2014年12月13日土曜日

トステム創業者長女の遺産申告漏れ

#リクシル #相続税 #相続 #遺産 トステム(リクシル、東京都江東区)創業者の長女が東京国税局の税務調査を受け、遺産について巨額の申告漏れを指摘された。この事件のポイントは、国税庁の財産評価基本通達に従って相続財産を評価したが、不当な節税目的であるとして申告漏れとさたことである。日本社会には人権や公平性という法の精神を無視し、表面的な合法性で鬼の首をとったような態度になる嘆かわしい風潮がある。

ブラック企業に法の抜け穴を指南するブラック士業が典型である(林田力『ブラック企業・ブラック士業』Amazon Kindle)。借地借家法の借家人保護を免れるためのゼロゼロ物件や脱法ハウスも一例である(林田力『東京都のゼロゼロ物件』Amazon Kindle)。薬事法の規制を免れる危険ドラッグ(脱法ドラッグ、脱法ハーブ)も同じである(林田力『脱法ハーブにNO』Amazon Kindle)。

表面的な合法性で正当化するブラック士業や貧困ビジネス、危険ドラッグ売人は思考が浅すぎる。己の行動が正しいかを事前に顧みることができない。ただの卑劣漢に過ぎない。このような風潮は社会が根本的に依って立つ価値観を破壊しかねないものである。トステム創業者長女への追徴は、この種の表面的な合法性のみを追求した脱法的な節税を許さないという意義がある。

実際のところ、トステム(LIXIL)はブラック企業という言葉が普及する前から悪名高い企業であった。トステム綾部のトステム綾部工場では22才の中田衛一氏が急性心停止により死亡した。また、グループのスーパービバホーム豊洲店でもクルーが死亡したが、会社側の対応が批判された。当初、ビバホームは死亡原因を急性心不全と虚偽の発表をした。しかし真実を隠蔽することはできず、ビバホームは「不幸な事故」に変更した。

問題はビバホームが取締役名義で従業員向けに発表した「不幸な事故」の原因である。「不幸な事故の原因の主たるものは、私生活におけるトラブルだと思われます。ご家族とは別に、親しい方と生活を共にするかどうかで悩んでおられた。経済的にも多額の個人借財があった」とする(取締役上席執行役員ホームセンター事業部長「スーパービバホーム豊洲店クルーの皆様へ」2007年7月26日)。

ビバホームの発表内容は自殺したクルー(既婚者)の名誉を大きく損なうものである。故人の私生活の一部をビバホームが公開することは許されるのか。ビバホームに対する反発は当然のことながら強い。保身のための無責任な主張と憤っている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』「東急ハンズ過労死とスーパービバホーム豊洲店」)。表面的には粛然と業務が行われていても、薄氷の下には不信の濁流が逆巻いていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿