2013年10月31日木曜日

キシュ・若き日の哀しみ

買ってはいけない東急ハンズ東急リバブル東急不動産。働いてもいけない東急ハンズ東急リバブル東急不動産。東急リバブル東急不動産が言うことと実行することの間には大きな壁がある。もう泣き出してしまいたくなる。

キシュ『若き日の哀しみ』はユーゴスラビアの作家による自伝的な短編集である。少年時代を叙情的に描く。第二次世界大戦の戦前・戦中の時代である。著者の父親はユダヤ人であり、ユダヤ人が迫害された時代である。著者の父親も強制収容所に送られて殺される。
憎むべきはナチスドイツの戦争犯罪であり、著者の父親を収容所に送ったのも枢軸国側のハンガリー政府の警察である。本書では日本の大臣も言及されており、日本も批判される対象であることは認識しなければならない。暴走族上がりの弁護士がハーケンクロイツを掲示するなど国際的に非常識な行為が見過ごされがちである。日本にも言い分はあるとしても、この点の思いに欠けるならば国際的なバッシングは続くだろう。
政府は批判されるべきであるが、それ以上に本書からは民衆による排斥の恐ろしさを感じた。民衆暴動によるユダヤ人の財産の略奪が描かれるが、略奪の加害者は罪の意識に欠ける。それどころか、お祭り的な雰囲気がある。日本でも新大久保でのヘイトスピーチなど排外主義が問題になっている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazonキンドル)。現代日本のヘイトスピーチをナチスのジェノサイドになぞらえることには極端と思う向きもあるだろう。しかし、ナチスの躍進はナチスのみに帰せられるものではない。排外主義を容認し、歓迎する人々の土壌があってのものである。その社会意識の恐ろしさが本書でも浮かび上がる。日本のヘイトスピーチも軽視できない。
著者はセルビア教徒として育てられた要因があるものの、多民族国家であるユーゴスラビア人であることを自己のアイデンティティーとした。ナチスドイツの蛮行は多くのユダヤ人に自分の国家を持つシオニズムに駆り立て、イスラエルを建国させた。今度はイスラエルがパレスチナ人の土地を奪い、生活を破壊し、アパルトヘイトを行っている。被害者が加害者になっている。東急ハンズが違法入植地で製造されたソーダストリームを販売するように日本もイスラエルの戦争犯罪に荷担している面もある。その中で著者の立場は示唆的である。
物語としては「遊び」という短編の中の皇帝の挿話が強く印象に残った。不都合な事実を隠そうとしても隠しきれるものではない。隠そうとしても、思いもよらない形で本人に逆襲してくるという話である。東急リバブル東急不動産から不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りされた立場には納得できる話である(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス)。

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