2012年9月30日日曜日

『美男ですね』第7話v 林田力 facebook

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第7話「運命のキスと奇跡の告白!!」が8月26日に放送された。クールで無愛想な桂木廉役の玉森裕太が嫉妬に燃える姿を熱演した。

今回は桜庭美男(瀧本美織)が女性であることがA.N.JELLの全メンバーに公になる。藤城柊(藤ヶ谷太輔)は積極的に美男にアプローチし、傍から見ると美男と柊は、いい雰囲気になっている。それが廉には面白くない。柊が美男に告白して美男がトキメク妄想までして、それを阻止しようと躍起になる。

実際のところ、美男は廉が好きで、柊は悲しくなるほど異性として意識されていない。廉にドキドキする美男はブタ鼻で心を鎮めようとするが、真意の分からない廉はバカにされていると勘違いする。さらにNANA(小嶋陽菜)の意地悪も加わって、二人はすれ違いを続ける。それでも二人の互いを想う気持ちは明白であり、安定感のあるラブコメに仕上がった。

普段はクールな人物が恋愛で必死になる姿には滑稽味がある。廉が上から目線で「好きになることを許可してやる」と言ったところで、「お前が美男を好きなくせに」と突っ込みたくなる。視聴者はニヤニヤしながら廉というキャラクターを見守ることができる。

『美男ですね』は韓国ドラマのリメイク版であり、オリジナルとの比較は避けられない運命である。特に廉に相当するファン・テギョンを演じたチャン・グンソクは、この役でアジアの大スターとなった。廉を演じる玉森裕太には「チャン・グンソクには及ばない」というバッシングを受ける危険があった。

圧倒的なカリスマであったテギョンに対し、廉は子どもっぽくすることで日本版の独自性を出した。さらに今回は恋愛への必死さを出すことで、廉を愛すべきキャラクターとして演出した。

玉森は前クールの月9ドラマ『幸せになろうよ』では真っ直ぐな高校生・柳沢優次を演じた。両親が離婚調停中で自宅に居場所がないという彼女のためにアパートを借りて同棲しようとして、彼女にドン引きされる。文字にすると情けない役どころであるが、その必死さが好人物として描かれた。
http://www.hayariki.net/6/14.htm
トップアイドルの廉と優次では社会的立場が異なるが、恋愛に対する必死さは同じである。玉森の熱演は普通の恋愛ドラマとして楽しめる演技になっていた。好きな気持ちを必死に演じる俳優として玉森の今後の活躍にも期待が持てる。

次回の第8話はチャン・グンソクが本人役で登場し、美男の秘密を知るなどA.N.JELLと絡んでくる。不動のカリスマ・グンソクと愛すべきイケメン・玉森の共演に期待大である。(林田力)

アルライブ

まちづくり会社がキーになる。住民がリスクを負う形である。東日本大震災では昔からの市街地は比較的安全であった。戦後の都市の拡大が東日本大震災の被害を拡大した。
コミュニティで地域の価値や魅力を共有していくことが必要である。
地域住民が地域の土地をコントロールする。京都の空き屋の問題。
二子玉川ライズはコミュニティで共有された地域の魅力や価値に反している。
公園予定地をコンクリートで覆って超高層ビルを建設する二子玉川ライズは災害対策上危険である。
共同利用とする以外に街は作れない。議員立法にする。不動産が商品としてマーケットと結び付けている。建築から市民が疎外されている。自分達が作り上げるという意識がない。
建築基準法は賞味期限切れ。
人口減少しているのに都市が拡大していることが問題。工場誘致型の産業政策はダメ。
被災地で街中移転の再開発の事例紹介。公営住宅を併設するため、仮説住宅の住民が街中に住むことができる。
世田谷区の予算に執行残がある。
http://hayariki.net/

『美男ですね』第6話v林田力 facebook

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第6話「彼女は俺のモノだ」が8月19日に放送された。本郷勇気役の八乙女光がコミカルな役回りながら、真摯な演技で誠実さを出していた。

桜庭美男(瀧本美織)に激しく嫉妬するNANAは「女性であることを暴露する」と脅迫し、精神的に追いつめられた美男は高熱を出してしまう。一晩中看病した桂木廉(玉森裕太)だけでなく、藤城柊(藤ヶ谷太輔)も勇気も心配し、皮肉なことにNANAの悪意はA.N.JELLの結束を高める方向に働いた。

韓国オリジナル版のジェルミ(イ・ホンギ)に相当する勇気は明るく陽気なA.N.JELLのムードメーカーである。日本版の勇気は性格も金髪の外見もジェルミの雰囲気を出している。この勇気はA.N.JELLで唯一、美男の正体が女性であることに気付かないメンバーである。そして男性と勘違いしたままで、美男を好きになっていく。

カリスマ的な存在感を放っていた韓国版のファン・テギョン(チャン・グンソク)に比べると、廉には子どもっぽいところがある。コ・ミニョ(パク・シネ)を遠くから見守る足長おじさん的なところもあったカン・シヌ(チョン・ヨンファ)に比べると、柊は恋のライバルとして廉と張り合っている。これに対して勇気は最も韓国版らしさを出しているものの、日本リメイク版では男性を好きになってしまうアブノーマルさが強調された。

『美男ですね』は女性が男性に扮するドラマであるが、視聴者は正体が女性であることを知っている。そのために美男を男性ではなく、男性のふりをする女性と観ている。その中で男性と認識する美男を好きになる自分の気持ちに動揺する勇気は道化役となってしまう。特に日本版ではオリジナルキャラクターにオカマのトオル(楽しんご)を登場させ、男性を好きになった勇気の気持ちを笑いどころにしている。

しかし、同性愛を異端視し、笑いの対象とする演出はマジョリティのステレオタイプを反映したものに過ぎない。同じクールにインターセクシュアルをテーマにしたドラマ『IS(アイエス)男でも女でもない性』が放送される中で前時代的な演出になる。

これに対して、今回は勇気の真摯さが描かれた。代わりにトオルが絡む笑いどころは本人役で登場した香取慎吾(SMAP)と馬淵始(柳沢慎吾)の「しんご」トリオに任されている。香取慎吾は主演映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!』の宣伝で出演した形である。

テレビ局の営業事情を反映した香取の出演は韓国版のファンには眉をひそめたくなるところであるが、ドラマにも意味を与えている。香取の出演シーンではトオルらと一緒にバカをする香取と、それにドン引きしたA.N.JELLが対比される。A.N.JELLの態度はバカをやって盛り上げた先輩芸能人に対するものではないが、そのクールさが架空のバンドであるA.N.JELLの大物ぶりを示している。
http://www.hayariki.net/6/13.htm
勇気は美男と二人きりになったことに心をときめかせ、病み上がりの美男のために食事を作り、寝ている美男の唇にドギマギする。コミカルなシーンであるが、勇気を演じる八乙女はマジメで誠実さが表れている。お調子者の印象のある勇気であるが、美男への態度には美談が抱える重圧を和らげようという気持ちが込められている。

八乙女は2004年放送の『3年B組金八先生』第7シリーズで両親の薬物依存や家庭内暴力という深刻な家庭環境にある生徒を演じた。2009年放送の『オルトロスの犬』でも影のある役を演じた。今回にも対照的な役になるが、真剣に生きることと向き合っていた過去の役柄が背景となり、コミカルな中にも重みのある演技となった。次回は遂に勇気が美男を女性と知ることになる。美男を女性と知った勇気の反応にも注目である。(林田力)

2012年9月29日土曜日

世田谷が利用者負担増などに意見募集

東京都世田谷区は、施設利用者負担増などへの意見を募集する。意見は世田谷区のウェブサイトからも提出できる。
脱原発や大型開発優先からの転換を訴えた保坂展人氏の世田谷区長当選は市民派にとってレアケースと言うべき快挙であった。しかし、保坂区政は政治を変えることの難しさも実感させるものであった。
今回の利用料見直しは、その典型である。財政危機を理由に市民の負担を増加させるもので、これは熊本区政のシナリオ通りである。しかも二子玉川ライズ二期事業(二子玉川東第二地区市街地再開発事業)への補助金など開発関連予算への支出は予定されている。
残念ながら市民にとっては区長を選んだだけでは終わらないという現実がある。市民の強力な後押しが必要である。代表者を選んで後はお任せではないことは民主主義・主権在民のあるべき姿でもある。
意見募集では応募資格を市民に限定していない。財政危機を理由とする福祉切り捨ては多くの自治体で直面する問題である。社会の流れを変えるためにも他地域を含め、多数の意見提出を希望する。林田力

場のまちづくりの理論v林田力Facebook書評

岩見良太郎『場のまちづくりの理論・現代都市計画批判』は都市計画の研究者による研究書である。『場』についての哲学的な文章が続くために表面的には難解であるが、主張は明快である。著者は二子玉川ライズ訴訟で意見書を提出するなど活動的な研究者である。
場とは単なる場所ではなく、街は単なる建物の集合を意味しない。人々の生活や交流の場である。縁のある場ということに意味がある。しかしながら、現代日本の都市計画は開発業者の金儲けのために場を破壊する方向に利用されている。その典型例として東京都世田谷区の二子玉川東地区市街地再開発(二子玉川ライズ)などを取り上げる。
場を破壊する行政や開発業者に対し、場を守り、発展させる活動が開発反対の住民運動である。反対運動に対しては判で押したように「反対のための反対で生産的ではない」とのステレオタイプな批判が出てくる。これに対して本書は反対運動に積極的な意味を見いだす。住民が主体的に活動する反対運動が地域の縁を強め、場を活性化させる。
既存の生活を場や縁という価値で理論化する本書の視点は住民運動に希望を与える。開発推進派は開発による経済発展というドグマを押し付けてくる。このドグマは不動産不況の中でメッキが剥がれてきているが、まだまだ強固である。反対運動にもドグマの前提を無意識的に受け入れてしまい、自然保護という対抗価値に頼る傾向がある。開発による経済利益よりも自然に価値があるという思想は正しい。しかし、都市住民に全面的に受け入れられるかは別問題である。逆に木造密集地域を再開発して超高層ビルを建設し、オープンスペースを緑化するという開発推進派の論理に悪用されかねない。この点で生活の場や縁に価値を置く本書の指摘は重要である。林田力

Facebook

Facebookは米国Facebook,inc.が提供するSNSサービスである。利用者数では世界最大で特に海外での人気が高く、2010年7月21日時点でのユーザー数は全世界で5億人(「Facebook5億人突破=で、いったいどんな会社」TechWave 2010年7月22日)。2011年6月には7億5000万人を超えたとの報道も(TechCrunch)。日本語版は2008年に登場した。日本でのユーザー数は2012年2月に1000万人を超えたと報道された。中国のフェイスブック利用者は6300万人を突破した(「中国のフェイスブック利用者数、6300万人を突破−調査会社」Bloomberg 2012年9月28日)。

実名でやりとりする点が日本の主要SNSと相違する。2011年1月からチュニジア、エジプト、リビアなどで連鎖的に発生した民主化運動「アラブの春」ではFacebookやTwitterなどのSNSが大いに役立った。このために「Facebook革命」とも呼ばれている。

Facebookの創設者はマーク・ザッカーバーグである。ザッカーバーグは2010年のTimeの「今年の人」に選ばれた。Facebookの誕生秘話を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』はゴールデン・グローブ賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の主要4部門を制覇した。

FacebookのNo.2はシェリル・サンドバーグである。長年のCOOを経てFacebook初の女性取締役に就任した。フォーブス「世界で最もパワフルな女性ベスト100」10位にランクインした。「私は毎日午後5時半に退社し、家族と夕食を楽しむ」と語っている。

FacebookやTwitterを使った企業キャンペーンが盛んであり、ソーシャルコマースやFコマース(F-commerce)という言葉まで生まれているが、売場よりも、コミュニケーションの場としての使われ方が主流である。

Facebookは2012年2月1日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請書類を提出した。上場後、企業価値を示す時価総額は最大1000億ドル(約7兆6000億円)と試算され、マクドナルドやアマゾン・ドット・コムに匹敵するという(「米フェイスブック、上場申請=ネット企業最大の調達額−時価総額7.6兆円にも」時事通信2012年2月2日)。資金調達額50億ドルは2004年に上場したグーグルの調達額19億ドルを抜く過去最大規模である。Facebookは2012年3月16日には日本初のマーケティングカンファレンス「fMC Tokyo 2012」を東京で開催した。

Facebookは2012年4月に写真共有サービスの「Instagram」を10億ドルで買収したと発表した(「Facebook、Instagramを10億ドルで買収」TechCrunch Japan 2012年4月10日)。Facebook社初の大型買収となった。買収の経済的意味については議論された(「Facebook初の大型買収が意味するものとは?」ITmedia News 2012年4月10日)。
http://www.hayariki.net/3/25.htm
Instagramの創業者はブラジル人である。当面はInstagram、Facebookともに独立したサービス、アプリケーションとして提供を続ける方針とする。一方で買収によるプライバシー侵害の懸念も表明されている(「FacebookのInstagram買収--新たなプライバシー懸念の高まり」CNET Japan 2012年4月10日)。

Facebookは米国時間2012年9月27日、プレゼント贈呈サービス「Facebook Gifts」を開始した(「Facebook、プレゼント贈呈サービス「Gifts」を米国で開始」CNET Japan 2012年9月28日)。Facebook Giftsは米国の一部のユーザーに公開された。友達の誕生日に靴下やスタバの利用権などをプレゼントできる機能である。Facebookにとってはeコマース進出になる。Facebookの課題とされていた収入源の一つになるものである。

『美男ですね』第5話:林田力facebookレビュー

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第5話「マジでキスした!?」が8月12日に放送された。今回も秘密のバスやブタ鼻、ブタウサギのぬいぐるみなど韓国オリジナル版の名シーンが目白押しであったが、小嶋陽菜が演じるNANAが恋に満たされずに壊れていく女性の怖さを演じた。

A.N.JELLのメンバーは韓国版以上に桜庭美男(瀧本美織)に執心で、恋の五角関係を盛り上げる。桂木廉(玉森裕太)はツンデレである。藤城柊(藤ヶ谷太輔)は美男の廉への想いを知りつつ、「廉の誕生日はナナちゃんが祝ってくれる」と言う黒さも見せる。本郷勇気(八乙女光)はトオル(楽しんご)という日本版オリジナルのオカマを絡ませることで、男性を好きになった微妙な心情を浮き彫りにする。そして美男に嫉妬の怒りを向けるNANAが韓国版とは別次元の怖さを見せた。

韓国版のNANAに相当するユ・ヘイ(ユイ)は清々しいほど憎たらしかった。それに比べると、おっとりしたイメージの強い小嶋陽菜が演じるNANAには、ふてぶてしさが足りない。本当はかわいらしい女の子が無理して性悪女王様を演じる痛々しささえ漂う。ところが、今回は自分が認めたくない現実に直面し、壊れていく女性の怖さがあった。

ユ・ヘイは性格が悪いが、自分を確固として持っている芯の強さがあった。それ故にユ・ヘイの登場シーンには安定感があり、笑いどころでもあった。むしろ主人公のコ・ミナム(パク・シネ)に何をしでかすか分からない不安要素があった。桂木廉に相当するファン・テギョン(チャン・グンソク)の顔色をうかがってオドオドし、思いつめて誰も望まない行動に走る。
http://www.hayariki.net/6/12.htm
これに対してリメイク版の美男は「てっぱん」で明るく元気な女の子を演じた瀧本美織らしくなっている。オドオドすることもあるものの、廉をからかう明るさも見せる。廉はテギョンと比べて子どもっぽくなっており、美男がリードするという韓国版と比べた主人公カップルの逆転現象も見られた。

代わりにNANAに何をしでかすか分からない怖さがある。他の客もいるレストランでグラスを壁に投げつけるシーンが象徴する。ここでは裏表のある女性ではなく、裏の顔が表に侵食している。韓国版の筋書きを知る視聴者にも予想外の波乱を起こしそうな小嶋陽菜の壊れていく悪女の演技に注目である。(林田力)

2012年9月28日金曜日

『美男ですね』第4話:林田力facebookレビュー

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第4話「告白!!届け…切ない片想い」が8月5日に放送された。桂木廉(玉森裕太)への桜庭美男(瀧本美織)の想いが深まっていく今回であったが、藤城柊を演じる藤ケ谷太輔が優しい男性の報われない優しさで存在感を発揮した。

『美男ですね』は韓国の人気ドラマの日本リメイク版で、今回も韓国版通りの展開が進む。美男と廉の相部屋の一夜、二人での親の墓参り、NANA(小嶋陽菜)をエスコートするマネージャー、ソロ曲のレコーディングで想いが溢れるシーンなど韓国版の名シーンが目白押しである。

惜しむべきは短縮しているために韓国版の味が十分に出せていない点である。たとえば廉が豚に追いかけられるシーンがある。韓国版では田舎でスターが骨休めをしている中での出来事で、のどかな直前との好対照が笑いを大きくする。これに対して日本版では豚の襲撃が唐突で、廉が間抜けに映る。豚に追いかけられる廉の描写も韓国版以上にコミカルであった。

日本版の廉はビッグになるには足りないものがある発展途上の存在に設定変更されており、カリスマ的な韓国版のファン・テギョン(チャン・グンソク)のファンには違和感がある。その中で今回は韓国版のカン・シヌ(チョン・ヨンファ)に相当する柊が味を出していた。柊は早い段階で美男が女性であることに気付くが、誰にも言わずに守り続ける。美男に惹かれていくが、美男には優しい兄貴分としい思われていない損な役回りである。
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美男が廉に惹かれつつあることを知りつつも、柊はアプローチを続ける。廉とNANAの交際に動揺する美男には「廉のファンだから動揺する」と説明し、「ファンならば幸せを願わないと」と諭す。美男が廉の部屋で寝る時も「困ったことがあれば何でも俺に言えよ」と言った。それでも柊の気持ちは報いられない。叔母の家に宿泊した美男を迎えに行くが、廉が迎えに来ることを期待していた美男は柊を見て立ちすくむ。「廉かと思った?」と尋ねる柊が寂しげであった。

前々クールの連続ドラマ『美咲ナンバーワン!!』で喧嘩っ早い男子高校生を演じたばかりの藤ケ谷太輔であるが、『美男ですね』では抑制された演技で柊の人柄を表現した。美男と柊のカップリングを応援したくなる今後の展開に注目である。(林田力)

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紙おむつ支給見直しよりも二子玉川ライズ補助廃止v林田力

世田谷区の高齢者紙おむつ支給・おむつ代助成事業の見直しに反対する。見直しとはサービス切り下げであり、区民負担を増大させるものである。二子玉川ライズ二期事業(二子玉川東第二地区市街地再開発事業)など開発関連予算を廃止削減すれば、見直しは不要である。
基本とする考え方の「運動機能向上や認知症予防等の総合的な介護予防事業の充実」は重要な政策である。それには高齢者が外出しやすい街が求められる。木造で低層の街並みや路地のような歩行者中心の道路である。超高層ビルや自動車道路中心の街では高齢者は安心して出歩けない。特に二子玉川ライズではビル風で高齢者が転倒して骨折する事故まで起きている(林田力『二子玉川ライズ反対運動』)。
大型開発優先区政からの転換こそが総合的な介護予防事業となる。林田力
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学童クラブ利用料よりも二子玉川ライズ補助廃止v林田力

世田谷区の新BOP学童クラブ利用料の導入に反対する。二子玉川ライズ二期事業(二子玉川東第二地区市街地再開発事業)への補助金など開発関連予算を廃止削減すれば、値上げは不要である。
基本とする考え方には「学童クラブを利用する方と利用しない方との負担の公平を図る」とするが、学童クラブを無償とすることは公平に反しない。学童クラブを必要とする子どもが学童クラブを利用できるようにすることは地域社会で子どもを育てることでなる。社会全体で負担することが公平である。少なくとも東急電鉄や東急不動産を利するだけの二子玉川ライズ補助金よりも公平である。林田力
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注目のアーチスト:林田健司
注目のアイドル:林田真尋
注目のガンダム:『機動戦士Vガンダム』
注目のドラマ:『美男ですね』
注目の運動:V字腹筋
注目の温泉:林田温泉(鹿児島県霧島市)
注目の港:林田港
注目の裁判:東急不動産だまし売り裁判
注目の散策スポット:V字谷
注目の事件:アルス東陽町301号室事件
注目の仕事:記者
注目の住民運動:二子玉川ライズ反対運動
注目の消費者運動:東急リバブル東急不動産不買運動、東急不買運動
注目の書籍:林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』『二子玉川ライズ反対運動』
注目の女優:林田麻里
注目の新聞:ツカサネット新聞
注目の訴訟:東急不動産消費者契約法違反訴訟、二子玉川ライズ差し止め訴訟、二子玉川ライズ住民訴訟、二子玉川ライズ行政訴訟
注目の藩:播州林田藩(姫路市林田町)
注目の漫画家:林田球『ドロヘドロ』
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2012年9月26日水曜日

『美男ですね』第3話wiki林田力review

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第3話「切なすぎるキス…」が7月29日に放送された。韓国の人気ドラマのリメイク版であるが、今回は韓国版のユ・ヘイ(ユイ)に相当するNANA役の小嶋陽菜(AKB48)が弱さを持った性悪アイドルを演じ、複雑になる恋愛模様を盛り上げる存在となった。

NANAは「みんなの妖精」と呼ばれる大人気アイドルであるが、本性は性悪で傲慢という裏表のあるキャラである。自分になびかない桂木廉(玉森裕太、Kis-My-Ft2)に反発しながらも興味を抱き、本気で惹かれていく。恋敵の桜庭美男(瀧本美織)を執拗に敵視し、A.N.JELLをひっかき回す存在である。

韓国版のヘイは憎たらしいほどのふてぶてしさを有していた。ヘイを演じたユイは『美男ですね』によって日本でも知名度が上がったが、強烈なヘイの印象が本人のイメージに投影されてしまうほどであった。そのヘイに相当する役が小嶋陽菜にキャスティングされたことは韓国版のファンには意外感がある。

小嶋は2008年放送のドラマ『ヤスコとケンジ』で意地悪な女子高生を演じた経験があるが、それでも、ノースリーブスの「マイペース担当」で、おっとりした小嶋がヘイの持つキツさを演じることはイメージしにくい。実際、小嶋はNANAとして裏表のある小悪魔ぶりを見事に演じているが、裏の性格の悪さも一種の強がりに見えてしまう。

日本版ではNANAの専属ヘアメイクのトオル(楽しんご)がオリジナル・キャラで登場する。トオルはNANAの本性を知っている人物で、NANAからワガママをぶつけられる存在である。NANAとトオルの関係によってNANAの本性が分かりやすく演出されるが、相手がナヨナヨした楽しんごであるため、女王様キャラも本性というよりも相手に合わせた演技に映る。
http://www.hayariki.net/6/10.htm
特に今回はNANAの弱さが際立った。NANAは嘘をついて桂木廉を呼び出したものの、怒った廉に履いていた靴を投げられる。さらに偶然ボールをぶつけられ、芸能人と知った一般人に囲まれるという災難に見舞われる。韓国版と同じ流れであるが、小嶋の演じるNANAでは悲惨さが強調される。

その性悪ぶりから見落とされがちであるが、ヘイは実は可哀想な存在である。ファン・テギョン(日本版では廉)への想いが報いられことはなく、優しい態度をかけられることもなかった。韓国版では芯の強いヘイは悪役に固定され、本気の恋愛対象からは外れた。しかし、弱さを持ったNANAは感情移入の対象になる。主人公の恋のライバルとして韓国版以上に存在感を発揮しそうな小嶋に注目である。(林田力)
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幼稚園保育料よりも二子玉川ライズ補助金廃止v林田力

世田谷区の区立幼稚園保育料の見直しに反対する。保育料の見直しは値上げであり、区民負担を増大させるものである。二子玉川ライズ二期事業への補助金など開発関連予算を廃止削減すれば値上げは不要である。
基本とする考え方には「区立幼稚園の保育料と区内の私立幼稚園との保育料の差は、年々拡大しています」とある。ここから区立幼稚園保育料の値上げを導き出すことは誤りである。高額な私立幼稚園の保育料を払わざるを得ない家庭があることが問題である。高い負担に合わせることは本末転倒である。林田力
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『美男ですね』第2話wiki林田力review

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』の第2話「恋の初ライブ!!」が7月22日に放送された。『美男ですね』は人気韓国ドラマのリメイク版で、オリジナル版ではファン・テギョンを演じたチャン・グンソクを一躍アジアの大スターに押し上げた。そのグンソクの役に相当する桂木廉役の玉森裕太(Kis-My-Ft2)は、グンソクのカリスマとは別次元の日本的アイドルとして独自性を発揮した。

『美男ですね』は見習いシスターの桜庭美子(瀧本美織)が双子の兄・美男に代わってイケメン・バンドA.N.JELLの新メンバーになるラブコメディーである。主要登場人物であるA.N.JELLのメンバーが韓国オリジナル版の雰囲気を出していることも話題である。

カン・シヌに相当する藤城柊(藤ヶ谷太輔、Kis-My-Ft2)は優しいが、損な役回りの男性である。いち早く美男が女性であることに気付き、美男に惹かれるものの、想いを伝えられない。ジェルミに相当する本郷勇気(八乙女光、Hey! Say! JUMP)は元気なムードメーカーである。美男が女性であることに気付かない勇気は、美男に妙な感覚を覚える自分に動揺する。

難問はテギョンに相当する桂木廉(玉森裕太)である。テギョンには潔癖症で気難しく高慢という性格的な難があるが、それを含めてテギョンにはスターというカリスマがあり、圧倒的なオーラを放っていた。グンソクと同等の存在感を他の俳優に求めることは酷である。

これに対して桂木廉は子どもっぽさを付加することで日本版の独自性を出した。美子(オリジナル版ではコ・ミニョ)のドジに廉(テギョン)が巻き込まれてしまう点はオリジナル版も日本版も同じである。テギョンはミニョを「事故多発地帯」と酷評しながらも、それを心の底では楽しむような余裕があった。それ故にミニョに惹かれる展開が自然につながる。

これに対して廉は美子のドジに「絶対に許さない」「絶対に認めない」と本気で激怒する。これは美子に悪気がないことを知っている視聴者からは、廉の潔癖症と相まって器の小さい人物と受け止められる危険がある。

より重要な点は、どれほど廉が怒り狂ったとしても、美子を許し、認める展開が控えていることである。「絶対に許さない」発言は偽りになり、廉は言葉が軽い人物になる。ミニョを酷評しつつも、全否定まではしなかったテギョンがカリスマとして一貫性を保ったのに対し、廉はスターとしては安っぽくなってしまう。

一方で第一印象が最悪というカップルは恋愛ドラマの王道的な展開である。本気で「許さない」とまで言った相手に惹かれる展開こそドラマになるとの見方もある。「許さない」発言も発言時の心情としては真実であり、その時その時の心情に正直な人物として好意的に評価する向きもあるかもしれない。過去を水に流す日本人と過去との一貫性を重視する韓国人の民族性の差が廉(テギョン)の描き方にも表れた。
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完成された大スターのテギョンに対して、廉は事務所社長の安藤弘(高嶋政伸)に「ビッグになるには何か欠けている」と評される発展途上の存在である。それ故に美子を演じる瀧本美織が『てっぱん』のように明るく引っ張っていくという要素も生まれるが、ここにも日韓のアイドル事情が反映する。

韓国アイドルはデビューまでに事務所がレッスンを積ませ、デビュー時の完成度が高い。それが日本でもK-POPを席巻させる要因となった。これに対して日本ではファンがデビュー時からアイドルの成長を応援する傾向が強い。日本化された『美男ですね』が描くアイドル像に注目である。(林田力)
林田力『二子玉川ライズ反対運動』Retweet Rank
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2012年9月25日火曜日

『美男ですね』第1話wiki林田力review

TBS系の金曜ドラマ『美男ですね』(イケメンですね)が2011年7月15日から放送を開始した。『美男ですね』は見習いシスターの主人公が双子の兄に扮して人気バンドA.N.JELLの新メンバーになる韓国の人気ドラマの日本リメイク版である。

ドジな女性が男性になりきるドタバタ劇と、イケメンに囲まれる胸キュンなラブコメディーが韓国のみならずアジア中で大人気となった。その要素は日本版でも健在であるが、日本版では主演が明るく元気な瀧本美織に相応しく、主人公の桜庭美子がイケメンメンバーを引っ張る展開も見せた。

瀧本美織の明るさはオリジナル版の美子に相当するコ・ミニョ(パク・シネ)の空回りするドジっ娘というイメージには合っている。一方で修道院生活を送る世間知らずの内気な女性というミニョのイメージを壊す危険もある。この点でドラマでは孤児院生活の回想を挟むことで、美子のキャラクターを説明付けた。瀧本も男性の裸を見て硬直してしまうなど純な女性を演じている。

海外の人気ドラマのリメイクは伝統的な手法であるが、『美男ですね』の難しいところはオリジナルの視聴者が多い点である。直近ではオリジナル版が5月にフジテレビ系列で放送されたばかりである。オリジナルと同じではリメイクの意味がなく、オリジナルを壊せばオリジナルのファンから叩かれる。日本版は基本設定を踏襲するが、細部には独自設定を加えている。

たとえば倖田來未が歓迎パーティーに招待された芸能人として本人役で登場する。A.N.JELLの事務所社長・安藤弘(高嶋政伸)は「You」などジャニー喜多川のような話し方になっている。これはA.N.JELLのメンバーが桂木廉(玉森裕太、Kis-My-Ft2)、藤城柊(藤ヶ谷太輔、Kis-My-Ft2)、本郷勇気(八乙女光、Hey! Say! JUMP)とジャニーズのアイドルであることからの茶目っ気である。

そしてA.N.JELLのマネージャー馬淵始(柳沢慎吾)は原作以上にテンションが高い。桜庭美子(瀧本美織)に兄・美男の代役を頼む展開は強引である。その後も美子をメンバーの中に残して自分は帰ってしまうなど身勝手であった。オリジナルではマネージャーとコ・ミニョが協力していたが、日本版は美子任せの要素が強い。

そのために美子が一人で悩む展開が多くなり、かえって主人公の存在感が際立った。幼少期の美子と美男の孤児院生活が繰り返し回想され、歌手になるという兄の夢を実現させたいという美子の兄妹愛が強調される。

初回放送の後半は日本版独自のストーリーで、児童養護施設向けコンサートを実現するために美子が奮闘する。A.N.JELLは圧倒的な人気を誇るバンドという設定であるが、日本版ではビッグになるには何か欠けている発展途上の存在と位置付けられている。新メンバー追加もオリジナルではボーカルの喉の負担軽減が理由であったが、日本版は単なる成長路線になっている。
http://www.hayariki.net/6/8.htm
さらに日本版のA.N.JELLは悪意にも曝されている。インターネットでは悪口が書き込まれ、児童養護施設の園長(石坂浩二)からは敵意をむき出しにされる。オリジナルのキム記者に相当するパパラッチ記者は日本版では三人組に増強された。そのような悪条件下でも美子は努力を放棄せず、メンバーや周囲の心を動かすことになる。
http://www.facebook.com/riki.hayashida
主演の瀧本美織はNHK連続テレビ小説『てっぱん』の主人公・村上あかりを演じて、明るく元気な女の子というイメージを確立させた。『てっぱん』の村上あかりの名前には幸せをもたらす明かりであって欲しいという母親の願いが込められている。児童養護施設のエピソードでは美子の奮闘がバンドのメンバーに良い影響を及ぼした。受け身なだけでなく、A.N.JELLを成長させる明かりにもなった瀧本演じる美子に注目である。(林田力)

認可保育園保育料の見直しよりも二子玉川ライズ補助金廃止をv林田力

世田谷区の認可保育園保育料の見直しに反対意見を提出する。認可保育園保育料の見直しとは値上げであり、区民負担を増大させるものである。
二子玉川ライズ二期事業(二子玉川東第二地区市街地再開発事業)への補助金など開発関連予算を廃止削減すれば値上げは不要である。二子玉川ライズなど大型開発を区民が求めていないことはパブリックコメントなどで明らかになっている。二子玉川ライズの補助金を支出しながら、区民の負担を増大させることは誰の理解も得られない。
低額で良質な保育サービスは子育て世帯にとって重要なものであり、少子化対策としても有効である。保育サービスは区民第一の税金の使い方になる。近隣住民の迷惑になっている二子玉川ライズへの補助よりも価値ある政策である。
基本とする考え方には「認可保育園を利用していない子育て世帯との受益と負担の公平性」と記載するが、本末転倒である。本来ならば希望する子育て世帯は全て認可保育園を利用できるようにすることが望ましい。それができていないことが問題であり、高負担を余儀なくされている子育て世帯に合わせようとすることは筋違いである。本来ならば認可保育園を利用できない子育て世帯に世田谷区が支援すべきである。
二子玉川ライズのような高層化は子育て支援とは矛盾する。高層マンションは子供の発育に害を及ぼす。高層階での流産率が高いとの研究結果もある。世田谷区が良好な子育て環境を求めるならば、街の低層化を目指すべきである。それに矛盾する二子玉川ライズの補助金は全廃すべきである。
世田谷区の歳入減の大きな要因は住民税の落ち込みである。それは住民の暮らしの厳しさを意味している。この状況下で区民負担を増加させることは区民生活を疲弊させ、区民生活悪化と歳入減の悪循環をもたらすことになる。林田力
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2012年9月24日月曜日

ビリーバット10巻v林田力wiki書評

ビリーバット10巻は、現在と過去の二つの物語が同時進行する。ビリーバットでは色々な時代に飛んでいたが、この巻では過去と現在に絞られており、分かりやすい。
筋書きも悪そうなキャラクターは結局のところ、悪人であるという明白な真理を述べており、分かりやすい。これは東急不動産だまし売り裁判で東急リバブル東急不動産と闘った林田力にとって納得できるものである(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。
一方で下山事件の真犯人やアポロ計画の捏造(人類は月に行っていなかった)など現代史のミステリーは後景に退いた。どのように物語が収斂するのか、注目である。
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2012年9月23日日曜日

『マネーボール』

『マネーボール』はブラッド・ピット主演の映画である。メジャーリーグ「オークランド・アスレチックス」のGM(ゼネラルマネージャー)・ビリー・ビーンの半生を描く。原作はマイケル・ルイスのノンフィクション『Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game』である。

球界の常識は、大金をかけて一流の選手を集めることで強い球団になるというものである。その常識を覆した存在が1997年に35歳でアスレチックスのGMに就任したビリー・ビーンである。メジャーリーグの野球選手だったビリー・ビーンは、引退後に貧乏球団アスレチックスのGMとなる。彼は無名の実力派を格安で手に入れ、2000年から4年連続地区優勝を成し遂げた。
http://hayariki.jakou.com/7/6.htm
そこにはデータ分析手法「セイバーメトリクス」による緻密なデータ分析があった。これは消費者が東急不動産から売買代金を取り戻した東急不動産だまし売り裁判に重なる。東急不動産だまし売り裁判でも東急リバブル迷惑隣人説明義務違反や、アルス横浜台町だまし売り裁判、東急ドエルアルス南砂サルーテだまし売りトラブル、湘南袖が浜レジデンス建設反対運動など東急リバブル東急不動産のトラブル事例というデータを重ねることで東急リバブル東急不動産の不誠実さを立証した。

二子玉川ライズ補助金を廃して福祉に

世田谷区による使用料などの改定に反対する。使用料などの改定は値上げであり、区民負担を増大させるものである。それならば区民が求めていない二子玉川ライズ二期事業(二子玉川東第二地区市街地再開発事業)など開発関連予算を廃止・削減することが筋である。世田谷区の財政を圧迫しているものは大型開発であり、道路建設である。
二子玉川ライズ二期事業は意見書などでの圧倒的な反対意見を無視して再開発組合設立が認可されたもので民主的基礎に欠ける。組合設立認可の取消訴訟も提起されている。世田谷区のパブリックコメントでも二子玉川ライズ二期事業への補助廃止意見が占め、賛成意見は皆無であった。さらに大型開発区政からの転換を公約に掲げた保坂展人氏が区長に当選した。民意が大型開発予算を求めていないことは明白であり、区民の負担を増やす前に開発予算を廃止削減すべきである。林田力
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2012年9月22日土曜日

木星通信が東急大井町線強制立ち退き問題を報道

ブログ木星通信は東急大井町線高架下強制立ち退き問題を報道した。東急電鉄が東急大井町線高架下住民に一方的な立ち退きを要求している問題である(林田力『二子玉川ライズ反対運動3』)。
木星通信は住民の一人にインタビューし、「追い出されたらホームレスになってしまう」との悲痛な叫びを伝えている。木星通信は脱原発運動や警察の不当逮捕などを市民の立場で伝えているメディアである。今回は都市学と貧困という観点から東急大井町線の問題を報道した。
都市学と貧困というアプローチは興味深い。現代の都市学は様々な関心対象を持つ学際的な学問であるが、その出発点は貧困問題であった。大都市ロンドンの貧困問題の調査が源流である。木星通信は奇しくも王道的なアプローチを採ったことになる。
格差社会の現代日本において住まいの貧困は大きな問題である。ゼロゼロ物件、追い出し屋、ネットカフェ難民、ホームレス排除などの問題である。これらの問題は深刻であり、格差社会の犠牲者の苦しみを浮き彫りにする。一方で格差社会の元凶である大資本の姿は見えない。
渋谷区桜丘町で暴力団員などの暴力的な地上げが行われ、暴力団員らが逮捕されたが、地上げ屋から雑居ビルを取得した東急不動産がクローズアップされることはなかった。東急不動産だまし売り裁判でも消費者への嫌がらせの実行部隊は地上げブローカーであった(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。住まいの貧困問題において大資本は隠れている。
その意味で東急大井町線高架下立ち退き問題は東急電鉄という大資本が直接登場する貴重な事例である。住まいの貧困問題を扱い、東急電鉄という大資本の横暴を直接追及する木星通信の報道に敬意を表する。林田力
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石原サティアン発言の深層

自民党の石原議員が「福島第一サティアン」との問題発言を行った。甚だ不見識な発言である。但し、この失言を発言者の愚かさ故と決めつけることは逆に愚かである。放射脳カルトの異常性を浮き上がらせることによる脱原発派全体のイメージダウンという原発推進勢力の狙いが隠れている。
石原発言は放射性廃棄物の保管場所を福島第一原発敷地とする趣旨でなされた。これ自体は真っ当な主張である。脱原発派の中でも放射性廃棄物の全国拡散に反対する人々や東京電力の加害責任を追及する人々は全く同じ主張している。サティアンという問題表現によって、福島第一原発敷地内で放射性廃棄物を保管するというアイデア自体が貶められてしまった。自爆テロ的な問題発言である。
福島第一原発をサティアンに見立てる心理は放射能汚染を穢れたものと見る差別意識に基づく。これは放射脳と呼ばれる放射能汚染の危険デマを撒き散らして不安を煽る人々に重なる。放射脳は論理が通じず、デタラメな自称危険情報を盲信するところから、カルトと同視されている。福島第一原発をサティアンになぞらえる問題発言は放射脳への嫌悪感を人々に刷り込む効果がある。
日本社会も広い意味での脱原発が多数派となった。この状況では原発推進派の有効な戦略は、脱原発を唱える人々の中の異常な連中の異常性を強調することで良識的な市民を離反させることである。これは日米安保闘争でも採用された。
ここでは放射脳カルトは格好のターゲットになる。既に風評被害を拡大する無責任発言をTwitterで行ったとして市議が除名されている。脱原発首長として注目された保坂区長も電力の独占打破に軸足を移している(林田力、真相JAPAN)。
放射脳カルト批判に対して条件反射的に「原発事故を過小評価する政府や原子力村こそデマを流している」との反発が出てくるが、それは放射脳を正当化することにはならない。より重要な点は放射脳は市民生活と相容れない。カルトとの位置付けが示すように放射脳は市民社会の良識を拒絶する。放射脳カルトを突き詰めれば市販の食品を買うな、東北や関東に住むな、自主避難しろ、となる。それは放射脳カルトの主導者にはメリットになる。怪しげなベクレルフリーの食品を販売し、ゼロゼロ物件のような劣悪な住宅に自主避難者を住まわせ、自主避難者を安い労働力として搾取する。自主避難者のコミュニティとカルト教団の出家者のコミュニティは重なる。その意味でもサティアン失言はイメージ戦略として有効である。
放射脳の行き着くところがカルトと同じである以上、市民派の広範な支持は得られない。現実に世田谷区で重層長屋問題に取り組む市民グループが開催したシンポジウムは低線量の健康被害は確認されていないと放射脳のデマを糾弾する論調であった。彼らも脱原発は支持するが、放射脳は支持しない。脱原発運動が放射脳の主張に傾斜するならば市民社会の支持を失う危険がある。逆に言えば、それが原発推進勢力の活路になる。脱原発の正否は、脱原発派が放射脳カルトと一線を画することができるかにかかっている。林田力
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2012年9月21日金曜日

二子玉川ライズの悪臭公害

東京都世田谷区の再開発・二子玉川ライズでは悪臭が問題になっている。ファーストフード店から出る油料理の排気が周囲に充満する。特に夏場は熱風と悪臭が混ざり、通行人から気持ち悪くなるとの声が出るほどである。
二子玉川ライズでは日照阻害、景観破壊、ビル風、水害の増大、コミュニティーの分断、税金の無駄遣いなど複合的な住民被害をもたらしている。そこに騒音被害も加わった。近隣住民は工事中の工事騒音に苦しめられてきたが、竣工後も騒音公害が続いている。
二子玉川ライズガレリアと呼ばれる空間では二子玉川ライズショッピングセンターなどの客集めのためにイベントが開催される。その騒音が近隣の住宅まで響き、近隣住民は大きな迷惑を被っている。
二子玉川ライズによる深刻な住環境被害はビル風である。ビル風による転倒で骨折者まで出ている。騒音公害もビル風と同根の問題である。風が高層ビルによって遮られることと同じく、騒音も高層ビルに跳ね返り、比較的離れた住宅まで騒音被害を受ける。
騒音公害も東急電鉄や東急不動産の地域環境を無視したデザインの結果である。もともとガレリアは二子玉川駅とバスターミナルを結ぶ通路である。イベントを行うような広場として最適の場所ではない。再開発前は駅前にバスターミナルがあった。再開発によって駅から離れた場所にバスターミナルが移動したことは不便である。これは駅とバスターミナルの間に二子玉川ライズショッピングセンターなどを入れることにより、買い物客を増やそうとする情けない戦略である。
駅とバスターミナルが離れただけでも通行人は不便であるが、その通り道がイベント会場になるならば一層歩きにくくなる。これも興味のない通行人に無理矢理にでも関心を持たせようという情けない営業戦略である。
東急はショッピングセンター経営として三流である。伝統的な百貨店ビジネスでは屋上をイベント会場とした。これによってイベントに釣られた消費者を買い物客として囲い込むことができた。高層ビルありきの硬直した二子玉川ライズでは生まれない発想である。店舗の軒先をイベント会場にしたところで囲い込み効果は薄い。
但し、屋上のイベントを成功させるためには、わざわざ屋上まで来たくなるような魅力的なイベントである必要がある。東急の実力は通行人に無理矢理興味を持たせる形で賑わいを装う程度である。
二子玉川ライズではファーストフードの悪臭が充満するとの問題も抱えている。これも普通の百貨店ではあり得ないことである。食品売り場や飲食店の臭いが他の売り場に行くことはない。油の焼けた悪臭は、消費者の食欲を減退させ、飲食店にとってもデメリットである。廃棄食品を消費者の目に見える場所に置かないことと同じく、消費者に悪臭を嗅がせることもしない。東急の消費者軽視の体質が露骨である。林田力
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東急のごり押しと韓国ブーム失速

日本のエンタメを席巻した韓国・韓流ブームであったが、竹島問題による外交関係の険悪化と同期したように失速気味である。しかし、竹島問題だけが原因ではない。東急グループのような便乗業者への嫌悪感も大きな要因である。
韓流の推進剤は韓国ドラマである。韓国ドラマには日本でヒットするだけの理由がある。喜怒哀楽豊かな登場人物の突き抜けた言動は閉塞する日本社会には魅力的に映った。それでも韓国ドラマが圧倒的に日本ドラマよりも優れていると主張するつもりはない。当然のことながら、韓国ドラマには傑作もあれば駄作もある。元々は韓国で大ヒットしたドラマを選んで日本で放送した。韓国で結果を出した作品であり、面白くて当然である。しかし、傑作は多数存在する訳ではない。次第に韓国ドラマならば何でも放送するようになり、人気が失速することも自然な成り行きである。
東急のような人気に便乗するごり押し業者が失速を加速させている。東急百貨店は和紙のルーツが韓国というトンデモ主張を広告チラシに掲載した。
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東急ドエルアルス欠陥マンション問題

東急不動産だまし売り裁判と同じ東急不動産マンション分譲トラブルとして東急ドエルアルス欠陥問題がある。東急リバブルが販売を代理し、東急不動産が分譲したマンションの欠陥施工の問題である。
東急不動産だまし売り裁判でも欠陥施工が問題になった。施工が難しいという理由にもならない理由で排水通気管を規定よりも細いものを使ったために排水時に大きな騒音が出るようになった。また、健康被害で社会問題となったアスベストの使用も明らかになった。さらに耐震強度偽装事件を契機として、一級建築士資格を持たない無資格者が構造設計者である事実も判明した(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。
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2012年9月20日木曜日

放射能フリーと水俣病差別

飲食店などの放射能フリー(ベクレルフリー)の動きは、かつての水俣病差別と重なる。放射能汚染を穢れたものと見る姿勢である。放射脳は健康や安心を名目に福島差別を正当化しており、悪質である。放射脳は脱原発派を名乗り、原子力村との対峙を叫ぶが、脱原発にも有害である。水俣病の解決を遅らせた大きな要因は過酷な差別であった。差別に加担する放射脳は表向きの主張とは裏腹に福島原発事故被害を隠蔽し、原子力村の利益になる。放射脳が脱原発を主導するならば、原子力村は安泰である。
熊本での一部の脱原発や放射能フリー(ベクレルフリー)の運動に良識的な脱原発派からも警戒の声が出ている。放射能汚染の危険を過大に煽り、被災地への差別を助長するためである。このような放射脳カルトが幅を効かせると脱原発運動に対する市民の拒否反応を強めてしまう。つまり脱原発運動にも有害である。
熊本は典型的な公害病である水俣病の発生地である。水俣病患者の家族が就職や結婚などで差別されたという負の歴史がある。熊本での放射脳カルトの言動は、過去に水俣病患者家族を差別した熊本県民と重なる。被災地の食材を差別するベクレルフリーは福島県民差別に向かう危険を内包する。既に水俣市長は憂慮を表明している。放射脳に染まったベクレルフリーの飲食店で飲食することは福島差別に加担する危険がある。
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二子玉川ライズの騒音公害

東京都世田谷区の再開発・二子玉川ライズでは日照阻害、景観破壊、ビル風、水害の増大、コミュニティーの分断、ファーストフードの悪臭など複合的な住民被害をもたらしている。そこに騒音被害も加わった。近隣住民は工事中の工事騒音に苦しめられてきたが、竣工後も騒音公害が続いている。
二子玉川ライズガレリアと呼ばれる空間では二子玉川ライズショッピングセンターなどの客集めのためにイベントが開催される。その騒音が近隣の住宅まで響き、近隣住民は大きな迷惑を被っている。
二子玉川ライズによる深刻な住環境被害はビル風である。ビル風による転倒で骨折者まで出ている。騒音公害もビル風と同根の問題である。風が高層ビルによって遮られることと同じく、騒音も高層ビルに跳ね返り、比較的離れた住宅まで騒音被害を受ける。
騒音公害も東急電鉄や東急不動産の地域環境を無視したデザインの結果である。もともとガレリアは二子玉川駅とバスターミナルを結ぶ通路である。イベントを行うような広場として最適の場所ではない。再開発前は駅前にバスターミナルがあった。再開発によって駅から離れた場所にバスターミナルが移動したことは不便である。これは駅とバスターミナルの間に二子玉川ライズショッピングセンターなどを入れることにより、買い物客を増やそうとする情けない戦略である。
駅とバスターミナルが離れただけでも通行人は不便であるが、その通り道がイベント会場になるならば一層歩きにくくなる。これも興味のない通行人に無理矢理にでも関心を持たせようという情けない営業戦略である。
東急はショッピングセンター経営として三流である。伝統的な百貨店ビジネスでは屋上をイベント会場とした。これによってイベントに釣られた消費者を買い物客として囲い込むことができた。高層ビルありきの硬直した二子玉川ライズでは生まれない発想である。店舗の軒先をイベント会場にしたところで囲い込み効果は薄い。
但し、屋上のイベントを成功させるためには、わざわざ屋上まで来たくなるような魅力的なイベントである必要がある。東急の実力は通行人に無理矢理興味を持たせる形で賑わいを装う程度である。
二子玉川ライズではファーストフードの悪臭が充満するとの問題も抱えている。これも普通の百貨店ではあり得ないことである。食品売り場や飲食店の臭いが他の売り場に行くことはない。油の焼けた悪臭は、消費者の食欲を減退させ、飲食店にとってもデメリットである。廃棄食品を消費者の目に見える場所に置かないことと同じく、消費者に悪臭を嗅がせることもしない。東急の消費者軽視の体質が露骨である。林田力
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2012年9月19日水曜日

清掃工場の被災地ガレキ焼却

都内の清掃工場では被災地のガレキが焼却されている。北九州市などと異なり、大きな反応は見られない。それには理由がある。
元々、住宅地に近接した清掃工場に対して住民から反対の声があった。瓦礫焼却以前の問題として、ゴミの焼却によって生じる化学物質が健康被害を及ぼすと反対していた。行政の論理は個々の物質は安全基準を満たしているというものである。これに対しては、大気中に放出された様々な化学物質が化学反応を起こして有害な物質になる点を無視していると批判する。これはゴミの焼却だけでなく、自動車の排気ガスとも合わさって被害を増大させる。東京では練馬と世田谷の外環道の着工が住民の反対を押し切ってされたが、排気ガスの増大と清掃工場の焼却時のガスを合わせて問題視する声もある。これは世田谷区のタウンミーティングで問題提起された。
従来からの反対運動の立場では、被災地ガレキ焼却は特別に騒ぐ理由にはならない。被災地ガレキ焼却反対派が、放射能を特別視するならば従来からの反対運動の反対理由を軽視するものと反発を受けるだろう。
また、北九州市の暴力的なガレキ受け入れ阻止活動自体が、住民反対運動側に拒絶感を与えている。住民運動は地域に根差した運動である。「関東地方は人が住めない放射能汚染地域」的な放射脳のデマに反感を抱くことは自然である。北九州市のガレキ受け入れ阻止活動はエゴイズムと保守派から格好の攻撃材料となった。その保守派も包摂する運動が住民運動である。現実に世田谷区で重層長屋に取り組む住民運動のシンポジウムでは放射能汚染も扱われたが、低線量の健康被害は確認されていないという公式見解に沿ったものであった。
脱原発派が被災地のガレキ焼却への問題を広めたいと考えるならば住民運動への理解と放射脳との決別が求められる。林田力
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二子玉川ライズのビル風

報告書への訂正要求。
区として抜本的な案を出して欲しい。年末までに見通しを出して欲しい。来年度予算で執行できるように出して欲しいとの趣旨の発言が抜けている。
具体策を示して欲しい。
前々から土木建築の専門家だけでは分からないから、電気技術職を入れるように主張していた。世田谷区側から「何故、電気技術職が必要なのか」と尋ねられることが問題である。保坂区長は真剣に安心安全と言っているのか。それを区職員は踏襲しているのか。区長の掲げる安心安全の街づくりや開発では住民の意見を聞くという方針で対応している。
12月に組合から断られたことを理由には風速データを出せないと言ってきた。住民をだましていないか。
何月何日の風速という形での提供を想定している。
24時間三百六十五日のデータを要求している。だましていることにならないか。
だましていません。回転灯設置や音声案内などの対策をしている。
十分と思っていますか。目標管理はしないのか。工程表を示してください。
一期組合は今年度で解散する予定。追加の風対策は二期組合で対応すると確約が取れている。
道路のパネルは組合が設計して区が承認した。道路法の許可を得て設置している。
道路交通法上の問題はないか。
道路法の許可を得ており、道路交通法上の問題はないとの認識である。
怪しげである。玉川警察署に確認するので、担当部署を教えて下さい。
植栽の種類は?
シラカシ。常緑樹である。
浜松町のビルでは建物の中が空洞になっていて風が抜けるようになっている。
二子玉川ライズの植栽は木が育ち、枝が伸びると建物を傷つける。輻射熱で片側が枯れてしまう。あれだけ接近した場所に植えたら防風林としては無理。効果があると思っていますか。
皆無とは思っていません。
十分と思っていますか。
十分とは思っていないので、このように色々としている。
有識者を集めるとのことであったが、有識者のメンバーを教えて下さい。集めるということではない。風工学の専門家の知恵を借りる。
環境アセスメントの見直しは予定していない。制度上必要という形にはなっていない。パネル設置などはアセスメントとは関係ない。現地の風対策である。
検討会では、これまでの風対策に効果があったかについても検討していきたい。
問題が生じているのに二期事業が完了するまで環境アセスメントをしないのか。
現行制度では中間アセスメントという定義はない。
世田谷区拠点整備部としては必要ないと考えているのか。
環境アセスメントの考え方として、事前に評価を行い、万が一、事業完了後に影響が大きいようならば改善策を採る。
ビル風のように建物完成を待たずに問題が分かっているならば、竣工まで待つ必要はない。
皆様の御意見を聞いて改善しようとしている。アセスメントの制度は別である。
問題が起これば早く対策するということで宜しいか。
検討している。
過去に定点測定の数を増やし、24時間測定することを提案した。
風の測定をするとは考えていない。専門家の意見を聴いた上で検討する。
それには真っ向から反対する。世田谷区には一歩踏み出せと言ってきた。事故が起きることを前提に考えなければならない。現実に怪我人が出ている。
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2012年9月18日火曜日

熊本発のベクレルフリーに注意

熊本での一部の脱原発や放射能フリー(ベクレルフリー)の運動に良識的な脱原発派からも警戒の声が出ている。放射能汚染の危険を過大に煽り、被災地への差別を助長するためである。このような放射脳カルトが幅を効かせると脱原発運動に対する市民の拒否反応を強めてしまう。つまり脱原発運動にも有害である。
熊本は典型的な公害病である水俣病の発生地である。水俣病患者の家族が就職や結婚などで差別されたという負の歴史がある。熊本での放射脳カルトの言動は、過去に水俣病患者家族を差別した熊本県民と重なる。被災地の食材を差別するベクレルフリーは福島県民差別に向かう危険を内包する。既に水俣市長は憂慮を表明している。放射脳に染まったベクレルフリーの飲食店で飲食することは福島差別に加担する危険がある。
http://hayariki.net/

2012年9月17日月曜日

東島大『なぜ水俣病は解決できないのか』

東島大『なぜ水俣病は解決できないのか』(弦書房)は水俣病を扱ったルポタージュである。水俣病患者や家族が公害病で苦しめられてきただけでなく、周囲から激しい差別を受けていた。その差別が水俣病が解決できない原因になった。

これは福島第一原発事故によって発生した風評被害・福島差別に重なる。奇しくも水俣病差別という負の歴史を持つ熊本で一部の脱原発や放射能フリー(ベクレルフリー)の運動が危険視されている。良識的な脱原発派からも警戒の声が出ているほどである。放射能汚染の危険を過大に煽り、被災地への差別を助長するためである。

この種の放射脳カルトが幅を効かせると脱原発運動に対する市民の拒否反応を強めてしまう。つまり、放射脳は脱原発運動にも有害である。放射脳を自己と区別して一線を引くことができるか。これは脱原発運動が市民に受け入れられるか否かの試金石になる。

熊本は典型的な公害病である水俣病の発生地である。熊本には水俣病患者の家族が就職や結婚などで差別されたという負の歴史がある。被災地の食材への不安を煽り、福島で復興に取り組む人々を揶揄する熊本の放射脳カルトの言動は、過去に水俣病患者家族を差別した熊本県民と重なる。被災地の食材を差別するベクレルフリーは福島県民差別に向かう危険を内包する。

既に宮本勝彬水俣市長は被災地差別を憂慮する。「原発事故のあった福島県からの避難者に対する差別や偏見を知り、水俣市民はとても心を痛めています。放射線は確かに怖いものです。しかし、事実に基づかない偏見差別、非難中傷は、人としてもっと怖く悲しい行動です」(「水俣病公式確認から55年目を迎える水俣市からの緊急メッセージ」2011年4月26日)

阿部光裕・松柏山常円寺住職は水俣病患者差別と福島差別を同根のものと分析する。「水俣病差別問題も、社会構造が引き起こす諸々の問題はあるにせよ、最終的には国家=正義=清浄というイデオロギーが引き起こす"穢れ"を排除する思想が連綿として続いている現実が差別問題の根底にある」(つるりん和尚のああいえばこうゆう録「水俣病と原発事故」2012年3月15日)。
http://www.hayariki.net/0/faqindex.htm
放射能汚染を穢れと過剰反応する差別意識に染まった放射脳は、無自覚であっても「国家=正義=清浄というイデオロギー」の信奉者である。放射脳の主導を許せば脱原発運動は原子力村と退治することはできず、放射能の危険を煽って怪しげなベクレルフリーの食品を売るような貧困ビジネスのたまり場になるだけである。放射脳に染まったベクレルフリーの飲食店で飲食することは風評被害や福島差別に加担する危険がある。

日本大沈没

『日本大沈没』は日本社会の沈没に備えて賢い資産防衛を訴える書籍である。センセーショナルなタイトルであるが、序盤でユーロ危機の構造的原因を解説するなど真っ当な経済書である。
本書はタイトルの印象とは異なり、終末論の予言書ではない。日本沈没は日本の滅亡を意味しない。一定期間の混乱後の再浮上も想定している。不安を煽る悪質な終末論デマと異なり、著者は来るべき日本沈没への備えを十分にした上で人生をエンジョイするスタンスである。
このため、日本大沈没というセンセーショナルなタイトルにしたことへの賛否は分かれるだろう。終末論を好む人々には自分の惨めな生活を抜け出したいために社会全体のカタストロフィーを待望する心理がある。例えば福島第一原発事故後に放射脳と呼ばれる放射能の危険デマを拡散する悪質な人々が現れた。彼らの中にはデマ情報に踊らされて生活の基盤を捨てて拙速に自主避難した人々がいる。自主避難という拙速な選択を正当化するために福島や関東が放射能汚染で人の住めない土地にならないと困るという事情がある。それが福島の放射能の汚染が深刻であると一生懸命にデマを拡散する動機になる。そのような層は本書のターゲットではなく、そのゃうな層に関心を持たれるタイトルとすることに意味はない。
本書は日本の財政が深刻な状態であることを明らかにする。ギリシャ危機が騒がれているが、そのギリシアよりも深刻な財政状態であると具体的な数値に基づいて主張する。この点でも本書は日本の深刻さを述べるもので、終末論待望者が期待するような世界的なカタストロフィーを述べるものではない。
著者のスタンスは市場原理に委ねる新自由主義である。新自由主義的な小泉構造改革によって格差が拡大・固定化し、貧困が社会問題になった。ゼロゼロ物件のような貧困者を搾取する貧困ビジネスも横行している。
これに対して本書は「格差議論は根本的に間違っている」「日本には世界レベルの貧困層なんていない」「生活保護に本当に値する人は200万人もいない」など富裕層に心地よい主張が並ぶ。これらの主張には支持できない人も多いだろう。特に海外に餓死寸前の深刻な貧困層がいることは日本の貧困問題を矮小化してよいことにはならない。グローバリゼーションは人々を下のレベルに平均化するものとの反グローバリゼーションの主張を正当化させる。
それでも本書の主張には興味深い点がある。金融資本主義の破綻を印象付けたサブプライムローン、リーマンショックについて、資本主義故の問題ではなく、逆に市場原理が機能しない故に起きたと主張する。172頁。
日本でも新自由主義政策の失敗として郵政民営化がある。かんぽの宿は格安で東急リバブルなどに転売され、高値で転売された。国民の資産が切り売りされ、東急リバブルなどの金儲けに悪用された。しかし、これも理念としての新自由主義の失敗というよりも、市場原理による公正な売却がなされず、特定企業の利権となったことが大きい。理念としての新自由主義と新自由主義を金儲けに都合のよい道具として使う輩は区別する必要がある。
著者は「他人の書いた経済学や金融の本や論文はまったく読まない」と断言する。81頁。そのため、本書から様々な考えを学ぶことはできない。資産防衛策も一般的に危険とされる不動産投資には好意的で、逆に経済危機に強いとされる金に否定的と良くも悪くもユニークである。林田力
http://hayariki.net/

貧困と都市_東急電鉄の高架下住民立ち退き問題

「私は此所を追い出されたら、ホームレスですよ」 東急電鉄の大井町線・大井町駅の高架下に住む野尻浩史さん(73才)はそう語る。

野尻さんは今、67年間も住み慣れた大井町線の高架下住居から家主である東急電鉄に立ち退きを迫られている。

今年の八月に立ち退きを指示する東急電鉄側の仮処分を認める判決が地裁で降りた。 これは強制代執行(無理矢理退去させられる事)をされる可能性があるため野尻さんは仮処分の停止の申し入れをしたところだ。(担保金50万円)

貧困と都市_東急電鉄の高架下住民立ち退き問題
http://www.labornetjp.org/news/2012/1347710311888mu07
貧困と都市学_東急電鉄の高架下住人立ち退き問題を考える
http://jupiter-press.doorblog.jp/archives/17636109.html

さいとう・たかを『ゴルゴ13 166』

さいとう・たかを『ゴルゴ13 166』は表題作「至近狙撃」を含む4話を収録する。「至近狙撃」はリニアモーターカー利権を背景とした話である。米国国務次官補が来日しリニアモーターカーに試乗することになった。利権そのものの描き方は表層的である。利権にどっぷり浸かってきた日本のゼネコンが被害者側として描かれており、いくら外資では安全性が損なわれると主張したところで説得力はない。東急建設が暴力団を下請けに使っていた事実が明らかになったように日本のゼネコンの闇は深い。

「至近狙撃」の見所はゴルゴの例外的対応である。ゴルゴは「依頼人は包み隠さず依頼の背景を説明しなければならない」というルールを依頼人に課している。もし依頼人が虚偽の説明をした場合、死の制裁が下される。しかし、今回は様子が異なる。依頼人の面子を立てた人情味ある対応と依頼人は分析した。

依頼人の動機は私怨であるが、その内容は怒って当然のものである。相手を殺害したいと復讐心を抱くことは心情的に理解できる。むしろ表向きの理由の方が日本のゼネコンの利権体質を踏まえれば白々しい。単なる利権争いにしか見えない。

故にゴルゴとしては自分が把握している事実を突き付けて依頼人に本音を吐露させることもできた。実際、そのような展開は過去に存在した。この話はゴルゴが例外的対応をしたことが味になっているが、それ故にゴルゴらしくない、連載長期化によるキャラクター設定のブレとマイナス評価することもできる。

次の「環の城」は中国の農村が舞台である。中国の通信社本部を追われた男女の元記者が視点人物である。男性記者の故郷の村に帰ったが、そこでは党地方幹部が横暴の限りを尽くしていた。経済的利益の独占を目論む腐敗した党幹部によって土地を追い出される農民の怒りと悲しみが描かれる。これは中国の特殊事情ではなく、資本主義化する社会で普遍的に見られる病理である。資本主義黎明期のイギリスでは囲いこみが行われた。
http://www.hayariki.net/7/5.htm
現代日本も他人事ではない。東急電鉄や東急不動産は二子玉川東地区再開発(二子玉川RIZE)によって駅前の個人商店を追いやり、二子玉川駅前の土地を独占利用する(林田力『二子玉川ライズ反対運動』)。また、東急大井町線高架下住民は東急電鉄による一方的な立ち退き被害に遭っている(林田力『二子玉川ライズ反対運動3』「東急電鉄が大井町線高架下住民を追い出し」)。

その意味で、この話のラストは印象深い。開発による経済的な利益よりも、人々が暮らし続けられる状態にしておくことが人々の幸せであることを示唆している。

清掃工場の問題

清掃工場の問題では被災地の瓦礫焼却以前の問題として、ゴミの焼却によって生じる化学物質が健康被害を及ぼすとして反対している人々もいます。行政の論理は個々の物質は安全基準を満たしているというものですが、大気中に放出された様々な化学物質が化学反応を起こして有害な物質になる点を無視していると批判されます。これはゴミの焼却だけでなく、自動車の排気ガスとも合わさって被害を増大させます。
東京では練馬と世田谷の外環道の着工が住民の反対を押し切ってされましたが、排気ガスの増大と清掃工場の焼却時のガスを合わせて問題視する声もあります。林田力
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2012年9月16日日曜日

マリー・アントワネットの料理人

白川晶・原作、里見桂・作画『マリー・アントワネットの料理人』(集英社)はマリー・アントワネットの専属料理人を日本人に設定したグルメ歴史漫画である。磯部小次郎は田沼意次の料理番として仕えていたが、料理の道を極めるために狭い日本を飛び出した。オーストリアでマリア・テレジアに宮廷料理人として仕え、マリー・アントワネットがフランスに嫁ぐ時にマリア・テレジアの頼みで共にフランスへと渡る。

ナイーブなフランス革命観ではマリー・アントワネットは国家財政を傾けた浪費家であるが、無邪気な性格ながらも民衆に近い存在として描いている。マリー・アントワネットやフランス王国に持ち込まれた難題を小次郎の奇抜な料理で解決する。料理が政治問題を解決するという展開は梶川卓郎・原作、西村ミツル作画『信長のシェフ』と共通する。

また、小次郎が生み出した新作料理がクロワッサンなどフランス料理の礎になるというユニークな結末がフィクションとして面白い。世界に冠たるフランス料理も日本人が作ったという展開は日本人の民族的自尊心をくすぐるものである。ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』も古代ローマ市民にも通用する日本の風呂文化を描いた点が人気の一因である(林田力「『テルマエ・ロマエ』第4巻、長編化に賛否両論」リアルライブ2012年1月5日)。

一方で『マリー・アントワネットの料理人』には日本文化万歳作品の卑小さはない。それは主人公の小次郎が日本人離れしているためである。小次郎はサムライを体現した人物として描かれるが、そのサムライは現実の日本には存在しない海外から偶像化されたサムライ像である。小次郎の料理が当時のヨーロッパの料理水準よりも優れていたとしても、それは小次郎個人の才覚である。自民族中心主義の偏狭さなく楽しめる作品である。

『マリー・アントワネットの料理人 2』は英国植民地アメリカの使節との駆け引きが見所である。当時のアメリカは宗主国イギリスの圧政に苦しめられていた。独立戦争前夜であり、フランスの支援を望んでいた。フランスも仇敵イギリスに一矢報いるためにアメリカの独立を応援したいところであるが、植民地人を見下し、アメリカを対等の同盟相手として認めようとしない意識もあった。
http://hayariki.jakou.com/7/4.htm
反イギリスという利害関係が一致するにもかかわらず、両者は険悪な雰囲気になり、料理対決となった。料理対決に持ち込むアメリカ使節の動機が素晴らしい。洗練されたフランスの宮廷料理に対し、新興で貧しい植民地のアメリカ料理は一般論では勝ち目が薄い。

それにもかかわらず、アメリカ使節は「戦争では相手の強いところを叩く」と料理対決を提案した理由を説明する。「相手が一番ダメージがある部分も『セット』でやるから『仕返し』とか『報復』だと思う」と呟く卑怯者とは対照的である。後に超大国になるアメリカの矜持が現れている。史実に反する荒唐無稽な内容を持ちながらも歴史ファンからも支持される要素がある。(林田力)

東急電鉄の東急大井町線高架下住民追い出し

東急電鉄による東急大井町線高架下住民追い出し問題を取材した。
東急電鉄は借地借家法上の契約ではないので、一時的に貸しただけだから、いつでも立ち退けると主張する。居住権を無視している。60年間の居住を無視している。人権侵害である。22件入っている。
東急電鉄は「立ち退き料を払わなくていい」と主張。まるでヤクザですね。
法律は冷たいですね。法律の問題ではなく、裁判官の問題である。自分の家があるから少ない年金でも暮らしていける。
超高層マンションの方が地震で崩れそう。阪神大震災後に国土交通省は高架の耐震補強の通知を出していたが、東急電鉄は住民に知らせなかった。「早く知らせると対抗措置を取られるから」と東急電鉄担当者は言い訳する。三年前に唐突に立ち退きの要求をしてきた。住民は寝耳に水であった。
高架下の生活に不自由はなかった。東日本大震災での被害はなかった。本棚も崩れなかった。東急はどうしようもない会社。創業者は強盗と言われていた。東急は文化の破壊者である。
東急は住民を追い出して新しい店舗に高い家賃で貸したいだけ。戦後からのしがらみを一掃しようとしている。将来の儲けを見込んでいるのだから住民へも誠実に向き合うべきである。
判決の執行文付与に対して執行停止の申し立てをし、執行停止した。東急は契約解除通告の相手方を間違えるという粗末な対応であった。
東急電鉄株主総会に出席した。ヤラセ的な質問ばかりであった。誰も手を挙げないところで手を挙げたが、後から手を挙げた人がさされ、質問が打ち切られた。警戒されていると認識した。
ひどい話である。明日からのねぐらを東急が奪おうとする。レトロで人を呼び込めそう。再開発をあえてしないことで成功している。耐震補強工事をしたら家は見映えしない。
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久保帯人『BLEACH—ブリーチ— 56』

久保帯人『BLEACH—ブリーチ— 56』(集英社、2012年)は虚圏での黒崎一護と狩猟隊長のキルゲ・オピーの戦いの続きである。キルゲは表紙にも描かれた。

尸魂界(ソウル・ソサエティ)と見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)が全面戦争に突入する。人気キャラがあっさりと消されてしまい、最終決戦であることを再確認させられる。

バトル漫画では主人公が圧倒的な力を持つことになるが、それが露骨であると興ざめする。『ブリーチ』では護廷十三隊の隊長という個性的なキャラクターを揃えており、主人公の突出を回避していた。しかし、藍染惣右介との戦いでは黒崎一護の独壇場であった。

この巻では一護への期待の大きさが描かれる。理由は明らかにされていないが、一護だけが有効に戦える設定になっている。しかし、その一護に活躍の場は与えられない。主人公が皆の期待を背負ったヒーローになるとの展開は安易だが、期待通りに活躍させないことで意表を突く。絶望的な状況において展開に引き込まれる。

千年血戦篇の敵勢力である「見えざる帝国」(ヴァンデンライヒ)はドイツ語風である。スペイン語風であった破面と差別化している。個性があり、各々に様々な思惑のあった破面に対し、見えざる帝国は全体主義的である。構成員の外見はアランカルよりも人間的であるが、破面の方が人間臭い。

敵ながら憎めない存在もいたアランカルに比べて、見えざる帝国は個性が乏しい。これは星十字騎士団という複数の敵幹部が登場しても変わらない。騎士団も面々は互いにライバル意識を持っているが、アランカルほど深みがない。あくまでステレオタイプな民族文化のイメージになるが、破面も見えざる帝国もスペインやドイツのステレオタイプなイメージとマッチしている。
http://www.hayariki.net/7/8.htm
人権意識の低い日本では欧米先進国と比べてナチスドイツの問題性に対する意識が低い。ロックバンド氣志團がナチス親衛隊の制服を髣髴させる衣装でテレビ出演し、米国ユダヤ人権団体サイモン・ウィーゼル・センターから抗議を受けた。文明国にあるまじきものと非難される。
http://d.hatena.ne.jp/hayariki2/

もっと破廉恥な状況もある。弁護士が自己のマネジメント会社のウェブサイトにハーケンクロイツを掲載した。ハーケンクロイツはナチスの公式シンボルである。親衛隊の制服に似た衣装どころの問題ではない。人権擁護を使命とする弁護士がハーケンクロイツを掲げることは、ロック歌手以上に問題である。この問題もサイモン・ウィーゼンタールに情報提供された。その意味で第三帝国を彷彿させる軍国ドイツ風に憎むべき敵勢力を描くことは日本社会に好影響を及ぼす。(林田力)

ゴルゴ13の166巻

『ゴルゴ13』166巻の表題作はリニアモーターカー利権を背景とした話である。利権そのものの描き方は表層的である。利権にどっぷり浸かってきた日本のゼネコンが被害者側として描かれており、いくら外資では安全性が損なわれると言ったところで説得力はない。東急建設が暴力団を下請けに使っていた事実が明らかになったように日本のゼネコンにも闇はある。
この話の見所はゴルゴの例外的対応である。ゴルゴは「依頼人は包み隠さず依頼の背景を説明しなければならない」というルールを依頼人に課している。もし依頼人が虚偽の説明をした場合、死の制裁が下される。しかし、今回は相違する。依頼人からは依頼人の面子を立てた人情味ある対応と分析される。
依頼人の動機は私怨であるが、その内容は怒って当然のものである。むしろ表向きの理由の方が日本のゼネコンの利権体質を踏まえれば白々しい。故にゴルゴとしては自分が把握している事実を突き付けて依頼人に本音を吐露させてもよかったのではないか。実際、そのような展開は過去に存在した。この話はゴルゴが例外的対応をしたことが味になっているが、それ故にゴルゴらしくないとも感じてしまう。
次の話は中国の農村が舞台である。経済的利益の独占を目論む腐敗した党幹部によって土地を追い出される農民の怒りと悲しみが描かれる。これは中国の特殊事情ではなく、資本主義化する社会で普遍的に見られる病理である。資本主義黎明期のイギリスでは囲いこみが行われた。
現代日本でも同じである。東急電鉄や東急不動産は二子玉川東地区再開発(二子玉川RIZE)によって二子玉川駅前の土地を独占利用し、駅前の個人商店は追い出された。東急大井町線高架下住民は東急電鉄による一方的な立ち退き被害に遭っている(林田力『二子玉川ライズ反対運動2』)。
その意味で、この話のラストは印象深い。開発による経済的な利益よりも、人々が暮らし続けられる状態にしておくことが人々の幸せであることを示唆している。
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2012年9月14日金曜日

やきもの鑑定五十年

『やきもの鑑定五十年』は焼き物の鑑定に携わってきた著者によるエッセイ集である。著者は『開運なんでも鑑定団』にレギュラー出演する鑑定家である。
著者は「古物の世界には値段のつかないものはない」と語る。13ページ。相続裁判で遺産を過小評価するために茶道具や懐石道具、着物の評価額を0円と主張した人物がいるが、非常識にもほどがある。林田力
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路地状敷地の重層長屋

路地状敷地の重層長屋が建築紛争のホットトピックとなっている。重層長屋問題はマンションやアパートを建設できない土地に事実上マンションやアパートと同じものを建設しようとする脱法の問題である。脱法ハーブを合法ハーブとして販売することと同じメンタリティである。形式的に法律を満たしているということで思考停止せず、実質的な観点から不当なものを不当と主張し、それが通るようになったことは日本の市民社会の成熟を示す。
一方で重層長屋の近隣住民には申し訳ないが、重層長屋が建築不動産紛争の中心的な問題になること自体には好ましい面もある。
デベロッパーが好景気の時代ならば、デベロッパーが路地状敷地を入手したならば路地状敷地を単独で開発しようとせず、一区画丸ごと地上げして巨大マンションを建設しようとしただろう。そこでは地上げが社会問題になった。開発業者は等価交換や区画整理・再開発という形で合法的に周辺住民の土地を収奪してきた。実際、二子玉川ライズでは駅前の個人商店は追い出され、駅前の再開発ビルは二子玉川ライズ・ショッピングセンターなど東急の商業施設になっている。

二子玉川ライズを進める東急電鉄や東急不動産は大型開発に固執する時代遅れの開発業者である(林田力『二子玉川ライズ反対運動』)。その一方で一区画丸ごと地上げして高層マンションを建設する事業が成り立たないと考える業者が増えていることは歓迎できる。東急不動産だまし売り裁判で東急不動産のために働いた地上げブローカーから攻撃された立場として地上げのメリットが乏しい経済環境になったことを素直に喜びたい(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。
やはり被害者には申し訳ないが、建築紛争の中で重層長屋がクローズアップされることに懸念もある。重層長屋への大きな批判理由は災害時の危険性である。木造密集地域が危険であり、公開空地を備えた高層マンションや広い道路が災害に強いという開発を正当化するドグマに悪用される危険である。このドグマによって日本全国各地でコミュニティが破壊され、生活が破壊された。再開発に巻き込まれたために命を縮めたとしか考えられない人々も少なくない。
重層長屋問題の発火点となった世田谷区では二子玉川ライズのような大型開発による住環境破壊も起きている。むしろ二子玉川ライズなどの大型開発への問題意識が高かったからこそ、重層長屋問題も直接の当事者を越えた幅広い運動になった。中小業者のミニ開発には物申すが、東急電鉄や東急不動産のような大企業の大型開発には沈黙するでは寂しい。開発問題への広がりを期待する。林田力
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2012年9月13日木曜日

るろうに剣心キネマ版上巻

『るろうに剣心キネマ版上巻』は往年の人気漫画『るろうに剣心』を再構成した作品である。物語を凝縮したために主要キャラが次々と登場する。相楽佐之助が最初から二重の極みをマスターし、剣心との対決で赤報隊の逸話が登場しないなど、原作よりも表面的である。これはキネマ版がダメということではなく、別バージョンとして楽しめばいい。むしろ原作の奥深さを再確認させられるものである。林田力
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2012年9月12日水曜日

青のエクソシスト9巻Amazon

『青のエクソシスト9巻』は不浄王との戦いとクラーケンとの戦いの大きく二つの話を収録する。二つの戦いを通して主人公達の精神的成長が描かれる。
クラーケンとの決戦の場は熱海の砂浜である。砂浜に誘き出して仕留める作戦であるが、場所が場所だけにバカンス気分も否めない。不浄王との大きな戦いに比べると息抜き的である。
熱海には再開発の計画があったが、住民反対運動などで中止となった。砂浜の側に再開発ビルが建設されていたならば物語は成り立たなかった。環境を壊し、街を壊す再開発が中止されたことに感謝する。林田力
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2012年9月11日火曜日

『義風堂々!!直江兼続 前田慶次酒語り 5』amazon

武村勇治『義風堂々!!直江兼続 前田慶次酒語り 5』は小田原の陣を描く。直江兼続の出生の秘密に気付いた徳川家康が真相を探らせる。直江兼続は主君以上の器量を評価されながらも、家臣を貫いた人物である。それ故に出生の秘密を知られたところで波乱が起きるものではないことは容易に予想できる。それを武器にしようとする家康が小物に見えるだけである。それでもストーリーには迫力が出てきた。

それは直江兼続を中心としたオリジナルストーリーであることによる。『酒語り』では原哲夫『花の慶次 雲のかなたに』を再構成する話が続いた。これに対して今回はオリジナルであり、前田慶次は登場しない。『義風堂々』は『花の慶次』のスピンオフであり、前田慶次にも華を持たせる必要がある。傾奇者という異色のヒーローを描いて成功した『花の慶次』であったが、『義風堂々』では兼続と慶次という二人の傾奇者が併存することで焦点がボヤけてしまう危険がある。

『花の慶次』は前田慶次を一躍ヒーローに押し上げたが、歴史上の存在感としては直江兼続の方が上である。前田慶次との関係は直江兼続の一部でしかない。慶次との絡みでのみ兼続を描くならば兼続が実際よりも小さくなってしまいかねない。この点で大河ドラマ『天地人』が前田慶次を登場させなかったことに意味がある。直江兼続中心の展開に期待大である。
http://www.hayariki.net/7/6.htm
新たに登場した井伊直政は漫画家のパターンでは悪役顔であるが、単なる悪役では終わりそうにない。キャラクターの深みにも期待が高まる。(林田力)

ブリーチ56巻Amazon

ブリーチ56巻では見えざる帝国とソウルソサエティが全面戦争に突入する。人気キャラがあっさりと消されてしまい、最終決戦であることを改めて確認させられる。
バトル漫画では主人公が圧倒的な力を持つことになるが、それが露骨であると興ざめする。『ブリーチ』では護廷十三隊の隊長という個性的なキャラクターを揃えており、主人公の突出を回避していた。しかし、藍染との戦いでは黒崎一護の独壇場であった。
この巻では一護への期待の大きさが描かれる。理由は明らかにされていないが、一護だけが有効に戦える設定になっている。しかし、その一護に活躍の場は与えられない。絶望的な状況において展開に引き込まれる。林田力
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2012年9月10日月曜日

ベクレルフリーの食品で放射能ノイローゼ悪化

放射能フリー(ベクレルフリー)と称して怪しげな食品を販売する貧困ビジネスに注意しよう。放射能フリーは放射能ノイローゼを悪化させる危険がある。福島第一原発事故に起因する健康被害の原因の大半は、放射能ではなく、放射脳の危険デマを盲信した放射能ノイローゼである。
放射能フリーよりも放射脳フリーの食材を求める。放射脳カルトの飲食店などで放射能フリーの動きがある。放射能汚染された被災地の食材を使わないという動きである。被災地への差別を助長し、被災地の復興を妨げる危険がある。被災地の食材を食べて被災地の復興を応援しようという流れに逆行する。
一番の問題は放射脳カルトの唱える放射能フリーの食材が安全かということである。放射脳カルトは放射能の不安を煽るデマを垂れ流している。皇族の病気まで放射能を原因と主張する愚かさである。この種のデタラメなデマを拡散する放射脳カルトが扱う食品の方が気持ち悪くて食べたくない。放射脳カルトの飲食店には行きたくない。消費者にとっては放射脳フリーの表示が有益である。
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2012年9月9日日曜日

東急立ち退き被害者に告発サイト開設の動き

東急電鉄による一方的な立ち退き要求に苦しめられている東急大井町線高架下住民に告発サイトを開設する動きがある。東急大井町線高架下住民立ち退きは居住の権利という人権の侵害である。東急不動産だまし売り裁判や二子玉川ライズ問題と共通する東急の住民無視の体質を表している。林田力は『二子玉川ライズ反対運動2』で東急大井町線高架下住民追い出し問題を紹介している。告発サイト開設時は紹介リンクなどで支援したい。

ゼロゼロ物件のオトリ広告に注意

ゼロゼロ物件のオトリ広告に注意しよう。一見すると通常の物件よりも初期費用が安そうに見えるため、ゼロゼロ物件を検討する消費者も少なくない。しかし、ゼロゼロ物件では様々なトラブルが起きている。宅地建物取引業法違反で業務停止処分を受けたゼロゼロ物件業者もいる。
そのような業者に問い合わせた体験談が明らかになった。問い合わせ者はゼロゼロ物件業者の対応が糞であったと憤る。ゼロゼロ物件業者は問い合わせ者の話を聞かずに一方的に物件を押し付けてきたという。ホームページや不動産ポータルに掲載された物件とは全く異なるものである。気の弱い人ならば問題物件の契約することになりかねない。ゼロゼロ物件業者には要警戒である。林田力
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『二子玉川ライズ反対運動3』林田力

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』は東京都世田谷区玉川の再開発・二子玉川RIZEに反対する住民運動を描いたノンフィクションの三作目である。林田力は『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』の著者である。林田力が東急不動産に勝訴した東急不動産だまし売り裁判の東京地裁判決六周年を記念して出版した。
二子玉川RIZE住民訴訟や二子玉川RIZE行政訴訟、デジタルコンテンツ問題なども収録する。二子玉川RIZE情報公開問題では林田力が東京都に意見陳述した原稿も掲載した。東急電鉄の追い出しに苦しめられている東急大井町線高架下住民との共闘にも触れている。
公共性の私物化という観点から熊本市宇城市のクラブピラミッドによる海のピラミッド不法占拠問題と二子玉川ライズを比較する。二子玉川ライズと東京スカイツリーや中野駅前再開発と共通する再開発の弊害を明らかにする。
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2012年9月8日土曜日

東急不動産だまし売りの闇

東急不動産だまし売り裁判における東急リバブル東急不動産は深夜の闇と同じくらい黒い闇に包まれたものであった。不動産トラブルでも東急リバブル東急不動産ほど極悪で、東急リバブル東急不動産ほど傍若無人な行動を知る者は一人もいなかった。林田力は世界の求めに応じて林田力の歌を歌う。それによって世界の風が悪徳不動産業者に破滅をもたらす。
東急不動産工作員は太って鈍重そうであった。波打ち際に打ち上げられたエチゼンクラゲのようにブヨブヨした巨体を持て余していた。現場では役に立たないタイプに見受けられた。採用面接に来たならば、一発で落とすだろう。

ナニワ・モンスター

海堂尊『ナニワ・モンスター』はパンデミック騒動を風刺した医療小説である。普通の風邪と大差ない弱毒性の新種インフルエンザにマスメディアが大騒ぎする。その背後には政府の陰謀が見え隠れする。新種インフルエンザの患者を出した家族は地域社会から差別され、その地域は日本社会から差別され、地域経済は打撃を受ける。
現実社会のパンデミックは大山鳴動してネズミ一匹で終わったが、本書の内容は放射能ノイローゼという現在進行形の問題に重なる。
福島第一原発事故は世界史上最悪クラスの原発事故となった。しかし、福島原発事故に起因する健康被害の原因の大半は放射脳の危険デマを盲信した放射能ノイローゼである。放射能危険デマ拡散の背後には、不安を煽ってベクレルフリーと称する怪しげな食品などを売り付けようという貧困ビジネスがあるために悪質である。
本書の主人公の一人が思索するように、過剰に不安を煽るパンデミックや放射脳に対して市民社会の良識と理性を期待する。
本書の後半では官僚達の暗闘が描かれる。大学病院から出発した海堂作品が政治の世界に舞台を広げていくことは著者及び作品の問題意識から予想される範囲内にある。但し、大学という空間ならばリアリティを持って受け止められる曲者揃いの登場人物達も、役所という世界ではギャップがある。著者が書きたいことを書いている作品である。林田力
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義風堂々前田慶次酒語り5巻

『義風堂々』は小田原の陣を描く。直江兼続の出生の秘密に気付いた徳川家康が真相を探らせる。直江兼続は主君以上の器量を評価されながらも、家臣を貫いた人物である。それ故に出生の秘密を知られたところで波乱が起きるものではないことは目に見えている。それを武器にしようとする家康が小物に見えるだけである。それでもストーリーには迫力が出てきた。
それは直江兼続が中心のオリジナルストーリーであることによる。『酒語り』では『花の慶次』を再構成する話が続いたが、今回はオリジナルであり、前田慶次は登場しない。
『義風堂々』は『花の慶次』のスピンオフであり、前田慶次にも華を持たせている。かぶき者という似たような主役級キャラが併存することで焦点がボヤけてしまう危険がある。
『花の慶次』によって前田慶次は一躍ヒーローとなったが、歴史上の存在感としては直江兼続の方が上である。前田慶次との関係は直江兼続の一部でしかない。大河ドラマ『天地人』が前田慶次を登場させなかったことは、前田慶次に引きづられたくなかったという意味がある。直江兼続中心の展開に期待大である。
新たに登場した井伊直政は漫画家のパターンでは悪役顔であるが、単なる悪役では終わりそうにない。キャラクターの深みにも期待が高まる。林田力
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海堂尊『ナニワ・モンスター』

海堂尊『ナニワ・モンスター』(新潮社、2011年)はパンデミック騒動を風刺した医療小説である。普通の風邪と大差ない弱毒性の新種インフルエンザにマスメディアが大騒ぎする。その背後には政府の悪意が存在した。新種インフルエンザの患者を出した家族は地域社会から差別され、その地域は日本社会から差別され、地域経済は大打撃を受ける。現実社会のパンデミックは大山鳴動してネズミ一匹で終わったが、本書の内容は放射能ノイローゼという現在進行形の問題に重なる。

福島第一原発事故は世界史上最悪クラスの原発事故となった。しかし、福島原発事故に起因する健康被害の原因の大半は放射脳の危険デマを盲信した放射能ノイローゼである。放射能危険デマの背後には、不安を煽って放射能フリー(ベクレルフリー)と称する怪しげな食品などを売り付けようという貧困ビジネスがあるために悪質である(林田力「放射脳カルトと一線を画す保坂区政の脱原発」真相JAPAN第115号、2012年9月7日)。

序盤の主人公・菊間徳衛が思索するように、過剰に不安を煽るパンデミックや放射脳に対して市民社会の良識と理性を期待する。後半では官僚達の暗闘が描かれる。大学病院から出発した海堂作品が政治の世界に舞台を広げていくことは著者及び作品の問題意識から予想される範囲内にある。但し、大学という空間ならばリアリティを持って受け止められる曲者揃いの登場人物達も、役所という世界ではギャップがある。著者が書きたいことを書いている作品である。

主要登場人物の台詞である。「日本の人口は減少に転じ、社会は滅びのフェーズにはいっている。必要なのは拡大文明の背骨を支えた過去のロジックの踏襲ではなく、縮小文明の店じまいルールの新たな構築です。」(海道尊『ナニワ・モンスター』新潮社、2011年、307頁)
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これは二子玉川ライズにも該当する。東京都世田谷区ではバブル時代の計画のまま、超高層ビル建設中心の再開発・二子玉川ライズが強行されている。二子玉川ライズは開発優先という「拡大文明の背骨を支えた過去のロジックの踏襲」である。時代遅れの二子玉川ライズを見直し、新たな街づくりが求められる(林田力『二子玉川ライズ反対運動2』)。

海道作品では街づくりにも鋭いセンサーを持っている。『極北クレイマー』では開発と福祉の対立関係を浮き彫りにする。『夢見る黄金地球儀』では無個性的な開発で活気を失った地方都市の現実を描いた。それは二子玉川ライズの未来を予言する。

「初めは海外のブランドショップとか入っていたが、次々と撤退してしまった。その跡に百円ショップとか千円マッサージとかコンビニとか、ジョナーズとかカコスとかのファミレス、要はどこにでもあるような店ばかりが溢れ返ってしまった」(145頁)

「ランチタイムなのに、半分の店のシャッターが下りている。開いている残りの半分のうち、そのまた半分はコンビニだったりファミレスだったりして、昔からの商店はほとんど見ない。これも時代の流れなのか。日本中の地方都市が、同じ顔つきになって老いさらばえているのだと思うと、持っていき場のない怒りに駆られる。」(167頁)

坂口恭平『TOKYO 0円ハウス0円生活』

坂口恭平『TOKYO 0円ハウス0円生活』(大和書房、2008年)は隅田川沿いに住む路上生活者(ホームレス)が生活するブルーシートハウスのルポタージュである。著者は早稲田大学理工学部建築学科卒業の経歴を持つが、在学中から路上生活者の家に興味を持ち、建築物としての視点から研究している。スクラップアンドビルドの現代のライフスタイルを問いかけ、故郷の熊本につくった「ゼロセンター」で新しい生き方を模索する「建てない」建築家である。
『TOKYO 0円ハウス0円生活』に登場する路上生活者はホームレスという言葉から勝手に抱く悲惨さはない。中村光の漫画『荒川アンダー ザ ブリッジ』ではホームレスの常識外れた豊かな文化を描いている(林田力「『荒川アンダー ザ ブリッジ』第12巻、ホームレスの独自文化」リアルライブ2011年7月29日)。現実のホームレス文化も豊かである。むしろ、河川敷などからホームレスを排除する行政や、それを無言で後押しする市民の無関心がホームレスを悲惨な境遇に陥らせている。
『TOKYO 0円ハウス0円生活』で紹介されるブルーシートハウスは合理的であり、快適そうである。ブルーシートハウスから理想の家を探求する著者のアプローチは説得力がある。それは現代日本の商業ベースの住宅の貧困の裏返しである。分譲では不利益事実を隠したマンションだまし売りがある(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。賃貸では貧困ビジネスのゼロゼロ物件や追い出し屋の問題を抱える。日本の住宅政策は営利企業による住宅供給に多くを負ってきたが、資本主義とは離れて住宅を考えることが住まいの貧困の解決になる。
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ライブ

茶器10。大棗。黒棗。「二重に入れる理由は」「それだけ高価だから」「真塗りなので最上級の漆を使った」
香合25。不二。永楽。「昭和の初めの人です」
「香合は茶道で使うか。」
「炭点前の始めに香を入れます。床の間に飾っておくものですので、安物はない」
茶器4。四代宗哲。古い。「うちでもあまり使っていない。勿体なくて使えない。」
水指15。十二代と書いてある。もっと古くなる。
花入23。竹製。黒田正玄作。根っこを切った後がある。
「この辺にあるものは汚れですか。」「模様です」
茶碗45。真葛。「買ったばかりのもの。未使用であるため、購入価格で評価すべき。全く使用していない」
茶碗30。坂倉新兵衛。鑑定書は板倉新兵衛と誤って記載する。茶碗16。堺。若書きとは何ですか。「若い時の作品です」
菓子器10。「最近の作品のように見えます」「結構、茶会などで使っています」
茶碗28。人形手。琵琶色。青磁を作ろうとして失敗して琵琶色になったが、逆にそれがいいとなった。
15時5分から20分まで休憩。
茶碗31。イラホとは。ザラザラしてイライラすることからイラボと名付けられた。箱書きが若書きである。
茶碗14番。津島焼。茶色の茶碗。
水指12番。うるし桶。漆を入れておく桶を模して水指にした。色は黒。
茶碗25。白貝。大棗。あまり使っていない。光が当たると、また違う感じにかる。
「大棗は大体どれも同じ大きさですか」「はい」
「安過ぎる。10万円なんてとんでもない。」
「購入時の領収書はないのか」「出さないです」これは虚偽である。買い物で領収書を出さないことは一般常識から外れている。購入価格は道具の価値の一つの指標であり、買い主も記録することが普通である。被告は単に出したくないために嘘を言った。
茶碗32。螺鈿。原告「この物件では家元も遠慮して底に花押を書いた」
掛け物20。渇ではなく、喝である。裁判所「鑑定書が、どうやって評価した分からない」 書き付けがある。
香合17。平たい円柱形。中は赤。即中斎ではなく、而妙斎。
香合12。赤楽。悠作。女性。妙ぜん。永楽善五郎。故人が好きであったために使っていた。
建水7。茶色。

2012年9月7日金曜日

リアル

進行協議期日と言ったところを和解期日に直した。42個を見る予定。
茶碗62。底を見る。「いつ頃の作品か分かりますか」
掛け物27。花押。「保存はどういう風に」「棚に保管しています」
掛け物9。一葉落天下秋
茶杓2。三本一組。
茶碗50。「使っていますか」「使っています」「故人は使っていました。この件が発生したので使わないようにしている」
茶器31。月に薄。即中斎は誤り。大棗。近左造と裏面に書かれている。
茶碗25。「茶をいれると中の絵が映える」永楽の花押がある。箱の蓋には「仁清写し茶碗」とある。箱の材質は桐。
茶碗19。永楽の花押。
茶碗51。赤楽。白という隠居印がある。「いつ頃の作品ですか」「詳しいですか」「詳しいです」「弘入はいつ頃の人物ですか」「幕末です」「弘入さんの作品は、それくらいの時代ということですね」
「黒は貴重」「黒は難しいのですか」沈黙「黒楽の方が難しい。最初に赤ができて試行錯誤の末に黒ができた」
被告「このような茶碗が何百万円もするとは普通の人では信じられない」
水差し9番。中が銀箔。裏底に白楽。
11時から15分まで休憩。
茶杓11番。「一本作るのに何十年もかかる。竹を切った後で何十年も寝かしている。楽の茶碗も先代先々代の土を使っている。茶杓は、ずっと使える。水で濡らしてはいけない。洗ってはいけない。絹のふくさで拭くのでツヤが出る。包丁などとは違う。ずっと使えるもの」
「傷があるから取り替えるというようなことはしないのですか」
「いいえ、花押があるので、ずっと使います」
「師匠クラスとなると数十万円のものを使っていると聞きました」
茶杓は人格を象徴する。
掛け物12番。不二の絵。
掛け物24番。柳美登里。護国寺の月光殿の茶会で掛けた。普通の住宅では掛けられない高さ。
風炉先屏風1番。色のグラデーションが曙を表している。「すれがあるか分からない」調べても分からない。
茶碗23。安南とはベトナムのこと。底に寿の字がある。
茶碗26。九代大樋は名人とされる。
「デパートの値段と鑑定業者の値段は全く異なる」
「鑑定業者は転売の利益を見込んで値段をつける」
茶碗3番。松喰。永楽。鶴が松をくわえている。鶴の絵は金と銀。内側にも鶴が描かれている。
茶杓6。松島。松と竹。
「茶杓が随分ありますが、これだけ使われていたのですか」
「はい。道具は組み合わせ。茶杓は茶器の上に載せるため、茶器よりも上位の道具を使わなければならない。一つだけ良い道具があっても使えない。取り合わせがない時は、お坊さんは別格。大徳寺の管長さんの作を使う。」キズがあるか探すが「見えない」探すことに苦労していた。松島から持ち帰った松と竹で作る。
「どういうところで購入されたか」
「道具屋さんです。デパートでもお付き合いで購入する」
茶入4番。萩焼き。無形文化財。蓋は象牙で裏は金箔。ひっくり返した際に白く変色した抹茶が出てきた。茶器19番。貝の絵で上に松が描かれている。大棗。

韓国ドラマ『ドリームハイ2』

韓国ドラマ『ドリームハイ2』は、キリン芸能高校を舞台にスターを目指す少年少女を描く物語である。歌手を夢見るが実力が伴わないシン・へソン(カン・ソラ)が主人公である。前作とは異なり、キリン芸能高校は落ちこぼれ校に転落していた。大手芸能事務所がキリン芸能高校を買収し、所属する現役アイドルが転校してくる。

主人公が性悪アイドルにいじめられる展開は典型的である。しかし、『ドリームハイ2』では主人公にも問題を描く。主人公は卑怯な真似でアイドルに濡れ衣を着せる。卑怯な真似が露見して周囲から白眼視される。卑怯者が罰される展開は痛快である。直線的な主人公のサクセスストーリーが見えない分、展開に引き込まれる。(林田力)
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2012年9月6日木曜日

放射能フリーよりも放射脳フリーの食材を

放射能フリーよりも放射脳フリーの食材を求める。放射脳カルトの飲食店などで放射能フリーの動きがある。放射能汚染された被災地の食材を使わないという動きである。被災地への差別を助長し、被災地の復興を妨げる危険がある。被災地の食材を食べて被災地の復興を応援しようという流れに逆行する。
一番の問題は放射脳カルトの唱える放射能フリーの食材が安全かということである。放射脳カルトは放射能の不安を煽るデマを垂れ流している。皇族の病気まで放射能を原因と主張する愚かさである。この種のデタラメなデマを拡散する放射脳カルトが扱う食品の方が気持ち悪くて食べたくない。放射脳カルトの飲食店には行きたくない。消費者にとっては放射脳フリーの表示が有益である。
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重層長屋シンポ

旗竿地を問題にしている訳ではない。マンションと同等の建物を建てることが問題であると強調した。
福島第一原発事故発生以来、風向きを注意していたが、放射性物質は八割以上が太平洋に流れた。郡山市のアドバイザーになっている。個人別の線量計を付けている。飛行機に乗っていても被曝する。線量が高い人がいるが、調べてみると海外旅行に行っていた。郡山市で生活するよりも海外旅行に行った方が被曝量は多い。福島の放射能は、その程度である。
ICRPは行政目標である。平時の遵守を定め、事故時はできるだけ早く1ミリシーベルトに戻すように求めているだけである。1ミリシーベルトを越えたならば何か起こるという話でない。「1ミリシーベルトを越えたから避難しろ」という主張があるが、暴言である。リスクを正しく理解しなければならない。他のリスクと比較しなければならない。避難するリスクと比較しなければならない。避難先で亡くなった避難者もいる。
世田谷区は延焼危険度が高い。大田区、杉並区に次いで多い。一度燃えたならば止まらない。
居住者にも危険である。二階建ての長屋であり、一階と二階は別の住戸である。一階と二階の各々にロフトが付いている。ロフトは収納目的で建築基準法上の居室ではないが、実際は居室として使われている可能性が高い。ロフトが居室として使われていると避難しにくく、居住者にも危険である。
木造二階建ては構造計算は不要とされる。しかし、問題の長屋はロフトがあるため、実質的には三階建て並の高さがある。脱法的に構造計算なしで実質三階建ての建物が建てられてしまう。安全性を保っているか不安である。
シミュレーションしたところ、避難まで110秒かかる。路地の曲がり角で人が溢れて進みにくくなる。もし重層長屋ではなく、平屋の三世帯ならば半分程度の時間で済む。
消防車も入れないために燃え広がることを防ぐこともできない。二メートルの路地では延焼も容易であり、そもそも避難できない可能性もある。
会場からは実効的な規制を求める意見、既存の重層長屋にも規制を求める意見も出て、重層長屋問題への不満の高さを示した。
重層長屋問題には建築紛争に関心のある人でもピンと来ないところもある。マンション建設による住環境破壊が日本全国津々浦々で問題となっており、実質四階の重層長屋はかわいいものと相対的には評価することも可能である。良好な住宅地を維持する世田谷区ならではの問題と位置付けることもできる。故に独自条例制定が求められる。
一方で現代的問題でもある。デベロッパーの景気の良い頃は旗竿地を入手したら、単独で開発せずに周辺地も地上げして巨大な集合住宅を建設しただろう。故に社会問題としては地上げであった。重層長屋は投下資本を少なくして利益を上げるためには合理的である。現実に重層長屋をリートの対象にする動きも指摘される。
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2012年9月5日水曜日

林田力が脱法ハーブ批判を開始

林田力は脱法ハーブの批判を開始する。脱法ハーブによる健康被害が相次いでいる。合法ハーブという名前で販売されていても合法とは限らない。薬事法指定薬物を含む脱法ハーブが販売されていた事例もある。
脱法ハーブの包括規制に賛成する。脱法ハーブは規制の目をすり抜けるという意味での脱法であり、決して合法を意味するものではない。それ故に包括規制によって実効的な規制となることは好ましいことである。
脱法ハーブが安易に入手できることが問題である。脱法ハーブ店を規制すると共に脱法ハーブ店の広告を掲載するアングラサイトも監視する必要がある。林田力
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武田正受庵『妻・宗恩の語る利休の貌』

武田正受庵『妻・宗恩の語る利休の貌』(中央公論事業出版、2002年)は千利休を描いた歴史小説である。利休の後妻・宗恩を語り手としている点が特徴である。「スケール」という外来語が使われている箇所があるものの(62頁)、宗恩の話し言葉で全編進む。

千利休は豊臣秀吉との関係で語られることが多いが、『妻・宗恩の語る利休の貌』では織田信長との関係を重視する。千利休の茶道の大成には織田信長の茶道の影響があったと分析する(56頁)。
http://www.hayariki.net/7/6.htm
『妻・宗恩の語る利休の貌』では大徳寺との関係の深さも描く。利休が京都に移った理由は大徳寺住持となった古渓宗陳の支援であった。京都では大徳寺門前に四畳半茶室「不審庵」を設けた(52頁)。利休の失脚も大徳寺潰しという大きな政治的背景の一貫として描かれる。利休の孫の千宗旦は大徳の喝食として育てられた。

茶道と禅宗、さらには大徳寺のとの関係の深さを示している。参禅する茶道の担い手を「よくお寺に行って」と中傷した人物がいるが、茶道を理解していない的外れの非難である。

2012年9月4日火曜日

利休の貌v林田力wiki記者レビュー

武田正受庵『妻・宗恩の語る利休の貌』は千利休を描いた歴史小説である。利休の後妻・宗恩を語り手としている点が特徴である。「スケール」という外来語が使われている箇所があるものの、宗恩の話し言葉で全編進む。62頁。
千利休は豊臣秀吉との関係で語られることが多いが、本書では織田信長との関係を重視する。千利休の茶道の大成には織田信長の茶道の影響があったと分析する。56頁。
本書では大徳寺との関係の深さも描いている。利休が京都に移った理由は大徳寺住職となった古渓和尚の支援であった。利休の失脚も大徳寺潰しという大きな政治的背景の一貫として描かれる。
茶道と禅寺の関係の深さを物語る。参禅する茶道の担い手を「よくお寺に行って」と中傷した人物がいるが、茶道を理解していない的外れの非難である。

J.K.ローリング『ハリー・ポッターと死の秘宝』

J.K.ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズは、少年ハリー・ポッターの魔法使いとしての冒険や成長を描く。『ハリー・ポッターと賢者の石』から『ハリー・ポッターと死の秘宝』までの全7巻である。

子どもの活字離れに歯止めをかけたベストセラーとして話題になった『ハリー・ポッター』の魅力は語り尽くされている。そのために別の観点から指摘する。それは土着の神話に因む架空生物や魔法などが多数登場する点である。厳格な唯一神信仰のキリスト教世界では土着の神話は長らく日陰者の扱いを受けてきた。しかし、神話の世界には文学のネタが豊穣である。『ハリー・ポッター』が堂々と取り上げたことは、一部の宗教界からは批判があるものの、文学の可能性を広げるものである。

『ハリー・ポッター』シリーズは映画も原作の雰囲気に忠実であるが、小説では神話関連のネタは想像力で補いながら読み進めることで味わい深くなる。特に日本語版では賛否両論あるものの、スネイプ先生が「吾輩」(原文はI)と話し、「inn」を「旅籠」、「writing desk」を「文机」とするなど古色蒼然とした感があり、古き魔法世界を堪能できる。これは魔法学校にアフリカ系の生徒がいるなど現代英国事情が反映された映画とは対照的である。好き嫌いは分かれるだろうが、日本語版には日本語版の魅力がある。
http://hayariki.net/7/7.htm
最終巻のタイトルは「死の秘宝」であるが、死の秘宝の登場は下巻に入ってからである。物語の注目は憎まれ役の例の人物である。下巻ではハリー・ポッター達を妨害することもなく、良い面でも悪い面でも活躍せずに、あっさりと退場してしまう。ヴォルデモード卿に一矢報いるのではないかと期待していたために意外であった。

悪役風の人物が実は味方であったという展開は、ありがちなものである。そこでは当該人物の最後の行動によって、その評価が百八十度転換される。これは物語に意外性を持たせるための手法であるが、人物像に一貫性がなくなる危険がある。「終わりよければ全てよし」というナイーブな筋書きで喜ぶほど世の中の読者は愚かではない。

これに対して例の人物は、最後の最後まで本心を隠し通した。しかも、その行動は最初から一貫していた。登場人物に意外な行動をさせることで意外性を持たせるのではなく、後から一貫性を明らかにすることで意外性を持たせる。世界的ベストセラーに相応しい妙技である。(林田力)

『二子玉川RIZE反対運動3』林田力wiki

林田力『二子玉川RIZE反対運動3』は東京都世田谷区玉川の再開発・二子玉川RIZEに反対する住民運動を描いたノンフィクションの三作目である。林田力が東急不動産に勝訴した東急不動産だまし売り裁判の東京地裁判決六周年を記念して出版した。
二子玉川RIZE住民訴訟や二子玉川RIZE行政訴訟、デジタルコンテンツ問題なども収録する。二子玉川RIZE情報公開問題では林田力が東京都に意見陳述した原稿も掲載した。東急電鉄の追い出しに苦しめられている東急大井町線高架下住民との共闘にも触れている。
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2012年9月3日月曜日

建築許可を中心とした都市法改正案と現代的総有の試み

第14回東京ベイエリア産学官連携シンポジウム「建築許可を中心とした都市法改正案と現代的総有の試み」が2012年9月29日(土)13:00〜17:50に芝浦工業大学芝浦キャンパス8階801・802 教室(JR山手線・京浜東北線田町駅、芝浦口から徒歩3分)で開催される。
人口減少時代は、都市の無秩序な縮小を招いている。「タテ」(高層化)と「ヨコ」(市街地の外延的拡大)への市街地の無秩序な拡大に伴った建築紛争が各地で発生する一方で、空き地・空家の増加、住宅団地の衰退、分譲マンションの放置等の現象が、各地で発生しており、今後、一層加速度的に全国的に拡大することが予想される。
一方、必ずしも良好な社会的ストックとしての住宅、建築物を造り上げてこなかった我が国では、成熟社会への転換期において、住宅、建築物の質を如何に高めるかが課題となっている。
我が国と同様に人口減少、大都市への一極集中問題を抱えている韓国では、都市空間、建築物の質の向上を、まさに国のブランド政策、文化政策の一環として戦略的に位置づけ、建築基本法等の法律を立法しており、我が国においても学ぶべきところは多い。
都市法の改正(都市計画法、建築基準法を中心とする関係法の体系)の必要性が議論されている中で、研究者と市民から構成される都市法改正立法チームは、衆議院議員との協働により都市計画法及び建築基準法の改正要綱を策定したところである。また、人口減少と都市の縮小は、土地・建物の放置から所有権の放棄へと結びつき、その具体的な事象も顕在化しているとともに、東日本大震災の被災地復興にあたっては、土地所有権の扱いが具体的に課題となっていることから、個別的土地所有から「現代的総有」への転換が提起され、その具体的な取組みも行われているところである。
本シンポジウムでは、�都市法改正案について提案を受け議論するとともに、�都市法改正案においても重要な争点となった「現代的総有」の具体的な取組みの紹介と展望を議論する。
プログラム
1.開会挨拶および趣旨説明:南一誠(芝浦工業大学 教授・学長補佐)
2.講演:
1) 野口和雄(都市プランナー) :「所有」は、国土・都市再生の障害 —都市法改正提案
2) 平竹耕三(京都市文化市民局文芸術担当局長):コモンズ論 —総有の事例と課題
3) 高谷基彦(京都市都市計画局都市景観部長):京都市における景観制度
4) 福川裕一(千葉大学大学院教授): 現代的総有の試み( 石巻市、高松市丸亀)
3.パネルディスカッション
1) 五十嵐敬喜(法政大学教授・前内閣官房参与):「総有」と建築許可制度の現代的意味
2) 神田 順(日本大学教授・東京大学名誉教授): 建築基本法制定運動
3) 西郷真理子(コミュニティデザイナー) : 石巻市震災復興再開発と現代的総有
4) 上村千寿子(市民、景観と住環境を考える全国ネットワーク):建築紛争から都市法改正を考える
司会:南 一誠 (前掲)
4.まとめ・閉会挨拶 南 一誠(前掲)
[ 参加費] 無料
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2012年9月2日日曜日

Perfume

Perfumeは三人組テクノポップユニット。8月の新曲は新機軸を打ち出している。ほとんど同じフレーズの繰り返しであるが、聴いているうちにハマってくる。有害な脱法ハーブとは異なり、健全な中毒性のある曲である。
プロモーションビデオは超能力養成所に閉じ込められた三人を描く。カメラの方を向きながらもカメラと目線が合わない三人に惹き付けられる。ダンスは足と手しか映さない。この点にも注目である。
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脱法ハーブを包括規制v林田力wiki

脱法ハーブの包括規制に賛成する。脱法ハーブは規制の目をすり抜けるという意味での脱法であり、決して合法を意味するものではない。それ故に包括規制によって実効的な規制となることは好ましいことである。
脱法ハーブが安易に入手できることが問題である。脱法ハーブ店を規制すると共に脱法ハーブ店の広告を掲載するアングラサイトも監視する必要がある。林田力
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2012年9月1日土曜日

脱法ハーブとガイガーカウンターv林田力wiki

社会問題になっている脱法ハーブ。インターネットなどで容易に入手できることが問題である。脱法ハーブ店ではガイガーカウンターも販売している事例がある。健康被害をもたらす脱法ハーブと、放射能による健康被害を避けるために使われるガイガーカウンターとは妙な取り合わせである。しかし、放射能の危険性を叫ぶ放射脳カルトの胡散臭さを説明するものである。
放射脳カルトも脱法ハーブも何かにすがりたいという精神的な弱さに起因する。だから、脱法ハーブの購入者と放射能を気にしてガイガーカウンターを購入する人々が重なることに不思議はない。
放射脳カルトは放射能の健康被害を声高に叫ぶが、脱法ハーブを許容する程度のものである。放射能を気にせず、通常生活を送った方がはるかに健康にいい。放射脳カルトの健康志向は、有機農法などを騙る悪徳商法のカモになるだけである。林田力
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ハリー・ポッターと死の秘宝v林田力wikiレビュー

『ハリー・ポッターと死の秘宝』は下巻に入って、ようやく死の秘宝が登場する。やはり注目は憎まれ役の、あの人物である。下巻ではハリー・ポッター達を妨害することもなく、良い面でも悪い面でも活躍することなく、あっさりと退場してしまう。ヴォルデモード卿に一矢報いるのではないかと期待していたために意外であった。
悪役風の人物が実は味方であったという展開は、ありがちなものである。そこでは当該人物の最後の行動によって、その評価が百八十度転換される。これは物語に意外性を持たせるための手法であるが、人物像に一貫性がなくなる危険がある。「終わりよければ全てよし」というナイーブな筋書きで喜ぶほど世の中の読者は愚かではない。
これに対して『ハリー・ポッター』の例の人物は、最後の最後まで隠し通した。しかも、その行動は最初から一貫していた。登場人物に意外な行動をさせることで意外性を持たせるのではなく、後から一貫性を明らかにすることで意外性を持たせる。世界的ベストセラーに相応しい妙技である。林田力
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勇気と臆病の違いv林田力wiki記者

己の意に沿う場合のみ法律を活用することは許されない。林田力と東急リバブル東急不動産の違いは真実と嘘の違い、勇気と臆病の違いである。
長いこと洗っていないらしい東急不動産工作員の体臭は、周囲の人々の気分を悪くさせる。ネズミと人間で溢れかえっているスラム街の悪臭よりも、酷い臭いである。

アランナ・ナイト『エジンバラの古い棺』v 林田力 wiki記者レビュー

アランナ・ナイト著、法村里絵訳『エジンバラの古い棺』(創元推理文庫)は英国ヴィクトリア朝を舞台とした歴史ミステリーである。エジンバラ市警の警部補ファロを主人公としたシリーズの2作目である。1作目は『修道院の第二の殺人』である。

エジンバラ城の崖下で発見された男の遺体を調べるうちに警官であった父親が追っていた事件が重なり、英国の歴史を塗り替える秘密も明らかになるサイドストーリーも恋愛や家族との交流があり、盛り沢山である。

ヴィクトリア朝イギリスは『シャーロック・ホームズ』など数多くの小説説の舞台として描かれてきた馴染みの時代である。しかし、本書にはヴィクトリア朝イギリスの既成概念から外れた魅力がある。

第一にスコットランドを舞台としていることである。日本人はイギリスと単一の国家のように認識しがちである。しかし、イギリスは連合王国United Kingdomであり、イングランドとスコットランドは別の国であった。そのスコットランド人の心情を本書で味わうことができる。また、ブリテン島に出稼ぎに来ざるを得ない貧しいアイルランド人労働者を描き、経済発展の負の面を直視する。

第二にヴィクトリア女王の不人気を直視する。ヴィクトリア朝は大英帝国にとって栄光の時代と受け止められがちである。そのためにヴィクトリア女王も偉大な国母と祭り上げられる傾向がある。

これに対して、『エジンバラの古い棺』では臣民のことを考えていないと噂される存在として描かれる。イギリスの兵士は「女王のために命がけで戦っているわけではない。彼らを動かしているのは、女王への愛ではなく命令だ」と説明される(104頁)。ここには愛国心などの言葉で美化され、歪曲された国家権力の真の姿がある。
http://d.hatena.ne.jp/hayariki2/

過去の王に対しても「下品で不快な男」「だらしがなくて不潔で、指先以外は滅多に洗わないものだから、ひどく臭かった」「物笑いの種になるほどの臆病者」と手厳しい(142頁)。臭いという外部に現れた体質と臆病という内面的な性質を同一人に重ねている点が興味深い。最低の人間に相応しい形容である。

ヴィクトリア朝はディズレーリとグラッドストンに代表される二大政党政治が促進された時代であった。保守主義と自由主義の路線対立があり、そのような多様性があることがヴィクトリア朝に自由なイメージを与えている。
http://www.hayariki.net/7/4.htm
ところが、『エジンバラの古い棺』には衝撃のラストが待っている。そこでは国家権力に都合の悪い事実を隠蔽するという点ではリベラル派の政治家であっても保守派と変わらない実態を浮き彫りにする。糾弾色はないものの、大英帝国の欺瞞を雄弁に物語る小説である。(林田力)