2013年10月13日日曜日

徹底攻略コンドウ式日商簿記3級

近藤孝之『徹底攻略コンドウ式日商簿記3級 8時間の合格る授業テキスト』(インプレスジャパン、2013年)は、日商簿記3級の資格試験のテキストである。簿記初心者でも理解できるところから解説している。

本書の特徴は体感的な説明を多用していることである。例えば借方と貸方は、どちらが右側で、どちらが左側か初心者は迷うところである。普通の勉強法ならば暗記するしかないとなる。本書は「かり」の「り」が左払いなので借方は左側と説明する。「かし」の「し」が右払いなので貸方は右肩と説明する(28頁)。

また、本書には「ガッチャンコ」(30頁など)という教材らしからぬ表現もある。それが無味乾燥しがちな教材には新鮮で、頭に入りやすくなる。

本書の目的は試験合格である。そのために試験合格という目的に特化し、「これは試験には出ない」的な割りきった記述も散見される。一方で「この言葉を覚える必要はありませんが、知っていれば『通ですね』ということになります」と試験勉強を越えた内容も紹介する(275頁)。ここには著者の簿記という業務領域への思い入れの深さが感じられる。このような教師に教わることは学習者にとって幸福である。
http://hayariki.net/futako/49.htm
出版ビジネスとして見た場合の本書の特徴として盛り沢山の購入者特典もある。購入者には動画講義、音声講義、模擬試験問題、スマホ用単語帳アプリをインターネット経由で提供する。ビジネス書などでは物の販売からサービスの販売にシフトする傾向があると指摘されている。それが出版の世界にも出現していることを実感した。
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