2012年10月12日金曜日

銀河英雄伝説外伝、汚名v林田力wiki書評

銀河英雄伝説外伝「汚名」は中佐時代のキルヒアイスが主人公である。一人で歓楽街を休暇で訪れたところ、薬物事件に巻き込まれる。
銀河英雄伝説はSFであるが、遠い未来よりも現代への問題を突き付ける。自由惑星同盟の腐敗は現代の民主主義の問題である。作品ができた当時は現実離れした極端さが感じられた。しかし、テロとの戦いの名目で安易に人権が制限される時代を経た今では著者の先見性に感嘆を禁じ得ない。
「汚名」で取り上げられた薬物汚染も同じである。薬物汚染は戦後の混乱期の名残であり、ヤンキーのような社会のはみ出し者以外には無縁のものになっていくと思われた。しかし、それは甘かった。格差社会によって貧富の差が拡大し、虐げられた貧困層には薬物に逃避する人々もいる。過酷な日雇いの肉体労働から筋肉を休めるためにドラッグに頼る人々がいる。特に現代では脱法ハーブの蔓延が社会問題になっている。貧困ビジネスのゼロゼロ物件業者と脱法ハーブの宣伝広告者の関係も問題視されている。その意味でも薬物の蔓延を描いた「汚名」には先見性がある。林田力wiki
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