2014年1月16日木曜日

空気を変えて

鈴木博毅『「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法』(マガジンハウス、2013年)は「空気」について論じた書籍である。
空気に流されて失敗した事例の最たるものは第二次世界大戦の日本である。本書は零戦の事例が紹介される。現場から零戦の防弾装備が提案されたが、航空参謀は「もっと操縦者が腕を磨くべき」「大和魂で突貫しなくちゃいかん」との精神論で拒絶した。特殊日本的精神論のダメなところが丸出しである。しかも、この航空参謀は戦後に自衛隊航空幕僚長、さらに参議院議員になっている(94頁)。反省のない世界である。
本書はコストのために安全性や品質を犠牲にするという企業が陥りやすい安易な二者択一を無駄に視野を狭くするものと戒める。「よりよいもの、より優れたものを追求する努力を最初から放棄している」(84頁)。直近で問題になった東急ホテルズなどの食材偽装(虚偽表示)問題が正にこれである。
本書のタイトルは正直なところ好きではない。自分の思い通りに人を動かすという発想は身勝手である。しかし、誰かの作り出した空気によって思い通りに動かされないようにするために勉強になる書籍である。
人骨を運搬するという仕事を日本人とユダヤ人が行ったところ、日本人だけが病気になったという。このように日本人は「空気」の影響を受けやすい。
本書の序盤では「空気」の悪い会社の例が説明される。上司や社長が社員を監視するような会社である。このような会社は空気がどんどん悪くなる。これは社会問題になったブラック企業そのものである。炭鉱など労働者を酷使する企業は昔から日本にも世界にもあるが、ブラック企業は特殊日本的現象である。そのためにブラック企業と日本的経営の差違や連続性が議論になる。「日本人は特に『空気』に左右されやすい文化的な習慣の中に、今も生きている」(36頁)という観点からブラック企業を考えても面白い。
そのように思いながら読み進めたところ、実際にブラック企業の指摘があった(51頁)。ブラック企業は「あなたの効率が悪いから残業になるのだ、あなたの売上が悪いから給料が低いのだ」という自己責任論の空気を作り出している。それに労働者が気付かなければ過労死させられる。

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