2014年12月18日木曜日

林田力書評・亜紀

#恋愛小説 #女子 #恋 #青春
『亜紀』は恋愛小説である。出会い編と完結編の二冊からなる。タイトルはヒロインの名前である。舞台は北海道である。スキー場での劇的な出会いを経て交際が始まる。亜紀は実年齢よりも精神的に幼いところのある女性である。これに対して相手の男性は大人びている。正直なところ、亜紀の幼さは痛いレベルにある。亜紀を視点人物として読んでいくことに辛さを覚えるほどであったが、読み進めると見識を発揮することもある。逆に男性の方が弱いところを見せることもある。
本書には登場人物のポジションが固定的ではない面白さがある。これは作品を評価する上で難しい問題を含んでいる。きちんとキャラクター設定がなされていないとマイナス評価される危険もあるためである。一方でキャラクター設定に凝るばかりで、肝心の物語が一向にできない自称作家もいる。本書には新鮮さを覚えた。

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