2013年2月9日土曜日

耳を澄ませば世界は広がるv書評

川畠成道『耳を澄ませば世界は広がる』はヴァイオリニストのエッセイである。社会派アーティストとしても活躍する著者の世界観や音楽への姿勢が理解できる一冊である。
「何かを表現する時に「聞く」という行為は欠かせないものだと思っています」12頁。世の中にはマンションだまし売りを正当化した東急リバブル東急不動産のように他人の論理を理解せずに一方的に主張する愚者が多い(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。その意味でも聞くことは重要である。
「『骨董品』としてのヴァイオリンを何丁もコレクションするコレクターがいるのもわかります。けれども、演奏家の立場からすれば、これは非常にもったいないことです」93頁。似たような例で茶道の知識も実力もないのに義母の茶道具を独占しようとして泥沼の相続裁判になった例を知っている。裁判での茶道具の説明は虚偽だらけという醜態をさらした。茶道具にとって非常にもったいないことである。
http://hayariki.net/

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