2013年4月11日木曜日

『信長のシェフ』ヤンキー風ヒロインが残念

『信長のシェフ』は梶川卓郎・原作、西村ミツル作画『信長のシェフ』(芳文社)を原作とするテレビドラマである。フレンチシェフのケン(玉森裕太)がタイムスリップし、織田信長(及川光博)の料理人になる。原作が面白い作品であり、ドラマも原作の雰囲気を出している。

ただ原作と読み比べて一つ残念なところは夏(志田未来)の演出である。夏は刀鍛冶を目指す男装の少女というユニークなキャラクターである。ドラマでは男っぽさを出すためか、反抗期を迎えた不良女子高生的な話し方をする。これは現代人風で歴史物の雰囲気を損なう。原作の夏の健気さが失われている。

漫画原作のタイムスリップ物の歴史ドラマでは『JIN -仁-』の評判が高かった。このヒロインの咲(綾瀬はるか)も好奇心と行動力のある女性である。時代的枠組みからは外れた女性であるが、古き良き大和撫子的な気品が支持された(林田力「『JIN-仁-完結編』第2話、我が道を行く綾瀬はるかの切なさ」リアルライブ2011年4月26日)。それが綾瀬はるかの人気の一因になっている。
http://www.hayariki.net/eco/30.htm
それに比べると夏は女優がかわいそうになるような演出である。かつて芸能界にはヤンキー的な文化がカッコいいという嘆かわしい風潮があった。しかし、今ではヤンキーは時代遅れの恥ずかしい風俗になっている(林田力「『白竜LEGEND』第19巻、愚連隊は敵役としても力不足」リアルライブ2011年10月27日)。関東連合などの半グレが社会問題になっている現在、敵意の対象にさえなる。ヤンキー風演出は世間一般の感覚から外れている。

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