2013年2月1日金曜日

絶園のテンペスト8巻v林田力レビュー

『絶園のテンペスト8巻』で遂に不破愛花の死の真相が明かされる。あまりに衝撃的な真相であった。真相を知った吉野やマヒロの冷静さに、良くも悪くもキャラクターとしての強靭さがある。真相を知って怒り、泣き叫ばないことの是非については意見が分かれるが、普通とは異なるキャラクターを描くことには成功した。タイムスリッパーが過去を変えるのではなく、タイムスリッパーの過去の言動が現在を作っているという筋書きも練られている。
はじまりの樹に対しては最終試験という新たな説が提示される。この考え方に立つならば世論の大勢に反し、それを出し抜く形で突破しようという主人公達の方針には疑問が残る。結果オーライや終わりよければ全てよし的な帰結は最終試験の趣旨に反している。そのようなスタンスは物語を積み上げてきた過程を嘲笑する自己否定になる。クライマックスに向けて、さらなるどんでん返しがあるか、注目したい。林田力wiki
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