2012年7月2日月曜日

ウィルの希望のものがたり

『ウィンの希望のものがたり』は交通事故で亡くなった子どもの物語である。日本語と英語の両方で書かれた絵本である。とても悲しい出来事を扱っているが、タイトルのように希望の物語になっている。物語の世界観は大ヒットソング「千の風になって」を連想する。
著者は交通事故被害を減少させるためにスピードを抑制するソフトカーの開発・普及に取り組んでいる。交通事故被害は非常に多いが、東日本大震災のように多数の人々が同時に被害に遭うものではないために当事者限りの苦しみで終わりがちである。同質性の強い日本社会では東日本大震災の被災者には強い同情心を示しても、異なる立場の人々の苦しみへの理解力や共感力が乏しい。
最近ではヤンキーの暴走事故が相次いでいる。腹立たしい限りである。無軌道なヤンキーを糾弾することは正当である。危険な暴走の一因になっている覚醒剤や脱法ドラッグの問題に斬り込むことも正当である。しかし、車は凶器であるとして、車社会に異議を申し立てる時期に来ている。
東京都は木造密集地域の都市計画道路を整備すると発表した。広い道路を作ることが災害時の安全につながるとの立場であるが、車社会の呪縛に囚われている。本書が広まることを期待する。林田力
http://www.hayariki.net/

0 件のコメント:

コメントを投稿