2014年9月23日火曜日

林田力書評・癒し屋キリコの約束

#林田力 #書評 #小説 #読書 『癒し屋キリコの約束』は癒し屋という困っている他人の悩み事を解決する仕事のアシスタントを視点人物にした小説である。表向きは昭和の香りがする喫茶店である。そこでは癒しの相談を受け付けている。癒しというとヒーリング的なイメージがあるが、内容はストーカーの排除など現実の悩み事の解決である。癒し屋の霧子は癒し屋というイメージとは異なる。口は悪く、酒が好きで、金にがめつい。現実に金儲け目的のスピリチュアルも存在する。放射能不安につけこみ、怪しげな浄水器やべクレルフリーの食材を売り付ける放射脳カルトの詐欺商法もある。そのような悪徳業者に依頼することは現実では悲劇になるが、本書の霧子の指示は適格であり、依頼者は救われる。本書は一つの物語であるが、依頼者が来て依頼を解決するというオムニバスが重なっている。

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