2014年12月4日木曜日

林田力書評・危険ドラッグ

#合法ドラッグ #本 #ドラッグ #薬物 『危険ドラッグはなぜ危険なのか』は、危険ドラッグの問題を明らかにした電子書籍である。本書は危険ドラッグは薬物ではなく、毒物と言い切る。危険ドラッグは社会問題になっている。規制の強化は国民的課題であるが、本書は規制一辺倒では解決せず、ドラッグに手を出してしまう若者達の生き辛さを理解する必要があると主張する。それは、その通りであろう。私も希望のまち東京IN東部で若者支援に取り組んでおり、若者支援の重要性を理解しているつもりである。しかし、規制と支援をトレードオフの関係にし、前者ではなく後者と主張することは市民の関心を後退させかねない。危険ドラッグが社会問題になった背景には危険ドラッグ蔓延に対する市民の怒りがある。この状況に対して建設的アプローチだけでは納得性は得られない。
規制も支援も求められる。危険ドラッグ使用者を頭ごなしに人間失格と追い詰めることは適切ではない。しかし、危険ドラッグの売人や宣伝屋は強く規制していくべきである。それによって規制と支援は両立する。
実際、本書も危険ドラッグの売人には仁義がないと厳しい指摘である。覚醒剤の売人には重度依存症や女子どもには売らないなどのポリシーを持つ傾向があるが、危険ドラッグの売人は依存症患者の回復施設の前で販売するなど容赦がない。「このビジネスは長く続けられないため、規制の前に売り抜けすると」という嫌らしさがあるという。

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