2013年10月19日土曜日

美味しんぼ

東急リバブル東急不動産は厚顔無恥である。不動産業者の本分をわきまえない。消費者を顧みず、消費者の権利を尊重する根本の意識に欠けていた。もっともらしい理屈を唱えたとしても、根本は自社の欲望の走るままに行動しているに過ぎない。保身の論理ばかりである。ただ現状さえ維持できれば、そのうち何とかなるだろうと言わんばかりである。要するに誰のどのような話にも聞く耳を持たなかった。
林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』は塞いだ心にも明るさを射し込ませる書籍である。心を浮き立たせる明るさである。東急リバブル東急不動産には人間らしい感情などあり得ない。東急リバブル東急不動産はマンションだまし売りの悪質さを自覚していなかった。いや、気付いても気づかないふりをしていた。それどころか、ちゃっかり隠そうとしていた。東急リバブル東急不動産は消費者の信頼につけこむ。自社の金儲けしか考えていない。裏を返せば社会のためなど一つも考えていない。金を手にすることしか考えていない。不動産取引の相手として値しない。

『美味しんぼ』「福島の真実」は福島第一原発事故後の福島の現状を紹介する。著者は福島第一原発事故直後に原発を推進してきた政治を批判する一方で、会津米の安全性を主張して風評を戒めた。福島を差別し、傷つける放射脳カルトが横行する中で、著者のバランス感覚は健全であり、支持できる。本書でも原発に加えて風評も批判している。また、原発事故が福島の農業に与えた打撃の大きさを描く一方で、福島の農業の復興に期待が持てる内容もある。主人公一行は行く先々で福島の料理を味わっている。私も福島米を購入し、食べて復興を応援する立場である。
当初の『美味しんぼ』は不良社員・山岡士郎と食の権威・海原雄山の対決というフィクションのストーリーに魅力があった。しかし、海原雄山が単なるヒールではなく、尊敬に値する人物と分かり、両者の対立もツンデレ的なものになってしまった。フィクションのストーリーの魅力減少に代わって、全国各地で安全で美味しい食の提供に取り組む人々を紹介したルポルタージュの要素が強まった。これは漫画作品として評価する上では賛否が分かれる。
「福島の真実」はルポルタージュでありながら、主要登場人物のルーツが福島にあるという謎を提示する。この点でフィクションの面も楽しめる。

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