2012年12月2日日曜日

等々力コインパーキング問題

世田谷区等々力二丁目のコインパーキング建設計画が近隣住民から批判されている。計画地は東急大井町線尾山台駅の側である。4メートルの細い道に面した場所である。この細い道は元々は私道であった。そこに不特定多数が駐車するコインパーキングが建設されると住環境が悪化する。狭い道に不特定多数の車が入ることは通行の危険を生じさせる。子ども達の遊び場にもなっている。騒音や排気ガスの問題もある。不特定多数が入ることは防犯面の不安もある。住民は契約者が特定し、車の利用パターンも決まっている月極め駐車場ならば許容できると述べている。
住民側が疑念を高めた背景に事業主の建設方式がある。コインパーキング計画地は狭い通りにのみ面する奥まった通りにあるが、その隣の表通りにも面した土地に同じ事業主が賃貸アパートを建設している。このため、近隣住民はアパート住人向けの駐車場と受け止めていた。それを否定する説明を事業主もしなかった。住民側はコインパーキングにするならば、表通りに面した土地にすべきてあったと指摘する。
コインパーキングの説明会が11月30日に玉川支所で開催された。住民側は月曜日に連絡して金曜日に開催する、勤め人が参加しにくい時間帯に設定することを問題視する声が出た。また、説明会開催の案内が周知されていない、住民をフォローしていないと批判された。
説明会ではコインパーキングの弊害の指摘が出た。今でも車の出し入れを隣近所で譲り合っている状態である。顔見知りの隣同士だから譲り合いできるが、コインパーキング利用者が住民に配慮するとは思えない。それに対して事業主側は「譲い合いの精神で」 と言った。これは自分達の金儲けのために住民に迷惑を押し付ける発想である。住民が一方的に譲ることは譲り合いとは言わない。
住民側は事故や犯罪などコインパーキングによる様々な問題を指摘したが、事業主側は「何故、事故が起こることを前提に考えるのか」と反論した。これには失笑を禁じ得なかった。これは福島第一原発事故をもたらした原発推進派と同じ論理である。事故が起きれば想定外と責任逃れし、被害者には「ザマーミロ」と隠れて舌を出す。無責任な悪徳業者と同じである。
コインパーキング建設反対運動は珍しい。コインパーキング業者も説明会開催自体が初めての経験と述べていた。この問題は、住民しか利用しないような細い道しかない場所にコインパーキングを作ろうとする異常性が根源にある。世田谷区では重層長屋問題などニッチな建築不動産紛争で先進的な取り組みをする住民運動が根付いている。コインパーキング反対運動という新しい運動の可能性も否定できない。

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