2012年11月15日木曜日

都知事選・松沢成文氏の政策分析

松沢成文・前神奈川県知事は前回の東京都知事選挙で立候補を表明しながら、石原慎太郎氏が立候補を表明すると出馬を取り止めた経緯がある。この過去はマイナスイメージになる。石原支持層からも反石原層からも反発を受ける可能性がある。一方で、その立場を上手に逆手に取れば石原支持層からも反石原層からも支持を得る可能性は皆無ではない。有力政党の支持も取りざたされており、現時点の有力候補である。
松沢氏は脱原発を述べていない。これは脱原発を掲げる候補者からすると差別化事由になる。しかし、決定的な要素にはならない。松沢氏は環境問題を重要な政策に掲げている。それらは既存の方向性の延長線上にあり、新味はないが、多数の人が支持できる内容である。
ようやく日本社会でも脱原発が多数意見になったが、その大半はソフトな脱原発志向である。決して脱原発デモ参加者の意見が多数意見になった訳ではない。逆に多数の良識ある市民は放射能危険デマを煽り、自主避難やベクレルフリーを呼び掛ける放射脳カルトに眉をひそめている。東京都世田谷区で重層長屋問題に取り組むグループが開催したシンポジウムでは福島原発事故で拡散した放射能による健康被害は小さいという立場から講演がなされた。
ソフトな脱原発志向の人々にとって松沢氏の環境政策は心地よいものである。環境問題について考えている政治家と支持できるものである。これに対して脱原発運動から「松沢氏は脱原発を述べていない」と批判できるが、批判に必死になればなるほど逆効果である。一部の脱原発運動の過激さが浮き彫りになり、ソフトな脱原発志向の人々の拒否感が強くなる。もともと脱原発は都政の本来的な争点ではない。都知事選挙で脱原発を過度に強調することは市民を離反させる。
松沢氏の政策で最も個性的なものは江戸城天守閣の復元やお台場カジノ構想である。ここには開発推進姿勢が見え隠れする。開発優先からの転換が都知事選の本質的な争点となる。
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