2013年4月11日木曜日

保育運動

保育問題について出し方は考える必要がある。猪瀬都政ウォッチの立場として、猪瀬都政の推進するスマート保育に対する評価を避けるわけにはいかない。猪瀬都知事は記者会見では空き家や空きビルの有効活用を打ち出している。これは開発問題の立場からは支持できる。開発推進派は様々な名目で新規開発を正当化するからである。
しかし、実際問題として目立つものは再開発などでの超高層ビルに入居しているものである。超高層ビルの一部屋を保育所とすることで開発に名目的な公共性を付与する。一昔前ならば学校建設費を出すことを求められたところが、営利性が強く、質の面で疑問のある保育所一つで済まされるようになってしまった。
現在の保育運動の残念なところは保育労働者の運動、さらには公務員労働者の運動に見える点である。これは既得権擁護の運動と見られ、守勢に立たされる。現実に猪瀬知事は記者会見で保育の質の低下との批判に対して、厚生労働省の既得権擁護の主張と一刀両断した。官僚の既得権擁護と公務員の労働運動を一緒にしてバッシングする論理は現代日本で一定の説得力を有している。
保育運動が保育労働者の運動でしかないならば、あまり広い支持は集められないだろう。待機児童という切実な問題に寄り添うことができなければ保育運動は広がらない。
一方で自分の子どもの問題が済めば終わりという保護者側の姿勢が保育運動を保育労働者中心の運動にしている面がある。マンション建設反対運動など開発問題で広域の連帯が生まれた背景には自分の地域の問題が終わったことで終わりにしないという住民運動家の意識がある。

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