスト問題を彷彿させる。連載と前後してアスベストの最高裁判決が言い渡され、非常にタイムリーである。東急不動産消費者契約法違反訴訟に関連して東急不動産マンションでアスベスト使用が判明したことがあり、個人的にも感慨深い。『ワンピース』で描かれた公害病への無責任体質は、東急リバブル東急不動産の売ったら売りっぱなし体質と同じである。異常な世界では正常であることが異常である。
『ワンピース』は押しも押されぬエンタメ作品であるが、意外にも社会性に富んでいる。空島編はパレスチナ問題を連想させる。魚人島編は人種差別問題を扱う。パンクハザード編は脱法ハーブなど危険ドラッグと重なる。バロックワークスも今から振り返ればブラック企業と言えるかもしれない。

2014年10月12日日曜日

林田力書評・空き家問題

#レビュー #書評 #空き家 #読書 牧野知弘『空き家問題1000万戸の衝撃』は社会問題になっている空き家問題を取り上げた書籍である。著者は不動産コンサルティングに携わり、『だから、日本の不動産は値上がりする』などの書籍を出している。不動産が値上がりするという書籍を出した人物が空き家問題を語るようになったところに、日本の空き家問題の深刻な実態がある。
空き家問題は危険空き家の撤去に関心が偏りがちであるが、それに本書は批判的である。所有者に空き家管理を要求し、違反者を罰するような強権的な方法は本質的な解決策にならない。本書はシェアハウスへの転用や減築など空き家の活用策も提言する。
このようにミクロの視点では大いに参考になり、共感できる。特に不動産が資産ではなく、使い道のない荷物になるという視点が不動産業界関係者から出たことに注目する。私が東急不動産消費者契約法違反訴訟で売買契約取消にこだわったが、このためである(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。
但し、空き家が増えて不動産がコモディティ化しても、経済的事情から住まいがない住まいの貧困の問題は深刻である。この視点は本書に欠けている。市場原理で住宅を見る不動産業者の限界だろう。端的に言えば金のある人々だけを相手にした視点である。
一方でマクロの視点では人口減少社会に対応して道州制など選択と集中を提唱する。「上位計画から零れ落ちる家屋や住民に対しては、一定の保護や保証を与える一方で、ある程度の私権の制限についても考えていく必要がありそうです」とまで言っている(219頁)。これは地域で住み続けることを第一に考える立場としては賛成できない。
ミクロでは一致するが、マクロで対立する場合をどう考えるか。かつてはマクロのイデオロギーで陣営を色分けする傾向が強かったが、それでは一歩も進まない。今日の政治的無関心には単なる無関心を通り越えて政治は生活に何の役にも立たないという意識がある。ミクロの一致点を積み重ねていくことは有益であろう。

江東区空き家活用陳情結果

#江東区 #空き家 #不動産 #希望のまち東京IN東部 希望のまち東京IN東部(代表林田力)が提出した空き家活用陳情が江東区議会建設委員会で審議された。陳情は継続審議になった。
江東区担当者から説明された。空き家調査は総務省の調査結果が出るのを待っている。江東区としては調査しない。陳情の要請項目に沿った調査もしない。家賃補助は高齢者優先である。若者は考えていない。高齢者と若年層の両者の対策をすればいい。
そえや区議(日本共産党)が質問した。地域別に空き家の実態がわかるのか。
回答。総務省調査ではわからない。
質問。若者対策として必要と思うが。
回答。まずは高齢者が優先である。
以下は所感である。江東区は総務省の結果を見るということで空き家への問題意識は持っていると評価できる。江東区は過去の調査では空き家率は低いものの、売却用でも賃貸用でもない「その他の空き家」の割合が高い。
若者支援の重要性について価値対立がある。高齢者の住まいの貧困の対策が必要という事実は若年層の支援が不要ということを意味しない。
「義務教育と高齢者の狭間で接点がない」「情報がない」などと言って行政は若者支援をおろそかにしてはいけない(井利由利「若者支援既存の価値観を変え、連携を」都政新報2014年9月9日)。

2014年10月11日土曜日

林田力書評・エレンディールはじまり

#書評 #小説 #読書 #新刊 華宮『エレンディール剣の聖女第三章中はじまり』はファンタジー小説の四冊目である。この巻では舞台が変わる。エモーヌが見る夢という形で、剣が造られた経緯が明らかになる。漫画『ワンピース』などでお馴染みの過去編である。剣は誕生当初から血塗られたものであった。
剣を持った人物が王に対してしたことは理解できる。虐げられた人間として当然の行動とも言える。そのまま王に捧げる方が支持できない。しかし、ヒムカの民にしたことは常軌を逸している。これは剣の持ち主から理由が説明される。剣の持ち主にとってヒムカを恨む理由はある。剣の持ち主がヒムカにしたことは異常であり、殺される側からはたまったものではないが、それでも憎しみを向ける理由は成り立つ。
社会問題になっているブラック企業も独裁者となっているブラック企業経営者だけの問題ではなく、平社員に至るまで無意識的なブラック企業体質が染み付いている企業もある。悪の本丸を倒せばハッピーというほど世の中は単純ではない。
前巻では殺戮を続ける剣の論理が語られた。それは道具として剣を活用しようとする人間の思い上がりを突くものであった。悪役には悪の魅力がないと物語は面白くない。悪役が卑怯な小心者ならば物語は興醒めである。悪役の論理が光る作品である。

2014年10月10日金曜日

懇ろセクハラ野次は九州と言い訳

#政治 #議会 #人権 #差別 東京都議会はセクハラ野次でブラック企業特別賞を受賞したが、国会でもセクハラ野次が飛び出した。九州選出議員による懇ろ発言である。都議会の野次以上に卑猥な発言であり、問題視されても不思議ではない。同じセクハラ野次でも被害者が自民党議員ならば騒がないならば左翼のダブルスタンダードと批判されるだろう。
しかもセクハラ野次発言者の言い訳が問題である。九州では別の意味で普通に使われていると言い訳した。九州男児的な発想こそ男女共同参画の対極に位置するものである。九州人だから少々乱暴な言葉を使っても方言と思って悪意はないと多目に見て下さいという主張は甘えでしかない。

2014年10月8日水曜日

平和を祈りながら

#書評 #戦争 #宗教 #平和 『人はなぜ平和を祈りながら戦うのか』は二人の宗教学者が平和と戦争と宗教について論じた電子書籍である。頭ごなしに戦争を悪と決めつけるのではなく、深い議論がなされている。軍人勅諭や戦陣訓にも真っ当な内容があり、頭ごなしに否定することは短絡的とする。その直後に日本と韓国で評価が正反対の安重根に言及し、視点が変われば評価が変わることを示している。戦後日本には護憲平和運動が一定勢力を有しているが、本書のような戦争論・平和論は乏しい。そこが反対者からはリアリティに欠けると評価され、「お花畑左翼」と揶揄される要因ではないだろうか。
本書は宗教と言っても、キリスト教の話題が中心であるが、その内容には普遍性がある。日本基督教団の戦争中の戦争協力など反省すべき歴史も直視している。
結論は一言で片付けられない。宗教には戦争を推進する力もあるし、戦争を否定する力もある。それは宗教の特殊性というよりも、人間そのものに戦争を推進する面と戦争を否定する面があることに由来する。

2014年10月6日月曜日

林田力・東急不動産消費者契約法違反

#林田力 #東急不動産だまし売り #江東区 #東陽町 東急リバブル東急不動産は不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。東急リバブル東急不動産は不利益事実について消費者に一言の説明もなく、理解を得ようとする姿勢の欠片もない。東急リバブル東急不動産は大きな矛盾と行き詰まりに直面している。
東急不動産だまし売りは同種の被害が多発する近似の消費者被害の特徴に合致する。消費者は東急リバブル東急不動産と比べて情報力や交渉力に格差があり、泣き寝入りに追い込まれる人々も多い。東急不動産だまし売り裁判は東急不動産を提訴した貴重な事例である。『東急不動産だまし売り裁判』は消費者の権利を問いかけながら、とても温かい。悪徳不動産業者に立ち向かう勇気と力、明日への展望が湧く一冊である。

2014年10月5日日曜日

林田力書評・弁護士馬奈木昭雄

#書評 #読書 #レビュー #読書感想 松橋隆司『弁護士馬奈木昭雄』は水俣病裁判や諫早湾裁判の代理人弁護士にスポットをあてた書籍である。弱者救済や人権擁護、正義のために尽力した弁護士についての書籍は、それなりに多い。むしろ、ありふれており、テンプレート化して面白くないとの反応もある。そのような向きにも本書は楽しめる。
本書は環境派と公害派の対立から始まる。同じ環境問題に取り組む人々も環境派と郊外派ではスタンスが異なる。環境派は有明海の環境を守り、ムツゴロウを守ることを目的とする。これに対して公害派は人間の生活を目的にする。公害派にとってムツゴロウは美味しく食べるものである。馬奈木弁護士は自己を公害派と規定する。この公害派という考え方は、フード左翼や放射脳カルトなど環境意識がカルト化してしまう危険を回避できる。

2014年10月3日金曜日

東京都議会・江東区議会傍聴

#政治 #東京都 #江東区 #市民 東京都議会と江東区議会の本会議を同時期に傍聴した。前者は都政監視委員会の都議会傍聴ツアーへの参加で、後者は江東区議会に提出した空き家活用陳情と問題意識が重なる質問がされたためである。それぞれ目的が異なるが、自民党議員の質問に興味深い共通点があった。
都議会では自民党議員が京浜港の港湾管理会社を経営統合し、都議会が関与できなくなるようなことはないようにすることを求めた。江東区議会では自民党議員が、ふるさと納税制度を東京の財源を地方に吸い上げるものと批判し、制度の見直しなどを求めた。どちらの質問も地方を守るためのものである。ここには中央対地方という対立軸があり、地方議員は地方の立場で質問している。
私は国会も都議会も区議会も自民党が優位という状況に好意的ではない。自民党に問題があるという話をしたい訳ではない。絶対的な権力は絶対に腐敗するという話である。しかし、上記質問のような中央対地方の場では地方議員としての役割を見事に果たしている。ここには地方政治の妙味がある。香港のデモが注目されているが、それは中央集権への反発という面がある。香港に比べて日本は情けないという声も出そうだが、国政マターには関心を持ちながら、地方の問題に無関心であった市民側にも反省の余地がある。
往々にして原発に賛成か反対か、集団的自衛権に賛成か反対かというような大きな対立軸にばかり目がいってしまいがちである。そればかりだと過去の資本主義か社会主義かというような硬直的な対立に陥りかねない。上記のような対立軸を発見し、盛り上げることも政治を活性化させる道である。

2014年10月1日水曜日

保育政策の勉強会

#政治 #保育 #江東区 #東陽町 保育政策の勉強会に参加した。直近の問題として新制度への移行・対応がある。新制度は多様なメニューを用意しているが、具体的にどうするかは自治体次第の面がある。自治体に要求して、よい保育制度にすることも可能である。保育運動の果たす役割は大きい。
江東区は要綱で国よりも手厚い基準を定めている。この基準を新制度でも維持することが優先的な課題になる。
以下は感想。方向性は明確である。問題は保育に関心を有する市民の問題意識に合致するかである。江東区の現行基準維持は現状維持的である。これに対して問題意識を有する人々は待機児童など現状を何とかして欲しいと考えている。
勉強会では保護者が利便性の高い保育サービスを求めるだけになってはならず、一緒に保育を作り上げるというような姿勢を求める意見も出た。この立場は主張の一貫性があるが、それが正しいか否かとは別に保護者にハードルを課すものであるために保護者が支持するか否かの問題がある。保護者の意識が鍵になる。

小説外務省

#書評 #読書 #レビュー 『小説外務省』は元外交官が尖閣問題をテーマに書いた作品である。小説と銘打っており、最後は近未来の話になるが、実在の人物も登場しており、全くのフィクションではない。登場する実在人物も鳩山由紀夫元首相ら著名人だけでなく、「杉並からの情報発信です」の山崎氏のように私の知人もいる。
尖閣諸島の問題に対しては日中で棚上げの合意があり、それを守るべきとの立場である。海上保安庁の巡視船が中国漁船を取り囲むこと自体が日中の合意に反するとする。尖閣諸島をめぐる緊張は日本側が一方的に作り出したものとする。そこにはアメリカの意図があるとする。
本書では棚上げ合意が過去の自民党政権で作り上げられたものであると説明する。ネット右翼は民主党政権の外交政策を弱腰とバッシングするが、それが問題ならば歴代自民党政権が元凶になる。
本書の領有権問題のスタンスはカイロ宣言に基づく。これは中国の領有権主張に根拠を与えるものである。その上、尖閣諸島だけではなく、竹島や北方領土の領有権も失うことになる。これを認めると北海道、本州、四国、九州以外の島々は、いつでも連合国から日本領であることを否定される危険に怯えなければならない。「カイロ宣言があるから仕方がない」というような姿勢になるならば離島に暮らす住民に思いを馳せると到底受け入れられない。著者のような政治認識はインターネット上では流布しているものの、現実社会では弱い。それは本書が指摘するようなマスメディアを使った情報操作だけでなく、地に足着いて生活する住民感覚から遊離している面があるためである。
本書は日本政府の領有権の根拠である先占に対しても先住民無視の理論と否定する。私もコスモポリタン的な立場から先占に疑問を唱えたことはある。コスモポリタン的な理想は理想として、現実政治では与野党問わず先占を前提とする現実がある。