2013年6月4日火曜日

白竜、剛野絶叫

『白竜』の最新刊は長かった「オリオンとサソリ」が完結する。オリンパス事件を下敷きにしており、大企業経営者の保身のための卑劣な行動の数々が描かれる。暴力団による東急電鉄株式買い占め事件など現実の裏事件を描いてきた作品ならではのリアリティである。しかし、ヤクザ漫画としては結末には不満が残る。ヤクザは社会的には悪であるが、権力が裁かない巨悪を追い詰めるところに白竜の面白さがあった。チンコロではヤクザの風上にもおけない。
その点では後半の「剛野絶叫」の方がヤクザ漫画として面白い。剛野組長はすっかり人気キャラになった。ちょっと抜けている親分と冷静な補佐役という組み合わせが初期の白竜にもあった。白竜の面白さの原点回帰になっている。

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