2012年6月1日金曜日

ばくだん

加瀬あつし『ばくだん』は週刊少年マガジンで連載中の漫画である。『ばくだん』は幕末男子の略である。冴えない男子高校生が片想いの同級生と一緒にタイムスリップする。
加瀬作品らしいギャグが満載であるが、意外にもタイムスリップ物の王道を歩む。ヒロインは歴史に詳しく、未来が分かっている。敗北した幕府側に主人公が属する点も歴史のイフを楽しめる。
歴史が分かっていると歴史に介入したくなるものである。しかし、歴史に介入した結果、歴史が大きく変わると、物語が収拾つかなくなる。それ故に『信長協奏曲』のようにタイムスリッパーが歴史を知らないで好き勝手に行動する展開は新鮮である。
これに対して『ばくだん』は歴史を知っているが、志士の荒れ狂う幕末の京都で主人公は非力であり、歴史を知っていることは無敵のアドバンテージとなる訳ではない。歴史に立ち向かうことで成長する主人公を描いている。林田力

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