2012年9月6日木曜日

重層長屋シンポ

旗竿地を問題にしている訳ではない。マンションと同等の建物を建てることが問題であると強調した。
福島第一原発事故発生以来、風向きを注意していたが、放射性物質は八割以上が太平洋に流れた。郡山市のアドバイザーになっている。個人別の線量計を付けている。飛行機に乗っていても被曝する。線量が高い人がいるが、調べてみると海外旅行に行っていた。郡山市で生活するよりも海外旅行に行った方が被曝量は多い。福島の放射能は、その程度である。
ICRPは行政目標である。平時の遵守を定め、事故時はできるだけ早く1ミリシーベルトに戻すように求めているだけである。1ミリシーベルトを越えたならば何か起こるという話でない。「1ミリシーベルトを越えたから避難しろ」という主張があるが、暴言である。リスクを正しく理解しなければならない。他のリスクと比較しなければならない。避難するリスクと比較しなければならない。避難先で亡くなった避難者もいる。
世田谷区は延焼危険度が高い。大田区、杉並区に次いで多い。一度燃えたならば止まらない。
居住者にも危険である。二階建ての長屋であり、一階と二階は別の住戸である。一階と二階の各々にロフトが付いている。ロフトは収納目的で建築基準法上の居室ではないが、実際は居室として使われている可能性が高い。ロフトが居室として使われていると避難しにくく、居住者にも危険である。
木造二階建ては構造計算は不要とされる。しかし、問題の長屋はロフトがあるため、実質的には三階建て並の高さがある。脱法的に構造計算なしで実質三階建ての建物が建てられてしまう。安全性を保っているか不安である。
シミュレーションしたところ、避難まで110秒かかる。路地の曲がり角で人が溢れて進みにくくなる。もし重層長屋ではなく、平屋の三世帯ならば半分程度の時間で済む。
消防車も入れないために燃え広がることを防ぐこともできない。二メートルの路地では延焼も容易であり、そもそも避難できない可能性もある。
会場からは実効的な規制を求める意見、既存の重層長屋にも規制を求める意見も出て、重層長屋問題への不満の高さを示した。
重層長屋問題には建築紛争に関心のある人でもピンと来ないところもある。マンション建設による住環境破壊が日本全国津々浦々で問題となっており、実質四階の重層長屋はかわいいものと相対的には評価することも可能である。良好な住宅地を維持する世田谷区ならではの問題と位置付けることもできる。故に独自条例制定が求められる。
一方で現代的問題でもある。デベロッパーの景気の良い頃は旗竿地を入手したら、単独で開発せずに周辺地も地上げして巨大な集合住宅を建設しただろう。故に社会問題としては地上げであった。重層長屋は投下資本を少なくして利益を上げるためには合理的である。現実に重層長屋をリートの対象にする動きも指摘される。
http://hayariki.net/

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