2013年1月19日土曜日

ハプスブルクの宝剣v林田力Facebook

藤本ひとみ『ハプスブルクの宝剣』は神聖ローマ帝国を舞台とした歴史小説である。君主や貴族が活躍するヨーロッパ最後の時代である。
啓蒙専制君主マリア・テレジアは老練な女帝というイメージがあるが、『ハプスブルクの宝剣』序盤では夢見る少女である。マリー・アントワネットは確かにマリア・テレジアの娘であると実感する。
フリードリヒ大王と呼ばれるプロイセンのフリードリヒ二世が屈折した思いを抱えていることも描かれる。主人公への怒りがオーストリア継承戦争への伏線にもなり、歴史とフィクションを巧みに融合させている。
オーストラリアは多民族を支配した帝国の中では民族の自主性を尊重した国である。それでも『ハプスブルクの宝剣』は支配民族の横暴を描く。主人公を被支配民族マジャール人との橋渡し役としており、この点での歴史の当てはめも巧みである。林田力wiki
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