2012年12月13日木曜日

久保帯人『BLEACH—ブリーチ— 57』

久保帯人『BLEACH—ブリーチ— 57』は見えざる帝国との戦いの続きである。黒崎一護は閉じ込められてしまい、戦いに参加できない。

バトル漫画は圧倒的な力を持つ敵を、それを上回る力を持つ主人公が倒すという筋書きが典型である。それならば最初から主人公が敵の大将を倒せば終わりであるが、それでは物語は続かない。そのために主人公は修行などを通じてパワーアップし、最初は敵わなかった敵を倒すという筋書きになる。

しかし、努力しても報われない格差社会では修行して強くなるという展開はリアリティが欠ける(林田力「『FAIRY TAIL』第31巻、格差社会では修業よりも仲間との絆」リアルライブ 2012年2月23日)。それ故に主人公は特に努力しなくても強い設定が増えている。『BLEACH』でも一護は敵の卍解封じが効かないという最初から有利な状況にある。その一護が戦いに参加できないという状況は筋書きとして巧みである。
http://hayariki.net/3/44.htm
『BLEACH—ブリーチ— 57』では一番隊副隊長・雀部長次郎のエピソードが語られる。長次郎は隊長格の中では地味な存在で、見えざる帝国との戦いでは見せ場なく瞬殺されたが、重厚なエピソードが追加された。『BLEACH』は隊長格の個性が魅力であることを再確認した(林田力「週刊少年ジャンプ巻頭カラーで『BLEACH』巻き返しなるか」リアルライブ2011 年8月23日)。

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