2012年10月13日土曜日

テンペストv林田力wiki書評

『テンペスト』は19世紀の琉球王国を描いた歴史小説である。日本では江戸時代の幕末に相当する。日本と同様、琉球王国にも列強の船が出没するようになってきた。
本書で興味深い点は柵封体制を東アジアの国際連合のように捉えていることである。朝貢国は中国に一方的に従属するのではなく、国際社会のメンバーとして外交を展開する。日本では聖徳太子の日いずる国の天子以来、柵封体制に入らなかったことを誇りとする傾向があるが、東アジアの国際社会から見れば偏狭な鎖国精神でしかない。NHK大河ドラマ『平清盛』でも中国との貿易によって国を富ませようとする清盛の革新性と体面にこだわって朝貢関係を否定する公卿の保守性を対比させている。
『テンペスト』はNHKで仲間由紀恵主演でドラマにもなった。ドラマでは序盤から男性として生きなければならないという女性性の抑圧がクローズアップされていた。同時期に『美男ですね』など男装ドラマが放送されていたこともある。これに対して書籍の序盤では女性が社会的に抑圧されている状況であり、男性となることは解放という色彩が濃い。林田力wiki
http://hayariki.net/

0 件のコメント:

コメントを投稿