2012年7月12日木曜日

ゴルゴ13=?iso-2022-jp?B?GyRCJSobKEI=?=リガルヒv林田力Wiki記者レビュー

『ゴルゴ13オリガルヒの復讐』は三話からなる。表題作「オリガルヒの復讐」は反動的なロシアのシロビキによる、自由主義を信奉する新興財閥の弾圧がテーマである。社会主義崩壊後のロシアが自由主義市場経済ではなく、国家独占資本主義とでも呼ぶべき実態が浮かび上がる。作中のスターリン資本主義は言い得て妙である。これは日本も笑えない。日本では小泉構造改革など新自由主義が進められたが、それは「民間にできることは民間に」という新自由主義哲学とは裏腹に国家利権の山分けであった。東急リバブルが郵政民営化で郵政関連施設を転売して儲けた「かんぽの宿」問題が典型である。その意味でロシアの状況は他人事ではない。
二つ目の話はダルフール紛争がテーマである。日本では知名度の低いスーダンの惨状が説明される。三つ目は前の二話と異なり、ホットな国際問題を扱ってはいない。代わりにプロフェッショナルの仕事を魅せる。現実の日本では東急不動産だまし売り裁判のように売ったら売りっぱなしの職業モラル崩壊が横行している(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。その中で人が死ぬ話ではあるものの、一筋の清涼感がある。
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