2012年6月3日日曜日

売上向上の必勝パターン

脇田勝利『売上向上の必勝パターン』は経営コンサルタントが売上を向上させる必勝パターンをまとめたビジネス書である。どの企業を売上を向上させるために努力しているはずであるが、期待通りの成果を得ているかは別問題である。ガムシャラに頑張るだけでは成長しない。日本では挑戦してもいないのに無理というな的な精神論が幅をきかせている。その種の特殊日本的なガンバリズムとは一線を画している。
タイトルに売上向上と銘打っているが、単に売上さえ向上すればいいとは考えていない。著者がコンサルティングしたクライアント企業では売上が2週間で2.5倍に向上したが、2ヶ月後にリバウンドしてしまった事例がある。売上が激増した結果、社長が激務になり、体調を崩してストレスを抱えて、社員との喧嘩が始まり、社員が辞めてしまうという事態になったためである。これは社長の夢が明確ではなく、社長の夢と売上がリンクされていないことが原因である。
ガンバリズムを排除して科学的な売上向上を目指すが、トヨタ的なQC活動には消極的である。経営資源に余裕のある大企業ならば問題ないが、そうでなければ現場が消耗してしまう。わざわざ難しいことにチャレンジするというよりも、最短距離での売上向上を志向する。林田力
http://www.hayariki.net/

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