2013年10月7日月曜日

ダンダリン第一話

ブラック企業と戦う労働基準監督官を主人公としたドラマである。ブラック企業やブラック士業が社会問題になっている中でタイムリーな作品である。第一話ではノルマや長時間労働が過酷なリフォーム会社を対象とする。このリフォーム会社は従業員を搾取するブラック企業であるが、高齢者を欺いて不要なリフォーム契約を締結し、高額な違約金を請求する悪徳リフォーム会社であった。労働者に対するブラック企業は消費者にもブラックである。ブラック企業の労働者はブラック企業の被害者であるが、消費者には加害者である。この現実をドラマは直視している。実際、不利益事実を隠してマンションをだまし売りした東急不動産は子会社の東急ハンズで過労死が起きている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazonキンドル)。
ブラック企業にしがみつく社畜の論理も直視する。主人公は「会社にしがみつくより命にしがみつく方がいい」と指摘する。
労働基準監督の公務員体質、お役所体質も直視する。主人公に「前例があることしかしないような、提示に帰ることしかしないような退屈な仕事を続けるつもりか」と指摘させる。
意識の高い個人の張り切りが問題を解決することは労働基準監督行政の本来のあり方として望ましいものではないが、物語としては当仕方がない。むしろ主人公を問題児としなければ成り立たないところに、現実の労働基準監督行政の貧困がある。変人ダンダリンが唯一まともな人間に見えてくる。
社会問題になっている深刻なテーマであるにも関わらず、コミカルな描かれ方をしていることに批判がある。しかし、深刻なテーマであるからこそ、ブラック企業労働者が全面的な被害者で労働基準監督署が完全無欠な正義の見方と割り切れない複雑な問題だからこそ、物語としてはコミカルに描く必要がある。ブラック企業経営者を悪いだけの人間に描く点もステレオタイプであるが、ドラマの趣旨から正当である。

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