2013年1月27日日曜日

二子玉川ライズでも武蔵小杉でもビル風

二子玉川ライズではビル風被害など近隣住民の生活に支障が生じている。高層ビルのビル風は川崎市中原区の武蔵小杉でも問題になっている。23階建てビルの前は地元で「突風が吹く」と悪評高い場所である。2012年夏に住民運動が通行人105人に聞きとったところ、「傘が壊れて困る」「母が転んで眼鏡が壊れた」など89人がビル風を経験したり、見聞きしたりしていた。転んで骨折し、3カ月入院したと答えた人もいた。
中原区内の女性(71)は、ビル前の交差点で強風にあおられて自転車に乗ろうとしたところ転倒し、右手の薬指を負傷した。「しがみついても吹き飛ばされそうになるぐらいだ」(「高層マンション 建設続く武蔵小杉」朝日新聞神奈川版2012年11月11日)
二子玉川ライズのような営利施設を風致地区に作る意味も問われている。二子玉川ライズは分譲マンション(二子玉川ライズ タワー&レジデンス)、商業施設(二子玉川ライズ ショッピングセンター)、賃貸オフィス(二子玉川ライズ オフィス)と営利施設で占められている。「十分な広さの敷地がある東京湾臨海部に新築したほうがよい」との意見もある。
http://www.honzuki.jp/book/202887/
しかも、二子玉川ライズには膨大な税金が投入されている。二子玉川ライズは補助金あっての事業である。補助金に甘える東急グループが市場から評価されることはない。二子玉川ライズの建設費や補助金に対しては「収益性を検討した上での予算なのか」「この資金を東日本大震災の復興支援に回すべき」との声が出ている。
住民無視の二子玉川ライズはスマートシティにはなり得ない。「現地では、長年培われた文化や生活、習慣がそれぞれあります。そこで暮らす人々が望むような都市にするための仕組みを作ることが、スマートシティの肝でしょう。」(田中芳夫「現地生活を体験せずして実現できず 誰のためのスマートシティなのか(その4)」日経ビジネスオンライン2013年1月18日)
二子玉川ライズは人口減少が進む30年後を考えていない。二子玉川ライズの維持管理コストは将来の懸念材料である。高層化すれば維持費がかさむ。2012年12月の中央自動車道笹子トンネルの崩落事故は、インフラ老朽化の深刻な実態を改めて浮き彫りにした。超高層マンションでは大規模改修が必要になった時、高齢化した入居者が費用を払えずにスラム化する危険が高い。

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