2013年6月8日土曜日

ワンピース70巻

尾田栄一郎『ワンピース70巻』はパンクハザード編が完結し、ドレスローザ編に突入する。この巻で印象に残ったポイントは三つある。
第一にシーザーのゲスぶりである。ルフィの最も嫌いなタイプとまで呼ばれた。依存症薬物をばら蒔くキャラクターを最低の存在として描くことは脱法ハーブ(脱法ドラッグ)が社会問題になっている中で有益である。現実の脱法ハーブ宣伝屋もかくやと思わせる最低ぶりである。
第二に薬物依存にさせられた子ども達を助けようとするナミのカッコよさである。物語の序盤で紹介されたナミの生い立ちが活きてくる。過去のエピソードを大切にするところに作品愛が伝わってくる。
第三にドンキホーテ・ドフラミンゴの位置付けである。ドフラミンゴはチンピラ・ヤンキー風の外見であり、小物臭が漂っていた。四皇という更なる強敵が控えている中ではルフィに瞬殺されるという展開も全く不思議ではない。逆にドフラミンゴとの戦いに手こずるならば、薄っぺらな引き延ばしに見えてしまう。
ドフラミンゴのチンピラ・ヤンキー風の外見の軽さは修正しようがないが、70巻ではドフラミンゴの部下達の忠誠心の深さが描かれる。これによってドフラミンゴも少しは大物らしくなった。四皇を倒すための一里塚にしか過ぎないと思われたドフラミンゴとの対決にも興味が出てきた。

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