2013年11月15日金曜日

ダンダリン労災隠し

#ブラック企業 #ダンダリン #ブラック士業
ダンダリン七話はブラック企業経営者と社員を分断して描くことに成功している。パワハラ・イジメが行われているが、加害者はブラック企業経営者だけで、他の社員は同情的である。視聴者はブラック企業経営者だけを憎めばいいという分かりやすい構成である。
現実は経営者だけでなく、パワハラ体質のブラック社員がブラック企業を支えていることが多い。パワハラが快感になって止められないブラック社員もいる。イジメや差別が職場ぐるみで行われる。東急電鉄の労働組合員差別が典型である(林田力『ブラック企業・ブラック士業』Amazonキンドル)。現実のブラック企業問題は一筋縄ではいかないが、エンタメ作品としては単純化して描くことも必要である。
ダンダリン七話では南三条がブラック士業のダークサイドに落ちそうになる。このドラマは過去を振り返る形式になっており、南三条がブラック士業のダークサイドに堕ちないという結論は視聴者に提示されている。それでも南三条が、どのように乗り越えるか見物である。
解剖に対する日本人の意識の後進性は真実の追求の妨げになっている。まさに日本は海堂尊の指摘する死因不明社会である。遺族にしても労災かもしれないという疑いを抱えて生きていくよりも、ずっといい。

ブラック企業やブラック士業に対しては怒りで体がかっと熱くなり、死ぬほど胸が苦しくなり、また怒りで腸が煮えくり返る。ブラック士業はリンゴをあげると言ったならば、リンゴの木ごと引っこ抜いていく輩である。
ダンダリン七話。突っ走っても常に成功するとは限らない。それで心が折れてしまう人もいる。ダンダリンの突き放し方は厳しい。
ブラック企業経営者は、とことん最低な人間に描かれる。労働基準監督官が暴力を振るうということは許されないことであるが、それが人間的には支持できると思えてしまうほどの悪辣さである。
ダンダリンは若造ブラック士業の話を「随分歪んでいますね」と批判する。もはや若造ブラック士業はモブキャラである。やはり女所長がラスボスか。

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