2012年11月4日日曜日

本屋さんで待ち合わせv林田力wiki書評

『本屋さんで待ち合わせ』は書評集である。書評と言っても堅苦しいものではなく、自由に書かれている。書籍の内容には触れず、著者の住環境の話で終わっているような書評と言えない書評もあるが、著者の読書への愛は伝わる。軽いタッチで書かれているが、ところどころに鋭い指摘がある。
オカルトの書籍では以下の指摘がある。「宇宙人もツチノコもいないと決めてしまったら、この世界はずいぶん味気なく余裕のないものに変わってしまうだろう」58頁。科学信奉者の偏狭さに嫌悪感を抱く立場にとって納得である。
街作りについても含蓄のある言葉がある。「町をつくるのは『都市計画』などではなく、そこに住む人間のパワーにほかならない」118頁。東京都世田谷区の再開発・二子玉川ライズのように住民を無視した再開発に問題意識を持つ立場として納得である。街作り政策は住民のパワーを壊さず、引き出すことを志向しなければならない。
傾向的には前半は軽め、後半に行くほど深い書評になる。そのため、前半を読んで「書評としての体をなしていない」と思ったとしても最後まで読み進めることを推奨する。林田力
http://hayariki.net/

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